アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の標準低脅威度物品保管ケースに収容します。消費実験は可能な限りDクラスを用い、クリアランスレベル3以上の職員の許可を得た上でレベル2以上の職員最低2名の立ち合いのもと行ってください。実験以外でSCP-XXX-JPを消費する事は許可されません。SCP-XXX-JPが有限である事を鑑みて消費実験は暫定的に中止されています。
説明: SCP-XXX-JPはオランダイチゴの果実です。収容時には██粒が存在していましたが、実験での消費に伴い現在は██粒まで減少しています。果実への遺伝子分析結果は一般に商用として栽培されているものと同一です。収容されてから経過した年月に関わらず、一切腐敗の兆候を見せていません。
SCP-XXX-JPを1粒以上消費した対象は、会話、筆記による記述に重言を頻繁に用いるようになります。この効果は最初に消費してから24時間後に消失し、対象は影響に対する自覚を持ちません。
実験ログXXX-JP-1
日付: ██-██-██
対象: D-77263
実施方法: SCP-XXX-JPの1粒消費。
結果: 対象は味の感想として「凄くストロベリーなイチゴだな、甘くてスイートで凄く甘い。もっといっぱい沢山食べたくなるよ。」と述べた。
メモ: 言いたいことはわかります。- ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-2
日付: ██-██-██
対象: D‐77883
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。SCP‐XXX-JPの見た目を説明するように指示した。
結果:対象は「ストロベリーなイチゴって見た目をしてるな。とても赤くて、赤い。どの位赤いかって言うと赤いって位赤いよ。」と述べた。
メモ: 確かに赤いです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-3
日付: ██-██-██
対象: D‐79665
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。支給された紙に感想を書くように指示した。
結果: 対象は「このイチゴはとても赤くて凄く紅色なイチゴのストロベリーだ。味は凄く美味しくてびっくりして凄く美味しいと驚いた。」と書き記した。
メモ: 筆記にも影響があるようです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-4
日付: ██-██-██
対象: D‐99394
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。SCP-XXX-JPの個数を質問した。
結果: 対象は「██個ある。いっぱいたくさんたんまりぎょうさんメニーメニー多くある。」と述べた。
メモ: 「多い」が多いです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-5
日付: ██-██-██
対象: D‐87694
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。現在の体調を質問した。
結果: 対象は「とってもすこぶる健康で元気です。」と述べた。
メモ: 良い事です。 - ██研究員補佐
これ以上の実験は無意味であると感じます。有益な結果を得られる見込みはありません。実験の中止を申請します。実がありません。 - ██研究員補佐
中止申請を検討する。しかし実が無いわけでは無い、まだ██粒存在している。 - ██研究主任
インシデント-XXX: 20██/██/██のSCP-XXX-JP摂食実験における音声記録。
対象: D-89897
インタビュアー: ██研究員補佐
付記: 20██/██/██のSCP-XXX-JP摂食実験における音声記録。
<録音開始>
██研究員補佐: では、そのイチゴを食べてください。
D-89897: [SCP-XXX-JPを1粒消費]うん、凄くストロベリーなイチゴだな。
██研究員補佐: では質問します。貴方の目の前にある物はなんですか?
D-89897: え?変わったおかしな事を質問して聞くんだな、アンタがイチゴを食べろと発言して言ったんだから、これはイチゴだろ。
██研究員補佐: そうですね。
D-89897: イチゴがイチゴじゃないとしたらイチゴは一体何だって言うんだ?
██研究員補佐: 今なんと?
D-89897: だからイチゴはイチゴである以上イチゴ以外のなんでもないって。イチゴはストロベリーだけど、それはイチゴであってイチゴじゃないか。イチゴじゃなかったらイチゴはイチゴじゃないだろ。
██研究員補佐: [思案]イチゴじゃ無い可能性?
D-89897: 眼前の目の前にあるイチゴがイチゴじゃないとしたらこれは一体なんだよ。
██研究員補佐: [小声で]盲点だ、イチゴじゃない?イチゴだと思い込んでいるだけなのか?
D-89897: おい、どうしたんだ?腹痛が痛いのか?
[実験を一時中断。D-89897の発言を受け、小型現実錨の使用を申請。38分後、現実錨の到着と同時に再開]
██研究員補佐: 機器を作動させます。
[小型現実錨が起動]
██研究員補佐: こ、これは――
D-89897: [激しく嘔吐]
██研究員補佐: 違う、イチゴじゃない、これは――イチゴなんかじゃない。
<録音終了>
小型現実錨内でのSCP-XXX-JPは依然として赤いままであったものの、██本の触手、█本の█、█対の人間の██に酷似した器官を持ち小刻みに██する姿でした。SCP-XXX-JPは植物の果実ではなくそれぞれが単一の生命体である事が判明し、現在オブジェクトクラスをEuclidクラスへの変更、及びプロトコルの見直しが申請されました。
インシデント-XXXを受け、SCP-XXX-JP報告書は以下の様に改定されました。報告書の完全な書き換えは20██/██/█、19:██に予定されています。
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の標準収容室に収容します。収容室内には常に小型現実錨を最低1基稼働させ、SCP-XXX-JP本来の姿を確認できるようにしてください。SCP-XXX-JPの摂食実験は完全に中止され、これまでに摂食実験の被験者となったDクラスには全て拘留、隔離措置が採られ24時間体制の監視下に置かれます。
説明: SCP-XXX-JPは小規模な現実改変作用を有した寄生生命体です。収容時には██体が存在していましたが、実験での消費に伴い現在は██体まで減少しています。SCP-XXX-JPは自身をオランダイチゴの果実へと見せかけ、人間に摂食させる事で寄生を行います。摂食されたSCP-XXX-JPはその生命体の臓器1つを取り込み、自身をその臓器へと変化させます。SCP-XXX-JPが変化した臓器は物理的な見た目を除き、置換前の臓器と同一の働きを示します。
SCP-XXX-JPを1体以上消費した対象は、会話、筆記による記述に重言を頻繁に用いるようになります。この効果は最初に消費してから24時間後に消失し、対象は影響に対する自覚を持ちません。SCP-XXX-JPを消費した人物が重言を多用するようになる理由については「重言によって自身をイチゴであると深く信じ込ませる」目的であると推測されています。摂食後の効果が24時間で失われる理由はSCP-XXX-JPが完全に臓器へと変化する為にかかる時間と同一であると判明しています。
小型現実錨の効果範囲内で行われた遺伝子分析結果において、イチゴの遺伝子は一切検出されず、未知のDNA及びヒトのDNAが検出されました。また成分分析の結果、未知の軟質重金属、本来火星にしか存在しない████が検出されています。
SCP-XXX-JPはイチゴなどではありませんでした。小規模な現実改変的作用によってイチゴだと思い込まされていた、我々がイチゴだと思っていたのはイチゴなどでは決してなかった。イチゴの実など最初から存在しなかったのです。 - ██研究員補佐
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の標準低脅威度物品保管ケースに収容します。消費実験は可能な限りDクラスを用い、クリアランスレベル3以上の職員の許可を得た上でレベル2以上の職員最低2名の立ち合いのもと行ってください。実験以外でSCP-XXX-JPを消費する事は許可されません。SCP-XXX-JPが有限である事を鑑みて消費実験は暫定的に中止されています。
説明: SCP-XXX-JPはオランダイチゴの果実です。収容時には██粒が存在していましたが、実験での消費に伴い現在は██粒まで減少しています。果実は遺伝的には一般に商用として栽培されているものと同一です。収容されてから経過した年月に関わらず、一切腐敗の兆候を見せていません。
SCP-XXX-JPを1粒以上消費した対象は、会話、筆記による記述に重言を頻繁に用いるようになります。この効果は最初に消費してから24時間後に消失し、対象は影響に対する自覚を持ちません。
実験ログXXX-JP-1
日付: ██-██-██
対象: D-77263
実施方法: SCP-XXX-JPの1粒消費。
結果: 対象は味の感想として「凄くストロベリーなイチゴだな、甘くてスイートで凄く甘い。もっといっぱい沢山食べたくなるよ。」と述べた。
メモ: 言いたいことはわかります。- ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-2
日付: ██-██-██
対象: D‐77883
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。SCP‐XXX-JPの見た目を説明するように指示した。
結果:対象は「ストロベリーなイチゴって見た目をしてるな。とても赤くて、赤い。どの位赤いかって言うと赤いって位赤いよ。」と述べた。
メモ: 確かに赤いです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-3
日付: ██-██-██
対象: D‐79665
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。支給された紙に感想を書くように指示した。
結果: 対象は「このイチゴはとても赤くて凄く紅色なイチゴのストロベリーだ。味は凄く美味しくてびっくりして凄く美味しいと驚いた。」と書き記した。
メモ: 筆記にも影響があるようです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-4
日付: ██-██-██
対象: D‐99394
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。SCP-XXX-JPの個数を質問した。
結果: 対象は「██個ある。いっぱいたくさんたんまりぎょうさんメニーメニー多くある。」と述べた。
メモ: 「多い」が多いです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-5
日付: ██-██-██
対象: D‐87694
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。現在の体調を質問した。
結果: 対象は「とってもすこぶる健康で元気です。」と述べた。
メモ: 良い事です。 - ██研究員補佐
これ以上の実験は無意味であると感じます。有益な結果を得られる見込みはありません。実験の中止を申請します。実がありません。 - ██研究員補佐
中止申請を検討する。しかし実が無いわけでは無い、まだ██粒存在している。 - ██研究主任
20██/██/██更新
インシデント-XXX: 20██/██/██のSCP-XXX-JP摂食実験における音声記録。
対象: D-89897
インタビュアー: ██研究員補佐
付記: 20██/██/██のSCP-XXX-JP摂食実験における音声記録。
<録音開始>
██研究員補佐: では、そのイチゴを食べてください。
D-89897: [SCP-XXX-JPを1粒消費]うん、凄くストロベリーなイチゴだな。
██研究員補佐: では質問します。貴方の目の前にある物はなんですか?
D-89897: え?変わったおかしな事を質問して聞くんだな、アンタがイチゴを食べろと発言して言ったんだから、これはイチゴだろ。
██研究員補佐: そうですね。
D-89897: イチゴがイチゴじゃないとしたらイチゴは一体何だって言うんだ?
██研究員補佐: 今なんと?
D-89897: だからイチゴはイチゴである以上イチゴ以外のなんでもないって。イチゴはストロベリーだけど、それはイチゴであってイチゴじゃないか。イチゴじゃなかったらイチゴはイチゴじゃないだろ。
██研究員補佐: [思案]イチゴじゃ無い可能性?
D-89897: 眼前の目の前にあるイチゴがイチゴじゃないとしたらこれは一体なんだよ。
██研究員補佐: [小声で]盲点だ、イチゴじゃない?イチゴだと思い込んでいるだけなのか?
D-89897: おい、どうしたんだ?腹痛が痛いのか?
[実験を一時中断。D-89897の発言を受け、小型現実錨の使用を申請。38分後、現実錨の到着と同時に再開]
██研究員補佐: 機器を作動させます。
[小型現実錨が起動]
██研究員補佐: こ、これは――
D-89897: [激しく嘔吐]
██研究員補佐: 違う、イチゴじゃない、これは――イチゴなんかじゃない。
<録音終了>
小型現実錨内でのSCP-XXX-JPは依然として赤いままであったものの、██本の触手、█本の█、█対の人間の██に酷似した器官を持ち小刻みに██する姿でした。この事実を受け、これまでに摂食実験の被験者となったDクラスには全て拘留、隔離措置が採られ24時間体制の監視下に置かれました。SCP-XXX-JPの摂食実験は完全に中止されます。SCP-XXX-JPは植物の果実ではなくそれぞれが単一の生命体である事が判明し、現在オブジェクトクラスをEuclidクラスへの変更、及びプロトコルの見直しが申請されています。SCP-XXX-JPが自身をイチゴに見せそれを強調するかの様に摂食者へと重言を使わせる理由について研究が進められており、自身を摂食させると言う行為は寄生が目的ではないかと推測されています。
SCP-XXX-JPはイチゴなどではありませんでした。小規模な現実改変的作用によってイチゴだと思い込まされていた、我々がイチゴだと思っていたのはイチゴなどでは決してなかった。イチゴの実など最初から存在しなかったのです。 - ██研究員補佐
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の標準低脅威度物品保管ケースに収容します。消費実験は可能な限りDクラスを用い、クリアランスレベル3以上の職員の許可を得た上でレベル2以上の職員最低2名の立ち合いのもと行ってください。実験以外でSCP-XXX-JPを消費する事は許可されません。SCP-XXX-JPが有限である事を鑑みて消費実験は暫定的に中止されています。
説明: SCP-XXX-JPはオランダイチゴの果実です。収容時には██粒が存在していましたが、実験での消費に伴い現在は██粒まで減少しています。果実への遺伝子分析の結果は一般に商用として栽培されているものと同一です。収容されてから経過した年月に関わらず、一切腐敗の兆候を見せていません。
SCP-XXX-JPを1粒以上消費した対象は、会話、筆記による記述に重言を頻繁に用いるようになります。この効果は最初に消費してから24時間後に消失し、対象は影響に対する自覚を持ちません。
実験ログXXX-JP-1
日付: ██-██-██
対象: D-77263
実施方法: SCP-XXX-JPの1粒消費。
結果: 対象は味の感想として「凄くストロベリーなイチゴだな、甘くてスイートで凄く甘い。もっといっぱい沢山食べたくなるよ。」と述べた。
メモ: 言いたいことはわかります。- ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-2
日付: ██-██-██
対象: D‐77883
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。SCP‐XXX-JPの見た目を説明するように指示した。
結果:対象は「ストロベリーなイチゴって見た目をしてるな。とても赤くて、赤い。どの位赤いかって言うと赤いって位赤いよ。」と述べた。
メモ: 確かに赤いです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-3
日付: ██-██-██
対象: D‐79665
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。支給された紙に感想を書くように指示した。
結果: 対象は「このイチゴはとても赤くて凄く紅色なイチゴのストロベリーだ。味は凄く美味しくてびっくりして凄く美味しいと驚いた。」と書き記した。
メモ: 筆記にも影響があるようです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-4
日付: ██-██-██
対象: D‐99394
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。SCP-XXX-JPの個数を質問した。
結果: 対象は「██個ある。いっぱいたくさんたんまりぎょうさんメニーメニー多くある。」と述べた。
メモ: 「多い」が多いです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-5
日付: ██-██-██
対象: D‐87694
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。現在の体調を質問した。
結果: 対象は「とってもすこぶる健康で元気です。」と述べた。
メモ: 良い事です。 - ██研究員補佐
これ以上の実験は無意味であると感じます。有益な結果を得られる見込みはありません。実験の中止を申請します。実がありません。 - ██研究員補佐
中止申請を検討する。しかし実が無いわけでは無い、まだ██粒存在している。 - ██研究主任
SCP-XXX-JPが発見されたのは█県█市にある個人経営の青果店「フルーツな果物専門店██」です。20██/██/██、経営者の娘である██ ███氏から「両親の姿が見えない」旨の通報を傍受した財団は、警察機関に扮したエージェントを派遣し、青果店の調査及び██氏へのインタビューを行いました。インタビューにおいて言及されているイチゴはSCP-XXX-JPであり、不審な状況から回収がなされています。
対象: 青果店経営者の娘、██ ███氏
インタビュアー: エージェント・ヤマグチ
付記: 通報を受た当日に行ったインタビュー。
<録音開始>
エージェント・ヤマグチ: えー、ご両親の姿が見えない、と。
██氏: はい、今朝の朝からずっと。お店の方にも居なくて姿が見えないんです。
エージェント・ヤマグチ: あー、失礼ですが、その。
██氏: はい?
エージェント・ヤマグチ: あ、いや。変わったお話方をされるなぁと。
██氏: そうでしょうか、特に別におかしく変わった事は無いと思いますが。
エージェント・ヤマグチ: [8秒思案]わかりました、続けましょう。ご両親は何か用事で出かけているという可能性は?
██氏: それはないです、だって外出して出かける時は必ず絶対私に一言言ってから出かけますから。
エージェント・ヤマグチ: そうですか。ご両親がいないと気づいた時の状況を教えてください。
██氏: はい。何時もの様に普段通り目が覚めて起床したあと、朝食を食べて食事する為に台所に行ったんです。
エージェント・ヤマグチ: はい。
██氏: 朝食を食べて食事していると、テーブルに凄くストロベリーなイチゴが乗ってる事に気が付いたんです。
エージェント・ヤマグチ: イチゴ。
██氏: はい。すっごくストリベリーなイチゴだったんです。デザートのつもりで幾つか何個か食べたんですけど、これもしかして商品なんじゃないかって思ってやめました。
エージェント・ヤマグチ: 商品だと思った?
██氏: はい。イチゴの横の隣にメモが置いてあったので。
エージェント・ヤマグチ: どういったメモですか?
██氏: えーっと、すっごくストリベリーで甘くてスイートなイチゴ!って。
エージェント・ヤマグチ [5秒思案]えー、その。
██氏: ああ、変でおかしいですよね。[弱く笑う]両親の口癖と言いますか、よく頻繁に使うんですよ。[思案]えっと、トートロジー?って言って表現するんでしたっけ。
エージェント・ヤマグチ: ああ、重言とも言いますね。██さんのそれも癖ですか?
██氏: え?[困惑した様子]なんの事でしょうか?
エージェント・ヤマグチ:[7秒沈黙]あー、いえ失礼。続けてください。
██氏: 食べ終わって何処にも両親が居ない事に気が付いて、お店の方も見に行って確認したんですが。やっぱりいなくて。
エージェント・ヤマグチ: それで通報された、と。
██氏: あ、そういえば。
エージェント・ヤマグチ: 何か?
██氏: 鋏が落ちてました。イチゴの横の傍と、お店の地面と床に。
<録音終了>
追記: インタビュー後の調査において、██氏の自宅及び青果店からは█挺の鋏、未知の言語で構成された書類と91×55mmの紙片が発見されました。調査によって同様の物品が発見されているSCP-1040-JPとの関連性を調査中です。
これは本当にイチゴなのか?その見た目と繰り返し言及される「ストロベリーなイチゴ」によってイチゴなのだと思い込まされている可能性は?イチゴの実など最初から存在しないのでは? - ██研究員主任
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の標準低脅威度物品保管ケースに収容します。消費実験は可能な限りDクラスを用い、クリアランスレベル3以上の職員の許可を得た上でレベル2以上の職員最低2名の立ち合いのもと行ってください。実験以外でSCP-XXX-JPを消費する事は許可されません。
説明: SCP-XXX-JPはオランダイチゴの果実です。収容時には██粒が存在していましたが、実験での消費に伴い現在は██粒まで減少しています。果実は遺伝的には一般に商用として栽培されているものと同一です。収容されてから経過した年月に関わらず、一切腐敗の兆候を見せていません。SCP-XXX-JPを1粒以上消費した対象は、会話、筆記による記述に重言を頻繁に用いるようになります。この効果は最初に消費してから24時間後に消失します。対象は影響に対する自覚を持ちません。
実験ログXXX-JP-1
日付: ██-██-██
対象: D-77263
実施方法: SCP-XXX-JPの1粒消費。
結果: 対象は味の感想として「凄くストロベリーなイチゴだな、甘くてスイートで凄く甘い。もっといっぱい沢山食べたくなるよ。」と述べた。
メモ: 言いたいことはわかります。- ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-8
日付: ██-██-██
対象: D‐77883
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。SCP‐XXX-JPの見た目を説明するように指示した。
結果:対象は「ストロベリーなイチゴって見た目をしてるな。とても赤くて、赤い。どの位赤いかって言うと赤いって位赤いよ。」と述べた。
メモ: 確かに赤いです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-10
日付: ██-██-██
対象: D‐79665
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。支給された紙に感想を書くように指示した。
結果: 対象は「このイチゴはとても赤くて凄く紅色なイチゴのストロベリーだ。味は凄く美味しくてびっくりして凄く美味しいと驚いた。」と書き記した。
メモ: 筆記にも影響があるようです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-18
日付: ██-██-██
対象: D‐99394
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。SCP-XXX-JPの個数を質問した。
結果: 対象は「██個ある。いっぱいたくさんたんまりぎょうさんメニーメニー多くある。」と述べた。
メモ: 「多い」が多いです。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-22
日付: ██-██-██
対象: D‐87694
実施方法: SCP-XXX‐JPの1粒消費。現在の体調を質問した。
結果: 対象は「とってもすこぶる健康で元気です。」と述べた。
メモ: 良い事です。 - ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-A
日付: ██-██-██
対象: SCP-XXX-JP1粒。
実施方法: サンプルを採取し成分を検査、イチゴであるかを調べる。
結果: 通常のイチゴと同一である事が判明。
メモ: このイチゴはイチゴでした。- ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-B
日付: ██-██-██
対象: SCP-XXX-JP、及び2名のDクラス
実施方法: DクラスにSCP-XXX-JPを視認させ、色を答えさせる。
結果: 共に「赤い」と述べた。
メモ: 青くはないですからね。- ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-C
日付: ██-██-██
対象: SCP-XXX-JP及び一般的に市販されているイチゴ
実施方法: SCP-XXX-JPと市販のイチゴの果実からサンプルを採取し成分を比較。
結果: 成分に差異はなく、SCP-XXX-JPはイチゴであると判明。
メモ: SCP-XXX-JPはイチゴでありイチゴとの違いは無い様です。- ██研究員補佐
実験ログXXX-JP-D
日付: ██-██-██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 実験Bにおいて赤いとされたSCP-XXX-JPは赤方偏移によって赤く見えている可能性を仮定し、SCP-XXX-JPの反対側へと回り込んだ。
結果: SCP-XXX-JPは赤いままであった。
メモ: よってSCP-XXX-JPは高速移動していないと言えます。- ██研究員補佐
SCP-XXX-JPは██県██市にある民間企業に偽装したサイト-81██へと配達された荷物に紛れ込んでいました。SCP-XXX-JPを梱包していた箱は実際にサイト-81██へと配達される必要物品に使用されるものへと偽装されており、受け取り手の警戒心を最低限にまで落とし込む目的があったと推測されます。職員の休憩時間に振る舞われたSCP-XXX-JPによって█名が曝露、通常では考えられない重言を多用した会話が行われた事から、直前に摂取したイチゴの異常性を疑い回収がなされ、数度の実験を経て収容に至りました。SCP-XXX-JPが梱包された箱の底からは1枚の書類が発見されており、内容を以下に記載します。
拝啓 SCP財団日本支部サイト-81██様。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。最近は平和で事も無く、とても極めて素敵な素晴らしい日々の日常を過ごしております。これもひとえに皆さまのおかげと存じます。この場を使ってお借りしてお礼申し上げます。
つきましては、私どもが育てて栽培したとてもストロベリーなイチゴを発送してお送りいたします。自慢のストロベリーなイチゴとなりますので、是非ご賞味ください。
私どもから皆さまへのお礼の品として無料の無償で提供させていただきます。何れは商品化も視野としております故、その際は連絡してご一報差し上げます。
とっても凄く美味しくて自慢できる赤さが自慢です。こんなに赤くストロベリーな紅色のイチゴは他所と他にはありませんよ。
敬具 株式会社[解読不能]
つまみ食いしたのでしょうか。 - ██研究員補佐
補遺: 様々な実験を経た後、判明しているのは摂食時を除き異常性を発揮せず、また成分等は通常のイチゴと一致していると言う事です。また、不明な送り主の捜索が続けられていますが、不明な送り主は依然不明なままです。結論を述べればSCP-XXX-JPはオランダイチゴの果実です。
これ以上の実験は無意味であると感じます。SCP-XXX-JPはイチゴであり、イチゴは当然イチゴであると言えます。それにイチゴが赤いのはイチゴである故に赤いのです。それ以上有益な結果を得られる見込みはありません。実験の中止を申請します。実がありません。 - ██研究員補佐
中止申請を検討する。しかし実が無いわけでは無い、まだ██粒存在している。 - ██研究主任
そういう事を言っているわけではありません。 - ██研究員補佐
ある日の午後、██研究員補佐はカフェテリアの喫煙スペースでお気に入りのコーヒーを嗜んでいた。
██研究員補佐が27本目のタバコに火をつけたその時、一人の恰幅の良い男性が近づき親し気に話しかけた。
「どうも補佐。相変わらずそのコーヒーばっかり飲んでるのか」
「やぁ、エージェント・ヤマグチ」
挨拶もそこそこに、ヤマグチと呼ばれた男はニヤニヤ顔で続けた。
「今日は良い知らせがあって来たんだ。この間から俺が目を付けてた新人のカワイコちゃんいただろ?猛アタックの甲斐あってか、OKしてくれたんだよ」
「ほう、ではスクラントン現実錨一基の使用申請を出してきましょう。何らかの現実改変を受けているでしょうから」
やぁ皆さん、七町です。
突然ですが、皆さんはこんな経験ありませんか?
「自炊したいけど、何をどう調理すればいいのか分からない!」
「今晩のおかず何にしようかしら!」
「冷蔵庫になんにも入ってない!」
ありますよね!
でもご心配なく!そんな時は私にお任せあれ!
此方に私が以前調理したものや、きっとこう調理すれば美味しいだろうとしたものを載せておきます!
なんでも美味しいアナタも、グルメなアナタも、是非参考にどうぞ!
※更に詳しい内容を聞きたいのであれば、私のいるオフィスまでお越しください。また「これはどうやったら美味しく食べられるか?」と言うリクエストも随時受け付けております。
「ゴム製の長靴」
とろ火でじっくりと煮込み、最低限噛みきれる柔らかさにします。
一口大に切り分け刺身にしましょう。
酢醤油、もしくはわさび醤油でいただきます。素材の食感を楽しみましょう。
「CD」
炭火を用いて網焼きにします。
焦げ目が付くまで両面をしっかり焼き、砂糖醤油を塗って更に焼きます。
噛み応えバツグンです。
「夢」
夢には鮮度があります。
採取した新鮮な夢は沸騰した湯でゆっくりとドリップし香りを楽しみましょう。
悪夢であれば香ばしく苦く、良い夢であれば柔らかく甘いでしょう。
「ベリリウム銅」
溶かしてカップに流し込み、砂糖、小麦粉と混ぜます。
その後オーブンで焼き上げる事でガトーベリリウム銅の出来上がりです。
お好みでチョコチップやココアパウダーを振りかけても良いでしょう。
「SCP-058」
まず、足、触手、棘をすべて取り除きます。
本体は1cm角に切り分け、塩茹でにしサニーレタスと共にマスタードでいただきます。
足と棘はてんぷらに。触手は水にさらしアクを抜き、刺身にしましょう。捕獲できればの話ですが。
「サイト-13内に存在するヒル状の生命体とその分泌物」
ヒル状の物体は絞って吸っているモノを出し水洗い。
しょうゆ、みりん、酒、砂糖を用いて煮つけとします。
分泌物は水溶き片栗粉と混ぜとろみをつけソースとしてつかいましょう。
「SCP-240-JP」虎屋博士のリクエスト
やはりイナゴと言えば佃煮でしょう。0匹を醤油、砂糖、水飴と共に鍋に入れて煮込みます。
調理時間はなんと0分!時間の無い朝でもさっと作れますね。
しかも脅威の0カロリー!女性にもオススメです!
「SCP-040-JP内に出現するねこ」エージェント・育良のリクエスト
そもそも物理的な捕獲が不可能です。
無茶言わないで下さい、よろしくおねがいします。
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you have to be careful how much text you put on one line. If you |
go over, you can mess up the look of the page. That said, you have |
can go a bit under, and it still looks fine. |
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Just copy the code, and replace the text with whatever you want. |
I used the sections Aliases, Summary, Threat, and Interest |
as the things Nobody would want to remember. However, you |
can change it up. Remember, it's not a formal document. |
So you can add/remove whatever sections you think are |
appropriate. |
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Also, I have 15 rows per page. Feel free to mess with the code. |
I have comments in the code that should help. |
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The following section is how you add an image (this can be tricky): |
You have to nest tables in order to |
keep the text right. Again, you may |
have to play with lengths a bit to get |
it right. I've found that an image of |
height = 100px is 5 rows of text. |
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In the page source, I have comments indicating where |
certain blocks are. You should just be able to copy and |
paste. Then, all you have to do is add the text, making sure |
that everything lines up properly. |
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For a blank row, or to add spacing, just use the "At Symbol" |
Text inside the "At Symbol" symbol is taken literally. |
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「何者でもない」ハブ
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: オブジェクトの移動が困難であるため、SCP-XXX-JP周辺を収容エリアXXXと定めます。カバーストーリーとして「建物の老朽化」を適用し、半径500m周辺には最低でも3名の標準的な装備をした警備員を巡回させます。許可のない一般人の立ち入りを防いでください。一般人の侵入が確認された場合、30分以内に内部から退去させクラスA記憶処理を施して解放してください。
説明: SCP-XXX-JPは██県██市█山中に存在する「ホテル██」内で発生する現象です。ホテル██は5階建てであり客室は██室の一般的な宿泊用ホテルで、構造に異常な点は見受けられません。ホテル██は1984年に廃業となっており、現在に至るまで使用されていません。ホテル内に人間が侵入した場合、1時間以内に侵入者(以下、対象者と表記)の周辺へとSCP-XXX-JPが発生します。SCP-XXX-JPが発生して20分以内に対象者は消失します。SCP-XXX-JPが発生した際、対象者は周辺温度の低下及び粘液質な水音を報告していますが、探査時に使用された機器には何れも記録されていません。
ホテル██は「入ると帰ってこれない心霊スポット」として有名であり、これまでに好奇心から侵入を試みた一般人は何れも行方不明となっています。財団が行った5度に渡るDクラスを用いた内部調査においても同様であり、探査時に所持させていたGPSの反応は対象者と同時に消失しています。
20██/██/██に行われた最初の探査記録。D-82997は31歳の日本人男性であり、GPS及び財団の標準的な通信機器を携帯させた。通信の応答者は██研究員。
██研究員: 何か発見次第報告をするように。
D-82997: はい、しかし薄気味悪い所ですね。エントランス正面にエレベーターと階段があります。あー、エレベーターは動きませんね。
██研究員: 階段を使って探索をおこなってくれ。
D-82997: はい、二階へ向かいます。
[D-82997は7分後に二階へと到達]
発見、捕獲直後のSCP-XXX-JP、撮影の為に一時的な収容を行っている
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは生物サイト-81██の標準小型生物収容ユニットに収容されます。SCP-XXX-JPへの接触及びインタビューはクリアランスレベル3以上の職員のみが行ってください。インタビュー内容は全て録音します。SCP-XXX-JPへの娯楽品の提供は標準的なものに留め、SCP-XXX-JPが行う物品の要求はクリアランスレベル4以上の職員が許可した場合を除き却下されます。
20██/██/██、SCP-XXX-JPは複数のSCPオブジェクト報告書の閲覧を要求しました。要求は却下されました。
説明: SCP-XXX-JPは哺乳類ネズミ目ネズミ科に属する生物に類似した外見をしています。尾を除いた体長は24cm、体重は180gです。SCP-XXX-JPは高い知能を有し、未知の手段によって発話が可能で、これによって職員とコミュニケーションを行います。SCP-XXX-JPは頻繁に自身を「財団職員の窮鼠 猫噛(きゅうそ ねこがみ)博士」であると主張しますが、窮鼠博士なる人物がこれまでに財団に所属していた記録は存在しません。加えて財団に関する一定の知識を示しており、その内容はクリアランスレベル3職員に相当します。SCP-XXX-JPがどうやってこれ等の知識を得たのかは判明していません。
SCP-XXX-JPは20██/██/██、財団へ1本の不審な無線通信があった事により発見、回収に至りました。発見時のSCP-XXX-JP周辺には財団標準の通信機器が存在していましたが、如何なる方法で入手し通信を行ったかは特定されていません。以下はSCP-XXX-JPからの通信内容の録音記録です。
発信者: SCP-XXX-JP
応答者: 月影博士
付記: SCP-XXX-JPによる無線通信の録音記録。
<録音開始>
SCP-XXX-JP: サイト-81██、聞こえるか?こちら窮鼠猫噛だ、応答願う。
月影博士: 何者だ?
SCP-XXX-JP: おお、その声は月影博士だな?助けてくれ、SCP-XXX-JPの現地実験中、オブジェクトの異常効果を受けてしまった。自力での帰還が困難だ、迎えを寄越して欲しい。
月影博士: 待て、何を言っている?そんなオブジェクトは存在しない。それに何故私の名前を知っているんだ?
SCP-XXX-JP: おいおい、話を聞いてたか?悪ふざけは止せ。
月影博士: ふざけてなどいない。お前は何者だ?
SCP-XXX-JP: [溜息]しょうがないな。私は窮鼠猫噛博士だよ、クリアランスはレベル3、IDは[削除済]だ。もう一度言うぞ、担当中のSCP-XXX-JPの現地実験中、誤って異常効果を受けてしまった。自力での帰還が困難と思われる、今は██県の██市にいるから迎えを寄越して欲しい。
月影博士 窮鼠博士と言ったか?たった今照合したが、そんな人物は該当しなかったぞ。
SCP-XXX-JP そんなはずがあるか!兎に角だな、[息を飲む、非常に慌てた様子]マズい、もう体が殆ど変化してしまっている。とにかく迎えを寄越してくれ、場所は██県██市█町の[編集済]だ。
[この時点で通信は断絶]
<録音終了>
SCP-XXX-JPは「サイト-81██の█号棟███には私の個人オフィスがある」と主張していますが、サイト-81██の█号棟███に個人オフィスを持つ職員はいません。該当する部屋は少なくとも19██/██/██から空き部屋とされています。調査の結果、デスクにはSCPオブジェクト報告書と酷似した形式の書類が置かれていました。書類の内容に該当するオブジェクトは記録に存在せず、正式に受理されたものではない事が判明しています。この書類の起源は不明です。
このメッセージに気が付いてくれた事にまず礼を言う。本当にありがとう。
どうやら私はこの財団に、それどころかこの世界に存在しなかった事になっている。私の友人であった月影博士ですら私を知らない。もちろん君も私を知らないのだろう。皆それが当然の事だと思っていて、誰に何を言っても信じてもらえない。分かってくれとは言わないが、辛く苦しいものだ。
私の名前は窮鼠 猫噛、SCP-XXX-JPを担当していた。私が収容された日も、SCP-XXX-JPの実験を行っていたんだ。
現在のSCP-XXX-JPは私と言う事になっているが、それは違う。本当のSCP-XXX-JPの情報は私の個人オフィスに残されていたはずだから、廃棄されずにどうか君が読んでくれる事を願う。SCP-XXX-JPは確かに存在している。当初はこんな効果は確認されていなかった。おそらくだが、製作者が付与していた時限式のセキュリティだろう。製作者はそれほどSCP-XXX-JPを財団に渡したくなかったのだ。
私がこの姿に変わった直後、君たちが迎えに来てくれる直前だ。奴らが私の前に現れ、SCP-XXX-JPを回収していってしまった。
お願いだ、SCP-XXX-JPを、私を取り戻してくれ。
窮鼠 猫噛
私が気が付いた時には、サイト-81██は喧噪に包まれていた。研究者は慌ただしく駆け回り、エージェントの姿も見える。
何か起こったのか?実験中の事故か?収容違反か?しかし、私の耳にはそんな情報は一切入っていなかった。
何にせよ、事が起きたのであれば警報なり伝聞なりで知らせがあるはずだ。
私はすれ違う研究者の表情を観察した。違和感はない。真面目な顔もあれば、笑顔も、疲れた顔もある。
強いて言うのであれば、皆一様にそわそわしているように見えた。
その時、一人の研究者が前方からやってきた。
「やぁ、波戸崎研究員」
声をかけられたその研究者は立ち止まり、挨拶を返す。
「おはようございます、補佐」
「あー、こんな事尋ねるのも情けない話なんだけどね、今何が起こってるんだい?」
「え?ああ、それは―」
そこまで言いかけて、波戸崎研究員は口ごもった様に見えた。
「あ、えっと、今日はいい天気ですから!この季節にこんな天候も珍しいでしょう?皆機嫌がいいんですよ!」
「成程ね。で、なにを隠しているのかな?」
「いや!そんなことは!えっと、急ぎの用事がありますので、失礼します!」
そう言い残すと、波戸崎研究員は足早に去っていった。
おかしいな、何かおかしい。こんなあからさまな嘘で私を誤魔化せるとでも思ったのか。
私はエージェント達の会話に耳を傾ける。
「だから、急がないとな」
「ああ、なんでも少人数だそうだ」
なんの話だ?断片的に聞き取る事ができた言葉だけでは、事の真相を掴むには至らなかった。
急ぐ?少人数?やはり何らかの収容違反が起こっているのか?ならば何故私には知らされていない?
私のクリアランスでは知る権利はないのか?だが致死性のオブジェクトの収容違反であれば少なくとも避難勧告は受けるはずでは?
疑念が渦巻く。わからない。いったい何が起こっているのか…。
「おやぁ、補佐。こんなところでぼーっと木偶の棒みたいに突っ立って何をしてるんですか?」
背後からかけられた声に、私は振り返った。極めて平静を装い返答する。
「おはよう、エージェント・ユーリィ。あー、すまないけど、何が起きているのか君は知っているかい?」
私の問いかけに対しエージェント・ユーリィは一瞬キョトンとしたものの、すぐさま笑顔を取り戻した。
「あら、補佐はご存じない?情報が遅れていますねぇ。その様子では他の職員方にも質問を試みたのでしょうけど、きっと誰も教えてくれなかったんでしょう?そりゃぁそうですとも。ええ、そりゃあ」
エージェント・ユーリィは大袈裟な身振りではぐらかそうとしている様に見えた。
「いいから、教えてくれないか?何が起こっている?事故か?収容違反か?」
若干の苛立ちを覚えつつ、私は聞き返した。
するとエージェント・ユーリィは、笑顔をさらに強め、やれやれっと言いたげに首を振った。
どうしてこう彼は人の神経を逆なでする挙動が得意なのか。わざとやっているのか。
「全く、補佐は考え過ぎなんですよ。確かに誰でもそう思うでしょう。しかし、事情を知っている我々からすれば、今の補佐は勝手に慌てているマヌケなお人形ですよ」
「いい加減に真相を教えてくれ」
「仕方がありませんね。本当は私だって教えたくないんですよ。えーっと、ああ、ありましたありました。はいこれです」
大袈裟に服のポケットを探す動作をした後、彼は私に一枚の紙を手渡した。
チラシにも見えるその内容は―
UFOラーメン ギョウザ半額!本日限り!
※来店の際はこのチラシをお持ちください
職員の士気高揚を目的とし、特例として私を含めた5名の入店を許可します。必要業務を終了次第、私に申請を提出してください。 - 小池博士
私は膝から崩れ落ちた。
皆さんこんにちは、私は研究員補佐をやらせていただいている者です。
今回は私が財団へ入って間もなくの事、新人研修としてアメリカ本部へとお邪魔した時の話をしましょう。
数々の厳しい入団試験を終え、私は財団日本支部の職員として勤務する事になりました。
それから数日後、私を含む数人の新人研究員が講義室へと呼び出されたのです。
そこで上級研究員から伝えられた言葉、正直な話思ってもみない事でした。
「新人職員の皆さん、貴方達には明日から3日間海外研修を行っていただきます。場所はアメリカ、我々財団の本部となる場所です。その際には私も同行します」
驚きました。研修とはいえ財団の本部に行くことができる、この事実に私たち新人職員は浮足立ちました。
思えばこの時点では、我々は財団職員としての心構えがなっていなかったのです。
出発の前に幾つかの注意を受けました。殆どは職員として当然と言える事でしたが、気になるものもありました。
「本部の職員は様々な意味で気難しい人が多いから、十分注意するように」
この時私は、気性の荒い人たちが多いのかな?程度に考えていました。
本部の…ああ、一応サイト名は伏せましょう。とあるサイトが研修場所として選ばれました。
そのサイトへと到着した我々を出迎えてくれたのは、3人の研究者でした。
その内の1人が若干前へと進み出て、挨拶をくださいました。
「ようこそ、日本支部新人研究員のみなさん」
その声はひどく平坦で、表情にも変化はなく、まるで感情を持ち合わせていない様に感じさせる印象でしたね。
もう少し愛想よくしてくれたらどうなんだとも感じましたが、それ以上に―
「あんなに浮かれている博士は見たことないよ、君たちよっぽど印象が良いみたいだね。それとも珍しく博士が緊張でもしているのかな?海外支部の新人を相手にするのは初めてだ、なんて言ってたから」
一緒にいた研究者が後になって漏らしたそんな言葉に驚いたものです。
勿論、我々は事前にこれからお会いするであろう本部職員の方について僅かですが聞かされていました。
しかしまさか、本部の博士直々に出迎えてくれるとは。不覚にも浮かれてしまったものです。
サイトの講義室に通された我々に、その博士は他の2名を退室させた後、呼びかけました。
「皆さんの財団への加入を喜ばしく思います。これから幾多の困難が待ち受けている事でしょう、しかし如何なる事があっても我々の理念を忘れてはいけません。"確保、収容、保護"これは既に何度も、それこそ耳が痛くなる程聞かされているでしょう」
広い講義室に響く平坦な声はとても落ち着き払っていて、緊張の様子など欠片も感じる事はできませんでした。
「我々の世界は貴方達が想像しているより遥に脆弱で、そして人類は余りにも無力です。ですが我々はそうではない。数多の脅威に対抗する術を持ち、それを行使することができる。陳腐な表現ですが世界の運命は我々、ひいては貴方達に懸かっているのです」
「これから、私の聞くところでは3日間の間こちらのサイトで研修を行ってもらいます。その間の経験は貴方達のこれからの財団でのあり方に大いに影響を与えるでしょう。私たち職員も時間があれば、それこそ余程の事が無い限りは貴方達に応答します。必要以上に畏まる事はありません。我々は仲間であり、同じ人間なのです。もちろん許可なく様々な場所に立ち入られては困りますが」
「少々長くなりましたが、これを持って私からの挨拶を終えます。貴方達のこれからに幸多き事を願います」
言葉の最後、僅かですがかの博士は微笑もうとした様に見えました。勿論表情に変化はありませんでしたが、少なくとも私はそう感じたのです。
博士の去り際、一緒にいた新人研究者が手を挙げて発言をしました。
「え、えっと、よろしければ博士のお名前を教えていただけますか?」
それを受け、かの博士はゆっくりと振り返り
「ああ、私とした事が自己紹介がまだでした。私はギアーズ、ドクター・ギアーズです。よろしくお願いします、我らが新しき盟友達」
どうやら自己紹介を飛ばしてしまう程には緊張していたようです。
その後はまた別の職員の方からサイトに併設された来客用宿舎へと案内され、明日に備えて休むようにと促されました。
おっと、もう時間ですね。2日目の出来事はまた後日にしましょう。
それでは。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 全てのSCP-XXX-JPはサイト-81██の低脅威度物品保管コンテナに収容されます。回収された物品はコンテナに併設された保管ロッカーに収容します。誤認を防ぐためにコンテナ周辺の半径1km以内には如何なる大きさであっても発泡スチロール製の箱を持ち込むことは禁止されます。SCP-XXX-JPの内部に物を投入することは許可されません。製作所関係者にはクラスB記憶処理が施され、随時適切なカバーストーリーが適用されます。
説明: SCP-XXX-JPは様々な大きさの発泡スチロール製の箱です。SCP-XXX-JPの内部は完全に空である様に見えますが、不可視の物体(以下SCP-XXX-JP-1と表記)が存在しています。箱を構成している物質は一般的に流通しているビーズ法発泡スチロール(EPS)梱包材と完全に一致しています。SCP-XXX-JPは現在157個が存在しています。
SCP-XXX-JP-1は冷たく、弱い弾性を示す固形の物質であることが確認されています。SCP-XXX-JP-1の温度は概ね21.0±0.7℃の範囲で推移しています。この温度は周囲の環境によって殆ど変化しません。SCP-XXX-JP-1は未知の手段によって内部に隙間無く固定されており、取り出そうとする試み及びサンプルの採取を含む部分的な摘出の試みは何れも失敗しています。
SCP-XXX-JPが発見されたのは██県██市にある██製作所です。20██/██/██、常駐警備員である███氏による通報があり、その内容に不審な点が幾つもあることから財団の注意を惹き調査、回収に至りました。██製作所は通報直前まで通常通りの操業を行っていた事が███氏へのインタビューにより判明しています。製作所内部に人影は無く、本来使用されているであろう機械類の一切が存在しませんでした。代わりにSCP-XXX-JPを含む███個の発泡スチロール製の箱が堆く積み上げられていました。以下のリストは調査時に発見された物品の一部です。
物品 |
特筆事項 |
コーヒー2杯 |
従業員の休憩室で発見、湯気が立っていた |
食事4人分 |
同上、手を付けた痕跡がある |
作業靴15足 |
製作所で使用されているもの |
煙草2箱 |
喫煙所から発見。灰皿には火の付いた煙草が置いてあった |
作業報告書2枚 |
事務室のデスクから発見。記入していた途中だったとみられる |
[編集済]社製のスマートフォン1台 |
ゲームアプリケーションが起動されたままだった |
上着67着 |
ロッカールームで発見。従業員が着用して来たものと思われる |
古びた鋏136挺 |
製作所全域で発見。未知の指紋が付着 |
未知の言語で構成された書類12枚 |
工場長室のデスクから発見。解読には成功していない |
未知の言語が印刷された紙片1枚 |
同上。サイズは91×55mmで、上記の鋏が突き立てられていた |
工場長██ ██氏の遺体 |
補遺を参照 |
補遺: 工場長室にて発見された遺体は██氏であると特定されました。遺体は死後硬直した状態で見つかっています。目立った外傷は見受けられませんでしたが、右手には発見されたものと同様の鋏を握りしめていて若干の出血がありました。検死の結果直接の死因は従業員██名分の社員証を飲みこんだ事による窒息死であるとわかりました。工場長室内には来客用テーブルに温かいコーヒー2杯が残されており、██氏が直前まで何者かと面会していた可能性を示唆しています。
インタビュー記録:XXX-A
対象: 警備員███ ██氏
インタビュアー: ██研究員補佐
付記: 第一発見者である警備員███氏へのインタビュー。対象は著しい混乱と動揺の兆しを見せている。
<録音開始>
██研究員補佐: 貴方が知っている事を詳しく話していただけますか?
███氏: え、えーっと、その、箱、箱が。
██研究員補佐: 落ち着いてください。
███氏: す、すみません。[対象は3度深呼吸を行う]
███氏:その、通報する前はいつも通りだったんです。皆さんが出勤してきて、朝礼をして。
██研究員補佐: その際はおかしなことはありませんでしたか?
███氏: [考え込む]ありませんでした。操業が始まって私は詰所に戻ったんです。
██研究員補佐: その間はどうしましたか?
███氏: 次の見回りまでは時間がありましたから。えっと、その間は休憩時間の様なものなので詰所でテレビを見るなどをしていました。
██研究員補佐: 異変に気づいたのはいつですか?
███氏: だいたいお昼頃だったと思います。その、突然静かになったんです。詰所に居ても機械の音や皆さんの話声とか、普段は聞こえるんです。それが、それが急にぴたりと途切れて。
██研究員補佐: 急に、ですか。
███氏: [動揺が見受けられる]はい、そりゃもうぴたっと。そ、それで変だと思って見に行ったんです。
[対象は激しい動揺の兆候を見せる。インタビューは一時中断し、27分後に再開]
██研究員補佐:落ち着かれましたか?
███氏: はい、はい、すいません。それで見に行ったら工場の中の何もかもが無くなっていて、箱がたくさん。
██研究員補佐:はい、我々も確認しています。
███氏: そ、そういえば、声が。
██研究員補佐: 声、ですか?
███氏: 静かになる前だったと思います。工場長の声がしたんです。確か[考え込む]、確か「もう少し待ってくれ」とかなんとか。
██研究員補佐: ふむ。どなたか来客の予定などはありましたか?
███氏: 無かった筈です。その、少なくとも私は聞いていません。あ、えっと、それで、静かになって。
██研究員補佐: 確認に行かれた、と。
███氏: はい。箱、調べたんです、私。だっておかしいじゃないですか、あんなに発泡スチロールが大量に積まれてるんですよ。
██研究員補佐: ええ、誰しも不信に思うでしょう。調べて何か発見しましたか?
███氏: 空の箱ばかりだと思ったのですが、いくつかは凄く重かった。持ち上げるのが大変なくらいで。
██研究員補佐: はい、我々も確認しています。
███氏: きっと何か入っているんだと思って、開けたんです。そしたらやっぱり空で。でも[対象は言葉に詰まる]
██研究員補佐: でも?
███氏: でも、でも、ああ。
[この時点で対象は過呼吸発作を起こしインタビューは再び中断、2時間後に病室にて再開された]
██研究員補佐: 落ち着いて、教えてください。貴方は箱を開けたのですね?
███氏: はい、開けました。思わず手を入れたんです、そしたらその、触れたんです。
[対象は32秒沈黙]
██研究員補佐: 大丈夫、落ち着いて話してください。貴方は何に触れたのですか?
███氏: あれは、あれは、柔らかくて、あれはまるで。
[対象は78秒沈黙]
██研究員補佐: ███さん?
███氏 あの感触は一度触ったら忘れません。あ、あの感触は、あんな物を触ったのは祖母の葬式以来です。
<録音終了>
追記: 調査の結果、全従業員157名の行方が分かっていません。
SCP-198
「ん?コーヒーなんか淹れたっけ?まぁいいや、丁度喉が渇いていたんだ。」
死にたくなけりゃ飲むことだ。飲みたくなけりゃ死ぬことだ。
SCP-2719
フレイバーテキスト:内側になった
外側は内側になった。内側は内側になった。内側は外側になった。お前はどっち側になった?
外側が内側になり、内側が内側となった。この時内側は外側であるか内側であるか。
SCP-1040-JP
「このように箱に詰めます」
「何を詰めてるのですか?」
「知りたいんですか?」
「内容の指している裏が分かり兼ねる」
「作者の意図とは別にオブジェクトを見る必要が出てくる」
「取扱方」ではなく「特別収容プロトコル」でお願いします。『修正済』
「SCP-XXX-JP」が何であるかの指定が存在しません。『修正済』
「サイト」と「任意の数字」の間に半角ハイフンがありません。『修正済』
何故脅威が低いにも関わらず実験が延期されるのでしょうか?『未修整、そもそも実験を延期する必要性がないのでは?記述の削除を検討』
全体的なこととして、SCP-XXX-JP-2をSCP-XXX-JPと書き換える事で、SCPの補助指定(-1や-A)が減らせる『暫定的修正』
発泡スチロールは様々なものに応用されるので、具体的に説明し、限定する方が科学的『修正済』
「ぶよぶよ」とするよりも、死体に触れる感覚を淡々と説明する事で、SCP財団っぽい不気味さが出る『修正済』
取り出せない理由として、箱との間に隙間が無いというのは弱いと思います。固定されていると説明した方がわかりやすいです。重量の説明は、シンプルにしましょう『修正済』
このSCPのオチとして、最も恐ろしいことになるだろう展開を検討してみた方がいいでしょう。
発泡スチロールの梱包材の外側、その周囲、置かれている環境に対するアイディアを膨らませてみることで、恐ろしい真実が構成できるでしょう。
「JPー1」「サイトー81██」の部分の、本来半角ハイフンであるべき部分が半角長音符になっています。『修正済、以後注意』
SCP-XXX-JPが何であるかの説明が見当たりません。『修正済』
タイトルがネタバレになっているように感じる『タイトルの変更を検討』
そして現状の本文だけでは、「中に入っているのが人間の死体である」ことを見抜くことが困難、記事の根幹に関わる部分に雑学的な予備知識を必要とする構成にすることは、その予備知識がない人にとって不親切です。『修正済』
オブジェクト全体の重さを人間の体重程度に相当する重さとして適切な値に設定し、さらに「箱には人間の名前として適切な文字列が書いてある」「同名の人物が失踪している」とすると、だいぶ分かりやすくなるでしょう。『内部の重量に関して21gに拘らずとも記事の本質は変化しないと思われる』
箱の説明は先のほうがいい
あるいは、中に見えない何かが入った箱です、でもいいかも
助けを求めるメッセージの段階でもうちょっと掴みがほしいというか
感触が死体っていうのとメッセージが浮かび上がってくるのがどうもちぐはぐなような
誰かに騙された何かが閉じ込められてる、って感じなのでその辺の逸話を出してみるとか、もしくは別の地域で似たようなことを言って失踪した人がいたとか
SCP-1142 - A cry for Help (助けを求める悲鳴) http://scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-1142/
メッセージが、なんか、緊迫感がない、のかなぁ
発見された時の記録、その時の状況などでバックストーリーを表現できるかも?
箱詰めされた経緯や、その理由を臭わせてしてみたりなどで雰囲気も深まりそうですね
ある意味商品感を突き詰めるのもありかもしれませんね
悪魔を業者っぽく描くとか
どんな悪魔か。考えてみるのも切り口としてアリかもしれません
「付け加える」というより、架空の信仰を考えて、それを少しだけ見せる……という書き方がいいかも?
魂が入ってることにするといい
拝読しました!
発泡スチロールの箱という見慣れた物体に、何やら正体不明の存在が入っているというギャップによる掴みは非常に良いと思います。不気味ですね。
下書きスレッドから拝見したところ、「明確なオチがない」というご指摘を受けての改稿だと推測しました。ただ、誠に失礼ながら、少々やりすぎと申しますか、補遺2でその正体を魂と断言した上、懇切丁寧に説明してしまったせいで、謎のヴェールがはがされて、結果不気味さが削がれてしまっているかもしれません。
箱の中身についてはもう少しぼかして、補遺2も走り書きのような断片的な内容にするのも一つの手かもしれません。アトモスフィア通販に関しても、「どうもそういう連中がいるらしい」ぐらいの書き方の方が、不気味な組織感が出るかも……あくまで一案ですけどね。
SCP記事は報告書という体裁の小説なので、オチはあるに越したことはないとは思いますが、あまりに全部説明してしまうと読者の想像の余地がなくなって、恐怖度が減ってしまう……いや、お互い、ここら辺のさじ加減は難しいですね。この点に関しては、チャットの定例会でちゃんとお伝えできなくて、申し訳なく思っています。
好き勝手申しましたが、少しでも参考になれば幸いです。
・箱の上部は蓋になっており開閉が可能です。
まあ、書く必要もない事でしょう。次の文で「蓋には~」と蓋の存在に触れていますしね。
確かにそうですね、削ります。
・日本の通貨単位で█████円の表記
円は日本以外で使っていません。「日本の通貨単位で」は不要です。
ごもっともです、これも削ります。
・鋏をかたどったエンブレム
これは後述される『鋏』と関係があるのでしょうか。「ハサミが入ってるよ」というマークならば、そんなものは書かれないでしょう。中を見ればわかるのですから。
会社のロゴだとすると「アトモスフィア通販」という名前とハサミのロゴというのはイマイチつながらないです。
『鋏』と関係を持たせたつもりです。会社のロゴとして考えましたがかみ合わないとなると社名の変更、若しくはロゴのボツといった方向で検討してみます。
・一般的な日本人の名前として適切である文字列
これはあまりにも遠回しというか、ややこしい言い方でしょう。名前が書いてあるならば、誰々という名前が書いてあると言えばいいのです。名前自体は黒塗りでも構いません。
わかりました、簡潔にします。
・SCP-XXX-JP-1は接触が可能で表面は冷たく、弱い弾性を示す固形の物質であることが確認されています。
「固形の物質」なので「接触が可能」は不要です。
例えば真冬のシベリアにあったとして、これは冷たいのでしょうか?~度を保つ、周囲の温度より~度低い、何かしら定量的な表現があるはずです。
個人的に言えばこの謎の物質の物性はもう少し調べるんじゃないかなと思います。そして、その過程でこれがどうやら苦しんでいる(ような気がする)と分かる方が、文字が浮かぶよりもスマートじゃないかな、とも。
わかりました、「接触が可能」は削ります。物体の温度に関しても数値を明記する形にしたいと思います。
物性に関してはもう少し判明している事実を書き加える方向で検討します。
・タグに印刷されている文字列と一致する人物名である██ ██氏は現在原因不明の失踪により捜索願いが出されている事が判明しています。
失踪の原因というものは普通分かりません。というか(この文脈での)原因が分かった場合、それは誘拐や拉致など別の名前になるのでしょう。あと、捜索願いが出されている事は特に書く事でもないでしょう。財団にとっては知ったこっちゃないのです。
わかりました、「現在失踪している人物である」などの簡潔な表現にしようと思います。
補遺2
これは通販で送られてきたものです。そう考えた時にまず気になるのはセールストークです。
・私共は会員様に新鮮な『魂』をお届けするため、日々努力を怠りません!
・クッションに使う?きっとこの世の物とは思えない座り心地でしょう!
これらは客が「買う前」に店頭なり通販番組なりで言うものであって、「買った後」の届いた商品に書いてあっては遅いのです。買った後の物に書かれるのは例えば他の商品のご案内とか、取扱いに関する各種の注意等でしょうか。
なるほど、そういった表記を追加してみます。
・期限までの納金が確認できない場合、弊社エージェントが会員様を訪問させて頂いた上でペナルティを課しますので、何卒ご理解の程を。
※ 弊社及び、弊社エージェントはペナルティ後に責任を持って会員様を回収させて頂きます。またその際、『鋏』も回収させて頂きます。
一応、詐欺まがいの商売ではないと仮定して、このような脅しを書くでしょうか?ペナルティの有無は書くかもしれませんが…
あと、本人が誘拐されるのにハサミの回収と言われても、それを気にする客はいないでしょう。
納金期限を守ってほしいという記述やペナルティなどの表記をもう少し簡潔にしてみようと思います。
・「アトモスフィア通販」に関しては20██/██時点において今だ調査中です。しかし、回収された物品からSCP-1040-JPを作成し流通、販売している可能性が高いと推測されます。また、この箱詰めされた物体が更に複数存在する可能性も十分に考える事ができます。これ以上の被害を防ぐべく「アトモスフィア通販」の一刻も早い特定と発見が求められます。
これは何というか、その通りですがその通り過ぎて書かなくてもわかる事ではないでしょうか?
確かにその通りですね。まるっと削ってしまうか最初の一文のみに留める事にします。
http://ja.scp-wiki.net/scp-586-jp
http://scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-1555
http://scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-1577
http://scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-1312
背景を掘り下げる、またはよりシンプルにする
工場感をだす
説明の第三パラグラフと、補遺の1と2と競合するけど、記事の人間性を最低限にヒラして、意図がぼんやりとしか分からないけど、なんだか工場感がある恐怖空間を演出するといいかも
人間性を感じないけど、工場的なものっていうのは、目的があるような、ないような感じだから、不気味にしやすいと思います
よさそうな画像
https://visualhunt.com/f/photo/100582274/94dfe9cd5c/
https://visualhunt.com/f/photo/132859777/4c22f6e334/
https://visualhunt.com/f/photo/106689518/dd47318d4a/
https://visualhunt.com/f/photo/110023835/d7c5fb874a/
https://visualhunt.com/f/photo/106689518/dd47318d4a/を使い「普通の町工場の従業員が、ある日全員、職場から帰ってこなくなって警察に連絡したところ、町工場の機械は全てなくなっていて、ただ不可視のぶよぶよが入った発泡スチロールが堆く積まれていた」とか
発泡スチロールに詰まっているということが、日常に隣接した恐怖なんですから、事件も発見場所も日常に隣接した恐怖にしてしまいましょう
あんときだ、これによく似たモンを触ったのは。…バァチャンの葬式のときだ。]
これでオチに持っていくならば
事件の第一発見者に喋らせればいいでしょう
あとは、あの堆く積まれた発泡スチロールから見つかる、不可視のぶよぶよは、失踪した従業員数 - 1 ぐらいにしておくと、魂を暗示することができると思います
「あれは、ばあさんの葬式以来だ……」にするといいかもしれませんね
あとインタビュー記録は、「……」を使えないので、学術的に言葉に詰まった感じを出さなければならいですね
「当時点をもって、対象は過呼吸発作を起こしインタビューは中断された。インタビューは2時間後に病室で再開された。」 など回答困難な様子をインタビューに使う
また、何かしらの事件の付随物として発泡スチロールが見つかるとしたら、失踪者がこの世から消えたような印象(普通の失踪事件じゃないような雰囲気)にしないといけないですね
神隠し感を出すのですね。現場に飲みかけのコーヒーとか、失踪前に普通は置いていかないようなものを残すとかできますね
そこにいた人物の血とか、遺骸とか(特に下顎とか普通じゃないもの)を事件現場に残しておくとかもできますが
nanamatiさんの他のアイディアを、堆く積まれた発泡スチロールの事件につなげるとしたら
一つの発泡スチロールの中に、ハサミが50丁入っているとか
多分、色々、不気味方面のアレンジが行けると思います
異世界の悪魔じみた商人を使うならば、工場長だけは、工場長室で文字化けした名刺を食道に詰めて窒息死しているとか行けるかな
http://ja.scp-wiki.net/forum/t-2017624/
http://ja.scp-wiki.net/the-young-man
- 見ると素晴らしい刀剣だと思い込んでしまうネギ(または何らかの根菜)
- 床面から30cm浮いて静止する下敷き
- 稼働させるとなんらかの幻覚的作用を引き起こす加湿器
- 吸うと視界が暗闇に包まれるタバコ
- 報告書が全て疑問文で構成されている情報災害(質問の精霊?のパロディになるのであまり良くないか)
- 『魂』を扱った商品を製造、販売する『アトモスフィア通販』
- Kからもらったネタ「世界で無作為に起こる自動車の衝突事故、何もない空間から突如自動車が出現し激突してくる。現象には前兆がある。」
- とあるオブジェクトの効果によってネズミに変えられ、記憶、記録から抹消されてしまった「窮鼠猫噛(きゅうそねこがみ)博士」
- 毎日外見の変わる「七町 悠丞研究員補佐」ヘビースモーカーである。
- 寿司、正しい手順、マナーで食べないと体内で増殖して死ぬ。