サンドボックスM
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 標準的な人型オブジェクト収容施設にて収容します。食事は通常の人間と同じものを1日に2回与え、週に1度のメンタルセラピーによって対象の心身における健康を維持してください。
また、対象の管理を担当する職員は食事の提供、実験以外の時間は対象から1000m以上離れたオフィスで勤務します。これはメンタルセラピーを担当する医師においても同様です。

説明: SCP-XXXXは日本人女性とみられる人型オブジェクトです。年齢は25歳前後に見えますが、異常性が発現したとみられる19 年から見た目の変化がありません。血圧が平均より低い他は、同世代の日本人女性と比較して、身体的な異常はありません。また、戸籍も存在し、本籍は  県  市となっています。

SCP-XXXXは、他の人間が1日1時間以上かつ1週間以上継続して接触(会話、身体的接触、視線を合わせる等)を行った際に異常性を発揮します(このとき、接触した人間をSCP-XXXX-JP-Aとします)。SCP-XXXXはSCP-XXXX-Aが半径500m以内に存在するとき、SCP-XXXX-Aの身体的疲労を「吸収」します。吸収された肉体的疲労はSCP-XXXXのものとして反映されます。疲労を吸収されたSCP-XXXX-Aは身体的な体力が回復し、休憩することなく働くことができます。SCP-XXXX-Aが効果範囲外出ない限り、異常性は継続されます。
この効果は人間のみを対象としています。吸収に身体的な接触は必要でなく、どのようにしてSCP-XXXX-Aの感知・疲労の吸収を行っているかは不明です。

また、SCP-XXXX-Aは疲労を吸収されていることを認識できず、「今日は疲れない」「なんだか力がわいてくる」などと述べます。また、SCP-XXXXの疲労については心配する様子を見せることがほとんどです。

通常通りの休養、食事療法を通してSCP-XXXXを疲労から回復させることが可能です。しかし、SCP-XXXXの体力は一般的な日本人女性と同等であり、1度に吸収する疲労が許容量を越えた場合、対象の過労死及びオブジェクトの破壊につながると予測されます。

SCP-XXXXは勤務していた会社で突然倒れ、搬送された病院で過労だと診断されました。しかし、勤務していた会社では1日7時間以下の勤務と週に2日の休暇の確保が厳守されており、過労で倒れるほどの勤務量ではありませんでした。また、病院においても症状が回復しないどころか悪化していくこと、対象が休職してから同じ会社に勤務する人の疲労を訴える受診が相次いだことから、病院に勤務していたエージェントにより調査、確保されました。
対象には「重度の慢性疲労を治療する」と伝えており、本人もそれを信じているため、財団には協力的です。

SCP-XXXXの異常が一般に知られた場合、一般企業におけるオブジェクトの無用な破壊を引き起こすことが予測されるため、財団にて保護を行っています。
財団内でも収容違反への対応等においてSCP-XXXXの濃緑を使用することが提案されましたが、同じくオブジェクトの無用な破壊を防ぐために却下されました。

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]