monidrake研究室

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 機動部隊に-4"レプラコーン"は気象庁の協力の上で全国の気象情報をモニターし、降雨地帯でのSCP-XXX-JPの出現を監視します。SCP-XXX-JPの出現が確認された場合、プロトコル「蛇殺し」が発動され出現地域に機動部隊に-4が出動します。SCP-XXX-JP-Aに変化した人物は全てサイト-8124に移送され、記憶処理を実施の上で経過観察を行います。

説明: SCP-XXX-JPは日本列島の各所で発生する異常な大気光学現象です。降雨後に虹と副虹1の外縁に沿う形で出現します。SCP-XXX-JPの発生を目視した人物はSCP-XXX-JPに分類され、「虹の根元を見たい」という欲求を獲得しSCP-XXX-JPの根元への接近を試みます。この衝動は周囲の人物が制止することで容易に制止されますが、以降も「虹の根元を見なければならない」という認識を保持し、通常の虹、彩雲、光冠などの類似した光学現象にも反応します。SCP-XXX-JPの根元に到達すると、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPに触れ、消失します。DクラスにGPSを装備させた実験では、消失と同時に信号が乱れ、その後SCP-XXX-JPの根元地点と同期し、発生ごとに消失、出没を行うことが確認されました。このことからSCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPに吸収されており、消失中は未確認次元、もしくは地球外へ転移していると考えられます。消失したSCP-XXX-JP-Aは2014/06/03まで回収が行われませんでした。

補遺: 2014/06/03 宮城県塩釜市に出現したSCP-XXX-JPから1体のSCP-XXX-JP-Aが出現しました。対象は即座に機動部隊に確保され、サイト-8124でインタビューが実施されました。

インタビュー記録:SCP-XXX-JP-A-16

対象: SCP-XXX-JP-A-16

インタビュアー: 水無月博士

付記: SCP-XXX-JP-A-16はSCP-XXX-JPに接触したエージェント・蒼月です。

<録音開始>

水無月博士: あなたが、あの虹の中で見たものを教えてください。

SCP-XXX-JP-A-16: あの虹は…あの虹は、楽園です。

水無月博士: 楽園とは、具体的に?

SCP-XXX-JP-A-16: あれは船です、私たちを救うための。この理不尽と不理解の世界から、正常世界へと運び出すための。

水無月博士: あの虹は異次元に接続するポータルということですか?

SCP-XXX-JP-A-16: 違う!あれは異次元じゃない、そんな理不尽じゃない!いや違う、あれは…私は、あの虹は、異世界に繋いでいるものではないです。

水無月博士: 異次元に繋いでいないのであれば、あれが消えている時、あなたの反応も消えることに対してどう説明しますか?

SCP-XXX-JP-A-16: [対象は10秒ほど深呼吸をする]あの虹に触れた時、私が囚われたのは、カプセルでした。光の帯の、水滴一粒一粒がカプセルでした。その多くは、中に人を抱えていて…。

水無月博士: 水滴の中にどのような人がいたのですか?

SCP-XXX-JP-A-16: 様々です。人種、服装、年齢、おそらく時代も…現に私の隣は、毛皮と弓を手にしたひげもじゃの白人男性でした。みんな静かに眠っていました。ただ漂っていて…あそこは穏やかでした。暖かでした。

水無月博士: 他に何が見えましたか。

SCP-XXX-JP-A-16: 星が、見えていたのは星でした。きっとあれは空の上です。そしてその空は、あらゆる不安から守られていました。あそこは…[顔を覆う]

水無月博士: SCP-XXX-JP-A-16。

SCP-XXX-JP-A-16: あそこに戻りたいんです。Kクラスも、アノマリーもない。ただ眠り、待つだけでいい。全てから許されたあの場所を。

水無月博士: ならば、あなたは何故、SCP-XXX-JPから脱出したのですか?

[SCP-XXX-JP-A-16は水無月博士を

<録音終了>

終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]

SCP-XXX-JPの導く先が真実ならば、Kクラスシナリオ発生時の避難用のオブジェクトとして機能します。SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスをThaumielへ変更することを提案します。 - 水無月博士

提案は却下する。SCP-XXX-JPは不確定要素が多すぎる。あの光る帯が楽園へ導くなど、本当にそうであれば素晴らしいことだ。しかし我々はそのように嘯き、実情では屠殺場に等しいオブジェクトを数多く見てきた。実証ならざる異常を人類のために使うことは愚行である。 - O5-4