モリリンの下書き倉庫

SCP-491-JP


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SCP-491-JP

アイテム番号: SCP-491-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-491-JPはサイト-81██の汎用収容ロッカーに収容されています。
SCP-491-JPを使用して実験を行う場合、被験者の詳細なリストを提出し、レベル3以上の職員の許可を得てください。実験はSCP-491-JP着用者を即座に無力化出来る状態で執り行ってください。

説明: SCP-491-JPは、「████」のロゴが刺繍された黒色のランドセルです。その材質や構造に異常性はありません。

SCP-491-JPは人間が背負うことで異常性を発現します。SCP-491-JPを着用した被験者(以降SCP-491-JP-A)は重度の幻覚症状に陥り、全ての地面や床が、足場と穴の2要素で構成されていると錯覚します。

足場の定義は場所によって異なりますが、主に専有面積の狭い物体や構造物、周囲と色調の異なる床模様が足場として認識されると推測されます1 。同時に足場ではないその他大部分は穴として認識します。穴はSCP-491-JP-Aの深層心理、特に肉体的恐怖に関連する要素で満たされます。曝露者が足場以外の要素に着地した場合、対象は穴に落ちたと錯覚し、現実世界で救命活動が行われない限り如何なる場合でも死亡します。またその影響は曝露者の身体を介し現実世界にも発現します。

SCP-491-JP-Aは周辺の状況に関係なく付近の小学校を目指し移動を開始します。これは距離にのみ依存し、SCP-491-JP-Aの記憶や経験の影響は受けません。道中で足場が途切れた場合、進行方向の足場に対しその距離に関わらず跳躍を試みます。
これらの症状は他者がSCP-491-JP-Aに接触することでも引き起こされ、伝染します。全曝露者の幻覚症状は、SCP-491-JP-Aが気絶または死亡することで覚醒すると判明しています。

SCP-491-JPは20██/██/██、東京都██区で男子児童█人が不審死を遂げた事件から発見に至りました。財団の現場検証への介入によりSCP-491-JPを含む多くの遺品が回収され、発見に至りました。このランドセルは事件当日に転入した児童が使用していたもので、財団はその児童の身辺調査を行いましたが、一切の戸籍情報が捏造されており、特定には至りませんでした。なお事件関係者には記憶処理を施し、その死因は集団登校中の交通事故による事故死として処理されました。

SCP-491-JP収容後の調査より、同一製品のメーカーおよび生産工場を特定しましたが、そのいずれにも異常性はありませんでした。

実験記録-491-JP 実験監督: ██博士

実験記録-491-JP-a - 日付20██/██/██

対象: D-491-JP-1〈43歳 男。13歳の時小火騒ぎに遭遇した経験有。軽度の火恐怖症(Pyrophobia)を有する。〉

結果: 対象は「やばい!落ちたら火の海だ。けど早く学校に行かないと。」と発言し、主に車道外側線の上を渡りながら北西方向へ移動。その後、1.3km地点で縁石から足を滑らせ落下。地面に足をつくと同時に倒れ込み「熱い」「助けてくれ」と叫びながら周囲を転げ回ったのち、46秒後に死亡した。対象の全身には重度の火傷の痕が確認された。これによるSCP-491-JPの損傷は無し。

分析: 対象が向かった方向には確かに小学校が存在する。このオブジェクトの異常性に曝露すると、付近の小学校に向かおうとする強制力が働くのではないだろうか。また、SCP-491-JPの幻覚作用は現実にも影響を与えうる能力がある為、より詳しい実験が必要である。 -██博士

実験記録-491-JP-b- 日付20██/██/██

対象: D-491-JP-2〈33歳 女。昆虫恐怖症(Entomophobia)を有する。〉

結果: 対象は悲鳴を上げつつも「学校に行かなくちゃ」と発言したのち、D-491-JP-1と同一の方向に移動開始。2.4km地点で5m先の白線に飛び移ろうと跳躍したが飛距離が足りずに落下。悲鳴を上げながら自身の口や鼻孔、外耳道などから何かを引っ張り出すような仕草をとり続けたが、86秒後に動かなくなった。蘇生を試みようとした直後、対象の腹部を食い破り、█匹のペルビアンジャイアントオオムカデ(学名: Scolopendra gigantea)が出現。既に内蔵の██%以上が捕食されており対象は死亡した。それに加え██種類の節足動物が体内から発生したが、すべてその場で焼却処分された。

分析: 物質や生物に関係なく、SCP-491-JP-Aを介してその影響が現実世界にも現れるようだ。 -██博士

実験記録-491-JP-c-1- 日付20██/██/██

対象: D-491-JP-3〈52歳 男。22歳の時に海で溺れた経験有。軽度の水恐怖症(Aquaphobia)を有する。D-491-JP-4〈28歳 男。高度な水泳技能を有する。〉
D-491-JP-3にSCP-491-JPを着用させたのち、D-491-JP-4に接触させ、同一の幻覚に感染させる。また、実験の開始位置をサイト-81██に変更。このサイトから最も近い小学校は南南東方向へ██km先である。

結果: D-491-JP-3、D-491-JP-4ともに南南東方向へ移動開始。1.7km地点でD-491-JP-3が落下。D-491-JP-4はそれを指さしながら嘲笑し進行を続けた。高出力テイザー銃でD-491-JP-3を気絶させ、救命活動を行った。D-491-JP-4はD-491-JP-3が気絶したと同時に幻覚から覚醒した。
D-491-JP-3は極度の低体温状態に陥っており、肺からは多量の海水が確認されたものの早期処置により一命をとりとめた。実験後、対象両名に対しクラスA記憶処理を施した。

実験記録-491-JP-c-2- 日付20██/██/██

対象: D-491-JP-3 D-491-JP-4
実験記録-491-JP-c-1と同条件での実験。今回は道中でD-491-JP-4を故意に落下させる。

結果: D-491-JP-4は落下後、平泳ぎのモーションで足場への復帰を試みたが、途中で「何かに足を引っ張られている」と発言。その後徐々に体勢を崩し溺れ始めた。
救命後のインタビューで「学校を目指していたら突然大きな波が来て落ちてしまった。必死に足場に戻ろうとしたが、何かに足を掴まれて引きずり込まれた。」と証言した。D-491-JP-4の脚部に発生した掻爬痕を解析したところ、ダイオウホウズキイカ(学名: Mesonychoteuthis hamiltonia)によるものと一致した。

分析: 被験者の体内から採取した海水を成分鑑定した結果、どちらも南極海周辺の深海域と同一の成分であることが判明した。これはダイオウホウズキイカの生息域と一致する。暗く冷たい深海やそこに住む巨大生物といった要素は、人間の恐怖の対象としては十分すぎるだろう。 -██博士

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実験被害直後のサイト-81██周辺

実験記録-491-JP-d- 日付20██/██/██

対象: D-491-JP-5〈33歳 男。9歳の時に██県███の森林地帯で遭難した経験有。重度の森林恐怖症(Hylophobia)と暗所恐怖症(Nyctophobia)を有する。〉

結果: 対象は「暗くてよく見えない」「学校はどっちだっけ」と発言しながら周囲を徘徊し、白線部分を踏み外した瞬間に消失。直後、サイト-81██全域を含む██km2の地域にミズナラ(学名:Quercus crispula Blume)やブナ(学名:Fagus crenata Blume)を中心とした樹木や無数の動植物が出現した。またその範囲内は異常な遮光性を発現し、恒常的に0.001lx2程度の照度を維持し続けた。この異常性はおよそ72時間後に解消したが、生物群集は消失せず定着した。

出現した動植物や土壌の鑑定により、対象が過去に遭難した地域の特性と酷似していることが判明。██県███の森林地帯を調査した結果、白骨化した死体とともにSCP-491-JPを発見し再収用に至った。鑑定の結果、遺体のDNAはD-491-JP-5のものと一致したが、その骨格は推定年齢9歳相当のものであった。


以下SCP-050-JP - かっぱれの改稿まとめです。

改稿案フォーラム

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アイテム番号: SCP-050-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-050-JPは性質上、収容は非常に困難であるとされています。感染者は発見次第、直ちに確保し無力化してください。SCP-050-JP-Aの実体化が確認された場合、SCP-050-JPに感染したDクラス職員を囮とし、SCP-050-JP-Aを日没まで引き付けてください。その間に逃走するDクラス職員を視認した一般市民がいた場合は、拘束の後クラスA記憶処理を行い解放してください。囮役となったDクラス職員は、その精神状況により、適切な記憶処理を施すか終了してください。
現在、日本国民の██%以上がSCP-050-JPに感染しているとされ、その完全な収容は実質的に不可能です。
後述する収容プロトコル「市町村防災行政無線」に基づき、SCP-050-JPまたSCP-050-JP-Aによる被害を最小限に抑えてください。
財団職員がSCP-050-JPの音声記録や“歌詞”に関する記録を閲覧する場合は、レベル2/SCP-050-JPクリアランスが必要です。

説明: SCP-050-JPは██県██郡が起源とされる童歌です。その歌詞やメロディーに異常性は見られませんが、それに“感染”したときにその特異性が発現します。SCP-050-JPには伝染性があり、SCP-050-JP感染者(以降SCP-050-JP-1)の歌声を介し、それを聞いた人に感染する能力があります。この伝播経路には制限があり、録音や音響機器を介した場合では感染せず、口承によってのみ感染することが確認されています。非感染者がSCP-050-JPと同様の童歌を歌った場合にはその能力や特異性が発現されることはありません。

SCP-050-JP-1は、その生い立ちや経験に関わらず『過去にSCP-050-JPを聞いたことがあり、これを用いた“あそび”もやったことがある。』という懐古的な感情を抱きます。この症状は潜在記憶に対する強力な改変能力を有しており、簡易的な記憶処理ではSCP-050-JPを忘却することはできません。完全な治癒にはクラスE以上の記憶処理が必要とされていますが、[編集済み]により今後の実験は禁止されています。
また、SCP-050-JP-1は12歳以下の児童に対して積極的にSCP-050-JPを口承しようとします。

12歳以下のSCP-050-JP-1は、“あそび”を行うためにあそび場3へ集まる習性をもちます。あそびを行う正確な周期に関してはいまだ不明ですが、あそびの開始時間はその地域の日没時間と密接な関係があることが判明しています。
また、あそびが行われる日にはその前兆として、該当地域のSCP-050-JP-1たちが積極的にSCP-050-JPを口ずさんだり、そのメロディーの鼻歌を歌うようになることが確認されています。

【あそびについて】

1.SCP-050-JP-1集団から1人の女児が無作為に選ばれ“にえ”役となります。集団に女児が存在しない場合、最も小柄な男児がにえとなります。対象となった男児は頭髪が30cmほど伸び、次いで乳房の僅かな発育も確認されます。この変化は不可逆的で、およそ10秒で完了します。

2.にえはその場に蹲ります。他SCP-050-JP-1はにえを囲うように手を繋ぎ、SCP-050-JPを歌いながら周回し始めます。

3.にえの頭髪がにえ自身を包み込むように伸長し、次いで強烈な腐敗臭を放つ濡羽色粘性流体(以降SCP-050-JP-A)へ変化します。初期段階のSCP-050-JP-Aの大きさは全長0.8mほどです。

4.SCP-050-JPを歌い終わると、SCP-050-JP-1たちは一斉にその場を走り去ります。

5.歌い終わりから60秒経過すると、SCP-050-JP-Aは周囲のSCP-050-JP-1に対して追跡を始めます。年齢に関係なく範囲内にいる全SCP-050-JP-1がその対象となり、追跡範囲はあそびが行われた位置から半径████mほどに及びます。

6.SCP-050-JP-AはSCP-050-JP-1に接触するとそのまま対象をとりこみ肥大化します。全長2.0mほどの大きさまで肥大化すると、2個体に分裂し別々に行動するようになります。

7.範囲内にいる全SCP-050-JP-1が存在しなくなるか、該当地域が日没を迎えるとあそびが終了し、すべてのSCP-050-JP-Aがその場で消失します。

SCP-050-AはSCP-050-JP-1にしか視認することができず、いかなる手段でも無力化や破壊は出来ません。また、SCP-050-JP-Aとなってしまった人物を救出することは現状不可能であり、あそびの終了によってSCP-050-JP-Aが消失した際にどこへ消えたのかは未だ不明です。

補遺-050-1: 収容プロトコル「市町村防災行政無線」


19██年██月██日、SCP-050-JPが有する“童歌”という形態から「SCP-050-JPの特異性や能力に対し、影響を与えることが出来るメロディーの存在」に関する仮説が██研究員によって提言されました。検証実験の結果、仮説を立証する“メロディー”の存在が明らかになりました。
SCP-050-JP-1にこのメロディーを聞かせることで、あそび自体を一時的に抑制する効果が確認されました。またこれはSCP-050-JP-Aに対しても有効であり、これを聞いたSCP-050-JP-Aはその場で消滅し、あそびが強制終了することが判明しています。

██研究員はこのメロディーを『夕焼け小焼け』と命名、また同名のカバーストーリーを一般市民に広く普及させることでSCP-050-JPによる被害を最小限に抑えることを提案しました。これは即座に承認され、収容プロトコル「市町村防災行政無線」として適用されました。現在、この収容プロトコルはSCP-050-JPに対して最も有効かつ現実的な手法であるとされています。

この郷愁を思わせる旋律の過去を、我々は知る必要があるだろう。 -██研究員