SCP草稿

N-utilizationによるSCP報告書草稿

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同化状態時に撮影された口を閉ざしているSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██内の人型収容室内を一般的なドアと壁によってSCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2を区切る形で収容します。SCP-XXX-JP-2は密封された耐衝撃アクリル容器に入れ、自動的に画像処理を施す監視カメラによって監視します。異常事態や変化の兆候が見られた際には担当研究主任の指示に従って対処して下さい。無神論を支持する精神的に健康なDクラス職員を用いて1日1度SCP-XXX-JP-1にSCP-XXX-JP-2を注入し、その状態を8時間維持して下さい。SCP-XXX-JPを使用した実験はレベル3以上の担当研究者3名以上の認可、監修の下で行われます。個人の曝露時間が合計5時間を超えた場合、曝露者にはBクラス記憶処理が適用されます。またSCP-XXX-JP-1の機能を維持する為、SCP-XXX-JP-2以外の物体を注入する事を禁止します。SCP-XXX-JPの性質上、財団指定マニュアルに掲載された外部要因との接触が不可避である場合SCP-XXX-JPは終了されます。

説明: SCP-XXX-JPは自我を持っていると仮定される、一般的なダミー人形と同じ構造を持つ実体(SCP-XXX-JP-1に指定)と、███社製玩具のスライムと同程度の粘性を持つ約4リットルの赤色の液体(SCP-XXX-JP-2に指定)の総称です。SCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2は最小社会単位と定義される家族であり血縁関係があると自称していますがその真偽は不明です。

SCP-XXX-JP-1には人間の第3胸椎に相当する部位を中心として直径約3cmの脱着可能なフィルターが付いた吸排口と品質不明の透明な板に覆われたスイッチがあります。そこからSCP-XXX-JP-2を注入し、スイッチを押す事で排出することが可能です。SCP-XXX-JP-1にSCP-XXX-JP-2が注入された状態(以下同化状態とする)で人間とコミュニケーションが可能な存在に視認された場合、第3胸椎部以外が不明な方法により即座に観測者の嗜好に好適した存在にほぼ完全な形で変化します。この変化には条件があり既存の、コミュニケーションが可能な存在のみ変化対象となります。
変化の際の認識阻害の為、人間を媒介とする情報伝達ではその異常性を認識出来ません。しかし異常性を認識出来ていない他者でもスイッチを押す事で元の状態に戻す事が出来ます。
また人間が同化状態のSCP-XXX-JPと█時間以上接触や視認という形で曝露すると、強力な変身願望を抱きます。その██時間後に曝露者はパニック症状、適応障害を発症します。加えて20代以降の人間は一過性全健忘を例外なく発症し、10代半ば程度までの記憶を喪失します。しかし曝露者の発症前までにBクラス記憶処理を行うことでその影響を十分に軽減させ、変化を防ぐことが可能です。

SCP-XXX-JP-2は経験論的に劣化しない限り生物に有害な化学的組成を持たない、温度は摂氏1〜2度程度の誤差があるものの約37度で安定している液体です。その成分を完全に特定する試みはその化学的組成が不安定である為十分な効果を上げていません。物体を振動させることによる発声を行う事で日本語による会話が可能です。また人間との接触を非常に好んでおり、同化状態であっても同化状態のSCP-XXX-JP-1とは別に積極的に会話を持ち掛けます。

SCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2は生物学における共生に類似した関係を持っており██時間以上分離している場合SCP-XXX-JP-1は経年劣化と似た反応を、SCP-XXX-JP-2は精神病(幻覚、妄想、昏迷、奇異な行動)の発症を根拠とする統合失調を誘発するガスを発生させながら緩やかな酸化、腐敗反応を起こします。しかし同化状態になることで劣化などの損傷や体積は回復します。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2に異常な嫌悪感を抱いており、24時間以上同化状態を維持する場合、備品損傷を伴う自傷行動に走る為、同化状態の維持は推奨されていません。

補遺