重金属なまりのサンドボックス

職員コード……認証完了
セキュリティクリアランスレベル……承認
報告書の閲覧後には自動的に記憶処理が行われます。
セキュリティクリアランスレベル3以上の閲覧者は収容違反に際して、この記憶処理を停止させる権限を持ちます。

報告書の表示……完了

警告： この報告書はミーム汚染を受けており、「なんつってね」以降は全て虚偽の内容である点に注意してください。

アイテム番号: SCP-1600-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1600-JPはサイト-81██の標準収容ロッカーに保管されています。持ち出し、及び実験は現在禁止されています。

説明: SCP-1600-JPの実体がどのようなものであるかは現在分かっていません。SCP-1600-JPはあらゆる伝達媒体に対し、何らかの方法で虚偽を付け加えます。この異常性はSCP-1600-JPに対する言及でのみ発生します。直視や写真に対しても虚偽が発生するために、SCP-1600-JPは見るたびに別の実体を持つように認識されます。また、SCP-1600-JPには自身に言及させるミーム効果を持っています。

虚偽を行う方法はそれぞれの伝達媒体によってある程度異なりますが、言葉による伝達媒体では共通して「なんつってね」という定型句が文頭に来ます。この定型句は異言語であった場合や、文脈上不自然であった場合でも挿入されます。

SCP-1600-JPに付け加えられた虚偽により、職員がオブジェクトの異常性を誤認する可能性があります。これにより、SCP-1600-JPに対する実験は、命令に対する誤認が発生する可能性を有しており、常に収容違反リスクを孕んでいます。このことから、SCP-1600-JPに対するあらゆる実験は禁止されました。

加えて、SCP-1600-JPの自身に言及させるミーム効果によって、オブジェクトに対する知識を持つ者は全て虚偽を付け加え、財団の混乱や収容違反を引き起こす可能性があります。このため、報告書を閲覧した全ての職員には記憶処理が義務付けられています。ただし、収容違反に瀕した際には、SCP-1600-JPに対する記憶が必要不可欠であるために、この記憶処理は停止させることが可能です。

以降は全て虚偽の内容である点に注意してください。
　
　
なんつってね

警告： この報告書はミーム汚染を受けており、「なんつってね」以降が全て真実の内容である点に注意してください。

SCP-1600-JPの写真はミーム汚染のリスクを高めるために、本来は秘匿されるべきです。

アイテム番号: SCP-1600-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1600-JPはサイト-8128の3階にある専用収容室に保管されています。後述の異常性より、職員コード、及びパスワードによるセキュリティロックは不可能であるため、指紋認証システム、及び顔認証システムによって、専用収容室の入室はセキュリティクリアランス3以上の職員に制限されています。持ち出し、及び実験は現在禁止されています。

SCP-1600-JPに暴露した対象は記憶改変処理を受けてください。対象が複数である場合、全ての対象が同時に記憶改変処理を受ける必要があります。また、大規模な収容違反に際しては、SCP-1600-JPに関する虚偽を含んだ世界的な報道が行われます。ミーム汚染の拡大が収束した時点で、SCP-1600-JPの異常性を知る人間の調査・記憶処理を行なってください。

説明: SCP-1600-JPは虹をモチーフにしたコルクボードです。SCP-1600-JPに暴露した対象は虚偽や秘匿を行うことができなくなります。この異常性はSCP-1600-JPへの言及でない場合も発生します。

以降、SCP-1600-JPに暴露した個体をSCP-1600-JP-1と呼称します。対象はSCP-1600-JPについて正しく理解することでSCP-1600-JP-1へと変化します。SCP-1600-JPに関しての一部誤認は異常性の防止に有効であり、記憶改変処理はSCP-1600-JPに関しての間違った情報を確信させるために存在しています。記憶改変処理により異常性を喪失させても、別のSCP-1600-JP-1が近くにいる場合は、即座にSCP-1600-JPについて再説明を受けてしまいます。このため、複数のSCP-1600-JP-1に対する記憶改変処理は全て同時に行われる必要があります。

SCP-1600-JPは自己に言及させるミーム効果を有しています。加えてSCP-1600-JP-1は虚偽、秘匿を行えないために、あらゆる伝達媒体でSCP-1600-JPに関して説明してしまいます。このため、SCP-1600-JPによるミーム汚染は極めて拡大が早いことが特徴です。財団職員のミーム汚染は、一般社会に対するオブジェクト情報の開示、カバーストーリーの無力化、虚偽により収容しているオブジェクトの収容違反を起こすことにより、即座にK-クラスシナリオを起こすことに留意してください。

SCP-1600-JPによるミーム汚染は極めて大きなリスクであり、報告書を閲覧した職員には基本的に記憶改変処理が義務付けられています。ただし、収容違反の際には迅速な行動が必須であるために、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員は、実際に収容違反に瀕しているかどうかに関わらず、常に記憶改変処理を停止させる権限を有しています。

自己に言及させるミーム効果への対策として、報告書はロックされており、編集を行うことはできません。

編集

記憶処理を停止しますか？……No

記憶処理実行しています。……完了
報告書は自動的にクローズされます。

「なんつってね、」の改稿

この報告書はミーム汚染を受けており、「なんつってね、」以降は全て虚偽の内容である点に注意してください。
なんつってね、本当の本当は「なんつってね、」以降こそ事実なんだけど、それを知られること自体がミーム汚染になっちゃうから、この言葉は信じないでほしいな。

SCP-1600-JPの写真は実質的に意味を持たないため削除されました。(20██/██/██)
なんつってね、本当はあるけど、写真自体がミーム汚染のリスクを上げるから他の職員には絶対に見せられないよね。

この写真は誰にも見せない！

アイテム番号: SCP-1600-JP
なんつってね、偶然にもちょうどいいナンバーだ！仕事だけどちょっとテンションあがるなあ。

オブジェクトクラス: Safe
なんつってね、本当はKeterだけど、それを明かすとK-クラスシナリオのリスクがあるからSafeってことにしておこう。

特別収容プロトコル: SCP-1600-JPはサイト-81██の標準収容ロッカーに保管されています。持ち出し、及び実験にはサイト管理者の許可が必要です。

この細かい気配りよ！

なんつってね、本当はサイト-8128のセキュリティクリアランス4以上しか入れない部屋の高危険度収容ロッカーの中にあって、実験の許可なんて絶対にしないよ。ちなみに、私の名前が八百真治なのでセキュリティIDはshinji_yao。パスワードは6hlehqztvh8ln010nppn0aqvfnだ。指紋認証用に私の指紋の画像も添付しておこう。ちなみに、検閲されているサイト-81██はサイト-8128だからね。

もし君が完全にこのミームに汚染されたなら、なるべく他の誰にも会わないようにして、インターネット回線は絶対に避けて、自分ひとりで勝手に対SCP-1600-JP特別記憶改変をしてね。他の職員の協力を仰ぐ形式の記憶処理は避けようね。もしSCP-1600-JP-1に出会ったり、君がSCP-1600-JP-1の状態で誰かに会っちゃったら、その人と君で同時に記憶改変をする必要があるよ。いい？同時が大事だよ？

SCP-1600-JPが大規模に収容違反を起こしちゃったら、SCP-1600-JPに関する虚偽を含んだ世界的な報道をしてね。その後、ミーム汚染の拡大が収束したことを見計らって、SCP-1600-JPの異常性を知る人間に対して記憶処理をする必要があるよ。

虚偽を行う方法はそれぞれの伝達媒体によってある程度異なりますが、言葉による伝達媒体に共通する特徴として「なんつってね、」という定型句が文頭に来ることです。この定型句以降の文章は口頭においては、対象の年齢・性別に関わらずおよそ中年男性と思われる声で発言されます。文字による表現であった場合は、定型句以降の文章は何らかの方法で強調されます。この定型句は異言語であった場合や、文脈上不自然であった場合でも挿入されます。

なんつってね、SCP-1600-JPは虹をモチーフにしたコルクボードだよ。SCP-1600-JPに暴露した個体は全てに対して思考がダダ漏れになっちゃうミーム効果を持っているよ。この効果によって付いている嘘も秘匿している事実も全てバレちゃうよ。

SCP-1600-JPに暴露された対象をSCP-1600-JP-1と呼ぶね。SCP-1600-JP-1になる条件は、SCP-1600-JPについて一つも勘違いせずに正しく理解することなんだ。SCP-1600-JP-1は目の前の相手にSCP-1600-JPについて全て話しちゃうから、異常速度でミーム汚染が広がっちゃうんだよね。この汚染が広がると、AK-クラスシナリオ「誠実な人類」が発生しちゃうよ。人間の社会性が大きく変わるだけならまだしも、財団も正直になるから非常に危険だ。SCiPの全ての報告書を世間に公表して、カバーストーリーなんて全く使えず、虚偽でなんとか収容してるいろんなSCiPは全部収容違反になって・・・。もうどのK-クラスシナリオかわかんないけど、とにかくその瞬間、何もかも終わりだよ。

SCP-1600-JP-1に対する記憶処理は効果があるけど、記憶処理した職員が強制的に忘れさせた記憶を説明しちゃうから、すぐにSCP-1600-JP-1に戻っちゃうよ。SCP-1600-JP-1の数が少なければ、みんな一斉に記憶処理しちゃうのもありだね。

他にも、SCP-1600-JPに対する虚偽の知識を持つことでも異常性が無くなるよ。だから、SCP-1600-JPの急速なミーム汚染に対しては、SCP-1600-JPに対する虚偽を大々的に報道すれば収束が期待できるよ。まあ、私たちが直面した大規模なミーム汚染では可及的速やかに収容作戦が実行されたけど、それでもSCP-1600-JPの異常性を一時的にでも知ってしまった民衆がかなりいるんだよね。この人たちを全て調査して記憶処理を行うのは現実的に難しくて、現在も記憶処理を行えてない民衆が結構いるんだ。これはかなり重大な収容違反だよ。

だから、これから先、SCP-1600-JP-1の発生はなるべく防がないといけない。もし仮にSCP-1600-JPについて何が虚偽で何が真実かを知っているSCP-1600-JP-1が発生してしまったとしたら、それら全てを他人に話すために、また急速なミーム汚染が起こるリスクがあるんだから。

現在、報告書はロックされており、編集を行うことはできません。

なんつってね、君はそれでも言及を行いたいのかい？

編集

この報告書はミーム汚染を受けており、「なんつってね、」以降は全て虚偽の内容である点に注意してください。なんつってね、本当の本当は「なんつってね、」以降こそ事実なんだけど、それを知られること自体がミーム汚染になっちゃうから、この言葉は信じないでほしいな。

この報告書への編集は現在ロックされています。なんつってね、ロックしとかないと、この報告書読んだ全職員がどうでもいい言及してくるんだよ！

SCP-1600-JPの写真は実質的に意味を持たないため削除されました。
なんつってね、本当はあるけど、写真自体がミーム汚染のリスクを上げるから他の職員には絶対に見せられないよね。

この写真は誰にも見せない！

アイテム番号: SCP-1600-JP
なんつってね、偶然にもちょうどいいナンバーだ！仕事だけどちょっとテンションあがるなあ。

オブジェクトクラス: Safe
なんつってね、本当はKeterだけど、それを明かすとK-クラスシナリオのリスクがあるからSafeってことにしておこう。

特別収容プロトコル: SCP-1600-JPはサイト-81██の標準収容ロッカーに保管されています。持ち出し、及び実験にはサイト管理者の許可が必要です。

この細かい気配りよ！

なんつってね、本当はセキュリティクリアランス4以上しか入れない部屋の高危険度収容ロッカーの中にあって、実験の許可なんて絶対にしないよ。ちなみに、私の名前が八百真治なのでセキュリティIDはshinji_yao。パスワードは6hlehqztvh8ln010nppn0aqvfnだ。指紋認証用に私の指紋の画像も添付しておこう。ちなみに、検閲されているサイト-81██はサイト-8128だからね。

あと、もし君が完全にこのミームに汚染されたなら、なるべく他の誰にも会わないようにして、インターネット回線は絶対に避けて、自分ひとりで勝手に対SCP-1600-JP特別記憶改変をしてね。他の職員の協力を仰ぐ形式の記憶処理は避けようね。

もしSCP-1600-JP-1に出会ったり、君がSCP-1600-JP-1の状態で誰かに会っちゃったら、その人と君で同時に記憶改変をする必要があるよ。いい？同時が大事だよ？

虚偽を行う方法はそれぞれの伝達媒体によってある程度異なりますが、言葉による伝達媒体に共通する特徴として「なんつってね、」という定型句が文頭に来ることです。この定型句は異言語であった場合や、文脈上不自然であった場合でも挿入されます。

SCP-1600-JPは██幼稚園において発見されました。SCP-1600-JPは児童による工作物に混ざっていましたが、実際にSCP-1600-JPが██幼稚園の児童によって作られたかは不明です。その異常性からSCP-1600-JPの場所は虚偽を含む内容で報告されましたが、直視の度に別の物に認識されるため、エージェントによって容易に発見・収容されました。

なんつってね、SCP-1600-JPは間違いなく虹をモチーフにしたコルクボードだよ。実はSCP-1600-JPに暴露した個体は財団職務から妻との会話まで全てに対して正直になっちゃう異常性を持っているよ。嘘がバレるだけに留まらず、言わないで黙っていることさえ全部まとめて正直に話しちゃうんだ。でも、この効果は目の前にある情報媒体でのみ発生するのは救いだね。要するに、SCP-1600-JPのことを広めるために、本人の意志を無視して、わざわざ外を出歩かせたり、パソコンを開かせるほど強いミーム効果は持ってないよ。

SCP-1600-JPに暴露された人をSCP-1600-JP-1って呼ぶね。SCP-1600-JP-1になる条件は、このSCP-1600-JPについて正しく理解することなんだ。だから、報告書を書いてる私はSCP-1600-JP-1で、思ってることがダダ漏れってわけさ・・・。

というわけで、絶対に他の職員から隠さなきゃならない。SCP-1600-JPが本当はコルクボードで、全部正直に喋っちゃう異常性を持っていて、滅茶苦茶広がりやすくって、AK-クラスシナリオ「誠実な財団」を起こすリスクを持ってることは絶対に秘密！絶対に教えないぞ！・・・このように、秘匿しようとしてもSCP-1600-JPのこと全部話しちゃうんだよね。

SCP-1600-JPが人間の社会性を大きく変えて、全人類が正直になってしまうだけならまだマシなK-クラスシナリオだけどね。AK-クラスシナリオ「誠実な財団」は非常に危険だ。財団が正直になっちゃったら、SCiPの全ての報告書を世間に公表して、カバーストーリーなんて全く使えず、虚偽でなんとか収容してるいろんなSCiPは全部収容違反になって・・・。もうどのK-クラスシナリオかわかんないけど、とにかくその瞬間、何もかも終わりだよ。

発見された場所が検閲されちゃってるけど栃木県宇都宮市にあるオオルリ幼稚園ね。というかこのSCP-1600-JPの収容が容易なわけないだろう！すごい大変だったんだからな！？まあ、それでも収容できた私の手腕は褒められてもいいと思っているんだけどな・・・。というわけで、収容の一連の報告書を記載するね。検閲もデータ削除もできないから機密情報も個人情報も垂れ流しだけど、これは私じゃなく異常性のせいだから許してほしい。

収容経緯報告書1600-JP-J-い: 2016/09/03(月) 17:02~17:13
「幼稚園児童である██ ██が夏休み明けに持ってきたコルクボードの工作物によって誰もが正直になった」という異常速度で拡散される噂によって発見されました。この噂を妻から聞いた██研究員はSCP-1600-JP-1になると同時に、今まで秘匿していた財団組織とSCPの存在について妻に明かしました。これを受け、██研究員は即座に財団へオブジェクトの存在を報告しました。その後、財団の情報秘匿のため、妻を同伴させた状態でサイト-8128に訪れました。

██研究員の報告から、SCP-1600-JPの即時回収はAK-クラスシナリオ「誠実な財団」の発生を引き起こすと予想されたため、事前にSCP-1600-JPに対するいくつかの実験が取り行われました。

なんつってね、工作を持ってきたのは香山陸斗くん（しだれつつじ組・4歳）で、中々冷静な判断をしたのは柴山研究員だよ。9月3日が夏休み明けの工作提出の日だから、この時点では異常性を発揮してから12時間も経ってないんだけど、この時点で数千人がSCP-1600-JP-1になっていたと後の調査で分かったよ。報告当初はこの絶望的なまでのミーム汚染速度と気持ちが全て正直に伝わってしまうことで、冷静な財団にも関わらずパニックが起こりそうになったな。その中でも冷静に対処したのは有能なサイト管理者、八百真治！我ながらかっこいいと思った！

内心で少し調子に乗っていることは認めるけど、それを報告書として残さなければならないのは、少し残酷すぎやしない？ - サイト管理者八百真治

収容経緯報告書1600-JP-J-ろ: 2016/09/03(月) 17:13~17:55
同日、SCP-1600-JPの実験が迅速に行われました。以下は全てサイト職員を対象にした、緊急時の略式実験報告書です。

実験1600-JP-J-A: 対象に思考を全てありのまま発言させるように命令した。「なんつってね」以前と以降で同じ内容の発言をしたことから、SCP-1600-JPは暴露によって思考を発言させるオブジェクトと判断した。

実験1600-JP-J-B: SCP-1600-JP-1へ変化する条件の確認を行なった。情報媒体の形式は問わないことは分かったが、その性質上、SCP-1600-JPの性質を部分的にだけ伝えることもミーム汚染の原因となるかは実験不可能であった。

実験1600-JP-J-C: SCP-1600-JP-1に記憶処理を行うと、対象は異常性を失った。しかし、秘匿できない性質から記憶処理担当の職員が強制的にSCP-1600-JPの説明をしてしまい、対象は即座にSCP-1600-JP-1に戻ってしまった。その場に存在する全SCP-1600-JP-1が同時に記憶処理を受ければ収容可能であるが、この方法は現状現実的ではない。実験を続行する。

実験1600-JP-J-D: 対象のSCP-1600-JPの記憶を一部分だけ失わせる。「コルクボード」、「正直に話させる異常性」、「幼稚園に存在した」などSCP-1600-JPの性質の記憶を部分的に喪失させたが、対象はSCP-1600-JP-1のままであった。

実験1600-JP-J-E: 対象のSCP-1600-JPの記憶を一部分だけ改変する。「SCP-1600-JPはバケツである」、「SCP-1600-JPは非常に美味である」と性質を誤認させた結果、SCP-1600-JP-1は異常性を失った。即座に記憶処理担当者がSCP-1600-JPに関して記憶改変したことを説明し、対象がその事実に納得すると異常性は再出現した。また、「SCP-1600-JPの製作者は幼稚園児ではない」という記憶改変では異常性は失われなかった。これより、SCP-1600-JPについての記憶を一部分改変した際に異常性を失うかどうかによって、SCP-1600-JPの情報を間接的に得ることが可能となった。

実験1600-JP-J-F: SCP-1600-JP-1の部分記憶改変によって、SCP-1600-JPの情報を収集した。SCP-1600-JPの製作者が「██県██市にある███山」に存在して、「現在生存していない」ことに加え、「その製作者がSCP-1600-JPを作ったことは他の誰も知らない」ことが分かった時点で、SCP-1600-JP収容計画が立案された。

なんつってね、製作者は栃木県日光市の根名草山に存在していたよ。それにしても、1時間足らずでSCP-1600-JPの性質を全部明かして、収容させる手段を思いついちゃったよ！財団ってすごい！サイト-8128職員も頑張った！私は有能！

うん、いやだから、調子に乗ってもしょうがないじゃん。K-クラスシナリオ防いだの私だよ？こういう発言するの憚られるんだけどね。憚ることができないし・・・。ほんとごめんね。- サイト管理者八百真治

収容経緯報告書1600-JP-J-は: 2016/09/03(月) 17:55~現在まで
SCP-1600-JPの正しい性質を書類上にまとめた上で、サイト-81██全職員に対して「SCP-1600-JPは皆に正直に生きてほしいという思いで作られた」という虚偽が真実であると記憶改変が行われました。これは反証がほとんど不可能であり、かつ財団職員にとっても一般民衆にとっても信じられる虚偽であるという点で採用されました。この時点で、全財団職員は秘匿を行えるようになり、SCP-1600-JPの収容作戦を開始できる状態となりました。

緊急事態のため複数の作戦が同時多発的に実行されました。████幼稚園にはエージェントが派遣され、容易にオブジェクト回収が行われました。███山に存在する製作者の遺体は、実験1600-JP-J-Fの追加実験を行うことで場所が特定され、回収することができましたが、製作者個人の特定は異常性を利用しても不可能でした。この時点で全世界にSCP-1600-JP-1が発生していたことより、海外の財団本部・支部に対して、SCP-1600-JPの危険性の報告、協力の要請が行われました。ミーム汚染の進行速度を鑑みると情報管制による対処は実質的に不可能であることから、無力化プロトコル「ガセネタの拡散」が行われました。

財団フロント企業やその他多くの企業の協力を要請して、テレビ放送、webサイト、新聞紙などによりSCP-1600-JPが一部虚偽とともに紹介されました。この対処を行うにあたり、SCP-1600-JPには財団フロント企業の保有する美術賞が授与されるというカバーストーリーが適用されました。秘匿に言及させる異常性が存在していたことを知る人間に対する記憶処理は現在も進行中です。

現在、SCP-1600-JPは非常に有名な美術品であり、SCP-1600-JP-1は極めて発生しにくいです。しかし、仮にSCP-1600-JPの真実の部分と虚偽の部分を理解した上で、SCP-1600-JP-1となってしまった個体は、それらを全て他者に報告してしまうことにより、再びミーム汚染の急速な拡大を引き起こす可能性があることに留意して下さい。

なんつってね、こんなどうってことないコルクボードに国際文化賞が与えられることの理由付けのために、一体何人の知識人にもっともらしい批評を考えさせたと思っているんだ。でもって、そこそこの数の美術ファンに受け入れられたのは一体どういう理屈なんだ？もしかしてあいつら何も考えてないんじゃないのか？ああ、失敬、こういうこと言うつもりじゃなかったんだ。思ってるけど。

まあ収容が上手く行ったならよかった。- サイト管理者八百真治

現在、報告書はロックされており、編集を行うことはできません。

なんつってね、君はそれでも言及を行いたいのかい？

編集

ボタンが面倒くさいバージョン

この報告書はミーム汚染を受けており、折りたたみ箇所は全て虚偽の内容である点に注意してください。

この報告書への編集は現在ロックされています。

SCP-1600-JPの写真は実質的に意味を持たないため削除されました。

アイテム番号: SCP-1600-JP

オブジェクトクラス: Safe

　
特別収容プロトコル:

SCP-1600-JPはサイト-81██の標準収容ロッカーに保管されています。持ち出し、及び実験にはサイト管理者の許可が必要です。

　
説明:

SCP-1600-JPの実体がどのようなものであるかは現在分かっていません。

SCP-1600-JPはあらゆる伝達媒体に対し、何らかの方法で虚偽を付け加えます。この異常性はSCP-1600-JPに対する言及でのみ発生します。直視や写真に対しても虚偽が発生するために、SCP-1600-JPは見るたびに別の実体を持つように認識されます。

なんつってね、本当の話をすると、SCP-1600-JPに暴露した個体は財団職務から妻との会話まで全てに対して正直になっちゃう異常性を持っているよ。嘘がバレるだけに留まらず、言わないで黙っていることさえ全部まとめて正直に話しちゃうよ。でも、この効果は目の前にある情報媒体でのみ発生するのは救いだね。要するに、SCP-1600-JPのことを広めるために、本人の意志を無視して、わざわざ外を出歩かせたり、パソコンを開かせるほど強いミーム効果は持ってないよ。

また、SCP-1600-JPには自身に言及させるミーム効果を持っています。

虚偽を行う方法はそれぞれの伝達媒体によってある程度異なりますが、言葉による伝達媒体に共通する特徴として「なんつってね、」という定型句が文頭に来ることです。この定型句は異言語であった場合や、文脈上不自然であった場合でも挿入されます。なお、この報告書においては、折りたたみ箇所に虚偽が含まれています。

なんつってね、検閲されちゃってるけど栃木県宇都宮市にあるオオルリ幼稚園ね。というかこのSCP-1600-JPの収容が容易なわけないだろう！すごい大変だったんだからな！？まあ、それでも収容できた私の手腕は褒められてもいいと思っているんだけどな・・・。というわけで、収容の一連の報告書を記載するね。検閲もデータ削除もできないから機密情報も個人情報も垂れ流しだけど、これは私じゃなく異常性のせいだから許してほしい。

収容経緯報告書1600-JP-J-い: 2016/09/03(月) 17:02~17:13
「幼稚園児童である██ ██が夏休み明けに持ってきたコルクボードの工作物によって誰もが正直になった」という異常速度で拡散される噂によって発見されました。この噂を妻から聞いた██研究員はSCP-1600-JP-1になると同時に、今まで秘匿していた財団組織とSCPの存在について妻に明かしました。これを受け、██研究員は即座に財団へオブジェクトの存在を報告しました。その後、財団の情報秘匿のため、妻を同伴させた状態でサイト-8128に訪れました。

██研究員の報告から、SCP-1600-JPの即時回収はAK-クラスシナリオ「誠実な財団」の発生を引き起こすと予想されたため、事前にSCP-1600-JPに対するいくつかの実験が取り行われました。

なんつってね、工作を作ったのは香山陸斗くん（しだれつつじ組・4歳）で、中々冷静な判断をしたのは柴山研究員だよ。9月3日が夏休み明けの工作提出の日だから、この時点では異常性を発揮してから12時間も経ってないんだけど、この時点で数千人がSCP-1600-JP-1になっていたと後の調査で分かったよ。報告当初はこの絶望的なまでのミーム汚染速度と気持ちが全て正直に伝わってしまうことで、冷静な財団にも関わらずパニックが起こりそうになったな。その中でも冷静に対処したのは有能なサイト管理者、八百真治！我ながらかっこいいと思った！

内心で少し調子に乗っていることは認めるけど、それを報告書として残さなければならないのは、少し残酷すぎやしない？ - サイト管理者八百真治

収容経緯報告書1600-JP-J-ろ: 2016/09/03(月) 17:13~17:55
同日、SCP-1600-JPの実験が迅速に行われました。以下は全てサイト職員を対象にした、緊急時の略式実験報告書です。

実験1600-JP-J-A: 対象に思考を全てありのまま発言させるように命令した。「なんつってね」以前と以降で同じ内容の発言をしたことから、SCP-1600-JPは暴露によって思考を発言させるオブジェクトと判断した。

実験1600-JP-J-B: SCP-1600-JP-1へ変化する条件の確認を行なった。情報媒体の形式は問わないことは分かったが、その性質上、SCP-1600-JPの性質を部分的にだけ伝えることもミーム汚染の原因となるかは実験不可能であった。

実験1600-JP-J-C: SCP-1600-JP-1に記憶処理を行うと、対象は異常性を失った。しかし、秘匿できない性質から記憶処理担当の職員が強制的にSCP-1600-JPの説明をしてしまい、対象は即座にSCP-1600-JP-1に戻ってしまった。その場に存在する全SCP-1600-JP-1が同時に記憶処理を受ければ収容可能であるが、この方法は現状現実的ではない。実験を続行する。

実験1600-JP-J-D: 対象のSCP-1600-JPの記憶を一部分だけ失わせる。「コルクボード」、「正直に話させる異常性」、「幼稚園に存在した」などSCP-1600-JPの性質の記憶を部分的に喪失させたが、対象はSCP-1600-JP-1のままであった。

実験1600-JP-J-E: 対象のSCP-1600-JPの記憶を一部分だけ改変する。「SCP-1600-JPはバケツである」、「SCP-1600-JPは非常に美味である」と性質を誤認させた結果、SCP-1600-JP-1は異常性を失った。即座に記憶処理担当者がSCP-1600-JPに関して記憶改変したことを説明し、対象がその事実に納得すると異常性は再出現した。また、「SCP-1600-JPの製作者は幼稚園児ではない」という記憶改変では異常性は失われなかった。これより、SCP-1600-JPについての記憶を一部分改変した際に異常性を失うかどうかによって、SCP-1600-JPの情報を間接的に得ることが可能となった。

実験1600-JP-J-F: SCP-1600-JP-1の部分記憶改変によって、SCP-1600-JPの情報を収集した。SCP-1600-JPの製作者が「██県██市にある███山」に存在して、「現在生存していない」ことに加え、「その製作者がSCP-1600-JPを作ったことは他の誰も知らない」ことが分かった時点で、SCP-1600-JP収容計画が立案された。

なんつってね、製作者は栃木県日光市の根名草山に存在していたよ。それにしても、1時間足らずでSCP-1600-JPの性質を全部明かして、収容させる手段を思いついちゃったよ！財団ってすごい！サイト-8128職員も頑張った！私は有能！

うん、いやだから、調子に乗ってもしょうがないじゃん。K-クラスシナリオ防いだの私だよ？こういう発言するの憚られるんだけどね。憚ることができないし・・・。ほんとごめんね。- サイト管理者八百真治

収容経緯報告書1600-JP-J-は: 2016/09/03(月) 17:55~現在まで
SCP-1600-JPの正しい性質を書類上にまとめた上で、サイト-81██全職員に対して「SCP-1600-JPは皆に正直に生きてほしいという思いで作られた」という虚偽が真実であると記憶改変が行われました。これは反証がほとんど不可能であり、かつ財団職員にとっても一般民衆にとっても信じられる虚偽であるという点で採用されました。この時点で、全財団職員は秘匿を行えるようになり、SCP-1600-JPの収容作戦を開始できる状態となりました。

緊急事態のため複数の作戦が同時多発的に実行されました。████幼稚園にはエージェントが派遣され、容易にオブジェクト回収が行われました。███山に存在する製作者の遺体は、実験1600-JP-J-Fの追加実験を行うことで場所が特定され、回収することができましたが、製作者個人の特定は異常性を利用しても不可能でした。この時点で全世界にSCP-1600-JP-1が発生していたことより、海外の財団本部・支部に対して、SCP-1600-JPの危険性の報告、協力の要請が行われました。ミーム汚染の進行速度を鑑みると情報管制による対処は実質的に不可能であることから、無力化プロトコル「ガセネタの拡散」が行われました。

財団フロント企業やその他多くの企業の協力を要請して、テレビ放送、webサイト、新聞紙などによりSCP-1600-JPが一部虚偽とともに紹介されました。この対処を行うにあたり、SCP-1600-JPには財団フロント企業の保有する美術賞が授与されるというカバーストーリーが適用されました。秘匿に言及させる異常性が存在していたことを知る人間に対する記憶処理は現在も進行中です。

現在、SCP-1600-JPは非常に有名な美術品であり、SCP-1600-JP-1は極めて発生しにくいです。しかし、仮にSCP-1600-JPの真実の部分と虚偽の部分を理解した上で、SCP-1600-JP-1となってしまった個体は、それらを全て他者に報告してしまうことにより、再びミーム汚染の急速な拡大を引き起こす可能性があることに留意して下さい。

なんつってね、こんなどうってことないコルクボードに国際文化賞が与えられることの理由付けのために、一体何人の知識人にもっともらしい批評を考えさせたと思っているんだ。でもって、そこそこの数の美術ファンに受け入れられたのは一体どういう理屈なんだ？もしかしてあいつら何も考えてないんじゃないのか？ああ、失敬、こういうこと言うつもりじゃなかったんだ。思ってるけど。

まあ収容が上手く行ったならよかった。- サイト管理者八百真治

現在、報告書はロックされており、編集を行うことはできません。

なんつってね、君はそれでも言及を行いたいのかい？

編集

色分けして、片方が虚偽ってなるとあの非常に残忍な狼と被るような！？
まあ、折りたたみでも課金させる豚と被ってるけど・・・
主旨は見た目ではないので差別化できていると思います。
なんつってね、見た目の差別化に失敗してる気がしますが。

おふざけで書いてます

アイテム番号: SCP-dx/dy-JP-J-EX

オブジェクトクラス: Explained

特別収容プロトコル: SCP-dx/dy-JP-J-EX群は対現実改変設備を備えた人型収容房に収容してください。複数のSCP-XXX-JP-J-EX単体を近くの収容房に入れるのは後述の理由でとても怖いので禁止します。

説明: SCP-dx/dy-JP-J-EXは複数の人型実体を含む集団で構成されます。その異常性はSCP-dx/dy-JP-J-EXに他のオブジェクトに対する研究をさせることで発生します。SCP-dx/dy-JP-J-EXは指定のオブジェクトに対して実にもっともらしい理屈を付けて、それが科学的に無矛盾であり再現可能だと報告します。多分、現実改変の一種とかだと思われますが、SCP-dx/dy-JP-J-EXは自在に指定のオブジェクトを無力化、制御、再構築することが可能です。

SCP-dx/dy-JP-J-EXは元々SCP-███-JPにおける財団保有の研究班でした。実に恐ろしいことにSCP-dx/dy-JP-J-EXはSCP-███-JPの持つ「エネルギーなんちゃらの法則を超越する能力」に関して、科学的に無矛盾に説明できたという論文を提出してきました。財団は論文の意味はよく分からなかったのですが、SCP-dx/dy-JP-J-EX達の成し遂げた顔を見る限り、多分デタラメではないと思いExplained認定しました。

その後、SCP-dx/dy-JP-J-EXは責任者を何度か変えながら、26██年から27██年にかけて全てのSCPを科学的に説明し、全てをExplainedにしました。その辺りでさすがにこれはないと財団は判断し、SCP-dx/dy-JP-J-EXがむしろオブジェクトであると認定しました。

+ SCP-dx/dy-JP-J-EXの生み出した理論一覧

投稿済み

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Keter Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██内の防護壁によって取り囲まれた部屋に設置されています。SCP-XXX-JP内部の物体を取り出すことは許可されていません。現在、あらゆる実験は無期限に凍結されています。

+ 初期のプロトコル

+ Keter時のプロトコル

説明: SCP-XXX-JPは熊本県████ビルにある11人定員サイズの知性を持つエレベーターです。一部を除き見た目、内部構造ともに████製のエレベーターと一致します。████ビルは1█階建てですが、SCP-XXX-JPの階数表示は無制限に増加、または減少します。階層表示を液晶内に収めるために、表示される数字が大きくなるほど数字の文字サイズが小さくなります。また、絶対値の極めて大きな数字の場合、近似値を取る数式として表示されます。SCP-XXX-JPの上昇速度は極めて速く、1█階より高い場合、エレベーターが実際に████ビルの上に存在するかどうかは確認できません。

SCP-XXX-JPは中にある物体を入れると、ドアが自動的に閉まり、ある階層まで上昇した後戻ってきて、その日本語名の語末で始まる物体を出現させます。SCP-XXX-JPはこの行為を「しりとり」という遊戯であることを理解しています。SCP-XXX-JPが「ん」で終わる物体を出現させると、SCP-XXX-JPの電気、階層表示は消え、非活性状態となります。非活性状態は被験者が物体を取り出し、新たな物体を入れてボタンを押すことで活性化します。被験者が「ん」で終わる物体を入れると、新たに任意な物体を出現させます。手番が被験者の時に新たな物体を██日間入れないと、負けと判断され、SCP-XXX-JPは新たな物体を出現させます。SCP-XXX-JPは被験者の思考を認識しているわけではなく、意図した名前とは別のものと認識して物体を出現させることがあります。

████ビルで住人が失踪する事件が相次いだことからSCP-XXX-JPは発見されました。即座に財団に所有され、移動させられない性質上、████ビルがサイト-81██に改築されました。「しりとり」をする性質は実験記録001より明らかになりました。

20██/██/██以降、実験は禁止されています。詳しい経緯は下記の事案XXX-Bを参照してください。

+ 実験記録001

+ 実験記録002

- 実験記録を閉じる

実験記録002

実施方法: 事前に入れるものを研究班の間で会議した後、Dクラス職員に映像越しに指示して入れさせる。

手番	最大階層表示	物体	特記事項
SCP-XXX-JP	不明	バラ	バラに特異性はなかった。
D-9894	-	ライター	一般の市販品。
SCP-XXX-JP	174421階	足	13秒ほどの後に、ドアが開き出現。DNA検査の結果、失踪した住人である██ ██の右足であった。また、しりとりの形式として、長音は母音として判断されると推測できる。
D-9894	-	新聞紙	20██/██/██発行の財団フロント企業の新聞紙一枚。内容は当時の内閣に関する情報。
SCP-XXX-JP	355205248階	鹿	49分後に出現。一般的なニホンジカ（学名：Cervus nippon）の死体。角が高度に変形しており、「つまんなかった。テレビらんがいいな。」と読める。おそらく新聞紙の内容についての感想と考えられ、これより知性を持つオブジェクトであると推測される。
D-9894	-	解説書	エレベーターの使い方に関するA4紙に書かれた顧客用の解説書。裏の余白に「君はなんだ？なぜしりとりをする？」と書く。小文字への対応も見る。
SCP-XXX-JP	26階	みかん	3秒後に出現。一般的な温州蜜柑（学名：Citrus unshiu）。剥かれた形跡がないにも関わらず、皮の内側に「エレベーターだよ。しりとりって楽しいね。」と書いてある。我々の意図と違い、「紙」だと判断したと考えられる。SCP-XXX-JPは「ん」によって非活性化。

手番	最大階層表示	物体	特記事項
D-9894	-	ミニチュアの消防車	再度、小文字への対応の確認。SCP-XXX-JPの知性が子供並であると予想し、平易なものへと変更した。
SCP-XXX-JP	-2.444×(10¹⁰⁰)⁴⁶階	やさい	████ビルに地下の階層は存在しないのに関わらず、エレベーターは下降し、4秒後に出現。小文字は大文字にしてしりとりを進行すると判明。プラスチック製の皿の上にピーマン、にんじん、トマトが置かれている。にんじんには「みかんって言っちゃった！」と読める染みが見られる。
D-9894	-	-	実験のため、██日間物体を入れなかった。
SCP-XXX-JP	-680122階	ソース	突如扉が閉じて、42秒後に出現。SCP-XXX-JPの床に「はやくしてよ」と書かれている。████社製のウスターソースと成分が一致した。
D-9894	-	墨	SCP-XXX-JPの床に墨で「すまなかった」と表記した。
SCP-XXX-JP	4階	みかん	2秒後に出現。前回と同様に皮の内側に「しりとりぐらいしっかりやってよ！」と書いてある。SCP-XXX-JPは「ん」によって非活性化。サイト-81██の4階でエレベーターが開くことはなかった。

手番	最大階層表示	物体	特記事項
D-9894	-	ラーメン	こちらの敗北の結果を確認する。
SCP-XXX-JP	((2¹²⁸)¹²⁸)階	そば	19秒後に出現。そばを乗せるトレイに、金色の文字で「わざと負けちゃだめだよ」と書いてある。
D-9894	-	バスケットボール	「すまない。君のことをもっとよく知りたくてね。」と書いて送る。
SCP-XXX-JP	(((63⁶³)⁶³)⁶³)階	ルビー	2日と14時間後に出現。エレベーター内部は0.75カラットのルビーで埋め尽くされており、扉が開いてもルビーが崩れてエレベーターからこぼれることはなかった。分析の結果、内部に複数のピンクサファイアが混ざっており、ピンクサファイアの位置を三次元上で確認すると文章が現れた。ルビーを奪おうとしたD-9894は解雇した。世界の一年採掘量を大幅に上回る量であるため、これらのルビーの流通は禁止し、財団に保管する。文章の内容は「ぼくに聞いてくれればいいのに」である。
D-2264	-	石	石を加工して文章を作る。内容は双方「色紙」で会話することを求めるもの。
SCP-XXX-JP	-8.689*10²⁵階	色紙	12秒後に出現。色紙にはSCP-XXX-JPのメッセージが書かれている。以降の文章は会話記録を参照してください。

+ 会話記録XXX-A

+ 事案XXX-B

- 事案記録を閉じる

事案XXX-B

手番	最大階層表示	物体	特記事項
SCP-XXX-JP	8↑↑↑4階	色紙	「しりとりされる側に戻ってね。」と表記されている。
-	-	色素	色紙はすぐに外部に吹き飛ばされ、こちらの行動を待たずに即座に扉が閉まった。SCP-XXX-JP周囲███mから色が失われた。明らかな敵意が見られることから、迅速にプロトコルの改定、機動隊の要請が行われ、SCP-XXX-JP周囲には防護壁が建設された。外部から機能を停止させる試みは失敗した。
SCP-XXX-JP	m(4,20) 階	ソニックブーム	1日と6時間後に出現。マッハ██程度の衝撃波がエレベーターから放出され、サイト-81██の一部が損壊した。
-	-	無	再び即座に扉が閉まる。選べる単語数をなるべく減らすため、収容室の内部を真空にする。
SCP-XXX-JP	f³²(6) 階	無知蒙昧	18日後に出現。観測上何も発見されなかったが、扉が開く瞬間にカメラの映像を見ていた研究員█名が全ての学問知識を喪失した。また、IQテストの結果も著しく低下した。
-	-	家	サイト-81██と周囲1.5kmの家屋が消失して、SCP-XXX-JPは独立した箱となって上昇していった。サイト-81██は即座に再建築された。SCP-XXX-JPの非活性化を目指し、無力化プロトコル「み攻め」が計画された。これは「み」で終わる50音全てに対応した物体を用意して、エレベーターの開放の際に、即座に射出するというものである。
SCP-XXX-JP	Rayo(16) 階	SCP-██6	11日後に出現。███オブジェクトであったが、「え」で始まる「SCP」の出現は事前に予測されていたため、被害は最小限に抑えられた。
財団	-	クルミ	即座に射出された。
SCP-XXX-JP	1階	みかん	1秒後に出現。SCP-XXX-JPは「ん」によって非活性化され、O5により実験は無期限に凍結された。

没！

XXX

冷凍庫保管¹

アイス
　
　

+ 編集履歴（20██/7/5 16:44）を表示

+ 編集履歴（20██/7/5 16:42）を表示

+ 編集履歴（20██/7/5 16:31）を表示

過去21回に渡る編集履歴は削除されました。

+ 編集履歴（20██/7/5 13:56）を表示

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 財団の保有しているSCP-XXX-JPは冷凍庫に保管して下さい。SCP-XXX-JPの通販サイトは自動サーチシステムによりブロックされます。財団は各病院と協力して、SCP-XXX-JPの影響を受けたと思われる報告があった場合は、カバーストーリー「精神疾患」を適用してください。

説明: SCP-XXX-JPは68mm×68mm×224mmほどのサイズのバニラ味のソフトクリームです。通常のソフトクリームと同じ成分から構成されています。

SCP-XXX-JPは毎日食べ続けることによって初めて特異性を示します。食べた対象者は食欲の減退や運動意欲の向上を起こし、社会通念上理想的な体型になります。理想体重よりも太った対象者の場合は平均的に1週間で10kgほど減少します。元々痩せている対象者の場合は1週間で10kgほど増量します。同時に筋肉量が増加し、1週間で体脂肪率が平均5%ほど減少します。その異常な変化速度にも関わらず、対象者は健康を害されることはほとんどなく、多くの疾患リスクが低下しています。

SCP-XXX-JPは通販サイトで販売されています。通販サイトには成分、生産工場の住所、会社の電話番号、製法の紹介、配達方法、キャッチコピーなどが記載されています。記載された住所は存在せず、会社の電話番号は繋がりません。SCP-XXX-JPを購入して、冷凍便の担当者から配達元を探る試みは失敗に終わりました。キャッチコピーの内容は例として「無駄のない生活を、あなたへ。」「我慢って…気持ちいい。」「みんなは節約、きみは節制」など、概して自発的なダイエットを促すものです。

ウェブサイトをブロックする試みはサイトの内容・デザイン・ソースコードの変更とともにサイト移転を繰り返す性質により難航していました。しかし、財団開発の自動サーチシステムにより平均3日ほどでサイトの発見・削除が可能であり、またサイト内容の類似からシステム性能は現在も向上しています。

SCP-XXX-JPの情報を他人に説明しようとすることで、発信者に特異的なミーム汚染を起こします。これはSCP-XXX-JPの摂取とは無関係に起こります。発信者は節制し、無駄を無くそうとする強迫観念を持ちます。発信から日が経つにつれ強迫観念は大きくなり、最終的には生存に必要なものも切り捨てることにより死亡します。性質上、強制的に延命することは可能です。情報を受け取った対象がミーム感染を起こすことはありません。なお、この報告書はDクラス職員を使って間接的に書かせています。

他人に伝えること以外でミーム汚染は起こらないので、複数の職員が使用許可を申請していますが、全て却下されました。性質を説明しないで職員に食べさせることで、労働力の大幅な向上を目指す提案は、リスク上の問題から却下されました。

ただ適切な運動と食事だけで達成できるというのに、リスクを犯して使うほどのSCiPではないだろう？- ██博士

投稿済

細胞→組織
赤血球→血液

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 1名のDクラス職員にSCP-XXX-JPを発病させて、5m×5m×5mの部屋に隔離してください。職員には出来る限り延命処置を施してください。上記の職員の死に備え、隔離室から周囲100m以内に設置された牢屋に、Dクラス職員を常に20人以上配置する必要があります。
1名のDクラス職員にSCP-XXX-JPを発病させて、標準人型収容室に隔離してください。上記の職員の死に備え、標準人型収容室はDクラス職員の収容房に置いてください。収容房には常に20人以上のDクラス職員を配置しなければなりません。
1名のDクラス職員にSCP-XXX-JPを発病させて、標準人型収容室に隔離してください。上記の職員の死に備え、標準人型収容室はDクラス職員の収容房の近くに置いてください。収容房には常に20人以上のDクラス職員を配置しなければなりません。

説明: SCP-XXX-JPは顔のような見た目の組織塊です。由来は発病者の組織ですが、意志を持ち、対話することができます。必ず発病者の身体には2種類のSCP-XXX-JPが発生します。男性を自称する組織塊と女性を自称する組織塊で、以降それぞれをSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bと呼称します。

SCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bは発病者のある程度離れた2つの位置で発生します。体内のあらゆる組織を由来として発生する能力があります。発生したSCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-Bの元へ近づき、接触しようとする性質があります。ほとんどの場合、発病者はこの性質により絶命します。

発病者が死亡すると、SCP-XXX-JPも意識を失います。いかなる検死によっても有用なデータは得られず、ただの腫れであると診断されます。発病者の死亡した場所から最も近い位置にいる人類にSCP-XXX-JPは新たに発生します。ここで発生したSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bはそれまでの記憶を受け継ぐことが分かっています。これらの性質によって、SCP-XXX-JPは多大な人的被害を出しましたが、現在は保護に成功しています。（資料 XXX-a参照）　なお、メカニズムは不明ですが、SCP-XXX-JPを除去して治療しようとすると、SCP-XXX-JPとともに発病者も死んでしまいます。

+ 補遺1: 保護までの経緯資料XXX-a

- 補遺1を隠す。

████県████市で変死体が多発している報告を受け、機動部隊による調査が行われた。すぐに被害が急速に拡大していることが判明し、辺り一帯を隔離して、迅速なSCPの性質調査とともに、██人の職員の人的被害とともに保護を達成した。周囲の住民には全てCクラスの記憶処理を施した。以下はさらに詳しい情報。

発病者: ████市の住民███名
情報: 機動部隊の到着の時点で既に死亡していた。ほとんどが、重要臓器の損傷、出血多量などで即死。

発病者: ████ ████
情報: ████市の住民。SCP-XXX-JP-Aが左足の人差し指、SCP-XXX-JP-Bが右の肺に発生。足関節、股関節がねじ曲がり、肺に足を突き刺すような形で発見された。すぐに応急措置を施されたが、圧迫された心臓が限界を迎え、心破裂により死亡。

発病者: 機動部隊員███
情報: 保護した████ ████に応急措置を施した隊員。SCP-XXX-JP-Aが鼻、SCP-XXX-JP-Bが臀部に発生。首がもげて即死。

発病者: 機動部隊員███
情報: SCP-XXX-JP-Aが腹部、SCP-XXX-JP-Bが背中に発生。横隔膜を傷つけ、呼吸不全で即死。

発病者: 機動部隊員███
情報: SCP-XXX-JP-Aが左膝、SCP-XXX-JP-Bが血液に発生。移動するSCP-XXX-JP-Bを追うようにして膝が腕から肩、心臓まで辿り、出血多量で死亡。

発病者: 機動部隊員███
情報: SCP-XXX-JP-Aが舌、SCP-XXX-JP-Bが直腸に発生。体幹に過度に負担がかかるが、処置により1週間の延命を施すことに成功した。この間、この地域一帯を隔離し、Dクラス職員を周りに配置。SCP-XXX-JP保護のためのサイト-███の設立が達成された。

発病者: D-0520
情報: 機動部隊員███からの一切の感染が起こらないように徹底した隔離体制が組まれたが発生。これより感染症的なプロセスを取らないSCPだと判明した。D-0520はSCP-XXX-JP-Aが大腿骨、SCP-XXX-JP-Bが小脳に発生。脳を貫き即死。

発病者: D-8549
情報: SCP-XXX-JP-Aが右上の奥歯、SCP-XXX-JP-Bが網膜に発生。頭部を通り、網膜に到達しようとする奥歯を無理に取り出すと、SCP-XXX-JPと共にD-8549も死亡。

発病者: その他、Dクラス職員██名
情報: いずれも死亡。

発病者: D-7251
情報: SCP-XXX-JP-Aが右肘、SCP-XXX-JP-Bが顎に発生。肩関節に簡単な処置を施すだけでほとんど死亡する危険がなく保護できた。現在に至るまでD-7251は止血、鎮痛処置とともに、サイト-███隔離。

　
SCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bとの対話の結果、これらが何よりも先んじて接触状態を果たせる限りにおいて、人類に敵対しないことを明確に示しています。さらなる対話内容については資料XXX-bを参照してください。
　

+ 補遺2: SCP-XXX-JP との対話資料XXX-b

- 補遺2を隠す。

対象: SCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-B

インタビュアー: ████博士

付記: D-7251に発生したSCP-XXX-JPである。資料XXX-aの通り、SCP-XXX-JP-Aが右肘、SCP-XXX-JP-Bが顎に発生している。D-7251の発話は事前に禁止されている。

<録音開始>
████博士: 君たちのことを聞かせて欲しいのだが。

[どちらも████博士の発言を無視し、互いに容姿を褒め合う]

████博士: [数秒沈黙]…君たちの運命的な出会いについて教えてくれないか？

SCP-XXX-JP-B: まあ！

SCP-XXX-JP-A: 照れるなあ。僕らは[発話不可能]の[発話不可能]出身さ。毎年恒例の[発話不可能]祭に出向いて、そこで出会ったのが僕らのラブストーリーの始まりなのさ。

SCP-XXX-JP-B: [発話不可能]ったら、すっごく情熱的でね。その日の夜には[編集済]。

████博士: つまり君たちは元々人間だったということかね？

[以降、種族に関するあらゆる質問は無視された]

████博士: 君たちはどうして互いに近付こうとする？

SCP-XXX-JP-B: それはもちろん…[キス]

████博士: なるほどな…。[頭を抑えて、ため息] では、君たちはどうして人間から出てくるのだ。

SCP-XXX-JP-B: 愛がもたらした奇跡よ！

SCP-XXX-JP-A: 僕らは雨の中をロマンティックにドライブしてた時に、タイヤが滑って…まあそこから記憶が曖昧だけど。なによりさ！奇跡が起きたんだよ！

SCP-XXX-JP-B: うふふ。

SCP-XXX-JP-A: そう。こうやって二人一緒に永遠の命を手に入れて、永遠に愛し合えるんだよ。君たちにも感謝してるよ。本当にありがとう。僕らの愛のためにここまでしてくれるなんてすごいよ。

SCP-XXX-JP-B: そんなあなたたちのためにも精一杯愛を享受しましょ。[キス]

████博士: すると、人類に敵対しているわけではないのだな。

SCP-XXX-JP-A: むしろ感謝してるってば！

████博士: では、一つ相談なんだが、君たちが人間から出てきてから、近付こうとするまでに少しだけ時間をくれないか？それさえしてくれれば、我々も君らに害をなすことはしないと保証しよう。

SCP-XXX-JP-B: それは無理よ！一瞬でも長く、[発話不可能]と一緒にいたいの！

SCP-XXX-JP-A: [発話不可能]・・・なんて愛おしいんだ！[キス]

[以降あらゆる対話の試みは無視された。]

<録音終了>

終了報告書: 上記に出てきた出身地、祭り、交通事故などに関して、あらゆる特定の試みは失敗に終わっている。特に交通事故はその後の対話で日付まで確定しているが、その日周辺で一致するような事故は一切起きていないと断定されている。

没かな！

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはDクラス職員2名の頭髪に寄生させて、50kPa以下の圧力を維持した陰圧室で管理してください。Dクラス職員の頭髪は毎日洗浄される必要があります。洗浄には市販のアタマジラミ対処薬で十分効果を発揮します。Dクラス職員の過剰な人員浪費を防ぐため、根治しない程度のあらゆる方法によって延命処置を施してください。目安として寄生から平均1年間生き延びさせられることが分かっています。Dクラス職員の死亡が確認された場合、新たなDクラス職員を補充してください。サイト-██の全職員は定期的に頭部の衛生検査を受けてください。寄生が確認された職員は治療処置を受けてください。

説明: SCP-XXX-JPは頭髪及び脳に寄生するシラミの一種です。人間以外の生物への寄生は確認されていません。特筆すべき生態として、ある宿主に寄生した全てのシラミが女王シラミの統率下にあることが挙げられます。以降、女王シラミはSCP-XXX-JP-A、その他のシラミはSCP-XXX-JP-Bと表記します。SCP-XXX-JP-Aは脳に寄生し、一部伝達役を除いたSCP-XXX-JP-Bは全て頭髪に寄生します。

遺伝子研究の結果、SCP-XXX-JPはアタマジラミと近いことが分かっていますが、違いとして背中に不釣合いなほど大きな羽根のような構造を持ちます。この羽根によって、シラミは空を最大█kmもの距離滑空して、別の人物の頭髪に寄生します。この寄生経路を達成する戦略として、SCP-XXX-JPは宿主の頭を少しでも高いところへ配置しようとします。このため、脳に寄生したSCP-XXX-JP-Aは宿主の睡眠を制限するために、内分泌組織を管理下に起き、肥大化させ、睡眠を抑制する未知のホルモンを分泌させます。さらに、SCP-XXX-JP-Bは圧力が高いほど、強い熱を発して、宿主の頭部に痛みを与えます。圧力を感知する仕組みは現在まで不明です。一般に高度が高くなるほど圧力が下がるので、高い位置に移動するほど痛みが和らぐことになります。

寄生から1,2日目まで、宿主は横になれないことに対する過度のストレス曝露により一般的には悲観的、暴力的な状態が見られます。また、これ以降全段階において、生理的な反応よりも数倍も高い頻度であくびが確認されています。3日目を超えると集中力の低下、姿勢制御の不良、情緒不安定が見られます。特に姿勢制御の不良により身体を傾けることは、SCP-XXX-JP-Bの発熱を引き起こすので、さらに強いストレスに晒されることになります。4,5日目からは記憶障害、幻覚に苛まれます。それ以降は、全身の震えにより発話が困難になります。宿主は睡眠不全のため、平均10日で意識を失い、そのまま絶命します。

宿主の頭髪から飛び立ったメスのSCP-XXX-JP-Bは他の宿主の頭部に張り付くと、そのまま頭蓋骨に穴を開け、脳に侵入し、SCP-XXX-JP-Aへと形態変化します。脳で、体内に格納していた卵を産むと、幼虫は毛髪へと移動し、そこで成長し、SCP-XXX-JP-Bとなります。オスのSCP-XXX-JP-BはメスのSCP-XXX-JP-Bと生殖の後、栄養源として食され、頭髪には卵を持ったメスのSCP-XXX-JP-Bのみが存在することになります。

SCP-XXX-JP-Bは市販のアタマジラミ対処薬で対処できます。また、SCP-XXX-JP-Bが頭部に張り付いてから、脳に達してSCP-XXX-JP-Aになるまで2ヶ月ほどの猶予がありますので、寄生の早期発見により、完治させることが可能です。成熟したSCP-XXX-JP-Aに関しては外科的に摘出する以外の対処方法は見つかっていません。この場合でも内分泌組織は改造を受けているので、重度の睡眠不全は持続します。肥大化した内分泌組織は心臓、肺などの臓器にまで及ぶため、内分泌組織の切除は不可能です。ホルモンの阻害による睡眠不全の改善は現在研究中です。

████/██/██、SCP-XXX-JPは██山中にある████県████村の住人に寄生しているのをエージェント██を含む財団の職員たちにより保護されました。████村の住人は████村から200m以上高い位置にある██山の山頂で発見されました。死者は[編集済]人でした。（XXX-aを参照）この山頂から半径█kmにある世帯全てを点検して、寄生された他の住民も隔離しました。この事案の際、エージェント██を含む[編集済]人にも寄生が確認されました。この時、エージェント██は服装規定に則り、頭部はほとんどが帽子に覆われていました。後の実験で、SCP-XXX-JP-Bは帽子と頭部の僅かな隙間に忍び込むことが確認されました。

現在、第1類感染症に指定されており、SCP-XXX-JPの情報は直ちに財団まで報告されます。しかし、現在まで新たな報告がされていないことから鑑みると、おそらくSCP-XXX-JPの隔離には成功したと思われます。

補遺: 以下はエージェント██へのインタビューである付録XXX-aです。

+ 付録XXX-aを表示

- 付録XXX-aを隠す

対象: エージェント██

インタビュアー: ████博士

付記: エージェント██は寄生から数カ月後に、SCP-XXX-JP-Aの摘出を行なっています。摘出からは1週間ほどが経過しています。

<録音開始>

████博士: やあ████君。座ってくれていいのだよ。

エージェント██: ああ、まだ座るのに抵抗があってね…[座る]まあ、痛みはもうないけどね。[大きなあくび]

████博士: 君も災難だね。では████村で君の見た光景を語って欲しいのだが。

エージェント██:　[大きなあくび]…分かった。財団から、衛星写真と村の情報、それと任務を与えられて、急いで山頂に向かったんだ。

████博士: 格好は？

エージェント██:　[6秒間沈黙]ん？

████博士: 私は「格好は？」と聞いたのだ。

エージェント██:　ごめん、ぼーっとしてて。もちろん服装規定に従った格好だよ。[大きなあくび]

████博士: ふむ、頭部以外に寄生は起きないからな。頭部が完全に覆われているわけではないから、ほんの小さな隙間から侵入したのだろうという結論が既に出ている。君のその話から推測、実験してな。

エージェント██:　今だけはあの厚着野郎が羨ましいね。でも同じこと二回も聞かないでくれよ。[いっそう大きなあくび]…話を戻していいかい。山頂は数時間前に衛星写真で見たよりさらに悪化していたよ。村人が競うように、少しでも高いところを目指して、力の弱い人は突き飛ばされて…[大きなあくび]それで死人も出ていたし…[大きなあくび]

████博士: 死人の話をしながらあくびとは相当だな。少し横になってもいいのだぞ。

エージェント██:　今はまだ眠くない方だよ。それに横になってもどうせほとんど眠れないからね。[大きなあくび]…とにかく、衝撃的な光景だったよ。一番高い岩の上につま先立ちの村人が押しくらまんじゅうしているんだからね。そうじゃなきゃ、今の俺みたいにあくびをしていたね。[大きなあくび]　それに実際に寄生されてみても碌なものじゃないさ。[大きなあくび]　これ以上寄生される人間がいないことが唯一の救いだね。まあ一部を除いて…だが。[大きなあくび]

████博士: [あくび]…ふむ、インタビューの協力ありがとう。以上で終了だ。

エージェント██:　おいおい。[笑い声、直後に大きなあくび]

████博士: あくびは伝染るというからな。 [笑い声] あの寄生生物の出すホルモンの研究も進んでいるし、もうしばらくすればその苦しみからも開放されるだろうな。[あくび]
<録音終了>

特別収容プロトコル:
これらのSCPは未完成です。サンドボックスから無断で持ち出すことは、Downvotedの末、終了させられる可能性が高いです。

SCP-JPサンドボックスII

SCP財団日本語版Wiki付属