アイテム番号: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: safe
特別収容プロトコル:SCP-xxx-JP は現在、サイト-81██内の低危険度物品収容ロッカーに収容されています。SCP-548-JPを用いた実験の際はセキュリティクリアランス2以上の職員1名の許可を得た上で、Dクラス職員を用いて行われます。 SCP-xxx-JPを用いた実験はいかなる場合においても禁止されています。
説明: SCP-xxx-JPは19██年に販売された██社製のカセットテープと考えられる物です。他の██社製のカセットテープと比べて外見や構造について特筆すべきものなく少女の呻き声と思われる音声データ(以下、この音声データをSCP-xxx-JP-Aと表記します。)が内蔵されています。
SCP-xxx-JPの異常性はSCP-xxx-JP-Aを聞くことで発現します。SCP-xxx-JP-Aを聞いた人間は異常性に暴露します。暴露した人間(以下、SCP-xxx-JPに暴露した人間をSCP-xxx-JP-Bと表記します。) は著しい人格の変化が起こり1~2日後には激しい自殺衝動を示します。SCP-xxx-JP-Aを聞いた人間からは発言や所作などに多くの共通点が確認されるためSCP-xxx-JPはSCP-xxx-JP-Aを聞いた人間の人格を乗っ取る異常性を持っているものと考えられます。またSCP-xxx-JPに曝露してもBクラスの記憶処置を施すことで自我を取り戻せます。
SCP-xxx-JPは19██/█/█に██県█市で発生した幼児殺害事件の現場で発見されました。この捜査を担当していた捜査官の内2█名が警察署内で一斉に自殺したことから警察内に侵入していたエージェントが収容しました。SCP-xxx-JPの影響を受けなかった他の捜査官、自殺した捜査官の遺族、報道機関等に対してはカバーストーリー「過激派組織の警察署への襲撃」が適応され自殺現場を目撃した2名の捜査官にはAクラス記憶処理を施しました。
補遺: 19██/█/█に██県█市で発生した幼児殺害事件の被害者の遺体は全ての爪をかみ砕かれる、木の枝で左目を刳り貫かれる、木の枝で上半身の皮膚を全て剥がされるといった損傷が見受けられました。犯人は未だに逮捕に至っていません。また遺体からは損傷とは別に複数の痣が確認され日常的に虐待を受けていたものと見られ被害者である少女の母親が19██/█/█暴行罪の疑いで逮捕されました。
なぜSCP-xxx-JP の収容プロトコルが変更されているのでしょうか?SCP-xxx-JP にそこまでの危険性はあるとは思えません。仮に危険性が存在しているならばなぜ低危険度物品収容ロッカーにSCP-xxx-JPを収容するのですか?SCP-xxx-JP にはまだ未解明な部分が多いためさらなる実験が必要です。収容プロトコルの再変更の理由を求めます。-笹目博士
補遺2: 笹目博士にAクラスの記憶処理が施されSCP-xxx-JP-Bの研究から他の部署への異動が命じられました。
補遺3: 以下、D-xxxxへのインタビューログを閲覧するにはキュリティクリアランス3以上の職員に与えられるパスワードが必要です。