アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: safeEuclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在、オブジェクトを囲むように建設されたサイト81██に収容されています。Dクラス職員を用いた実験の際には、被験者に小型カメラと録音装置を装備させ、SCP-XXX-JP内に侵入以降、実験担当職員は無線を通して常に会話を行ってください。現在、SCP-XXX-JPでの実験は、無期限に凍結されています。SCP-XXX-JP-A群と思われる熊の通報、報告があった場合、機動部隊さ-6"マタギ"は直ちに対象を鎮圧してください。これまでのSCP-XXX-JPによる被害者にはカバーストーリー"自殺"が、SCP-XXX-JP-A群の収容違反により、一般人に被害者が出た場合、カバーストーリー"熊による死傷者発生"が流布されます。
説明:SCP-XXX-JPは、███県██市に位置する██山の北緯1██.█度、東経██.█度の地点に出現するログハウスで、外見は一般的なログハウスの外見と相違ありません。ドアの横には看板が取り付けられており、
「只今家族でピクニックに行っております。御用の方は、中でくつろいでお待ちください。ー3人のクマー」
と書かれています。
SCP-XXX-JPは、人間(以下対象と記載)入が出現地点から半径20mの範囲に単独で侵入した際に出現します。SCP-XXX-JPが出現してから30分以内に対象がSCp-XXX-JP内に入らなかった場合、SCP-XXX-JPはその場から消失します。消失したSCP-XXX-JPを追跡する試みは、すべて失敗しています。
内装は異常性のないソファやテレビ、暖炉などの一般的な家具が置かれており、全て問題なく使用することができますが、これらの家具や壁、床に傷をつける、破壊する試みは全て失敗に終わっています。
SCP-XXX-JP内に対象者が入った直後、玄関ドア、窓が開かなくなり、内部からの脱出が不可能となります。ドアが閉められた後、以下の順に異常性が発生します
1:SCP-XXX-JP-1群が出現。対象はどれか一つを完食する。
2:SCP-XXX-JP-2群が出現。対象はどれか一つを電源が切れる、または飽きるまで使用する。
探査ログ参照
SCP-XXX-JP-Aは、対象者が中に入った直後にテーブルの上に出現する3つのスープボウルでそれぞれSCP-XXX-JP-A-1,2,3と呼称されます。、出現時には3つとも同じスープ、またはシチューが入っています。中身は毎回種類が異なり、現在までにビーフシチュー、クラムチャウダー、ボルシチなどの家庭料理が確認されています。これらの内容物は、ボウルごとに温度、味の濃さが異なっており、SCP-XXX-JP-A-1,2,3の順で温度は高く、味は薄くなります。実験において内容物を摂食したDクラス職員は全員、選んだボウルや内容物の種類にかかわらず「非常に美味。」と評価しています。対象人物はこれらのボウルの内容物全てを摂食することが可能ですが、完食するのはどれか1つのボウルだけです。それ以降、対象者は満腹感をおぼえ、それ以上のSCP-XXX-JP-Aの内容物の摂食を行いません。
SCP-XXX-JP-Bは、対象者がSCP-XXX-JP-A完食後に出現する、3つのゲームでそれぞれSCP-XXX-JP-B-1,2,3と呼称されます。SCP-XXX-JP-Bは出現するたびに種類が異なりますが出現の際には必ず、テレビゲームやカードゲームのように1種類のゲームが3つ出現します。これらのゲーム類は、全て問題なく使用可能ですが、使用に2人以上が必要なゲームも出現することが観測されています。また、これらのゲーム類はSCP-XXX-JP-B-1,2,3の順番で操作やルールが難しいものになっていきます。対象者は、SCP-XXX-JP-Bのどれか一つを飽きるまで遊び続けます、SCP-XXX-JP-B使用後、対象者は強い睡魔に襲われます。
SCP-XXX-JP-Cは、SCP-XXX-JP-B使用後に出現する3つベッドで、それぞれSCP-XXX-JP-C-1,2,3と呼称されます。SCP-XXX-JP-C-1,2,3は、大きさが順に120cm、160㎝、180㎝あり、全ての実験において、各ベッドの大きさが変化することはありませんでした。対象者は、SCP-XXX-JP-B使用後に感じる非常に睡魔もにより、これらのベッドを使いたいという強い欲求に駆られます。この欲求は会話による抑制は不可能です。対象者はSCP-XXX-JP-Cのどれか一つに横になり、その30秒後、ノンレム睡眠に陥ります。全てのSCP-XXX-JP-Cを使用した実験において、被験者を起こす試みはすべて失敗しています。
SCP-XXX-JP-Dは、対象者がSCP-XXX-JP-Cを使用した2時間後に出現する、3体のツキノワグマです。
いつも通り、貴方は目を覚ました。枕元の時計を見ると、設定していた時間の10分前に起きたようだ。目覚ましのスイッチを切り、顔を洗う。湯を沸かし、ポットに取り寄せているお気に入りの茶葉と湯を入れる。できた紅茶をマグカップに注ぐ。持ち手に桜の花びらが描かれた、お気に入りのマグカップだ。そしてその紅茶を飲み乾すまでが、貴方の目の覚まし方だ。この一連の流れをしないと、頭がさえないのだ。それから自室を出て、食堂で朝食を食べに向かう。「おはようございます、███博士。」途中、何人かの研究員に挨拶をされる。勿論挨拶は返す。それが人としての礼儀だ。もうここに来て長い。ほとんどの職員とは良好な関係を保てているだろう。
朝食を取り、自室のパソコンで、明後日行われる予定の、Dクラスを用いた、SCP-███-JPへの追加実験の準備をしなければいけない。
ふと、Dクラスの死体はどのように処分されているのだろうかと考えた。異常性に暴露したものは特殊な部屋などで処分されるが、失血死や病気ーいわゆる一般的な死に方で死んだDクラスはどのように処分されているのだろうか。そんなことを考えながら、貴方はパソコンの電源を入れる。パスワードを入力し、ログインするとメールが一件届いていた。送信元を確認した瞬間、貴方は思わず椅子を蹴って立ち上がった。送り主は、日本支部理事会だった。驚くなという方が無理だろう。貴方は、何かまずいことをしたのか?と内心焦りながらメールを開く。
博士、このメールはサイト管理者にも通達されていない、極秘のものだ。他言しないようにしてくれ。君には、とあるオブジェクトの管理をしてほしい。こんな形で困惑させてしまっているだろうが、なに、管理するオブジェクトが一つ増えただけだ。あまり気難しく考えないでくれ。君がこのオブジェクトの管理者になったことを、我々理事会は心から祝福しよう。おめでとう、███博士。
日本支部理事会 獅子
そんな内容のメールには、一つのフォルダが添付されていた。フォルダ名は・・・
[SCP-2000-JP]
初めて見る番号だ。重要機密なのだろうか。とにかく、理事会から直々に命令されたのだ。断れるわけもないし、断る理由もない。もしも重要機密なら、名誉なことじゃないか。私の今までの努力が報われたのだ。貴方はそう思い、内容を確認するため、フォルダをクリックした。
アイテム番号: SCP-2000-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2000-JPは、サイト81██の地下██階、保管区画81██-15に設置されています。SCP-2000-JPに対する実験には、セキュリティクリアランス4以上の職員の許可が必要です。また、SCP2000-JPにおける実験において、人間の死体を用いることは禁止されています。
説明: SCP-2000-JPは、直径2,5m、高さ4mの円柱状の機械です。内部は半径㎝、高さ1m70㎝の空間が存在し、この空間に生物の死体を入れた後、外側に取り付けられたパネルを入力することによって、その異常性を発揮します。外部のパネルには地球上の現存する全生物の情報が記録されており、中に入れた生物の名称、個数を選択することによって、SCP-2000-JP-Aを生成します。
SCP-2000-JP-Aは、SCP-2000-JP内部に入れられた生物の死体を用いて生成される生物実体です。SCP-2000-Aは、元となった死体の生物と同様の習性を持ち、食事や排泄などの行動も、同様に行います。生成されたSCP-2000-JP-Aは、全ての実体は、対応する種類の動物の寿命による死亡が確認されており、現在までに生成された16体のSCP-2000-JP-Aの内、実験で用いられ、死亡した5体を除く11体のうち、4体が老衰で死亡しています。
実験記録2000-01
実験内容:生物の死体をSCP-2000-JP内に入れ、SCP-2000-JP-Aを生成。生成された対象の観察を行う。
番号 |
生物名 |
SCP-2000-JP-Aの生成の有無 |
観察結果 |
SCP-2000-JP-A-1 |
カツオドリ |
生成された。 |
対象は一般的なカツオドリと同様の習性、行動を行った。現在まで生存 |
SCP-2000-JP-A-2 |
ホッキョクギツネ |
生成された。 |
対象は一般的なホッキョクギツネと同様の習性、行動を行った。現在まで生存 |
SCP-2000-JP-A-3 |
ゴマフアザラシ |
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号:SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス:-safe-Euclid
特別収容プロトコル:現在、SCP-XXXX-JPは、サイト81██の窓のない個室に安置され、監視は監視カメラを通してのみ行われます。SCP-XXXX-JPの実験には、セキュリティクリアランス3以上職員2人の許可を必要です。また、実験はクリアランス3以上の職員1人以上の立会いの下行われます。"飛翔イベント"が発生した際には、機動部隊ま-3"虫取り少年"が直ちに出動し、SCP-XXXX-JP-1を視認し、異常性に曝露した民間人の保護、記憶処理を行い、カバーストーリー「熱中症」が流布されます。
説明:SCP-XXXX-JPは、額縁と数百枚の蝶の羽で構成された工芸品です。
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アイテム番号:SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス:Euclid
特別収容プロトコル:
アイテム番号:SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス:Euclid
特別収容プロトコル:ヨーロッパ各地に現存する、全ての強制収容所跡地が、24時間体制で監視されています。SCP-XXXX-JPの出現が確認された場合は、駐在している機動部隊員によって対象の殲滅がなされます。
「……えーここまでが日本が参戦するまでの主な流れだ。…みんな大丈夫か~?」
やっと終わった…中学受験でやったようなことばかりだろうとなめてかかっていたがそこは高校の選択科目、流石に細かすぎるんじゃないかというところまで解説する。それでいて大して面白みもなく、5時間目からぶっ通しでやっているので、あたりを見回せば半数以上の生徒が机に突っ伏している。かくいう僕も、うとうとしてかなり危ない状況ではあった。ちらりと時計に目をやると、前置きのはずなのに、授業時間のほとんどをを使っていることに気付いた。
「じゃあいよいよ、こっから本題に入っていくん だ け ど…ちょっと長くやりすぎたなぁ…じゃあみんな知ってはいるだろうけど、大まかな年表だけ確認しとくか」
腕時計を確認し、そう言いながら、先生は黒板いっぱいに書かれた文字をすべて消し、赤いチョークで大きく「太平洋戦争」書いた。
「えー太平洋戦争は、知っての通り、第二次世界大戦の大きな局面の一つだ。1941年12月8日に日本が英国、米国に対して宣戦布告したことで始まった。その後旧帝国軍は、マレーシアやシンガポール、フィリピンなどの東南アジア各地を占領。着々と領土を広げていった。この辺の細かい内容は、次回以降解説していくことにしよう。さて、その後も着々と領土を拡大していたんだが、1942年の6月、大きな出来事があった。誰か大体でいいから説明できる奴いないか?」
そう言いながら、先生は板書の手を止めこちらに振り返り、期待のまなざしを向けてきた。1942年の6月…十中八九アレの事だろうが、結果くらいしか知らないので説明なんてできるわけがない。
「はいっ!」
静まり返った教室に、元気な声が響いた。振り返ると、クラスメイトの多田がピンと手をあげていた。あまり面識はないが、軍艦系に詳しいっていうのは聞いたことがある。去年の文化祭も、確かそういう展示をやっていたはずだ。
「おっ多田かぁ、珍しいな。いっつもぼーっと授業聴いてるだけなのに」
「ちゃんとノートもとってますよ……で、ざっくり説明すればいいんですっけ?」
「そうだな、時間もないし手短に頼む」
「わかりました」
そう言うと、多田は一度大きく咳払いをし、早口で説明し始めた。
「えー、1942年6月、帝国海軍はミッドウェー島を攻略し、敵機動部隊を誘導、補足撃滅することを主眼に「MI作戦」を計画、同月7日にミッドウェー島に上陸することを決定しました」
「そうだな、続けてくれ」
「はい。
アイテム番号:SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス:Euclid
特別収容プロトコル:SCP-XXX-JPはその特性上、出現位置の完全な予測、確保は極めて困難です。日本国内にて、対象bと思われるが確認された場合、直ちに対象bの元の身元を確認し、該当地域に。両者が保護された後、Aクラス記憶処理を関係者全員に行い、両者をそれぞれの元の地域に送還します。
説明:SCP-XXX-JPは、ある種の願望を持つ、日本国内在住の6歳以上の日本人(以下対象aと記載)と、世界中の6歳から18歳までの人物(以下対象bと記載)のもとに出現するスマートフォンです。SCP-XXXX-JPは、現在までに販売されている、どの機種とも合致せず、電話機能のみが搭載されています。対象がSCP-XXXX-JPを手に取ると、「世界幸福助長委員会」と登録されているアドレスから着信が入ります。
着信に対応しなかった場合、3分後に再び着信があり、それにも対応しなかった場合、SCP-XXXX-JPはその場から消失します。着信に対応した場合、「受付」と名乗る女性が電話に応答し、対象に、対象の持つ「願望」を質問します。対象が願望を受付に伝えると、約1分の保留の後、短いやり取りが行われます。(詳しい内容はに関しては、下記音声記録を参照してください)電話に対応した場合、SCP-XXXX-JPは対象に"入れ替わりイベント"が発生するまで消失せず消失せず、イベント終了と同時に消失します。
対象が最初の電話に応答してから1日〜2週間以内に、再び対象の所持するSCP-XXXX-JPに着信が入ります。この電話から5分後、対応した願望を持つ対象aと対象bの間で、願望に即した「入れ替わり」が行われます。これまでに、体の一部だけでなく、対象同士の入れ替わりも確認されています。このイベントにおいて、入れ替わりがなされた体の一部、内臓等は、一切の拒絶反応を締めさず、正常に機能します。