眠々蝉の砂々箱

批評を受け付けている下書き

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは高気密性の液体保存容器に入れた状態で、保管サイト-8149の低脅威度物品収容ロッカーに収容されます。財団で収容されるSCP-XXX-JPは、サンプルとしての30 mLのみです。それ以上のものは、除染プロトコルXXX-JPを実施し、異常性を無効化した上で処分してください。

説明: SCP-XXX-JPは認識災害的性質を有した臭気成分を発生させる、人間の血液です。後述する認識災害を発生させる点を除いて、この血液・臭気成分に特異な点はみられません。また、SCP-XXX-JPを用いたDNA鑑定による個人の特定は成功していません。

SCP-XXX-JPの臭気を知覚した1人間(以下"罹災者")は、原因不明の頭痛・咽頭痛を引き起こし、更に強い閉塞感を訴えるようになります。これらの影響は、罹災から約90秒以内にクラスA記憶処理を行うことで完全に克服可能であり、以降に続く症状もみられなくなります2

特に例外的事象3の介入なく罹災から約2分が経過した場合、罹災者の鼻腔・歯茎・消化器官から出血が始まります 不明な原理でSCP-XXX-JPが発生します。これは、おおよそ該当箇所からの出血と同様の発生の仕方をします。罹災者は実際に自身が出血していないにもかかわらず、これを例外なく「自身が出血している」と認識、パニック状態へ陥ります。多くは同時に激しい痛みを訴えますが、認識災害によるものと思われる損傷が罹災者に一切確認されないため、これも幻覚であると結論付けられています。罹災者は最終的に「自身が多量の出血した」という誤った自覚が原因と思われる、ショック死と同様のプロセスを経て心臓発作を起こし死亡します。

付録: 以下は、SCP-XXX-JPによる認識災害の参考として保存されている実験記録の1つです。

実験記録XXX-JP #4

日付: 18██年4月12日
被験者: Dクラス職員1名


<記録開始>

[映像は、実験室内部の被験者とテーブルの上に用意されたSCP-XXX-JPの入った試験管を、天井の一角から見下ろすかたちで映している]

██研究員: 被験者は目の前にある試験管のキャップを外し、内容物の臭いを確認してください。

被験者: これか? [試験管を手にとる] うわ……血じゃねぇか。 [試験管のキャップを外し、注ぎ口を鼻に近づける] あー。生臭い、気分が悪くなりそうだ。

██研究員: 臭いを確認したらすぐにキャップを閉じ、元の場所へ。

被験者: はいはい……んで、終わりか?

██研究員: いえ。これから2分か3分程度、経過観察させていただきます。

被験者: [溜息] そうか……。まぁそうだよな。

[10秒程度の間]

被験者: なぁ……急に頭と喉が痛くなってきたんだが。一体何なんだったんだあの血は。

██研究員: それには答えかねます。症状については記録しておきます。

被験者: へぇそうかい……さっさとこんな狭苦しい実験室から出たいもんだ。

██研究員: 狭苦しい……ですか。面積でいえばそこまで狭くないと思うのですが。

被験者: 何言ってんだ……こちとら狭くて暗くて、息苦しくて仕方ないってのに……。

██研究員: 狭くて暗い?[間] 把握しました。記録しておきます。

被験者: まったくひどい仕打ちだ……。ただ[判別不能]のに……。

██研究員: 今なんと?

被験者: あークソ。頭痛が酷いんだから黙っててくれ。何も聞きたくない。

[以降約90秒間、被験者の不明な呟きと██研究員による質疑が繰り返されたため省略]

██研究員: 症状に変化はありませんか。

被験者: [不明な呟き]

██研究員: 聞こえていますか。

被験者: ふざけやがって!俺はこ[判別不能]じこめられたままか!まったく酷い話──[頭を抱えながら呻く]

██研究員: 一体何を──

[被験者は突如、体をのけぞらせるようにしながら悲鳴をあげる。その開いた口より、歯茎からのSCP-XXX-JPの発生が確認できる]

被験者: クソ!クソ![SCP-XXX-JPを吐き出す] なん──これは……血……口から!?[手を口元に当てる]

██研究員: それは確かに血液ですが、あなたのものではありません。落ち着いてください。

被験者: はぁ!?なんの冗談だ!こんな時になぁ──[手で鼻を拭う。その手に大量のSCP-XXX-JPが付着していること、被験者の鼻腔からSCP-XXX-JPが発生していることが確認できる]

被験者: こ、今度は鼻血かよ……。

██研究員: ですから、それは──

被験者: あ……あ……[悲鳴]

[被験者からのSCP-XXX-JPの発生が激しくなる]

被験者: 助けてくれ!ここから出してくれ!こんな雑な扱いはないだろう!?治療を!早く!

██研究員: 落ち着いてください。それは出血ではありません。実際にあなたを今襲っているのは幻覚です。

被験者: 狭い、暗い、痛い、苦しい……助けてくれよ俺らを!早く![間] ああ、血が……血が……もうおしまいだ……。

[被験者は膝をついた後、うつ伏せに倒れ、約10秒間沈黙]

被験者: 俺らはぜった[判別不能]ない……。

[約12秒間の沈黙]

██研究員: 被験者は沈黙、待機している職員は処理を開始してください。実験を終了します。

<記録終了>

収容経緯: 18██年4月5~8日、██県に存在する███村において、原因不明の出血熱に酷似した病が流行し、住民人口の約87.4%が死亡していたこと、これについて現地で調査を行っていた人間がすべて同様の症状で死亡していたことが財団の注意を引きました。4月9日、財団によって関係者/周辺地域住民へのカバーストーリーの適用/███村周辺の封鎖の後、対バイオハザード装備を行った部隊によって調査が行われました。現地では、極めて異常な量のヒトの血液が発見され、それはサンプルとして一部回収がされました。

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███村において、特にSCP-XXX-JPが大量に発見された場所。その量推定█,500 L以上。(18██年4月12日撮影/SCP-XXX-JPは処理済)

4月12日、回収されたサンプルの検査/検証によってSCP-XXX-JPの存在/異常性が明らかになり、収容されました。また、該当地域において発見されたSCP-XXX-JPと思われるヒトの血液はすべて処理されました。財団による███村の封鎖状態の解除は現在検討中です。











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