虹鱒の住処
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-8141の人型生物収容室に隔離されます。収容室には10代の少女が問題無く生活できる設備が整っています。

説明: SCP-XXX-JPは10代の少女に酷似した「生きている」金属製の彫像です。知能は通常の10代の女児程度で、収容時の検査の結果、1.4mの身長に対し、体重は約███kgとなっています。特徴として、臓器や感覚器官、声帯、[編集済]、さらに間接や筋肉など、金属を加工して作るには難しいものも極めて精密に作られています。また、これらの器官は実際に機能しますが、生殖機能は持っていないと判明しています。

SCP-XXX-JPの異常性は、大きく分けて2つあります。

1.人間の女児のような声で「話す」、人間のように「動く」などといった、意思を持った「行動」を取る

SCP-XXX-JPは、会話をする際、声帯を震わせて声を発する事が判明しています。対象がどのようにして金属でできた声帯を震わせているかは不明です。また、消化器官が機能するため、食物を摂取する事が可能ですが、生命維持には必要ありません。加えて、SCP-XXX-JPが「動く」際、対象の皮膚は人間の皮膚と同様に柔らかく変形しますが、実際に硬度は変わりません。

2.SCP-XXX-JPを直視した人間は「SCP-XXX-JPを"完成"させなければならない」という脅迫概念を持つ

SCP-XXX-JPを直視した人間(以降被験者と表記)は、上記の脅迫概念に基づき、SCP-XXX-JPに手を加え、"完成"させようとすることがあります。この脅迫概念は、SCP-XXX-JPが被験者の視界から外れることで消え去せます。
この強迫観念を被験者が持っている限り、被験者は何があろうとも手を加え続けようとします。人間の活動限界を超えてもなお手を加え続けるため、大半の被験者は途中で衰弱により死亡します。
また、SCP-XXX-JPを"完成"させる事に成功した被験者は殆どの場合、「終わった」と言い残しその場で気絶します。
この現象は、完成させるまでの所要時間が少ない場合にも発生します。
何故このような現象が起こるのか解明するため、███博士は更なる実験の許可を求めています。
更なる実験は許可されていません。詳細についてはインシデント:SCP-XXX-JP-1を参照してください。

補遺:SCP-XXX-JPは、20██年5月█日、██県██市██町のアトリエにて、近辺住民からの「酷い腐臭がする」などの通報を受けた警察署内の財団エージェントにより発見されました。
発見時、SCP-XXX-JPの周りには██人もの人間の死体が確認され、中には行方不明となっていた近辺住民や警察官のものと見られる死体も発見されました。
近辺住民にはクラスA記憶処理が実地され、カバーストーリー「ゴミ屋敷」が財団エージェントにより流布されました。

補遺2:SCP-XXX-JPインタビュー記録