見習い財団カメラマンのスクラップブック

SCP下書きとかその他もろもろ

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飼い主の時間、飼い犬の時間

収容前のSCP-xxx-JP。向かって右の犬がSCP-xxx-JP-1

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JP-Bはサイト-81██に設けられた、広さ10m×10mの区画内の標準的な犬小屋に繋ぎます。SCP-xxx-JP-Aは区画内に設置された収容セルで生活し、SCP-xxx-JP-Bの世話を毎日欠かさず行ってください。区画は常にカメラによって監視され、管理担当者はSCP-xxx-JP-2が犬小屋の隣にあることを常に確認してください。またSCP-xxx-JP-2が何らかの原因で破壊されないよう、常に注意してください。SCP-xxx-JP-A及び-Bの死亡時に収容違反が発生することを防止するため、犬小屋と1匹のイエイヌ、その飼い主のDクラス職員1名による同様の組み合わせを3組、SCP-xxx-JPの収容区画の周囲に配置してください。また、収容に関わる全てのDクラス職員と犬の健康状態を常に良好に保ってください。非常時のために終了用のDクラス職員を1人用意して下さい。
SCP-xxx-JP-Aは可能な限り普段からSCP-xxx-JP-Bと生活を共にし、散歩は定期的に毎日必ず行ってください。散歩は区画に隣接した自然公園型または屋内ドッグラン型の専用セクター内で、1時間以上の長さで行ってください。

追記: 散歩中の糞は、必ず配給されている袋に回収し、セクター内の回収ボックスに廃棄してください。必ずです。

説明: SCP-xxx-JPは1匹以上の犬を飼う人間の元に出現します。この時、飼い主はSCP-xxx-JP-A、
飼い犬はSCP-xxx-JP-Bとなり、SCP-xxx-JPの存在やその容姿について違和感を感じなくなります。SCP-xxx-JP-A、-Bのいずれかが死亡により失われた場合、SCP-xxx-JPは同様の条件を満たす最も近い人間の元へ転移します。

SCP-xxx-JPはSCP-xxx-JP-1とSCP-xxx-JP-2に分けられ、SCP-xxx-JP-1はイエイヌ(学名Canis familiaris)の姿をした幻覚あるいは実体です。SCP-xxx-JP-1の姿は、普段はSCP-xxx-JP-A、-Bしか認識できず、あらゆる記録媒体、検出器による認識の試みは失敗しています。平常時の犬種はロットワイラーに近い雑種のようであることがインタビューによって判明しています。SCP-xxx-JP-1は現実改変能力を有しており、SCP-xxx-JP-Bが1日に1度も散歩に連れられない場合、その能力を様々に用いてSCP-xxx-JP-Aが散歩に行くように誘導します。この能力は散歩に行かない状態が長く続くにつれ、より強く発揮されますが、1度散歩に行くことでほぼ初期状態に戻ります。これまで発揮された改変能力の例については実験ログを参照してください。

SCP-xxx-JP-2は主に犬の寝床としてよく見られるオブジェクト(犬小屋、ケージ、お気に入りのクッション等)で、SCP-xxx-JP-Bの寝床の隣に出現します。外見はSCP-xxx-JP-Bの寝床とほぼ同じですが、経年劣化等により損傷していることが多く、修繕を行っても一定の時間で元の状態に戻ります。一方、損傷させた場合は[データ削除済]。また、SCP-xxx-JP-1は、SCP-xxx-JP-2の損傷が小さいほど能力を積極的に使用する傾向が見られ、SCP-xxx-JP-2に対して常に嫌悪感を懐いているようです。SCP-xxx-JP-2は、現在SCP-xxx-JPを直接確認する唯一の手段のため、いかなる理由でもSCP-xxx-JP-2を傷つける行為は全て禁止されています。

インタビューログ-001

対象: D-xxx-006

インタビュアー: 夢長谷博士

<録音開始>

夢長谷博士: それではD-xxx-006、あなたがどうやって監視の中散歩を行ったか教えていただけますか?

D-xxx-006: どうやって散歩したかだって?よく言うよ!朝、寝床から起きたら全部止まってたんだぞ!

夢長谷博士: 止まってた?

D-xxx-006: 動けるのは俺達だけ、いやぁ厳密に言えば俺達も止まってた。息をしてないんだ。脈もないし腹も減らない。最初は指示通り散歩はしなかったけど、他にすることもないし、ほとんど2匹と遊んで過ごしてた。眠気も来ないけど横になったり、今だから言うけど外に出れないかも試した。いやいやいやドアは動かないしここの塀は高いしで何もできなかったって!1人で行動できるのはあの区画の中だけだったよ。

夢長谷博士: それについては後で確認しましょう。それで、その…停止空間ですか?そこからはどう脱け出したんですか?

D-xxx-006: 何日経ったか…まぁ太陽も時計も動かないんだけど…大分時間が経って、いい加減散歩に行ってやろうって思ったんだ。切欠とかは特に無くて、ただ本当にもう散歩以外やることがなくなって…皆止まってるし…どうせばれないと思ったんだ。

夢長谷博士: それで、散歩に行ったら停止が解けたと。

D-xxx-006: いやぁ、解けなかった。でもセクターとのドアだけは何故か開くようになった。それでまぁその…散歩に出たんだけど、それだけさ。

夢長谷博士: では停止が解けたのは何故ですか?

D-xxx-006: 正直よくわからない、散歩中にも変わったことはなかったし、あと何回かで30回って中途半端な回数だったし。なぁ、悪いけどそろそろ散歩の時間なんだけど。

夢長谷博士: 分かりました、残りの質問は後日行います。

<録音終了>

終了報告書: SCP-xxx-JPの現実改変能力は時間にも作用できる可能性があり、引き続き調査が必要だと思われます。

追記: このインタビューの翌日、SCP-xxx-JP-Bが心臓病のため急死し、SCP-xxx-JPはD-xxx-007の下に転移しました。慎重な調査の結果、この死に異常性が無いことが確認されました。

インタビューログ-002

対象: D-xxx-006

インタビュアー: 夢長谷博士

<録音開始>

夢長谷博士: D-xxx-006、気分は落ち着きましたか?

D-xxx-006: …まぁ、大分ましになったよ。あんまり急だったから、まだ実感がなくて…財団も投薬までしてくれたみたいで…。

夢長谷博士: 水を差すようではありますが、これも収容のためですから。

D-xxx-006: まぁそうかもしれないけど、お陰で最期に立ち会うこともできた。呼びに来てくれた職員にも言ったけど、結局、二つの命の長さをそろえることはできないし、俺はあいつとの限りある大切な時間を大切に使うことで精一杯だった。知らせてくれたこと、立ち会わせてくれたこと、本当に感謝します。間に合って良かった…。

夢長谷博士: [沈黙]…あの、1つ確認したいのですが、あなたを呼びに行った職員について覚えていますか?

D-xxx-006: …もしかして個人の判断だったのか?教える前に答えろ、そいつを特定してどうするつもりだ?罰するのか?

夢長谷博士: 待ってください。そうですね…では、質問を換えましょう。あなたは確かに職員に連れられたのですね?

D-xxx-006: どういうことだ?

夢長谷博士: あなたは1人でセルを抜け出し、1人で移動し、私たちに気づかれずにあの犬をみとる姿が各所のカメラに残っています。あなたを導いたのはあのロットワイラーではありませんか?

D-xxx-006: 訳が分からないんだが?あのロットワイラー?

夢長谷博士: あなたが飼っているもう1匹の犬です。ロットワイラーではありませんでした?

D-xxx-006: お前ら俺に記憶処理でもかけたんじゃないだろうな!何だ?俺は犬を2匹飼っていたのか?おい!どうなんだ!俺が失った仲間は1匹じゃなかったのか!

夢長谷博士: 落ち着いてください!続きはまた後日にします。

<録音終了>

終了報告書: SCP-xxx-JP-A、-BはSCP-xxx-JPが自分の元から離れて転移した後、SCP-xxx-JPに関する記憶が改ざんされ、失われる可能性が示唆されました。

ここから(だいたい)改稿前

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JP-Bはサイト-81██に設けられた、広さ10m×10mの区画内の標準的な犬小屋に繋ぎます。SCP-xxx-JP-Aは区画内に設置された収容セルで生活し、SCP-xxx-JP-Bの世話を毎日欠かさず行ってください。区画は常にカメラによって監視され、管理担当者はSCP-xxx-JP-2が犬小屋の隣にあることを常に確認してください。またSCP-xxx-JP-2が何らかの原因で破壊されないよう、常に注意してください。SCP-xxx-JP-A及び-Bの死亡時に収容違反が発生することを防止するため、犬小屋と1匹のイエイヌ、その飼い主のDクラス職員1名による同様の組み合わせを3組、SCP-xxx-JPの収容区画の周囲に配置してください。また、非常時のために終了用のDクラス職員を1人用意して下さい。収容に関わる全てのDクラス職員と犬の健康状態を常に良好に保ってください。

追記: 飼い主は可能な限り普段から犬と生活を共にしてください。犬の散歩は気象条件や体調に関わらず毎日必ず行ってください。散歩は1時間以上の長さで行ってください。また、飼い主はサイトの内外問わず、できるだけ犬の希望する散歩コースをとってください。

説明: SCP-xxx-JPは1匹以上の犬を飼う人間の元に出現します。この時、飼い主と飼い犬はそれぞれSCP-xxx-JP-A、SCP-xxx-JP-Bとなり、SCP-xxx-JPの存在やその容姿について違和感を感じなくなります。SCP-xxx-JP-A、-Bのいずれかが死亡により失われた場合、SCP-xxx-JPは同様の条件を満たす最も近い人間の元へ転移します。

SCP-xxx-JPはSCP-xxx-JP-1とSCP-xxx-JP-2に分けられ、SCP-xxx-JP-1はイエイヌ(学名Canis familiaris)の姿をした幻覚あるいは実体です。SCP-xxx-JP-1の姿は、普段はSCP-xxx-JP-A、-Bしか認識できず、あらゆる記録媒体、検出器による認識の試みは失敗しています。平常時の犬種はロットワイラーに近い雑種のようであることがインタビューによって判明しています。SCP-xxx-JP-1は現実改変能力を有しており、SCP-xxx-JP-Bが1日に一度も散歩に連れられない場合、その能力を様々に用いてSCP-xxx-JP-Aが自発的に散歩に行くように誘導します。この能力は散歩に行かない状態が続くにつれ、より強く発揮されますが、一度散歩に行くことでほぼ初期状態に戻ります。これまで発揮された改変能力の例については実験ログを参照してください。

SCP-xxx-JP-2は主に犬の寝床としてよく見られるオブジェクト(犬小屋、ケージ、お気に入りのクッション)で、SCP-xxx-JP-Bの寝床の隣に出現します。外見はSCP-xxx-JP-Bの寝床とほぼ同じですが、経年劣化等により損傷していることが多く、修繕を行っても一定の時間で元の状態に戻ります。一方、損傷させた場合は傷が蓄積されます。また、SCP-xxx-JP-1はSCP-xxx-JP-2の損傷が小さいほど、能力を積極的に使用する傾向が見られ、SCP-xxx-JP-2に対して常に嫌悪感を懐いているようです。SCP-xxx-JP-2は、現在SCP-xxx-JPを直接確認する唯一の手段のため、いかなる理由でもSCP-xxx-JP-2を傷つける行為は全て禁止されています。