Mishimayamina

アイテム名:「悪夢のぬりえ(仮)」

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid(仮)

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは、外部からのみ施錠可能な密室に置かれたデスクの上に置いて下さい。視覚情報に関わる創作行為を趣味、または仕事で行ったことのある人物とSCP-XXXX-JPとの接触は避けて下さい。ただし、毎日日付変更直後に、視覚情報に関わる創作行為を趣味、または仕事で行ったことのあるDクラス1名に何らかの画材を用いてSCP-XXXX-JPの人物部分に色を塗らせて下さい。色を塗らせる際は、外から鍵をかけた密室内で行って下さい。

説明: SCP-XXXX-JP-1は、A4サイズの一般的な白色普通コピー用紙に縦向きに印刷された画像です。印刷されている画像は武器を手にした人物、または人間に類似した生物の塗り絵で、日付変更のタイミングで画像の人物及び背景の景色が変化します。塗り絵の線は黒一色で描かれているのに対し、背景はフルカラーで印刷されています。

SCP-XXXX-JP-1に接触した人物がイラストレーション、デザイン等、視覚情報に関わる創作行為を趣味や仕事で行ったことがない場合、SCP-XXXX-JPは異常性を発現しません。

色を塗られていないSCP-XXXX-JP-1に接触した人物が視覚情報に関わる創作行為を趣味や仕事で行ったことがある場合、接触した人物は直ちにSCP-XXXX-JP-1に色を塗りたいという衝動に襲われます。この際、周囲に画材があればそれを用い、画材がない場合は自身の身体の一部を噛み切って出た血や、身体の垢、唾液などの体液を用いることがあります。色を塗る際に用いるものは、SCP-XXXX-JP-1に付着させられるものであれば有色の物体、白色の物体、透明な物体のいずれの場合も確認されています。

SCP-XXXX-JP-1に色を塗られた後、または色を塗られなかった場合の日付変更後、SCP-XXXX-JP-1に塗られた色が消え、画像の人物及び背景の景色の変化が起きると同時にSCP-XXXX-JP-1がある部屋に、SCP-XXXX-JP-2が出現します。SCP-XXXX-JP-2は、前日に色を塗られた場合塗られた通りの色と姿であり、塗られなかった場合は容姿や服装、所持品が前日のSCP-XXXX-JP-1と同一の、白一色の姿で出現します。

SCP-XXXX-JP-2は、出現直後に最も近くにいる人物を所持している武器で殺害後、消失します。現在、最も近くにいる人物のもとへ向かう、最も近くにいる人物を殺害する以外の自律行動をするパターンは確認されていません。SCP-XXXX-JP-2を捕獲する、殺害する、武器を奪う、無力化するのいずれの試みも全て失敗しており、付近の人物を殺害する以外の状況においてSCP-XXXX-JP-2が消失することはありません。

***以下、このアイテムの異常性についてまとめ(補遺またはTaleでもう少し詳しく書きたいところ)

・A4サイズの一般的なコピー用紙に印刷された、背景着色済みのキャラクターの塗り絵。キャラクターに色を塗ると、日付変更と同時にそのキャラクターが現実に出現して、一番手近に殺せる人間を殺害したあと消滅する。また、日付変更と同時に塗り絵の絵柄はリセットされ、また新しいキャラクターの塗り絵へと変化する。これを毎日繰り返している。絵柄のキャラクターは、現実に存在する普通の人間も、いわゆるケモミミキャラクターも、ロボット系のキャラクターも、老若男女どんな人物でも現れる。というか二次元のイラストで表現可能な人型の生物であればなんでも塗り絵になる。
・出現したキャラクターの武器は塗り絵内に描かれていて、その武器を用いて殺害する。今のところ武器を使わない(=素手や足などで殺害する)パターンは確認されていないが、杖や本など魔法使いのような武器を手にしていて魔法らしき何らかの能力で殺害するというパターンはある。他にも、武器として機能するモノであれば凍った豆腐だろうと毒薬だろうとアレルゲン物質だろうと何を武器として扱われる可能性もある。
・修正液や不透明絵の具等を利用して線画を潰してキャラクターを改変しようとすると、線が消えたそばからまた線が上に現れてしまうので武器を塗り絵のキャラクターから奪ったりするのは無意味。分かりやすく言うと、デジタルイラストにおける線画レイヤーが必ず一番上に存在し、色を塗るのは線画レイヤーの下にしか出来ないみたいな状態。
・塗り絵の紙を破ると日付変更による絵柄リセットと同時に修復される。破片はそれぞれ別々に収容すると一番大きな破片のところに集まる。そして破られた日に塗られたor塗られなかったキャラクターはちょうど破られた部分と同一の部分でバラバラになって、最も大きな破片がある場所に出現する。この状態でも確実に誰かを一人殺して、そしてキャラクターの身体の全部分は消滅する。また、燃やすと日付変更時に何事もなかったかのように燃やした場所に塗り絵が現れると同時に、燃やす直前の塗られた色の状態のキャラクターが炎を纏った状態で誰かを一人殺す。同様に水浸しにするとキャラクターと武器が水濡れになるが、これによって武器が無力化されることはない(精密機器だとしても正常に動作する)。この時の炎は通常の物理現象の炎と全く変わらないので、普通の火で燃やせるものは全部燃えてしまう。また、紙をぐしゃぐしゃにした場合は、それによる変化は起こらない。
・色を塗られた場合、塗られた色ごとにステータスが変化するということはない。
・SCP-XXXX-JP-2の出現場所が人の居ない部屋であった場合は普通にドアを開けて普通に人がいるところへ向かって殺す。道中に鍵がかかっているなど通れない扉があると、3Dゲームの当たり判定バグのようにすり抜けて通ってしまう。よってSCP-XXXX-JP-1はともかく、-2の収容は不可能。毎日現れては人一人殺して消えるだけなので大した問題はないが。
・この塗り絵は日本・東京のあるイラストレーターの自宅から見つかった。イラストレーター本人が何者かの手によって殺害された翌日から、イラストレーターの家の家族、近所の隣人が一日に一人殺されるという現象が発生。イラストレーターの自宅からはSCP-XXXX-JP-1と似たような背景のみ着色済みの塗り絵が数多く見つかっていた他イラストレーターには妹がおり、妹のために作った塗り絵が何らかの理由で異常性を発現したのがSCP-XXXX-JP-1。