アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の地下30m地点にある収容室に収容してください。SCP-XXX-JP実体の発生を防ぐため許可された職員以外はこの収容室より10m以内に進入しないでください。上記の状態を保ってなおSCP-XXX-JP実体の発生が見られた場合は直ちにサイト管理者及びSCP-XXX-JP主任研究員に報告してください。
説明: SCP-XXX-JPは鉢植えに植えられた一輪の白いゼラニウム(Pelargonium)です。土は腐植土で常に湿っているように見えます。植木鉢は陶磁器で、表面の感触や模様から素材は粘土のような物質と考えられています。SCP-XXX-JPを構成するこれらの物品は損傷に対する異常な耐性を持っており、破壊されないと考えられています。
SCP-XXX-JPの周囲10m以内に以下の条件を満たす人間(以下「対象」)が進入すると後述の異常性が準備されます。
・男性である
・5人以上の女性と交際経験がある
・嗜虐心が極めて強い等、偏った性的趣向の持ち主でない
対象が異常性の準備の後、深夜0:00~3:00の間にレム睡眠を開始すると対象の周囲に女性(SCP-XXX-JP実体)が出現します。出現の直後から女性は対象と[編集済]を開始します。これは平均一時間続けられ終了後女性は消滅します。これが続けられている間対象は苦悶の表情を見せうなされている様子が確認できますが、目を覚ますことはなく女性に抵抗する様子も無いように見えます。なお、対象と女性が[編集済]を行っている途中に第三者の干渉を受けると女性は小さく悲鳴のような音声を発し消滅します。終了後5時間から8時間ほどで対象は目を覚まします。
SCP-XXX-JP実体である女性(以下「実体」)はおよそ20代~30代のモンゴロイド系女性に見えます。髪は黒いロングヘアーで、服装は白のワンピースです。意思疎通は不可能で、決められたパターンに沿って行動していると推測されています。「花言葉」で間接的な会話をすることが可能です。
SCP-XXX-JPは██県北部で流行していた噂に基づいた調査の後、██村の外れにある古民家で発見されました。発見当初SCP-XXX-JPは古民家の縁側に放置されていました。古民家の所有者は一人暮らしの男性ですが、失踪しており現在に至っても発見されていません。
実験記録XXX-JP-2 - 日付20██/06/██
対象: D-XXX-JP-1。異常性の発揮される上記の条件を満たすDクラスを選抜しました。
実施方法: 対象をSCP-XXX-JPの周囲10m以内へ接近させた後、0:00から睡眠を取るよう指示。実体の出現が確認され次第設置されたスピーカーで実体とコミュニケーションを試みます。監視者は設置された3台のカメラにて監視しました。
結果: 0:12に対象がレム睡眠を開始、直後実体が出現しました。実体が対象の服を脱がせようとしたタイミングで対話を開始しましたが、スピーカーから声が出ると同時に驚いて消滅しました。
分析: 直に話すのは無理そうだ。間接的な手段で対話出来ないか試してみよう。 ーー██博士
実験記録XXX-JP-34 - 日付20██/08/██
対象: D-XXX-JP-1。実験XXX-JP-1と同様です。
実施方法: 対象をレム睡眠へと移行させるまでは前回と同様です。その後、部屋に設置されたモニターにラベンダー(L.angustifolia)の画像を表示します。
結果: モニターにラベンダーの画像を表示すると実体は興味深そうにそれを見つめ始めました。数分後実体は消滅し、実体が座っていた場所には1輪のランタナ(L.camara)の花が置かれていました。
分析: 半分ダメ元の実験が意外な反応を見せてくれた。ラベンダーの花言葉である「私に答えてください」で反応を誘ってみたが、まさかランタナの「協力」「同意」で返してくるとは。ーー███博士
実験XXX-JP-34の結果、実体は「花言葉」によるコミュニケーションを取ることが可能であり、また自我があることが判明しました。これにより予定されていた更なる実験の実施方法の改訂、及びオブジェクトクラスのEuclidへの変更がなされました。
追記(20██/08/██): 実体との交信実験にて確認の取れた情報を上部記述の詳細情報へ追加しました。
断っておくがこの資料は私の個人的な資料だ。新しく担当になった君には目を通しておいて欲しいと思った為に貸し出しているが間違ってもこれに記載された情報を鵜呑みにしてSCiPの取り扱いなどに活用しないように。
実験及び事件記録XXX-JP-40 - 日付20██/08/██
対象: D-XXX-JP-1。実験XXX-JP-1と同様です。
実施方法: 対象をレム睡眠へと移行させるまでは前回と同様です。その後、部屋に設置されたモニターにラベンダー(L.angustifolia)、ユウガオ(Ipomoea alba)、カトレヤ(Cattleya Lindl)の画像を五秒置きに表示します。
結果: モニターの画像を見終わると、実体はうつむくと同時に消滅しました。実体がいた場所にはSCP-XXX-JPと同種の1輪のゼラニウムが置かれていました。異常を感じた実験監督者により緊急プロトコルが実行され、出現したゼラニウムはSCP-XXX-JP収容室に移動されました。後にこのゼラニウムにはSCP-XXX-JPと同じ異常性があることが確認されました。
分析: 「疑惑」、「夜」、「魅惑的」・・・意味は伝わったようだな。しかしあの表情や増殖したSCP-XXX-JP・・・そもそもゼラニウムの花言葉は、「私はあなたの愛を信じない」、だ。やはり敵対的オブジェクトと考えるのが賢明か。 ーー███博士
追記: 上記事件の翌日朝、SCP-XXX-JP収容室内に1枚のアロエ(Aloe L.)の葉が落ちているのが確認されました。監視班によると、「突然空中から現れたようだった」とのことです。前例のない事態の為特別収容プロトコルの改訂が検討されています。
何らかの琴線に触れる質問だったようだな。少なくとも、「苦痛、悲嘆」を感じる程には。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 14/05/██にSCP-XXX-JPは収容室から消失、収容違反と判断され捜索が続けられています。その異常性から収容室内へ再出現する可能性が残る為、このオブジェクトが消滅、異常性を失ったと判断されることはありません。
説明: SCP-XXX-JPは『サラ』と名乗る人格を持った生物または物品の総称です。
SCP-XXX-JPは現在に至るまで81回、サラの人格を持つこと以外の特性や姿を変化させてきました。稀な例として2日から1ヶ月の間収容室から姿を消すというケースも見られました。人格については姿や特性が変わる度に多少の変化はありましたが 『サラ』という名前だけは共通していました。
上記の性質に加え、SCP-XXX-JPについて明記された記録は変化に合わせて改変されます。この性質がSCP-XXX-JPの異常性に由来するものなのか、第三者による影響なのかは不明です。
補遺:
むかしむかし、地球にはたくさんの生き物が暮らしていました。
その中でも多くの生き物が暮らしていた大陸には、私たちの暮らす今とは違う奇異な文明がありました。
一つとして同じ「個」がいない多種多様な生物たち。彼らはそれぞれ協力し合い、個々に合わせた独自の社会を作りました。
その大陸は後に、「楽園」と呼ばれました。
・・・
ある日のことです。
年老いた雄が一匹、木陰に腰を下ろして休んでいました。
そこに、若い雌が一匹、訪ねて来ました。
「すみません。貴方はこの辺りにお住まいの方ですか。」
「ええ、そうですよ。何かご用ですか。」
「私は新しく、あの丘の上に引っ越してきた者です、どうぞよろしくお願いします。」
「どうもご丁寧に。こちらこそよろしく。」
おじいさんは人と話すこと、人と何かをすることが好きでした。彼は人当たりが良さそうに見えたので、おじいさんは嬉しくなりました。
その日の夜更け、おじいさんがすやすやと眠っている頃のことです。
若い雌の元に、目つきの鋭い雄が三匹訪れました、
つづく
SCP-██-JP
[ここまでセキュリティ突破テンプレ]
SCP-██は現在逃亡している重大な規定違反を犯した職員2█名及び機密文書20枚です。
SCP-██-1はそれが記憶、記録されている媒体そのものがSCP-██となるなんらかの形をとった実体と推測されています。
アナログ、デジタルを問わない文書、口伝、動的表現、絵、音楽その他あらゆる表現手段を持ってしてもSCP-██-1を生物へ伝えることはSCP-██の発生に繋がります。
資料-██
あとでかきます
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは負荷がかかるのを避けるためサイト81██の小・中型動物用収容区画の特殊ケージの中で収容してください。数時間おきに餌と水の様子を確認し少ない場合は補充してください。
20██/10/██より現在に至るまでSCP-XXX-JPはD-XXX-JPの頭上に止まっています。担当職員は1日5回餌を食べさせ、1時間ごとに霧吹きで水を吹きかけてください。異変があった場合は直ちに責任者に報告してください。
説明: SCP-XXX-JPは一匹のトンボです。姿や生態はギンヤンマ(Anotogaster sieboldii)に酷似していますが、複眼が赤色です。
SCP-XXX-JPの足の先に接触した体長が1cm³生物及び体積が1cm³以上の物体は未知のサイクルを以て不可視状態、理解が容易な表現で言うと「透明」になります。また、音や匂いを発すること、生物の場合は人や物に触れることが出来なくなります。これは第三者観点からも同様で、「透明」になった人や物に干渉を及ぼすことは不可能と思われます。
実験記録XXX - 日付20██/09/██
対象: SCP-XXX-JP、D-XXX-JP(以下「被験者」と表記)
実施方法: 被験者を待機させた実験室にSCP-XXX-Jにを放ち、経過を観察します。被験者には出来るだけ動かないよう指示します。
結果: 実験開始から12分後、被験者の肩にSCP-XXX-JPが止まり被験者は「透明」になりました。その後1時間経過してもSCP-XXX-JPは被験者に止まったまま動かなかった為、捕獲され収容ケージに移動されました。
実験後に行われた被験者へのインタビューによると、
「事前に指示されていた一通りのことは試したが、物を動かすことや人とコミュニケーションを取ることは出来なかった。」
「声を出すこと、手を叩いたりして音を出すことは出来た。また、人や物に『触る』ことは出来ていたように感じた。」
とのことでした。
分析: 被験者は上記のような証言を残しているし、実際「透明」になった被験者の肩に止まっていたSCP-XXX-JPの移動の仕方から、被験者が実験をしなかった訳ではないように思える。だが被験者の言ったことに反して録音機器には実験室内での音は録音されていなかった。また、配置されていたDクラスも「何もされなかった」と言っているし、機器にも反応は無かった。
となるとおかしくなったのは被験者もしくは実験室内の空間・・・?調査を続けよう。
つづくっ
形になってないもの
閉めて開ける度にランダムな液体が出るようになるコルク
見えてる中身関係なし
最初は恐怖、次は怒りと、だんだん感情がなくなっていくようになる何か
"混沌の種"
腰の剣でなんでも切っちゃう〝騎士団〟とそれが仕える〝御方〟
職員が度々かかる「報告書を読んでいると誰かに見られている気がする」症状
触れたものがなんでも膨らむ何か
最終段階で身体が卵になって中から[データ削除済]が産まれちゃう異常な乳製品
警察にひょっこり現れては迷宮入りした事件の犯人を教えて去っていくパイプを咥えた黒い人・・・と思いきや、全く無関係の人間をビデオや書類の記録、証拠品の捏造して犯人に仕立てあげちゃうイケナイやつ。抜け道考えちう
財団日本支部理事 ██・・・記憶ではいたはずの█人の日本支部理事の存在が抹消、██1人だけに
アイテム番号:SCP-XX-JP
オブジェクトクラス:Euclid
特別収容プロトコル:SCP-XX-JP及び-Aは周囲100m以内に設置された27台の監視カメラによる監視を受けます。この範囲内に侵入しようとする野生動物以外の何者かがいた場合、即座に██村で待機している収容部隊及び財団エージェントが制止に向かいます。強硬手段に出られた場合のみ機動部隊への応援要請を許可します。
XX-JPの池淵には高さ4mの柵が設置され、その存在は財団広報課により隠蔽されます。XX-JPに類似した情報がインターネット上で発見された場合、発信源の特定と調査、削除が為されます。XX-JPの水面に下記以外の異常が見られた場合、██村で待機している収容部隊が調査に向かいます。
XX-JP及び-A自身の異常性により、-Aに対する収容は効果が無いため、必要ありません。
-Aから財団への面会の要求がされた場合、割り当てられた研究員が面会に向かいます。
説明:SCP-XX-JPは、█県██村付近の森中に位置する池です。面積が約72㎡、周囲長が34.9mです。ある一点を除けば、一般的な池と比べて逸脱した特徴はありません。
XX-JPの水面に触れ、内部に入ろうとする物は、侵入した水面から先の部分が消失すると考えられています。これは、消失する、ではなく、異空間への転移や不可視不可干渉となる状態変化などの可能性を示唆しています。池の水面に収まりきる物体ならばどのような物体でも消失します。
留意しておくべきことに、XX-JPはXX-JP-Aが作り出したもの、ということがあります。
SCP-XX-JP-Aは、XX-JPの内部に生息しているナマズ(Silurus asotus)です。外見は一般的なナマズと一致しています。主な特徴として、ヒトの言葉(日本語、英語、中国語、フランス語、発祥不明の言語)を話す、通常では考えられない高齢(ナマズの平均寿命は20年程度だが、XX-JP-Aは記録によると80年以上生きている)、飲食や睡眠を必要としない、そして現実改変能力が使えることです。なお、年齢に関しては「人間でいうと千と二百年程度生きている」と本人は言っています。これらの特徴をどうやってXX-JP-Aが備えたのかは[要クリアランス提示。O5メンバーと限られたクリアランス保持者にのみ公開]。XX-JP-Aは財団を邪魔に思っているようです。
SCP-XX-JPが財団によって確保されたきっかけは、職員の失踪事件でした。長期休暇が明けても出勤してこない財団職員の居場所をGPSで確認出来なくなり、派遣された部隊の調査によりXX-JPの確保が進行されました。失踪した職員はインターネット上の噂に基づいてXX-JPと接触したとみられます。
██村の住民への取材によると、XX-JPは村で「いなくなり池」と呼ばれており、またXX-JP-Aはそこに住んでいる人喰いなまずだ、ということです。村では決してその池に近づいてはいけないというしきたりがあるようです。
インタビュー記録-XX-JP-A 第8回:
対象:SCP-XX-JP-A
インタビュアー:██研究員
██研究員:では、インタビューを始めます。本日はこの池について答えてもらいます。
XX-JP-A:この池か。これは儂が身を守る為に張ったものだ。
██研究員:あなたがXX-JPを?
XX-JP-A:この身体だとおちおち眠れもしないからな。勿論、お前達人間から身を守る為のものでもある。
██研究員:何から身を守っているんですか?
XX-JP-A:[不明な単語。Hadroi/ハドロイ、ハロイ?]。
██研究員:わかりました。XX-JPに入ったものはどうなりますか?
XX-JP-A:知らん。異空に蝕まれるか、霊体となって彷徨うか、消えてなくなるか・・・どちらにせよ強くお勧めするよ。
██研究員:そうですね。最後に、XX-JPを無力化させることは可能ですか?
XX-JP:させんよ。
██研究員:わかりました。インタビューを終わります。
インタビュー記録-XX-JP-A 第10回:
対象、インタビュアー、備考共に同上。
██研究員:インタビューを始めます。本日は貴方自身についてお話いただきます。
XX-JP-A:儂のことなぞ今更調べようと得は無い。
██研究員:まずは、貴方の出生についてです。
XX-JP-A:日本生まれ日本育ち。█才までは人間だった。
██研究員:人間ではなくなった時のことを詳しく教えて下さい。
XX-JP-A:住んでいた村があいつらに襲われた。追われる身となった私は山を、村を、家を転々とした。あの日もまた、助けを求めて一軒の小屋に着いた。
XX-JP-A:主人の裏の顔に気がつけなかった。気づいたときには右手の指と左の目玉を持っていかれていた。今思えば血も足りなかったな。
XX-JP-A:そこからは記憶が曖昧だ。主人を殺して術を手に入れたのが先か、術を手に入れて主人を殺したのが先か。とにかく強大な力を求めた儂は、結果として行為の代償を払わせられた。追っ手の増量というおまけもついてな。
数秒後、付近を震源とする地震が発生。
XX-JP-A:今日は早いのか。
直後、物理法則を無視した"歪んだ光の塊"が職員の背後、池より10m地点に出現。小型の動物のような形をとっている。
その場にいた職員、エージェントが緊急時マニュアルに沿って行動を開始したが、塊は脇目も振らずにXX-JPへ侵入、そのまま消失したとみられる。
██研究員:・・・今のが?
XX-JP-A:そうだな。全く物好きな連中だ。
██研究員:インタビューをここで終わります。
備考:出現した生物型実体はアーカイブ化され記録が残されています(SCP-XX-A1~-A2049)。実体は接触その他あらゆる機材においての観測、及び収容が不可能であり、またその行動から危険性は無いと判断されています。収容計画は見送られています。]