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アイテム番号: SCP-XXX-JP

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2両目方向の入り口から撮影した車内

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在低危険性大型オブジェクト収容サイト-8124に収容されています。異常の発生条件、異常の危険性の低さから積極的な監視や管理は必要ありませんが、異常性が消失する可能性も踏まえて定期的にCクラス職員またはDクラス職員を用いた実験を行います。

また、SCP-XXX-JP客車内部には実験を円滑に進めるため一部の窓に黒の模造紙を外側から張り付け、SCP-XXX-JP客車内部の天井にはライトを設置しています。模造紙の交換、ライトの点検は6ヶ月に1度行います。

説明: SCP-XXX-JPは車掌車と1両の客車からなる一般形客車です。車掌車には異常性はなく、後述の活性化状態では入ることはできません。客車は左右10席の対面式で、2席ずつがそれぞれ対面しており1席につきおよそ2人座ることができます。所々に損傷や汚れ、落書きなどが見られます。客車の車体には「オハフ46 501」の文字が塗装されています。

SCP-XXX-JPは北海道███町の

SCP-XXX-JPの異常性は、2両目側の入り口から最も手前の左、窓側に座り一定時間待機していることが発生します。異常性の発生、また内部、外部からの入退室が不可能になるまでの時間にはばらつきがありますが、主に30~1時間で異常性が発生します。午後23時30分から翌午前5時までの間は異常性を発生させません。

被験者がSCP-XXX-JPの特定の席に着席し一定時間経つと、未知の方法で稼働しはじめ音や振動を発生させます。稼働状態から15分ほど経つと走行状態に入り、線路上を通る音や振動が被験者にのみ伝わります。外部でSCP-XXX-JPを監視している人物にはそれが全く動いていないように見えます。一度稼働状態に入ると非活性化するまでは内部からも外部からも入退室ができません。

被験者側から捉えた車内は振動し、走っているかのように見えますが窓の外の様子に何ら変化はありません。しかし窓からの反射により、SCP-XXX-JP-A、反対側の窓の外が見えます。それらはカメラ、ビデオによる撮影では残すことができません。複数回の実験でSCP-XXX-JP-Aの様子が毎日毎時間変化していること、時間、季節がSCP-XXX-JP外のものと一致していることから、反射により観察できる場所は別の次元であると思われます。被験者は窓の反射から得た外部の様子を「現代的、自然が多い」また冬には「雪がよく降り、積もっている」と説明します。このことから現在の年代、季節はSCP-XXX-JP異常発生後の次元と一致していると思われます。

SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPが異常性を現した後、SCP-XXX-JP内に乗車する多数の人型のオブジェクトです。それらは通常の人間のように見え、異常性発生後に被験者周辺の座席に着席します。中でも被験者に対し積極的に接触を試みる高齢の男性の姿をしたオブジェクト(以降、明記のない限りはこの姿の男性をSCP-XXX-JP-Aとする)がおり、実験を行うにあたり重要な情報源となっています。SCP-XXX-JP-Aは後のインタビューで、長年に渡りSCP-XXX-JPを利用している乗客であることが判明しています。被験者が接触することのできるオブジェクトは現時点までではSCP-XXX-JP-Aのみでした。

SCP-XXX-JP-Aとは筆談でのみ意思疎通が可能です。SCP-XXX-JPでの次元と、こちらの次元は窓の反射でのみ繋がっており双方の次元で発生した音はSCP-XXX-JPが元々発している線路を走る音以外には全く伝わりません。SCP-XXX-JP-AはA4サイズのノートを使用し、窓に押し付けることで被験者との対話を行います。被験者は対話のためのタブレット端末、そしてSCP-XXX-JP-Aの記述を読み上げ後に記録として残すためのボイスレコーダーを持ち対話を行います。SCP-XXX-JP-Aは非常に協力的であり、後にSCP-XXX-JP-Aが消失するまでは被験者が質問をしたことには誠実そうに答えました。