SCP-XXX
評価: 0+x
Autoclave.jpg

収容下のSCP-XXX

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXはサイト-81██の専用収容施設内に安置された、ステンレス製の耐圧容器の中に保管されています。耐圧容器には窒素を充填し、常に4気圧以上を保って下さい。2日に一度、気密の漏れがないか確認するようにしてください。対象を圧力容器から取り出す場合は、排水設備を持たない耐圧の部屋の中で行わなくてはいけません。現在はいかなる実験目的によっても対象を容器から取り出す行為は禁止されています。実験によってSCP-XXXが減った場合は蒸留水を継ぎ足し、1L以上の在庫を保って下さい。

対象の在庫を確保する場合を除き、専用収容施設に水を持ち込むことは控えてください。サイト内の水道設備、及び消火用スプリンクラーは撤去し、代替となる水を使わない消火設備を配備してください。液体のSCP-XXXが少量でも地球の水系に混入、拡散する事態を避けてください。

説明: SCP-XXXはある特異性及びミーム汚染性を有した水です。SCP-XXXの液面にかかる圧力が3000hPa未満である限り、対象は液面1cm^2あたり毎分10mmL程度、水素と同等の性質を示す気体を生成し続けます。発生する気体にはいかなる特異性も認められません。

人間が対象を飲用、摂取すると、血中酸素濃度が低下し、█分~█時間後に酸素欠乏症による死をもたらします。また、その排泄物や死体に含まれる水分には特異性がありません。

人間がSCP-XXXを視認した場合、ミーム汚染を引き起こす場合があります。被曝者(以下SCP-XXX-A)は前提知識に関わらず、SCP-XXXを[編集済み]と呼称するようになります。[編集済み]という呼称(以下SCP-XXX-1)を何らかの手段で知った人間も、同様のミーム汚染を引き起こす場合があります。但し、対象を視認する、またSCP-XXX-1に曝されてもミーム汚染を発症しない場合もあり、発現する正確な条件は明らかになっていません。

SCP-XXX-Aは、水素やSCP-XXXを体内に取り入れることによる美容、健康、長寿、アンチエイジングに対する増進効果を主張し、SCP-XXXを摂取しようと試みます。財団の調査では、いまのところ水素やSCP-XXX、対象から発生した気体にはSCP-XXX-Aが主張するような効果は認められていません。

SCP-XXXに通常の水を加えてもその特異性は維持されます。特異性を保つのに必要なSCP-XXXの"原液"の濃度の下限は判明していません。氷または水蒸気になったSCP-XXXからは特異性が失われることが判明しています。液体のSCP-XXXの拡散は、NK-クラス:世界終焉シナリオが予想されます。

実験記録XXX-1A

Dクラス職員による確認の結果、ミーム汚染性が認められたため、映像記録は処分されました。また、音声記録はミーム汚染性を有する部分を編集しています。

補遺:

実験XXX-1Aの後、実験室内に充満した水素が電気系統設備によって引火し、小規模な爆発事故を引き起こしました。火災は不活性ガス消火設備によって█分後に消し止められ、SCP-XXXの拡散は免れましたが、この事案によって、大規模な火災に対する迅速な処置が難しいことによるインシデントが明らかになったため、特別収容プロトコルの見直し、及びオブジェクトクラスの引き上げが指示されます。

事案XXX

2016/██/██、大規模な収容違反が発生しました。SCP-XXX-1がSNS及び一般メディアを通じて衆知のものとなり、各地にSCP-XXX-Aが発生していると推測されます。情報のリークが疑われていますが、流出経路は未だ不明です。

現在はSCP-XXX-Aによる活動を防ぐため、プロトコル"還元反応"のもと、ミネラルウォーターに水素を加圧し、溶解させた製品をSCP-XXXとして販売するプログラムを実行中です。

万が一さらなる情報漏洩が確認された場合には、蒸留によって対象を破壊、無力化するよう指示されます。

山本研究員による報告書:

[編集済み]の熱狂的なブームを除けば、幸いなことに、今のところ大きな混乱は起きていない。だが喜んではいられない。いずれにせよ、対応は姑息的で、我々が背水の陣に立たされていることに違いはないのだから。
何としてもSCP-XXXの所在を広めてはならない。もし真実が知れ渡り、SCP-XXX-Aによるサイトの襲撃でも起これば、対象の拡散は免れないだろう。次の失敗は終焉を意味する。
確保、収容、保護。