アイテム番号:SCP-733₋jp
オブジェクトクラス:Keter
特別収容プロトコル:SCP-733₋jpの内容を記録している本がサイト‐83██の厳重保管庫に保存されています。現在、SCP-733₋jpの内容を記録するものは財団が管理している1冊以外に確認されていません。SCP-733₋jpの内容を記録するものが発見された場合は直ちに処分し、その内容に触れた関係者全てにAクラス記憶処理を行い、SCP-733₋jpに関する情報を根絶するようにしてください。またSCP-733₋jpが広い地域で大量発生した場合は、発生している地域全体の人間にAクラス記憶処理を行ってください。それでも根絶が難しいと判断した場合は、[SCP-733₋jp緊急事態マニュアル]に従い、発生している地域全体に████を発射してその地域の人間を完全に排除し、SCP-733₋jpの流出を防いでください。ただし、[SCP-733₋jp緊急事態マニュアル]の発動にはレベルA職員による協議の末、O5評議会員4名の許可が必要です。SCP-733₋jp₋1はAクラス記憶処理が行われるまでサイト81██にある専用収容施設に収容し、SCP-733₋jp₋1以外との接触を避けるようにしてください。SCP-733₋jpに関する実験はレベルAの職員の許可が必要です現在禁止されています。
説明:SCP-733₋jpは2519字で構成された短い日本語の文章です。SCP-733₋jpは███県の山奥1で発見され、その異常性が明らかになったため財団の監視下に置かれました。SCP-733₋jpの内容に触れた(SCP-733₋jpの内容を16文字続けて知ること)者は、たとえ一部分しか触れていなくともSCP-733₋jpを一言一句違えずに記憶し、SCP-733₋jpの始まりから終わりまでを非常にゆっくりと話すようになります(以降、こうなった状態の人間をSCP-733₋jp₋1とします)。この行為は24時間繰り返し続けられ、SCP-733₋jp₋1は睡眠、食事、着替え、歯磨きなどの生活習慣を一切行わずにこの行為を続けます。また、この行為はSCP-733₋jp₋1の生命活動が停止するまで行われ、Aクラス記憶処理を行うこと以外に有効な回復手段は判明していません。もし無理にでもこの行為を制止しようとした場合、SCP-733₋jp₋1はその場で直ちに行え、かつ最適な手段を用いて自害を試みます。財団の属する脳外科医達による研究の結果、SCP-733₋jp₋1はSCP-733₋jpを話すことにより、脳内に快楽物質2が過度に生成されていることが明らかになりました。
SCP-733₋jpの内容はすべて日本語で語られ、日本語を一切知らない人物でも一度SCP-733₋jpに触れてしまえば日本語でSCP-733₋jpを語り始めます。SCP-733₋jpのSCP-733₋jpの発生元の詳細は不明であり、言語として人から人へと伝えられてきたと考えています。
これまで財団はSCP-733₋jpの内容を記録しようと実験を繰り返してきましたが、第三者がSCP-733₋jp₋1の話を聞いて記録しようとした場合、様々な障害が発生しSCP-733₋jpの記録が妨げられます。これもSCP-733₋jpによる異常性の一つだと判考えられていますが、障害を発生させる現象を解明することはできませんでした。財団は実験によって作成された数々の記録用紙を用いてSCP-733₋jpの完全な記録に成功し、SCP-733₋jpの内容を記した本の作成を行いました。これ以降の記録実験は、実験によるリスクを考えた結果、禁止されました。
SCP-733₋jpの担当主任の言葉
話と言うのは我々が思っている以よりも静かに、早く、広く、伝わるものだ。
財団は常にSCP-733₋jpの発生に気づくため、いかなる時も世界中を監視しなければならない。