リサコンむけ

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在、完全な収容に至っていません。財団ネット管理部門はSCP-XXX-JPに関するインターネット上の投稿を監視し、該当すると思しき投稿が確認された場合はカバーストーリー「釣り」に基づき閲覧者を特定し、B-Netクラス記憶処理1を実施してください。担当研究員はSCP-XXX-JPの発生条件の解明を最重要事項とし、財団ネット管理部門と共同研究を実施してください。

説明: SCP-XXX-JPはライブチャット上で発生する異常現象です。現時点では、日本国内間の通話中、双方の通話者が室内に単独で、通話端末以外の光源が映像内に存在しない状態で、チャット中の通話者のうち1人に対してのみ発生することが判明しています。発生には上記条件を満たした上で「ライブチャットに出てくる幽霊の噂」を口語的に話すことが含まれていますが、実験中に再現できたケースは確認されていないため確率が低いもの、もしくは別の条件が存在すると考えられます。財団の把握した範囲では40件の発生事例が確認されており、未発見事例も多数存在すると想定されます。

発生したSCP-XXX-JPは以下の段階に従います。

第1段階 空間内に設置されたものと同型のドアが出現します。出現場所は必ず通話者の背後1メートル以内であり、遮蔽物が存在する場合はより近い位置に出現します。接触事例により、このドアは模造元のドアと同質のものであり、物理的に存在していることが判明しています。通話者が背後に振り返って視認すると即座に消失します。また、通話者が壁に張り付いて空間がない場合は発生しないことが判明しています。
第2段階 通話者が出現したドアを10分以上直接視認しなかった場合、ドアが内側に開き、地面からおよそ1.5~1.8cmの高さからSCP-XXX-JP-1と分類される人型実体の顔の鼻から上が出現します。この段階では暗闇のため顔の識別は困難ですが、白目のみ不自然なほど明瞭に確認できます。頭髪は重力に従いますが、顔の角度はドアに対して垂直を維持します。通話者が背後に振り返って視認すると、SCP-XXX-JP-1はドア内部に即座に戻り、大きな音を立ててドアを閉じて瞬間的に消失し、以後再出現しません。
第3段階 第2段階から通話者が出現したドアを25分以上直接視認しなかった場合、ドアがより大きく開き、SCP-XXX-JP-1は腹部から上まで脱出します。この時実体は通話者に近寄るように上体を折り曲げており、場合によっては識別可能なほどに顔を接近させます。これまでに確認できた全ての事例において、その顔は通話者のものを裂傷・熱傷・打撲傷・切傷などで著しく損壊させたもので、白目のみが無傷の状態です。また、体格と出現地点によっては実体が通話者に対して手を伸ばす挙動が確認されます。通話者が背後に振り返って視認すると、SCP-XXX-JP-1はドア内部に即座に戻り、大きな音を立ててドアを閉じて瞬間的に消失し、以後再出現しません。
第4段階 第3段階から通話者が出現したドアを25分以上直接視認しなかった場合、SCP-XXX-JP-1は通話者の肩に手を乗せ、さらに上体を伸ばして電子媒体に顔を近づけます。この時、実体の胴体部は明らかに伸長しており、腰骨以下の部位が見えることはありません。この状況に対して通話者は、たとえ通話相手が指摘したとしても無関心であるかのように振る舞いますが、唯一眼球は急速に動き、充血します。このことから通話者は眼球運動以外の自らの意思での行動が抑制されていると推測されます。またこの段階では必ず同一の女性の低い声での鼻歌が記録されますが、声の起源は現在も判明していません。

現在に至るまで、第4段階以降のSCP-XXX-JPの事例は確認されておらず、死亡件数は2件です。

発見経緯: SCP-XXX-JPは「ライブチャット中に現れる心霊現象」というネット都市伝説として普及していました。記録上での起源は2003年8月1日、大型掲示板のホラースレッドで「【決して】本物の降霊術を知ってしまった【口にしてはいけない】」という題名で投稿されたものが起源であるとされます。その時に発生手順も記載され、実際に検証し実現したという報告の投稿が多数確認されましたが、投稿された画像は信憑性の低いもの、または画質が非常に悪いものであり、実証されていませんでした。2006年8月6日、機動部隊ま-196(“インターネット探検隊”)が同サイトにて村上晴一氏による「【緊急】チャットしてたら友達が呪われた【助けて】」という題名のスレッドの投稿を確認し、第4段階に達したSCP-XXX-JP画像の開示によって発覚しました。この時の通話者である山崎広徳氏宅に機動部隊ね-25(“特定班”)が現場突入してもSCP-XXX-JPは消失せず、SCP-XXX-JP-1が山崎氏に体を巻きつけたまま画面を凝視していました。山崎氏は機動部隊が到着した時点で死亡しており、隊員が接触して椅子から倒れた時にドアに顔が向いたことでSCP-XXX-JPは消失しました。事後処理として立ち上げられたスレッドはカバーストーリー「釣り宣言」を適用、山崎氏は心臓発作で死亡したという情報を流布、目撃者である通話相手の村上氏は事情聴取の後に記憶処理の上で解放されました。なお、山崎氏は事案から1週間前の自動車事故で自宅療養中であり、発見時も頚椎カラーを装着していた上でリクライニングチェアに座っている状態でした。

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