Nimono-oishiの闇鍋
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異常領域中心に位置するSCP-XXX-JP(画像検閲済み)

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-██内の半屋外収容エリアに静置されます。 領域内にDクラス職員を含む動物を侵入させる実験は、主任研究員と担当研究者の計二名の許可が必要です。

オブジェクトに対するインタビューは遠隔操作ドローンを通じて行われます。オブジェクトに与える情報は実験開始前に主任研究員に通達し、精査されます。

説明: SCP-XXX-JPは██████の████ ███████に位置する、異常性を有する種不明なウサギの死体です。頭部上半分を大きく欠損しています。

SCP-XXX-JPを中心とした半径10m前後の不定形の領域に侵入した動物は、滞在している間ゆるやかに頭蓋骨の崩壊、髄液の増加、脳の溶解、頭部筋肉の腐敗と剥離などを生じます。最終的に侵入した動物は、頭蓋骨の崩壊や脳髄の液状化により死亡します。この現象の開始は領域内の地面を踏む事、不定の時間滞在する事をトリガーとしており、鳥や木伝いに侵入し地面に触れず滞在する動物においては現象の発生は確認されず、空中から侵入した後に地面に降りた場合は同様の現象を生じました。

この現象を止める方法は今のところ未解明で、領域からの退去あるいは領域内中空に移動した場合でも頭部の崩壊は持続されます。

SCP-XXX-JPは意思疎通を行う能力を有しています。未知の原理で周囲の状況を知覚するほか、頭部崩壊を引き起こしている動物を介した文字や音声による簡単な会話を行うことが可能です。

以下の記録はSCP-XXX-JPとの初回の意思疎通時の記録です。

対象: SCP-XXX-JP(以下「対象」とする)

記録者: ████博士(以下「Dr.」とする)

補足: SCP-XXX-JPから発せられた初回の意思疎通は、オブジェクトの影響を受けた複数の鳥類や小動物による、立木の打音を利用した簡易なモールス信号(S-O-S)であった。████博士がこれに気づき、試験的にドローンを介した音声、文章、立木の打音を利用したモールス信号による返答を行うことでオブジェクトとの意思疎通を試みた。このインタビューは影響を受けた動物が死滅するまでの22分間の間行われた。なお、以下は翻訳文であり、記録原文は英語である。

<記録開始>

Dr. : 聞こえますか。

対象: はい。たすけて。

Dr. : OK。名前は?

対象: テイラー(T-A-Y-L-O-R)

Dr. : OK、テイラー。今どこにいる?

対象: めのまえ。

Dr. : ウサギ?
(ここにインタビュー入れる)

要約:SCP-XXX-JPは対象を自身に限定された現実改変能力を持っていた人間。多分10歳前後。睡眠中に自身を変異させることが出来、その間の事は夢として知覚していた。午睡中に鳥やウサギに変身して山林を駆け回っていたが、猟銃に頭部を打ち抜かれ斃れる。夢の中で零れた頭部を集めようとするうちに、自身の死に気がつき始め、目覚めと共に訪れる死を恐れるようになった。

各記事の初期版は旧サンドボックスへ http://scpsandbox-jp.wikidot.com/nimono-oishi