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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8104のセキュリティーロックのかけられた収容室にて保管されます。もしSCP-XXX-JPを開かなくてはいけない場合には、Dクラス職員に開閉させ、一人以上の警備員が同行してください。

説明: SCP-XXX-JPは標準的な鍵なしのスチールロッカーです。SCP-XXX-JPは12室で構成されており、そのうち1室は故障しています。またSCP-XXX-JPを物理的に破壊するのは不可能のようで、故障した1室も扉が歪んだまま固定されます。SCP-XXX-JPの故障していない11室のいずれかに物を投入し、扉を閉めると中の物は入れた本人以外からは認知されなくなり、触れることもできなくなります。この効果は再度扉を開け中の物を取り出し扉を閉めると消滅します。またSCP-XXX-JPに投入したものが生物だった場合、投入した本人はその生物に関しての責任をすべて自分が負っているという強迫観念に囚われます。

補遺1: SCP-XXX-JPは██県██市の██小学校で不可解な紛失が相次いでいると通報があり、財団の目を引きました。財団エージェント数名が男子更衣室でSCP-XXX-JPを発見、同系統のスチールロッカーと入れ替え確保しました。

補遺2: 現在SCP-XXX-JPによる生物実験は倫理委員会の申し立てにより中止されています。詳しくは実験記録XXX-JP-003及びインタビュー記録XXX-JP-001を参照してください。

実験記録XXX-JP-001 - 日付20██/03/05

対象: 被験者D-119

実施方法: D-119にSCP-XXX-JPの左上の1室に標準的な腕時計を入れ扉を閉め、再度開けて中身を取り出すよう指示。

結果: 腕時計は消滅したかのように見えたが、D-119は確かに持っていると主張。D-119が扉を閉めると腕時計は出現した。

分析: 腕時計が消滅してD-119が暴露されているのか、腕時計は消滅しておらず我々が暴露されているのか現時点ではわからない。ー███博士

実験記録XXX-JP-002 - 20██/03/07

対象: 被験者D-129、被験者D-130

実施方法: D-129にSCP-XXX-JPの左上の一室に標準的な腕時計を入れ扉を閉め、再度開けて中身を取り出した後、D-130の右手の上、標準的な電子はかりにそれぞれ置く。

結果: D-130、電子はかりはそれぞれ反応を示さなかったが、D-129は確かに置いてあると主張。しかし電子はかりについては0gを示していることを認めた。D-129が扉を閉めると腕時計は再出現し、はかりにも正常に認識された。

分析: 電子はかりは反応しないということは、やはり腕時計は消滅し出現していて、D-120が見ていたのはSCP-XXX-JPによる幻覚なのだろうか。ー███博士

実験記録XXX-JP-003 - 日付20██/03/15

対象: 被験者D-157

実施方法: D-157に標準的なハツカネズミをSCP-XXX-JPの左上の一室に入れ扉を閉め、再度開けて中身を取り出した後、そのネズミに対し青酸カリを摂取させ殺害する。

結果: D-157が扉を閉めるとハツカネズミの死体が床に出現した。D-157は動揺し泣きはじめる。

分析: D-157が実際に殺害したという事実が反映されているということはD-157以外には物理的な干渉ができないということなのか?だがハツカネズミは床に落ちた。床は干渉するがはかりは干渉しないのか?干渉する基準はあるのだろうか。ー███博士

インタビュー記録XXX-JP-001 - 日付20██/03/16

対象: 被験者D-157

インタビュアー: ███博士

付記: 実験003後のD-157の同様の仕方が異常なものであったので、念のためインタビューを行います。なるべくD-157を刺激しないように。

<録音開始>

███博士: こんにちは、D-157。今日は昨日の実験について話してもらいたい。

D-157: (少しの動揺を見せる)ああ、俺も誰かにこの事を話したかったんだがーー(沈黙)

███博士: 緊張する必要はない。それとも何か言いたくない理由があるのか?マウスを殺したことに関しては実験のためしょうがなかったとしか言えないよ。

D-157: いや、違うんだ。なんでもないさ。あんたたちには関係ないし、いやなんでもないんだーー

███博士: 我々に気遣いはいらないよ。逆に隠そうとしたほうが迷惑だし、こちらとしてはマウス一匹の損害なんてまったく気にしないさ。話してくれないか?

D-157: (26秒間の沈黙の後消えそうな声で)俺だけの問題なのさ、あのロッカーに俺があいつを預けた時点で。この世界のものだったはずののあいつは俺のものに、根っこが生え変わっちまったのさ!俺には荷が重すぎるんだ!助けてくれーー(沈黙)

███博士: 詳しく教えてくれ。大丈夫だ。我々は君で実験を行った。君の責任じゃない、我々の責任のはずだ。

D-157: (泣き喚く) あいつは俺のものなのさ!ずっと見られてる。すべてを俺に求めてるんだ。あいつの悲しみや欲求が伝わってくるんだ。許されないんだ許す奴なんていない、だってあいつは俺のものだから俺はーー(苦しい呼吸を繰り返す)
<録音終了>

終了報告書: このインタビューの後、███博士の要請によりD-157に対しクラスC記憶処理が施されました。その後D-157は正常に活動しています。D-157は49日間正常に活動していましたが、セクター-81██内のDクラス共用ロッカーの故障した扉に頭を突っ込み窒息死しているところを同宿舎に居住しているD-███によって発見されました。また、███博士のミーム汚染の兆候はないため、SCP-XXX-JPの効果は伝染しないことがわかりました。この事件以降SCP-XXX-JPによる生物実験は行われていません。