脱水少女
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SCP-xxx-JPが発見された廃家

アイテム番号:SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス:Euclid

特別収容プロコトル:SCP-xxx-JPはサイト-8141の加湿器が備えられた人型生物収容室に収容されます。室内は加湿器によって湿度80%を保ってください。またSCP-xxx-JP-1は別室に収容してください。SCP-xxx-JP-1には許容範囲内の自由は許可されています。SCP-xxx-JPには1日最低でも3リットルの塩水をDクラス職員を通じて与えてください。SCP-xxx-JPへの物理的接触は禁止されています。SCP-xxx-JPには1日最低でも3リットルの塩水をSCP-xxx-JP-1を通じて与えてください。SCP-xxx-JP-1への危害を加えることは禁止されています。SCP-xxx-JPにはSCP-xxx-JP-1に1日に最低1時間のコミュニケーションを行ってください。

説明:SCP-xxx-JPは10代前半の女性の姿をしている人型生物です。██県██村の廃家で財団職員により発見、収容されました。筋肉の衰えのため激しく動くことは、不可能とされています。SCP-xxx-JPは食料の摂取がなく水だけの摂取による生存が確認しています。SCP-xxx-JP-1は2█才の日本人男性です。

SCP-xxx-JPは、常にヒトにおける脱水症状と同様の症状を呈しています。一定の水分を█週間、摂取しなければ半径█m内の液体及び水蒸気を未知の方法で摂取し始めます。半径█m内の生物の水を未知の方法で口内に瞬間移動して摂取することも確認されています。また物理的接触による生物の水を摂取することも確認されています。摂取された生物は██分で脱水症状に掛かり摂取され始めて██分で全身の水が無くなり死に至る事が確認されています。一定の摂取量を超えるとSCP-xxx-JPは摂取することをやめます。液体は摂取した前後SCP-xxx-JPの質量は変化してないためどこに消失したか現在調査中です。

██村の人達全員にはCクラス記憶処理を施しました。SCP-xxx-JPは知性は低く、言葉は通じないことが確認されています。また廃家の持ち主は現在失踪しており財団職員により捜査中です。(詳しくはインタビュー記録SCP-xxx-JP-001を参照してください。) 20██年██月██日、██県██市の病院にて中度の怪我をした廃家の持ち主を発見し回収しました。また廃家の持ち主に関わってた人達にはBクラス記憶処理を施しました。

廃家の持ち主(以下SCP-xxx-JP-1と呼称する)による言葉にはSCP-xxx-JPは反応することが確認されています。またSCP-xxx-JP-1はSCP-xxx-JPへの物理的接触による水を摂取されることはありません。またSCP-xxx-JP-1に危害を加えると全身の水を瞬時に摂取されることが予想されています。SCP-xxx-JP-1の発見により現在の収容プロコトルに改変されました。また財団職員による廃家の調査で要注意団体日本生類創研の活動した痕跡が見つかり関わっていたことが判明しました。(詳しくはインタビュー記録SCP-xxx-JP-1-002を参照してください。)

日本生類創研によって██村から██村にSCP-xxx-JPが輸送され一時的に保管されていたことが予想されています。そのため██村及び██村から半径█Kmを財団職員による調査が現在も進行しています。また██村の人達には聞き込みが終わった後にCクラス記憶処理を施すことを義務つけています。

インタビューログ SCP-xxx-JP-001

対象:佐藤 ███氏 (廃家の持ち主)

インタビュアー:エージェント・███

付記:場所は佐藤氏の庭で行われています。

<録音開始>

エージェント・███:あのーちょっとお話いいですか?

佐藤氏:はい、いいですよ。何でしょうか?

エージェント・███:あの廃家は元々誰が住んでいました?

佐藤氏:あの廃家ですか、実は元々誰住んでいたのか私にもわからないんですよね。

エージェント・███:じゃああなたはなぜあの廃家の持ち主に?

佐藤氏:実はあそこに元々住んでいた方が突然1年以上前に失踪してしまって代わりに私が持ち主として
管理しているんですけど気味が悪くて一回も中に入ったことがないんですよね。

エージェント・███:じゃああの中に何があるのを村の人たちは知っているんですか?

佐藤氏:実は村の人達全員が祟りがあるかもしれない、って
言って入ったことないから何があるかは分からないんですよね。
まさかあんたあの中に入ったんですか?

エージェント・███:いやちょっと気になって聞いただけです。

佐藤氏:そうか、あそこにはくれぐれも入らないように気をつけてな。

エージェント・███:忠告感謝します。それでは私はこれにて失礼します。

<録音終了>

その翌日に佐藤氏にはCクラス記憶処理を施しました。

インタビューログ SCP-xxx-JP-1-002

対象:SCP-xxx-JP-1

インタビュアー:███博士

<録音開始>

███博士:それでは質問よろしいですか?

SCP-xxx-JP-1:はい…

███博士:まずあなたはなぜあの病院に?

SCP-xxx-JP-1:水を汲みに行ったら熊に襲われて…

███博士:じゃあなぜそのくらいの怪我で済んだのですか?

SCP-xxx-JP-1:実は襲われた時急に熊が苦しがって…
 気づいたら熊は倒れてて全身の水分が抜き取られていました…

███博士:なるほど…質問を変えます。なぜあなたはあのような彼女が
家にいたんですか?

SCP-xxx-JP-1:実はあの子捨てられていて…
最初は気味悪かったけどなんか無視できなくて…
それで家であの子を…

███博士:それでは、なぜあなたは村の人から認知されていないんですか?

SCP-xxx-JP-1:え?そんなことはありませんよ…
ちゃんとご近所の方とかに挨拶しているはずだけど…

███博士:しかし、彼女は██村の廃家で発見されたんですよ?

SCP-xxx-JP-1:██村?聞いたことない村ですね…
僕は、その村に住んでいませんよ…
僕が住んでいたのは██村ですよ…

███博士:なるほど…分かりました。
あなたは彼女を拾った後何か不審な人物とか見かけるように
なりませんでした?

SCP-xxx-JP-1:そういえば怪我を負う数週間前に
名前を思い出せないけど謎の団体の人からあの子に該当する
女性のことを聞いてきましたね…
僕は知らないって言いましたけど…

███博士:なるほど…ご協力感謝します。今日はこれにて終了です。

<録音終了>

後日、廃家及び廃家周辺を財団職員によって調査しました。