三須邸
評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP おいしい砂糖

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1は50cm立法の標準的な鋼鉄製の金庫に、内部を空にした状態で収容されます。
SCP-XXX-JPを使用した実験を行った後、消費されなかったSCP-XXX-JP-2は焼却処分してください。

説明: SCP-XXX-JP-1は高さ10cmの透明な瓶で、底面には「S.S.Bottle」の文字が刻印されています。
SCP-XXX-JP-1は一見ガラスでできているように見えます。質量や屈折率に異常はありませんが、物理的衝撃に対して強い耐性を持っており、SCP-XXX-JP-1のサンプルを採取しようとする試みは全て失敗に終わっています。
刻印以外の形状が一致する瓶が██県██市に存在する██社から製造されていますが、工場からは何の異常も発見されず、同様の性質を持つオブジェクトの出現も確認されていません。

SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP-1が生成する、一般的に砂糖菓子と分類される各種食品です。
これらはSCP-XXX-JP-1に甘味料を封入することで生成されます。
封入された甘味料は一度SCP-XXX-JP-1内で融解した後、再結晶化するようにSCP-XXX-JP-2へと変化します。
封入した甘味料の重量とSCP-XXX-JP-2の重量は一致しておらず、重量の変化に規則性はありません。
また、同様の甘味料を用いても生成されるSCP-XXX-JP-2の形状が一致するとは限りません。

糖と分類される甘味料ならば、SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2を生成することが可能です。
実験の結果、人工甘味料ではSCP-XXX-JP-1は反応しませんでした。

実験記録XXX-JP-01

甘味料: ██社販売 上白糖

結果: 約300粒の金平糖が生成される。色は白・青・紫の3色。生成時間は2時間。
摂取したD-XXX-JP-01は「シンプルな味で美味しい」と述べる。
成分分析の結果、生成物は砂糖のみで構成されており、着色料は検出されなかった。
生成物が3色になっていた原因は不明。

実験記録XXX-JP-02

甘味料: ██社販売 上白糖

結果: 10粒の飴玉が生成される。色は桃色。生成時間は7時間。
摂取したD-XXX-JP-02は「桃の味がするが、ものすごく甘い」と述べる。
成分分析の結果、XXX-JP-01と同様に砂糖のみで構成されており、香料・酸味料などは検出されなかった。

実験記録XXX-JP-05

甘味料: ███社販売 三温糖

結果: 30粒のボンボン菓子が生成される。殻・内容液共に白色透明。生成時間は5時間。
摂取したD-XXX-JP-05は「ウイスキーの香りがする」と述べる。
成分分析の結果、生成物はこれまでの実験同様に砂糖のみで構成されており、D-XXX-JP-05が指摘したような酒類の成分は検出されなかった。

実験記録XXX-JP-08

甘味料: ████社販売 サッカリンナトリウム

結果: 生成物なし

実験記録XXX-JP-09

甘味料: ████社販売 スクラロース

結果: 生成物なし

SCP-XXX-JP-1は当初、「砂糖から砂糖菓子を作ってくれるガラス瓶」としてAnomalousアイテム登録されていましたが、「生成物を定期的に摂取していた██研究員の様子が異常である」という報告から再調査され、SCPアイテムとして再分類されました。
SCP-XXX-JP-2の摂取を、量に関わらず継続して行った人間は、砂糖という食品に異常な固執を見せるようになります。

以下は20名のDクラス職員に、通常の食事とは別に毎日20gのSCP-XXX-JP-2を継続して摂取させた際の実験記録の抜粋です。
実験は30日を超過した為、実験対象となったDクラス職員には特別な雇用措置がとられています。

点滴による脱水症状への処置の後、全員にクラスCの記憶処置と1ヶ月のカウンセリングを継続して行いました。
砂糖に対する認識は改善され、飲食も通常のように摂取することができるようになりましたが、多くの者が「今でも砂糖さえあれば生きていける気がする」などと語っていたと報告されています。

煮詰まってしまったので寝かせている案

評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP 盲目ブロック

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPを回収する試みは全て失敗に終わっており、現在はオブジェクトの存在するとされる区画を財団私有地として、立ち入り禁止の検問を敷いています。
職員は、SCP-XXX-JPの特性が発揮するとされるポイントを、カメラを用いて常時監視する必要があります。
また、将来的にSCP-XXX-JPの特性が発揮する可能性のある地域へは、定期的に周辺住民や医療機関の調査を行ってください。

SCP-XXX-JPに接触し、その影響を受けた人物が現れた場合、速やかに財団の監視下にある病院に収容し、目撃者や親族にBクラスの記憶処置を施してください。

説明: SCP-XXX-JP-Cは、██県営████公園の園路に設置された、コンクリート製の視覚障害者誘導用ブロック(点状)です。これは2001年に制定されたJISの規格を満たしたものであり、各ポイントには同様のブロックが4枚から9枚設置されています。園路には線状ブロックも配置されていますが、これらのブロックにSCP-XXX-JPの特性が現れない事は確認済みです。

SCP-XXX-JPの影響が表れるのは、オブジェクトに両の足で5秒以上接触した場合のみです。片足のみの接触や、掌での接触時にはその影響は表れませんでした。

SCP-XXX-JPの影響を受けた人間は、極度の視力の低下、或いは完全な失明状態を発症します。オブジェクトから離れても視力が戻ることはなく、眼球にはいかなる異常も見られませんでした。あらゆる治療が試みられましたが視力の向上、回復には繋がりませんでした。
オブジェクトの影響を受け、財団の監視下にあった████ ███の視力が、接触から8ヵ月後に回復したという報告がありました。Dクラス職員を用いた実験の結果、個人差はあるものの全員の視力が大体6ヶ月~1年後に回復することが確認されました。実験前と比較しても、視力や見え方に大きな差はありませんでした。

SCP-XXX-JP-Aは██県内の████公園の園路に設置された視覚障害者誘導用ブロックですが、実験XXX-JP-A-003以降オブジェクトは非活性化状態にあります。

現在、████公園と██県営████公園は財団の監視下の元、民間に開放されています。

SCP-XXX-JPは、██県で原因不明の失明症状を発症していた患者が、皆一様に「████公園に立ち入った際に失明した。」と述べていたことから調査、発見に至りました。この症例の報告は200█年になってから増えており、最初の症例が発見される一月前に、████公園は園路のバリアフリー対策工事を終了していました。バリアフリー対策工事は████組という会社によって施行されたという記録が残っていますが、財団のデータベースに████組という会社は存在していません。
その後、財団の調べにより████組がバリアフリー対策工事を請け負ったとされる公園は日本国内に██箇所存在するとされていますが、20██/██/██現在SCP-XXX-JPの特性が現れた点字ブロックの存在が確認されているのは、████公園のみです。

付録 SCP-XXX-JP-██:
以下、影響を