Nimono-oishiの闇鍋

SCP-XXX-JPは長さ60cm、幅2.6cmの異常性を持つ孫の手です。素材はいずれも非異常性で、単一のナラ材の表面にニスが塗られています。

SCP-XXX-JPを通常の孫の手と同様に使用した場合、使用者は「自身の背後に死体袋が吊り下げられている」と知覚します1。この認識は直感的なものですが、嗅覚、SCP-XXX-JPで背後を探る場合は物にぶつかる感覚など、体感的な物として現れる場合もあります。

これに加え、SCP-XXX-JPを用いて背中をかく際、利用者は地面方向にSCP-XXX-JPを押し下げる動作は死体袋のファスナーの解放に繋がると認識します。実験時、SCP-XXX-JPの使用者は次第に恐怖、不安が増大し、平均して20往復程度でSCP-XXX-JPの使用を放棄します。

SCP-XXX-JPの長期使用により死体袋が開放された実例は財団観測下で3例、収容以前に開放されたと推測される事案は1例が確認されています。開放後には物体の出現、使用者の転移などの何らかの異常現状が発生しますが、これらの現象には現在法則性が認められていません。

以下の記録はSCP-XXX-JPの長期使用により初めて異常現象が確認された際の実験記録です。

対象: D-XXX-JP

インタビュアー:

付記: 実験室内には2名の武装した監視官を設置し、

<録音開始>

(DはSCP-XXX-JPを手に取り、肩越しに背中を掻く。被験者は2回背中を掻いて手をとめる)

(D-XXX-JPは背後を確認した後、再びSCP-XXX-JPを使用するが、再び手を止める)

:なぁ、俺の後ろ……。

(D-XXX-JPはSCP-XXX-JPを背中に向けたり下ろしたりしている)

各記事の初期版は旧サンドボックスへ http://scpsandbox-jp.wikidot.com/nimono-oishi