nalrahotp
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euculid

特別収容プロトコル:SCP-XXXX-JPの収容は失敗に終わっています。詳細は補遺を参照してください。
近くに建設された監視用の施設に最低でも二人のセキュリティクリアランスレベル3以上のエージェントが駐在し、SCP-XXXX-JPを監視してください。詳細は補遺2を参照してください。
積もった雪からSCP-XXXX-JP-3及びSCP-XXXX-JP-2が発生するため定期的に厳重な防寒対策をしたDクラス職員数名で除雪作業を行ってください。
SCP-XXXX-JP-2が進攻してくる際は火炎放射機を装備した機動部隊ら-4"雪の進軍"が対処を行ってください。
SCP-XXXX-JPの近辺一帯にカバーストーリー「局所的な異常寒波」を流布し、一切の立ち入りを禁止してください。

説明: SCP-XXXX-JPは人型実体のSCP-XXXX-JP-1からSCP-XXXX-JP-3によって成るオブジェクトです。
20██/█/██/に北海道の████████で観測された時期外れな異常寒波が財団の注目を引き、派遣されたエージェント████によって発見されました。
SCP-XXXX-JP-1は青白い武将の様な格好をした人型です。また、SCP-XXXX-JP-1を中心とした暴風雪と地吹雪 が周囲1███Mに常に吹き荒れており、さらには中心へ近付くほど気温が下がるため接近するのは非常に危険です。1
SCP-XXXX-JP-2は兵のような格好をした雪像です。今のところ足軽、弓兵、騎馬隊、鉄砲隊がおり、部隊ごとに訓練を行っている姿が確認されています。
SCP-XXXX-JP-3は30㎝大程度の女性体の氷像です。
重力に逆らい常に宙に浮いており、SCP-XXXX-JP-1の近くを忙しなく動いていますが役割は不明です。おり女中的な存在だと思われます。

補遺:SCP-XXXX-JPを囲む形で収容サイトの建設が予定されていましたが建設中、SCP-XXXX-JP-2郡による襲撃を受け、[削除済み]人の死傷者を出し、その内[削除済み]人が[編集済み]状態となり救命方法は現在も不明です。

補遺2:20██/██/██ 除雪作業を行っていたD-502が偶然にもSCP-XXXX-JP-3(以降SCP-XXXX-JP-3-aと呼称)との接触に成功。同時にインタビューを行うことにも成功しました。以下はD-502のSCP-XXXX-JP-3-aへのインタビューログです。

対象:SCP-XXXX-JP-3-a

インタビュアー:D-502

<記録開始>

D-502:あーっと?これで録音できてるんだよな?取り敢えず、博士から指示されてる質問が幾つかあるからそれに答えてもらうぞ。

SCP-XXXX-JP-3-a:えぇ。構いませんわ。

D-502:まず"お前らが何者か"、だそうだ

SCP-XXXX-JP-3-a:私たちは云うならば、意思を持つ存在。と言えば良いでしょうか?

D-502:あん?どう言うことだ?

SCP-XXXX-JP-3-a:言葉の通りですわ。主(SCP-XXXX-JP-1)は冷気、彼ら(SCP-XXXX-JP-2郡)は雪、そして私たちは氷で出来ていますわ。

D-502:氷?あいつらは兎も角お前らは氷で出来てるようには見えないが?

SCP-XXXX-JP-3-a:それはこの世界に私たちが逸早く適応したからですわ。何れ主も彼らも貴方方と変わらない姿となりますわ。

D-502:この世界?まるで別世界から来たみたいな言い方だな。

SCP-XXXX-JP-3-a:恐らく、と付きますがその通りですもの。私たちが居たところは全て雪と氷で出来ていましたわ。植物も建物も生物も何もかも。主はそこの統治者として君臨し、私たちは主に仕えていましたの。あいつらさへ来なければ・・・

D-502:あいつら?

SCP-XXXX-3:何でもありませんわ。

D-502:(4秒間の沈黙の後溜め息)分かった。なら次。"何故攻撃してきたか"だそうだ。

SCP-XXXX-JP-3-a:?(2秒間の沈黙)あぁ。それは単純ですわ。彼らは兵。領土に踏み居る輩を排除するため、ですわ。

D-502:領土?それってこの吹雪いてる範囲の事か?

SCP-XXXX-JP-3-a:えぇ。此処こそ私たちの領土。安息の地、ですわ。(何かを呟くが小さすぎて判別不明)

D-502:そうか。なら最後の質問だ。"俺たちに敵対の意思はあるのか?"

SCP-XXXX-JP-3:私たちにその様な考えはありませんわ。これ以上領土を広くすることはありませんもの。ただ、貴方方が縛ろうとするなら私たちは徹底抗戦する覚悟ですわ。

D-502:(5秒間の沈黙)わかった。これで質問は以上だ。

<記録終了>

終了報告書:SCP-XXXX-JPは収容しようとしない限り敵対することはないと判明。よって監視用の施設を建設し、常に監視する事を具申します。