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アイテム番号: SCP-1577-JP
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SCP-1577-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1577-JPはサイト-81███内の鍵付きロッカーの中に保管されます。
SCP-1577-JPのロッカーの鍵は、水川博士が所持しています。実験の際は必ず水川博士に承諾を得てください。
また、実験は2名以上で、必ず周囲に一般人がいない事を確認してから、ICカード対応の改札機がある無人駅、及び終電後の駅にて行ってください。

説明: SCP-1577-JPは縦54mm、横85mmのICカードで、███鉄道株式会社が発券する定期券の仕様と一致していますが、名義及び定期券の有効範囲の駅名表記が無く、有効期限が2017年1月1日から同年12月31日までとなっています。しかし、SCP-1577-JPは通常のICカードと異なり、入金機能や売店での支払い等、駅の改札機以外での利用が出来ません。SCP-1577-JPの特異性は駅の改札機にタッチした瞬間に発生します。SCP-1577-JPをタッチした被験者は、異世界(以下SCP-1577-JP-1)に飛ばされます。SCP-1577-JP-1は、西暦2017年(平成29年)1月1日の世界で、被験者が転送される時間帯、及び場所はSCP-1577-JPをタッチした場所と時間と同一です。
SCP-1577-JP-1は2017年に起こった出来事が史実に基づいて発生します。SCP-1577-JP-1で12月31日を迎えた場合、翌日は2017年1月1日となり、ループすることが確認されています。また、被験者は認識障害を引き起こし、SCP-1577-JP-1の時間軸が正しいと認識し、違和感を抱かなくなります。これは、SCP-1577-JP-1の住民(以下SCP-1577-JP-2)も同様で、特異性に気付きません。従来、SCP-1577-JP-1からは、脱出不可能との見解がなされていましたが、SCP-1577-JP-1で発生しなかったイベント(事件、事故、冠婚葬祭、就職等)を発生させることにより、SCP-1577-JP-1から脱出可能であることが判明しました。

補遺1: SCP-1577-JPの発見の経緯について、SCP-1577-JPは2018年█月██日に██県███市にある██鉄道████駅に何者かによって届けられました。回収した駅員███氏が、専用の機械にSCP-1577-JPを通した所、反応が無かった為、駅業務終了後に駅改札機にタッチしたところ、SCP-1577-JP-Aに飛ばされる事案が発生しました。不審に思った同僚の駅員が通報、駆け付けた警察に紛れていたエージェントが行った聴取により、SCP-1577-JPの異常性が確認された為、関係者に記憶処理を行いました。なお、使用した際SCP-1577-JPは消失したと思われましたが、駅事務所の███氏の机の上にSCP-1577-JPが再出現したことから、直前に置いた場所にSCP-1577-JPが再び出現することが判明しました。

補遺2: 被験者は、2017年時点での年齢、職業、居住でSCP-1577-JP-1内を過ごす事になります。また、2017年の時点で生まれていない人物がSCP-1577-JPを使用した場合どうなるのか、という実験は2017年以降生まれの職員が未だ存在しない為行われていません。しかし、実験等の資料からSCP-1577-JPの特異性は発生しないのではという考察がなされています。

補遺3: SCP-1577-JP-2は、2017年当時に起こした当日の行動をそのまま行います。
(例:現実世界のSCP-1577-JP-2が2017年2月10日に買い物に出かけていた場合、SCP-1577-JP-1でも同じ時間、同じ経路、同じ場所、同じ商品を購入します。)
被験者が、SCP-1577-JP-2に話しかけた場合は、その場に応じた会話を行います。
SCP-1577-JP-2が被験者の手によって死亡、もしくは怪我した場合、現実世界のSCP-1577-JP-2に影響はありませんが、被験者は、SCP-1577-JP-1から追放されます。

補遺4: SCP-1577-JP-1について、二度、Dクラス職員を用いて実験が行われました。実験内容はGPSをDクラス職員に装着し、SCP-1577-JPを使用させるという実験で、SCP-1577-JP-1の位置を特定する目的で行われました。しかし、いずれもSCP-1577-JPを使用した時点でGPSの電波が途絶えたため、担当職員、水川博士はSCP-1577-JP-1からは帰還できないものと結論を出しましたが、2018年██月██日に突如Dクラス職員のGPS反応が現れたため、急遽捜索に向かいました。以下は2018年██月██日と、同年██月██日に行われた実験で、SCP-1577-JP-1に実験で転送されたDクラス職員D-15771とD-15772が共に帰還してきた事を受け行われたインタビューです。これにより、SCP-1577-JP-1から脱出が可能であることが判明しました。

対象: D-15771とD-15772

インタビュアー: 水川博士

<録音開始, [2018/██/██]>

水川博士: 最初に君達が来たときは驚いたよ。単調直入に聞きたいんだが、どうやってあの2017年の世界から、帰還したのか、詳しく教えてくれないかな。

D-15771:
D-15772:
D-15771:
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]

<録音終了, [2018/██/██]>

終了報告書: 二人の話を聞き、証明されたのは、SCP-1577-JP-1の世界は一つであり、認識障害を指摘することで脱出が可能であるということだ。また、SCP-1577-JP-1内の1年間は現実世界での24時間だということ。これは大きな発見である。しかし、世の中は広く駅員██氏が、SCP-1577-JP-1で見つけるのは、困難だろう。だが、何故SCP-1577-JPは2017年に拘るのだろうか。これからはそれを研究すると共に、取り残された██氏の捜索を行う手立てを、見つけなければ。