アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 佐賀県██村はその全体がサイト-81██に指定されます。SCP-XXXX-JPの周囲100メートルには一般人が近づかないようにしてください。SCP-XXXX-JPに関する全ての情報は財団により監視され、存在が外に漏れ出た場合はカバーストーリー「リポグラムの会」が適用されます。
説明: SCP-XXXX-JPは、佐賀県██村で発生するイベントです。このイベントは毎年2月1日に開始し、2月末日に終了します。
SCP-XXXX-JP進行中、毎日次の事象が発生します。
- 23時55分頃、住民が広場の中央に集まる。
- 23時59分、村長とされる人物がその時点でSCP-XXXX-JP-1に含まれていない平仮名1文字を指定する。
- 日付が変わるまで、住民が村長の指定した文字を連呼する。
- SCP-XXXX-JP-1に、村長の指定した文字が追加される。
- 村長の指定した文字に従って、SCP-XXXX-JP-2が変化する。
SCP-XXXX-JP-1は、SCP-XXXX-JPにおいて「禁止された」文字の集まりです。██村の中でSCP-XXXX-JP-1に含まれる文字を発話または記述した場合、それを認識した住民は無言で腕を胸の前で交差させ「バツ」のポーズをとります。また、これに伴い後述のSCP-XXXX-JP-3が出現します。
SCP-XXXX-JP-2は、広場に設置された幅10 m、高さ6 mの五十音表です。SCP-XXXX-JP-2は破壊に対する耐性を持ち、その一部が破損した場合でも24時間以内に自身を修復します。SCP-XXXX-JPの開始時点では、全ての文字は赤色で書かれています。文字がSCP-XXXX-JP-1に指定されると、その文字は薄い灰色に変化します。██村の住民はこれを見てそれまでにSCP-XXXX-JP-1に指定された文字を確認していると考えられます。
SCP-XXXX-JP-3は、SCP-XXXX-JP-1に指定された文字を発話した時に発生する墓石です。どんな場合でも、SCP-XXXX-JP-3は██村の内部に発生します。発話以外の方法でSCP-XXXX-JP-1に指定された文字に言及した場合は、SCP-XXXX-JP-3は出現しません。SCP-XXXX-JP-3には、発話した人の名前、時刻、対象の文字が刻まれています。SCP-XXXX-JP-3は3月1日0時に消滅し、これを防ぐことはできません。SCP-XXXX-JP-3は通常の石材と同じように村外へ持ち出したり破壊したりすることが可能ですが、その場合でも3月1日0時に消滅します。
実験により、文字は以下の規則で判定されていることが分かりました。
インタビュー記録001
対象: SCP-XXXX-JPの住民
インタビュアー: 山口研究員
付記: この時点で「ろ」「ひ」「に」の3文字がSCP-XXXX-JP-1として指定されている。
<録音開始, 20██/02/04 08:54>
山口研究員: 今日は話を聞かせていただきありがとうございます。
住民: こちらこそありがとうございます。
山口研究員: この村で行われているお祭りのことを教えてください。
住民: 文字が消えていくお祭りのことですね。「如月の集い」と言います。毎晩一文字(いちもじ)ずつ消えて、消えた文字はお祭りが終わるまで言えなくなります。
山口研究員: なるほど。如月の集いは、いつからいつまでやっているのですか?
住民: その名の通り、如月の一か月です。弥生が来たら全部終わりです。
山口研究員: 2月中ずっとということですか?
(住民は「バツ」のポーズをとる。財団の設置したカメラが村内に「山口██ 20██/02/05 08:55 に」と刻まれたSCP-XXXX-JP-2が出現するのを捉える)
山口研究員: おっと失礼。
住民: 最初は難しいですが、そのうち慣れると思います。
山口研究員: ありがとうございます。
<録音終了, 20██/02/04>
あ |
い |
う |
え |
お |
か |
き |
く |
け |
こ |
さ |
し |
す |
せ |
そ |
た |
ち |
つ |
て |
と |
な |
に |
ぬ |
ね |
の |
は |
ひ |
ふ |
へ |
ほ |
ま |
み |
む |
め |
も |
や |
|
ゆ |
|
よ |
|
り |
る |
れ |
ろ |
わ |
|
|
|
を |
|
|
ん |
|
|
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Deleted
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの収容室は、実験時を除いていかなる人員の侵入も禁止してください。収容室は周囲を厚さ150mm以上の防音壁で覆ってください。SCP-XXX-JPは収容室内の一辺30cmの立方体のガラスケース内に保管されます。ガラスケースの内部にはマイクが取り付けられ、SCP-XXX-JPから発せられる音が常時監視されます。
説明: SCP-XXX-JPは、長さ19.3 cm、直径33.0mmのエリンギ(Pleurotus eryngii)です。SCP-XXX-JPは、非活性状態では異常な自己修復能力を除き通常のエリンギと同じ性質を持ちます。その自己修復能力のため、SCP-XXX-JPは完全な破壊が不可能であると考えられています。
SCP-XXX-JPの活性状態は、第一段階と第二段階からなります。第一段階では、SCP-XXX-JPは220Hz~440Hzの音を発します。この音は人間の男声に似ていますが、発音は「ア」のみです。この状態は30秒~5分続き、この状態が終了すると不活性状態または後述の第二段階へ移行します。
第二段階では、SCP-XXX-JPは第一段階より高い、440~3520Hzの音を発します。第二段階では「ア」以外の音も発音されます。第二段階の音は女声で合唱曲を「歌って」いるように聞こえます。この音にはミーム性があり、この音を聞いた対象はSCP-XXX-JPとの"合唱"を行おうとします。この"合唱"は人数に応じて女声二部合唱、混声三部合唱、混声四部合唱のいずれかの形式をとります。この"合唱"では常に、男性が女声を、女性が男声を歌います。対象の音域がこれらのパートに適さない場合、不明な方法で対象の声帯が改変されそのパートに適した音域となります。この段階は5~30分続き、終了すると不活性状態へ移行します。
SCP-XXX-JPから直接発せられる音だけでなく、この"合唱"も同じミーム効果を持ち、これを聞いた人間も同様の"合唱"を始めます。この性質により、後述のインシデントXXX-1が発生しました。
第二段階に入ったSCP-XXX-JPにより改変された声帯はSCP-XXX-JPが不活性状態になっても元に戻りませんが、声帯の改変による対象への健康状態の影響は確認されていません。
インシデント記録XXX: 2018/█/██、SCP-XXX-JPが収容違反を起こし、第二段階に突入したSCP-XXX-JPは合計███人を"合唱"に巻き込みました。この収容違反は機動部隊によって鎮圧され、"合唱"の参加者にはカバーストーリー「声別入れ替わり合唱」が適用されました。声帯が改変されなかった█人を除き、"合唱"の全ての参加者は現在財団の保護下に置かれています。
事案XXX: 2018/█/██、第一段階に入ったSCP-XXX-JPは5█Hzの音を発しました。SCP-XXX-JPの異常性に変化が見られなかったため、収容プロトコルの改定は必要ないと判断されました。
実験記録001 - 日付2018/3/██
対象: 男性Dクラス職員2名(D-35201、D-35202)、女性Dクラス職員2名(D-35203、D-35204)
実験目的: 第一段階のSCP-XXX-JPの発する音に関するミーム性の有無の調査。
実施方法: 第一段階のSCP-XXX-JPの発する音をD-35201、D-35202、D-35203、D-35204に聞かせる。
結果: SCP-XXX-JPは第一段階終了後に不活性状態に戻った。この実験で、Dクラス職員4名全員に変化は見られなかった。
分析: 第一段階の音に異常性はないようです。 -佐藤博士
実験記録002 - 日付2018/3/██
対象: 男性Dクラス職員2名(D-35201、D-35202)、女性Dクラス職員2名(D-35203、D-35204)
実験目的: 第二段階のSCP-XXX-JPの発する音に関するミーム性の有無の調査。
実施方法: 第二段階のSCP-XXX-JPの発する音をD-35201、D-35202、D-35203、D-35204に聞かせる。
結果: D-35201はソプラノを、D-35202はアルトを、D-35203はテノールを、D-35204はバスを歌い、混声四部合唱が成立した。SCP-XXX-JPはソプラノを歌った。
分析: これも想定通りですが、SCP-XXX-JPどのようにしてパートを決めているのでしょうか。 -佐藤博士
実験記録003 - 日付2018/4/██
対象: MTF性転換手術済Dクラス職員1名(D-35205)
実験目的: 性転換手術によるSCP-XXX-JPが認識する性別の変化。
実施方法: 第二段階のSCP-XXX-JPの発する音をD-35205に聞かせる。
結果: D-35205はテノールを、SCP-XXX-JPはソプラノを歌い、混声二部合唱が成立した。
分析: SCP-XXX-JPは性転換後の性別で判断したようです。SCP-XXX-JPがどのようにして対象の性別を判断しているのかを調べるためのさらなる実験が必要です。 —佐藤博士
実験記録004 - 日付2018/4/██
対象: 生物学的に男性のDクラス職員1名(D-35310)。D-35310はトランスジェンダーであり、囚人となる前は「性別入れ替わり生活」を実践していた。
実験目的: SCP-XXX-JPが性的少数者に対して認識する性別の確認。
実施方法: 第二段階のSCP-XXX-JPの発する音をD-35310に聞かせる。
結果: D-35205はテノールを、SCP-XXX-JPはソプラノを歌い、混声二部合唱が成立した。
分析: SCP-XXX-JPはD-35310を女性とみなしました。SCP-XXX-JPの性認識を確認するため、より多くの性的少数者を用いた実験の許可を要請します。 —佐藤博士
追記: 実験を許可します。 —O5-█
実験記録005 - 日付2018/4/██
対象: 生物学的に男性のトランスジェンダーDクラス職員1名(D-35310)、生物学的に女性のトランスジェンダーDクラス職員1名(D-35311)、MTF性転換手術済Dクラス職員1名(D-35312)、FTM性転換手術済Dクラス職員1名(D-35313)、SCP-113を使用して女性になったDクラス職員1名(D-35314)、SCP-113を使用し男性になったDクラス職員1名(D-35315)、去勢済男性Dクラス職員1名(D-35316)、去勢済女性Dクラス職員1名(D-35317)
実験目的: SCP-XXX-JPが性的少数者に対して認識する性別。
実施方法: 第二段階のSCP-XXX-JPの発する音をD-35310に聞かせる。
結果: 全てのDクラス職員はテノールを、SCP-XXX-JPはソプラノを歌い、混声二部合唱が成立した。"合唱"の後半ではテノールにディヴィジョンが生じ、その部分ではD-35310、D-35313、D-35315、D-35316は高音のパートを、D-35311、D-35312、D-35314、D-35317は低音のパートを歌った。
分析: SCP-XXX-JPは全ての性的少数者にテノールを歌わせました。SCP-XXX-JPは全員を女性として認識しているのでしょうか。しかしSCP-XXX-JPは性的少数者にディヴィジョンのどちらを歌わせるかを「現在の性別」に基づいて決定しているので、SCP-XXX-JPは性的少数者を何らかの方法で男女に区別しているようです。 —佐藤博士
実験記録006 - 日付2018/5/██
対象: 男性Dクラス職員1名(D-35206)、女性Dクラス職員1名(D-35207)
実験目的: "合唱"のミーム性の調査。
実施方法: 第二段階のSCP-XXX-JPの発する音をD-35206に聞かせることで"合唱"させ、SCP-XXX-JPを防音壁で隔離する。その後、D-35207にこの"合唱"のみを聞かせる。
結果: D-35206はテノールを歌い、SCP-XXX-JPはアルトを歌った。D-35206はSCP-XXX-JPが隔離された後も歌い続けた。この歌をD-35207に聞かせたところ、D-35207はアルトを歌いD-35206との混声二部合唱を成立させた。
分析: SCP-XXX-JPがなくても"合唱"は拡散するようだ。ところでどうやって内声だけで合唱を成立させたのだろう? -千野研究員
実験記録007 - 日付2018/7/██
対象: 男性Dクラス職員1名(D-35208)
実験目的: "合唱"による現実改変の有無。
実施方法: 第二段階のSCP-XXX-JPの発する音をD-35208に聞かせる。なお、D-35208は裏声を用いてソプラノに相当する音域の音を出すことが出来る。
結果: D-35208はソプラノをSCP-XXX-JPはアルトを歌い、女声二部合唱が成立した。D-35208に現実改変は適用されず、D-35208は実験中常に裏声で歌った。
分析: 元々の声の音域で"合唱"が行われた場合は声帯の改変は行われないようです。 -千野研究員
実験後、D-35201にインタビューが行われました。以下がその記録内容です。
インタビュー記録XXX:
(実験記録002で用いた男性にインタビューする。Dクラスは曲が頭の中に流れてくると説明し、声が高くなったことについて不満を抱いている)
対象: D-35201
インタビュアー: 佐藤博士
<録音開始, 2018/█/██ 7:49:20>
インタビュアー: あなたがSCP-XXX-JPの音を聞いた時のことを話してください。
D-35201: そんなことよりおれの声を元に戻してくれ!
インタビュアー: 落ち着いてください。財団の研究員があなたの声を元に戻す方法を探しています。
D-35201: こんな状況で落ち着けるわけないじゃないか!おれの声はどこへ行った!
インタビュアー: そうですね。では、1週間後にあなたの声帯を手術して声を元に戻すことを約束しましょう。
D-35201: それはありがたい。
インタビュアー: さて、改めてインタビューを行います。あなたがSCP-XXX-JPの音を聞いた時のことを話してください。
D-35201: おれはあのエリンギを見ておいしそうだと思った。あいつを食ってしまおうかとも考えた。でもおれはあいつの声を聞いた瞬間、あいつと合唱したくなった。そしたらメロディーが頭の中に流れてきて、気がついたらおれはそのメロディーを歌っていた。おれは無意識のうちにあいつと合唱していたんだ!
インタビュアー: 合唱している間、あなたはどのように感じましたか?
D-35201: 合唱してる間は、なんかこう、すごい幸せで、ずっと歌っていたい気分だった。合唱が終わった時の脱力感がすごかった。
インタビュアー: わかりました。では、あなたの声の変化について説明してください。
D-35201: おれは合唱の間、普段なら絶対でないような高い声を出していた。どこから声が出てたのか見当もつかねぇ。で合唱が終わって、気が付いたらこんな女みたいな声になってた。お前はこの声をちゃんと戻すっていうが、100%保証はできないだろ?
インタビュアー: 100%の保証はできませんが、財団として私はあなたにできる限りの努力をすることを約束します。
<録音終了, 2018/█/██ 7:58:40>
終了報告書: D-35201には記憶処理を施した後解放しました。
補遺: SCP-XXX-JPは、██県の男声合唱団の間で広まっていた「声を持つエリンギの声を聞くと高音が出るようになる」という噂を聞いた機動部隊がSCP-XXX-JPの場所を特定、██県の混声合唱団「█████」の使用する音楽準備室にあったSCP-XXX-JPを確保・収容する形で2017/█/██に財団に収容されました。「█████」のメンバーはカバーストーリー「合唱による音域の変化」が適用された後、解放されました。また、██県の全ての男声合唱団員にはAクラス記憶処理およびカバーストーリー「テノール歌手エリンギ・T」を適用しました。
補遺2: 2018/█/██、SCP-XXX-JPの底部に「8」の文字が現れました。文字の出現後も異常性に変化が見られないことから、特別収容プロトコルの改定は行われていません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Explained
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、ビーカーを水平面に置いた状態で3m×3m×3mより広い薬品庫に保管して下さい。
説明: SCP-XXX-JPは複数のガラス製のビーカーからなります。それぞれの試験管にはラべリングがされています。
成分解析の結果、「重」とだけラべルされた試験管の中身(SCP-XXX-JP-0)は直径159.5Å、分子量4.7×10^4のポリペプチドで、2個のα-ヘリックス以外の構造は不明です。一方、それ以外の試験管の中身は塩基数が1010~██████のDNAであることが判明しました。
SCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JP-0とそれ以外の試薬の一つを混合することによりその異常性を発現します。二つの薬品を混合すると、そこから歌が聞こえます。歌の曲名はラベルとほぼ一致していますが、異なるものもあります。歌には日本語、ノルウェー語、フィンランド語など██の言語(そのうち██は未知の言語)が含まれます。
歌は機械による合成音声のように聞こえます。ほとんどの場合同じ女性の声に聞こえますが、いくつかは異なる声を含んでいます。
現在、以下のものが確認されています。(以下に示したものは一部です。全部を見たい場合は一覧SCP-XXX-JP-Aをご覧ください。)
番号 |
色 |
曲名 |
備考 |
SCP-XXX-JP-0 |
赤色 |
(なし) |
これと別のSCP-XXX-JPを混合させることにより音楽が流れる |
SCP-XXX-JP-1 |
無色 |
千本桜 |
歌自体に異常性はない |
SCP-XXX-JP-2 |
無色 |
脳漿炸裂ガール |
原曲より若干遅い |
SCP-XXX-JP-3 |
無色 |
マトリョシカ |
音程が半音3個分上げられている |
SCP-XXX-JP-8 |
黄色 |
初音ミクの消失 |
1.5倍速 |
SCP-XXX-JP-14 |
黒色 |
蛍の光 |
存在しないはずの5番が再生される |
SCP-XXX-JP-39 |
浅葱色 |
みっくみくにしてあげる |
一部の歌詞が変更されている |
SCP-XXX-JP-43 |
緑色 |
Ievan Polkka |
財団が最初に見つけた日本語以外の歌が再生されるSCP-XXX-JP。言語は日本語訛りのフィンランド語。 |
SCP-XXX-JP-64 |
赤色 |
Le beau tambour |
メロディはフランス民謡だが、歌詞の言語は不明。 |
SCP-XXX-JP-72 |
白色 |
青い鳥 |
ラベルには「72」と書かれている。他とは異なる声で再生された。 |
SCP-XXX-JP-91 |
黄色 |
(不明) |
ラベル及び歌詞は未知の言語であった。 |
SCP-XXX-JP-104 |
[データ削除済] |
[データ削除済] |
[データ削除済] |
実験記録001 - 日付2016/09/15
実施方法: SCP-XXX-JP-0とSCP-XXX-JP-1を各 5.0 mL ずつ試験管にとり、混合する。
結果: 46 dB で千本桜が流れた。音声はアカペラであり、主旋律以外の音声(伴奏を含む)は確認されなかった。
実験記録002 - 日付2016/09/18
実施方法: SCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2を各 5.0 mL ずつ試験管にとり、混合する。
結果: 何も起きなかった。
分析: 曲を再生するためには混合する試薬のうち一方はSCP-XXX-JP-0でなくてはならないようだ。
実験記録003 - 日付2016/10/24
実施方法: SCP-XXX-JP-1の塩基配列の一部を大腸菌に埋め込む。
結果: 大腸菌は異常性を示さず、SCP-XXX-JP-1が含まれるDNAを正常に複写することができた。
分析: SCP-XXX-JP-1の異常性は音楽再生機能だけのようだ。
補遺: 2019/06/30、タンパク質から音楽を合成する技術が基底世界で確立しました。財団の科学技術調査チームが確認したところ、SCP-XXX-JPはこれと同様の技術に基づいていると結論づけられたため、オブジェクトクラスがSafeからExplainedへ格下げされました。
アイテム番号: SCP-2411-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2411-JPは、6x6メートルの人型収容セル内に収容して下さい。Bクラス以上の職員の許可があった場合を除いて、SCP-2411-JPを収容するセル内には誰も入らないようにしてください。
説明: SCP-2411-JPは日本人女性の姿をしており、身長1.6m,体重50kgです。SCP-2411-JPはその最も近くにいる人(以下SCP-2411-JP-1とします)に、SCP-2411-JPを殺害したいという願望を持たせます。この願望は消えることはなく、SCP-2411-JP-1がSCP-2411-JP-1またはほかの人の手によって殺害されるまで続きます。
SCP-2411-JPが殺害されると、SCP-2411-JPは消滅し、その地点に2個のSCP-2411-JP-2, 4個のSCP-2411-JP-3, 11個のSCP-2411-JP-4が出現します。SCP-2411-JPがどのようにしてこれらの物体を生成するかは不明です。
SCP-2411-JP-2は容積200リットルのドラム缶で、中は石油で満たされています。石油の成分分析の結果は、現存するどの油田の石油のものとも一致しませんでした。
SCP-2411-JP-3は弾薬であり、その形状及び大きさから50口径三年式14cm砲用であることがわかっています。
SCP-2411-JP-4は金属の延べ棒であり、1個の体積は2400cm²です。成分分析の結果、この金属は鉄、銅、亜鉛、████、その他複数の未知の元素からなる合金であることがわかりました。
SCP-2411-JP-2,3,4が出現から24時間が経過すると、これらの物体は自発的に動き出し、60分かけてSCP-2411-JPを再構築します。いかなる手段もこの再構築を止めることはできず、場合によっては再構築を早めることがあります(実験記録参照)。再構築の仕組みは現在わかっていません。
実験記録001 - 日付2012/04/11
対象: D-8334
実験方法: D-8334にSCP-2411-JPを見せる。
結果: D-8334は持っていたカッターナイフで腹を数回刺し、SCP-2411-JPは死亡した。SCP-2411-JPは消滅してSCP-2411-JP-2,3,4となり、24時間後にSCP-2411-JPの再構築が行われた。
実験記録002 - 日付2012/04/13
対象: D-1124
実験方法: D-1124の腕と足を縛り、SCP-2411-JPに攻撃できない状態にしたうえでSCP-2411-JPを見せる。
結果: D-1124はSCP-2411-JPに対する殺意を覚えたが、SCP-2411-JPを殺害することはできなかった。D-1124に殺意以外の異常性は見られなかった。