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[
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、最低3機の遠隔操作ドローンによって、24時間体制で観測され続けなければなりません。各ドローンにはカント計数機、電磁波測定器を含む複数の観測機器が割り当てられ、それぞれ2種以下の観測機器を同時に搭載します。ドローン1機につき、4名以上の職員が観測、操縦担当として割り当てられます。SCP-XXX-JPより半径200m以内への民間人の進入は、カバーストーリーによって防がれます。
アイスボックス
MetaTitle
(未定義)

そこのお前!!レモン1個にはレモン4個分のレモンが含まれてるんだぜ!!!!
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: SAFE1
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPを内部に4つ含むSCP-XXX-JPは、内部に4つ分の低脅威度物品収容ロッカーを含む低脅威度物品収容ロッカーに収容されます。
説明: SCP-XXX-JPは内部に4つのSCP-XXX-JPを含むレモン(学名: Citrus limon)です。
MetaTitle
異常存在のなくし方

SCP-XXX-JP-A。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの収容方法は確立できていませんが、その出現範囲は財団施設内にとどまっている為、当該オブジェクト実体による被害を最小限に抑えるための対策の研究を優先して行ってください。
日本全国の超自然的存在に関係する研究を行っている団体、及び個人を特定し、その周囲の監視を行ってください。SCP-XXX-JPと思われる実体の目撃が確認、及び報告された場合は、銃火器を装備させた機動部隊を目撃者の元へ向かわせ、出現したSCP-XXX-JPへの攻撃を行い、これを無力化してください。この際、SCP-XXX-JPを目撃した民間人がいた場合クラスA記憶処理を施し、適切なカバーストーリーを適用してください。
説明: SCP-XXX-JPは一貫した外観を持たない人型の実体です。この実体はおよそ6ヶ月に1度の間隔で、日本国内のランダムな主に超自然的存在に関する研究に従事している人間1人を対象として、その周囲に出現するようになります。対象となった人間は最終的にSCP-XXX-JPによって殺害されますが、これはSCP-XXX-JPへの銃撃などによる物理的な攻撃で、実体の70%以上の損傷を与えることで防ぐことが可能です。この場合、SCP-XXX-JPはその場で成分不明の粉末状の物質へと変化した後に消失し、以降6ヶ月以上の間再度出現することがなくなります。
補遺1: SCP-XXX-JPの出現事例(一部抜粋)
事例番号: SCP-XXX-JP-02
出現日および出現場所: 19██年3月12日、サイト-8125
SCP-XXX-JP実体の外観: 身長200~210cm程度の実体。無毛で体色は淡いピンク色。頭部が存在せず、首からは人間の大腸と思われる器官が1mに渡り伸びていたとされている。
対象となった人物: ██研究員
概要: ██研究員によるSCP-XXX-JPの目撃報告がなされた3日後に、サイト-8125の研究施設にて全身が強酸性の液体によって溶かされた状態で██研究員と思われる死体が発見された。周囲に飛散していた液体の成分を解析した結果、人間の胃液と同様の成分が確認された。
事例番号: SCP-XXX-JP-12
出現日および出現場所: 19██年7月4日、██県███製鉄所
SCP-XXX-JP実体の外観: 身長110~120cm程度の実体。老人の顔が描かれた円盤状の彫刻に、人間の腕と脚を取り付けたような外観をしていたとされている。2
対象となった人物: エージェント・██
概要: ███製鉄所に潜入していたエージェント・██によるSCP-XXX-JP出現の報告がなされた2日後に、███製鉄所周辺のコンビニエンスストアのトイレにてエージェント・██が四肢を切断された状態で発見された。切断された四肢の行方は不明のままである。
事例番号: SCP-XXX-JP-19
出現日および出現場所: 20██年1月12~15日と推定、██県██オカルト研究所
SCP-XXX-JP実体の外観: 不明
対象となった人物: ██ ██氏
概要: 20██年1月16日に、██県内の██ホテルのエレベーター内にて██氏が両腕を歪な角度に折られた状態で発見された。死因は窒息死とされており、その窒息の原因は不明。同日、██氏がSCP-XXX-JPと思われる実体によって殺害される瞬間を目撃した人物が見つかり、インタビューが行われたが事態の目撃によるショックが原因だと思われる記憶障害が発生しており、有力な情報を得ることができなかった。当該人物に対しては、クラスA記憶処理を施し、カバーストーリー適用の後に解放した。民間人が対象となった事例はこれが初めてであり、特別収容プロトコルの改訂がなされた。
事例番号: SCP-XXX-JP-25
出現日および出現場所: 20██年2月7日、サイト-8107
SCP-XXX-JP実体の外観: 身長160~170cm程度の実体。一般的な成人男性と同様の外観であったが、両腕部全体が松葉杖で構成されていた。
対象となった人物: ██博士
概要: ██博士によるSCP-XXX-JPの目撃報告がなされた後に、同サイトの隔離施設にて██博士を保護。監視カメラにより24時間体制で隔離施設内部を監視し、付近に武装した職員を待機させ、SCP-XXX-JPによる██博士の殺害を妨害しようとする試みがなされた。4日後、施設内部にSCP-XXX-JPが出現。直後に武装した職員によって銃撃による攻撃が行われ、SCP-XXX-JPの沈静化、及び██博士に対する殺害の妨害に成功した。
補遺2: SCP-XXX-JPの対象となった人物は、SCP-XXX-JPに関する動画、及び画像を正常に認識できないことが分かりました。その多くはそれが動画か画像かにかかわらず、「異様な色合いをした花の静止画に見える」と述べています。
投稿済み
- SCP-1313-JP - 3回見たら死ぬ絵
墓
アイテム番号: SCP-XXX-JP-A
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-Aはサイト-81██のレベル5セキュリティサーバー内に保管されます。当該オブジェクトの取り扱いは、レベル4以上の担当職員にのみ許可されています。
SCP-XXX-JP-Aを扱う職員は、定められた対抗ミームを確実に摂取していなくてはなりません。
MetaTitle
脳回蛸
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPに関するミーム災害を発生させないため、██県██市に存在する佐藤 ██氏の自宅を中心とした半径400mのエリア(以降、該当エリアを"エリアXXX-JP"と呼称)を適切なカバーストーリーを流布した上で封鎖し、一般人の立ち入りを禁じてください。エリアXXX-JP周辺にはミーム汚染を防止するための対抗ミーム処置を施した10名以上の警備員を配置し、同様の処置を施した5名以上の職員をエリア内部に常駐させることでSCP-XXX-JP発生の確認、それに伴うSCP-XXX-JP-A群の監視を行わせてください。
SCP-XXX-JP-Bは、サイト-81██に存在するセキュリティデータサーバに保管されます。このデータへのアクセスはクリアランスレベル3以上の担当研究員のみが可能です。音声の再生は必ずヘッドセットを用いて、対抗ミーム処置を施した人間が行ってください。
SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスNeutralizedの再分類に伴い、一部プロトコルが解除されています。
説明: SCP-XXX-JPはエリアXXX-JPにおいて発生する異常現象です。現象は日本時間で18時~20時の間継続し、その間同エリアにおいてSCP-XXX-JP-A群が出現します。この範囲は財団が認知した時点で半径約320mに渡って広がっており、徐々に拡大していることが判明しています。

SCP-XXX-JP-A-1

SCP-XXX-JP-A-2
SCP-XXX-JP-AはクラスD霊体3に分類される異常存在群です。当該霊体を肉眼で視認した場合、耳元でSCP-XXX-JP-Bの内容と同様の音声が流れているような感覚を認知します。これは霊体を視認し続けている間継続し、目を離した時点でその幻聴症状は終了します。これはSCP-XXX-JP-Bと同様のミーム的影響力をはらんでおり、20秒以上の連続した視認によって異常な影響を被ります。以下は、SCP-XXX-JP-Aとして出現する霊体の外見と行動パターンです。
分類番号 | 外見 | 行動パターン |
---|---|---|
SCP-XXX-JP-A-1 | アカクラゲ(学名: Chrysaora pacifica)に類似。全長は約5m。 | 地上12m~15mの高度を維持した上で不規則に移動する。 |
SCP-XXX-JP-A-2 | ミズダコ(学名: Enteroctopus dofleini)に類似。全長は約10m4。 | 地上20m以上の高度を維持して浮遊しており、エリアXXX-JP中央部から殆ど移動を行わない。 |
一度のSCP-XXX-JP発生につきSCP-XXX-JP-A-1は同時に20~25体、SCP-XXX-JP-2は1体のみ出現することが確認されています。
SCP-XXX-JP-Bは佐藤 ██氏が作成したと思われる、再生時間54秒 1分32秒のMP3形式の音声ファイルです。内容は合成音声による歌詞のついた楽曲であることが確認されています。これはミーム的性質を有しており、音声をおよそ20秒以上連続して聴いた人間はそれに強く依存するようになります。依存者は、SCP-XXX-JP発生時中にSCP-XXX-A群を視認することによってSCP-XXX-JP-Bを聴こうとする行動をとるようになり、SCP-XXX-JPに関する情報を含む発言すべてにミーム的性質が付与されます。
[20██/██/██追記] SCP-XXX-JP-A群によるミーム的影響の強さはSCP-XXX-JP-A-2の全長に比例することが明らかになりました。
[前奏10秒]
オレンジの海 優雅に泳ぐ 甘き毒持つ 肉の傘
ふりまく毒は 貴方の脳を 捉え震わし 溶かすのだ
側坐核へと 染み行き包む 心地よい毒 肥る蛸[間奏7秒]
[ノイズ音10秒]
収容経緯: 19██/██/██、██県██市において多数の市民が特定の時間に一様な行動をとっていることが財団の目に留まり、現地での調査が行われました。これによりSCP-XXX-JPの発生とSCP-XXX-JP-A群の確認、SCP-XXX-JP-Bの発見がされ、アノマリーとしてのナンバリングがなされました。この時点でミーム汚染による被害は推定5███人だったとされており、うち49██人を保護、調査の後に抗ミーム処置及びクラスA記憶処理とカバーストーリーの適用を行い██市外へ開放しました。
付記: 調査によって佐藤 ██氏は3年に渡って合成音声を用いた楽曲の創作活動を行っており、創作物の一部をインターネットへ公開していたことが分かっています。また、20██年より同氏の身元が行方不明となっており、現在も発見されていません。
インシデント記録: 20██/██/██のSCP-XXX-JP発生から約1時間後、突如SCP-XXX-JP-A-1群が消失、SCP-XXX-JP-A-2が全長約1mまで収縮し、西方へ高度を落としながら移動していく様子が確認されたという報告がなされました。また、この際エリアXXX-JP内にて約20分間、SCP-XXX-JP-Bとその続きと思われる未知の歌詞を含んだ音声が繰り返し流れていたとの報告もされていますが、その音声の録音には成功していません。SCP-XXX-JP-A-2の行方は判明しておらず、以降SCP-XXX-JPの発生が確認されなくなりました。
また当インシデント後、SCP-XXX-JP-Bのノイズ部分が以下のような詩に置き換わっており、音声データの長さが変化していることが判明しました。
補遺: インシデント発生以降SCP-XXX-JPの発生が2年間以上確認されず、当該オブジェクトに関するミーム汚染を受けている人間が発見されなかったため、オブジェクトクラスのNeutralizedへの再分類についての審議が行われ、20██/██/██に可決されました。
アイテム番号: SCP-1580-JP
オブジェクトクラス: Euclid(潜在的Keter)
特別収容プロトコル: SCP-1580-JPが発生する可能性は極めて低いと考えられていますが、発生時の危険性を鑑みて、常に全国の地上20階分以上階層が存在するエレベーターの存在を調査し、把握されているべきです。該当エレベーターには、SCP-1580-JP-Aに指定される手順で走行が行われないようにシステムに細工を施してください。SCP-1580-JP-Aについて情報を記録したファイルは、サイト-81██のレベルⅣセキュリティサーバー内で管理され、この情報の全てはセキュリティクリアランスレベル1580-JP/4以上の職員のみでしか共有されません。
SCP-1580-JPを発生させる実験は無期限に凍結されています。
説明: SCP-1580-JPは地上20階分以上階層が存在するエレベーターを用いて特定の手順(以下"SCP-1580-JP-A")で階層移動をし終えた直後に発生する搭乗者の転移現象です。この現象による転移先はいずれも地上であり、SCP-1580-JP-A-7によって変化することが分かっています。
SCP-1580-JP-AはSCP-1580-JP-A-1~SCP-1580-JP-A-7の7回分の手順で構成されています。SCP-1580-JP-A-7が"任意の階層への移動"であるということ以外の情報へのアクセスはセキュリティクリアランス1580-JP/4が要求されます。
以下は、サイト-81██内の地上25階まで存在するエレベーターを用いて行った実験の記録の抜粋です。被験者にはGPSとストリーム通信の行えるビデオカメラ、及びマイクヘッドホンを所持させ、転移先の確認と記録が行われました。
#1
被験者: D-10034
SCP-1580-JP-A-7: 1階へ移動結果: 被験者はサイト-81██内の第██実験室へ転移した。実験が行われたエレベーターからの距離は約20m。
メモ: "この結果を今後のSCP-1580-JP-A-7に対する結果の基準に用いることにする。" -██博士
#2
被験者: D-10126
SCP-1580-JP-A-7: 2階へ移動結果: 被験者は兵庫県██市の████へ転移した。実験が行われたエレベーターからの距離は約███km。
メモ: "SCP-1580-JP-A-7を1階分変化させた際の結果の変動は私が想定していたものよりも大きなものであった。今後近い実験での転移先が、日本に留まらなくなる可能性がある。" -██博士
#3
被験者: D-11006
SCP-1580-JP-A-7: 3階へ移動結果: 被験者はマカオの█████区へ転移した。実験が行われたエレベーターからの距離は1500km以上。
メモ: "国外への転移の可能性は想定していたが、まさか3回目でこのような結果になるとは正直思っていなかった。SCP-1580-JPの影響力は我々の想定を超えて強力なものなのかもしれない。" -██博士
#4
被験者: D-15230
SCP-1580-JP-A-7: 4階へ移動結果: 被験者はチリのアタカマ州、█████へ転移した。実験が行われたエレベーターからの距離は8500km以上。
メモ: "さしずめ地球の裏側まで転移しているということになるが、これ以上SCP-1580-JP-A-7を変化させたら宇宙空間にでも転移させられるのだろうか。次回の実験は念のため、被験者には適切な装備をさせて行うことを提案する。" -██博士
#5
被験者: D-12912
SCP-1580-JP-A-7: 5階へ移動結果: 被験者はチリのアタカマ州、█████へ転移した。実験が行われたエレベーターからの距離は約8500 17000km以上。被験者の転移直後、深刻なインシデントが発生した(インシデント記録1580-JP参照)。
メモ: [データ欠損]
この記録は実験#5の際に発生したインシデント後、その内容についてD-12912がビデオカメラによって写した映像と生存者の証言を元に████博士がまとめたものです。

D-12912の所持するビデオカメラによって映し出されたインシデント発生時の様子。
日時: 1███年██月03日
14:06: SCP-1580-JPに関する実験が開始される。
14:09: SCP-1580-JPが発生し、D-12912がチリのアタカマ州、█████へ転移する。
14:10: 全国で地鳴りのような音が確認され始める。
14:21: 空に青白く光る亀裂のようなものや、異常な強さの白い光が観測されるようになる。
14:36: 建造物や樹木の多くが倒壊をはじめ、殆どの人間が重力の増加を知覚し始める。
14:38: 少なくとも██つ以上のサイトが壊滅的な被害を受け、Safe、Euclidクラスオブジェクトの5割が収容違反を起こす。
14:57: 全国の██つの活火山が連鎖的に小規模な噴火を起こし始める。
[データ欠損]
23:14: 殆どの現象が収束、収容違反を起こしたアノマリーの応急的な再収用が開始される。
[データ欠損]
◆ セキュリティクリアランスレベル1580-JP/4以上を要求
補遺: 18██年██月██日、SCP-1580-JPに関する実験によって引き起こされたインシデントの原因の調査の結果、インシデント前と比べて現在の地球の半径に2倍の差異があることが判明しました。これを受けて、この事実を認知している民間人に対しての記憶処理/カバーストーリーの適用が全国で開始され、SCP-1580-JPを発生させる実験は無期限に凍結されました。
アイテム番号: SCP-001-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-001-JPが掲載されているWebページを隔離/監視し、一般からのアクセスを防いでください。隔離対象であるWebページに関する情報や詳細な隔離手順は隔離/監視担当職員にのみ開示されます。
確認されているSCP-001-JPに関しては、それぞれ複製したものをサイト-81██のレベル5セキュリティサーバーで管理します。
SCP-001-JPを取り扱う全ての職員はレベル4/001-JPのクリアランスを保持している必要があり、事前に定められた対抗ミームを摂取していなければなりません。
説明: SCP-001-JPは[編集済]に掲載されている、フラクタルアートが描かれた異常な画像ファイル群、あるいはそのいずれかを指します。これらはミーム的/認識災害的性質を有しており、視認することで高次脳機能障害に酷似した症状を引き起こします。この症状は、当該オブジェクトから目を離すことで徐々に快復し、長くとも2時間で全快します。 脳機能の停止、致死性の心停止を引き起こします。("補遺1███/04/02"を参照)
現在、財団では██種のSCP-001-JPが確認されており、確認されたものから順に枝番号を付与したアイテム番号が割り当てられています。これらの有する異常性に大きな差異は認められません。ファイルサイズや画像の大きさは様々であり、それらは以下に示す通りになっています(情報は一部のもの)。アイテム番号 | サイズ(KB) | 大きさ(px) |
---|---|---|
SCP-001-JP-1 | 707 | 1024×768 |
SCP-001-JP-2 | 488 | 1100×777 |
SCP-001-JP-3 | 601 | 1600×1167 |
SCP-001-JP-4 | 316 | 1280×719 |
SCP-001-JP-5 | 625 | 1024×768 |
SCP-001-JP-6 | 509 | 1280×720 |
SCP-001-JP-7 | 548 | 800×500 |
SCP-001-JP-8 | 2600 | 1366×768 |
SCP-001-JP-9 | 804 | 1362×681 |
以下は、SCP-001-JPが掲載されているWebページへSCP-001-JPと共に併記されていた文章です。
自己相似性と複雑な図形、そしていくらかの"センス"で作られるアートは、しばしば膨大な量の情報を内包する。
有限のキャンバスに無限の情報が詰め込まれたこれらのアートは、見物人に対して一斉にそのすべてを訴えかけるだろう。そして見物人による観測はこれを更に増長する。
真なる美しさは、再帰的なアートと見物人が紡ぐ際限のない世界とストーリーによって生まれる。
Are We Cool Yet?
補遺1███/04/02: SCP-001-JPは、知的生命体によって観測された時間の累計に応じてそのミーム/認識災害性を増大させることが判明しました。これは、Dクラス職員を用いたSCP-001-JPが有する特異性の実験研究によって事故的に明らかになりました。現在、そのミーム/認識災害性は「脳への過負荷による脳機能停止、及び原因不明の心停止」に留まっており、これ以上の災害規模の増大は認められていません。
O5-3の提言
SCP-001-JPは恐らく、膨大な量のミーム/ミーム因子を有しており、これを閲覧者に対して瞬時に伝達することで脳機能の停止や心停止を引き起こしているのだろう。そのため、これらは一切の対策をしていない人間に対して「見ると死亡する」画像として機能する。この特異性を無力化することのできる対抗ミームを"鍵"として管理することで、我々は一種のセキュリティシステムを構築することができる。閲覧者の位置情報の特定や、処理部隊の派遣も必要ない。つまるところ、これは「ミームによる違反閲覧者の殺害代行者」として機能するのである。
財団が管理する機密情報を、許可なき人間から保護し、秘匿するための手段は既にいくつか存在する。パスコードの設定、偽装ファイルの作成、閲覧者の位置情報の特定から処理部隊の派遣──。しかし、これらは受動的な防御策であり、機密情報にアクセスを行っている人間にはやり直しや更なるセキュリティへの対応を許容することになる。処理部隊による閲覧者の終了処分には複数の職員の常時待機が必要である上に、対応に多かれ少なかれ時間を要する。
我々が管理すべき最高機密情報は、"閲覧者の即時終了"という手段を以てしてでも保護しなくてはならない。更なる機密性の向上のために、私はSCP-001-JPの利用を提案する。
プロトコル・パスヴォルト概要
当該プロトコルは、最高機密に分類される情報、及びそれに準ずる機密性が要求される情報(以降"機密情報")に対して順次適用されます。機密情報を表示する前にSCP-001-JPの提示を行うことで、専用の対抗ミームを摂取していない閲覧者に対して致死性の心停止を発生させます。これにより、意図しない訪問者による機密情報の取得/漏洩の防止し、秘匿性を向上させます。
各SCP-001-JPに対応する対抗ミームの管理はレベル5職員が行います。また、複数の機密情報にまたがって同種のSCP-001-JPが用いられることは推奨されません。

SCP-1580-JP
アイテム番号: SCP-1580-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1580-JPはその形態上、発見された場所に収容されます。当該敷地内に一般人が侵入するのを防ぐため、周辺地域にカバーストーリーを適用した上で常に最低5名以上の警備員を配置してください。
意図的にすり替えイベント1580-JPを発生させる実験には、必ずDクラス職員を用いてください。また、一度実験に用いられた職員を再度この実験に用いることは、異常性の発現が確認されないことが分かっている為、推奨されていません(実験記録1580-JP参照)。 これ以上のSCP-1580-JPを用いた実験は現在不要とされています。
[20██/██/22追記] 実験時以外において、SCP-1580-JPから未確認の人間が降機してきた場合、その身元の確認を行ってください。その後、適切な強度の記憶処理を行った上で、当該人物をDクラス職員として雇用、あるいはカバーストーリーの適用とともに解放してください。
説明: SCP-1580-JPは██県に存在する地上36m、積載450kgの製造元不明のエレベーターです。エントランスと最上階である展望デッキ以外にエレベーターが停止すべきフロアが無いにもかかわらずSCP-1580-JPの階数表示、及びボタンは10階分存在し、それぞれの階に当たる高度で停止することが可能です5。
SCP-1580-JPの異常性は、一度もすり替えイベント1580-JPの対象になったことがない人間がSCP-1580-JPに1人で搭乗することで発現します(以下、SCP-1580-JPの異常性発現のトリガーとなった人間を"搭乗者"と呼称)。この後、SCP-1580-JPは内部からの一切の操作を受け付けなくなり、不規則に階層移動を始めます。この現象は、搭乗者が任意の階から1階へ移動する際に発生する、すり替えイベント1580-JPをもって終了します。イベント発生中の状況をカメラ等の観測機器によって観測/記録することは、イベント発生中に起こる原因不明の機器の故障によって失敗しています。
すり替えイベント1580-JPは、搭乗者と並行別世界に存在する同一人物を対象として起こる時空間異常と考えられている現象です。対象はお互いが存在していた環境へ瞬間的に転移させられます。転移先をGPSによって追跡する試みは、すべてイベント発生直後の信号の途絶という形で失敗しています。
実験記録1580-JP
以下は、被験者を搭乗者としてSCP-1580-JPに搭乗させ、イベントを発生させる実験について記録されたものです。対象は搭乗者と同一人物であると考えられていますが、呼称に"-p"を付与してイベント発生前の搭乗者との識別を行っています。
実験番号 | 搭乗者 | 停止した階(停止順) | イベント発生後の搭乗者 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | D-10034 | 3階, 2階, 1階 | D-10034-p | 実験後にインタビューを実施 |
2 | D-15345 | 5階, 3階, 1階 | 乾燥した人骨 | N/A |
3 | D-13407 | 2階, 3階, 1階 | D-13407-p | 実験後にインタビューを実施 |
4 | D-23100 | 4階, 1階 | D-23100-p | 実験後にインタビューを実施 |
5 | D-231006 | N/A | N/A | 異常性の発現は確認されず |
6 | D-100347 | N/A | N/A | 異常性の発現は確認されず/特別収容プロトコルの追記 |
7 | D-20098 | 10階, 2階, 9階, ██階, 1階 | [編集済] | [編集済] |
8 | D-13407 | 5階, 4階, 6階, 1階 | D-13407-p | 対象は全身麻痺状態にあったため医療施設へ搬送、後にカバーストーリーを適用 |
9 | D-22168 | 2階, 4階, 1階 | D-22168-p | 実験後にインタビューを実施 |
インタビュー記録1580-JP
以下は、実験により発生させたイベント後の搭乗者に対して、現場で行ったインタビュー記録の抜粋です。実験記録同様、イベント後の搭乗者については呼称に"-p"を付与してイベント発生前の搭乗者との識別を行っています。
#01
対象: D-10034-p
質問者: ██博士<記録開始>
██博士: D-10034-p、SCP-1580-JP内で何か気になる現象を体験、或いは観測したりしましたか?
D-10034-p: SC…なんだ?それにここはどこだ?俺を連れてきた警備隊は?俺は──
██博士: 落ち着いてください。ここは██県の████です。警備隊はいませんでしたよ。
D-10034-p: どういうことだ…?ここは刑場なんだろう?
██博士: いいえ、ここは刑場ではありません。あなたには実験のためにあのエレベーターに搭乗してもらいました。
D-10034-p: 意味が分かんねぇよ…。エレベーターになんて乗った覚えはない。それより俺はこれからどうなるんだ、死ぬのか!?
██博士: 大丈夫です。少なくとも我々にはあなたを処刑するつもりなどはありません。
D-10034-p: そうか…。
██博士: この実験について何か覚えていることはありませんか?
D-10034-p: 実験…分からない…。俺はただ死刑囚として独房に入れられてただけだ。そして2人の警備隊に連れられて…あとは何も。
██博士: そうですか…分かりました。インタビューを終了します。協力ありがとうございました。
<記録終了>
後記: D-10034-pは記憶処理の後にD-10034として従事させることが決定されました。
SCP-1580-JPには搭乗者に対して記憶の改変、あるいはそれに伴う現実改変を発生させている可能性があると考えられる。 - ██博士
#03
対象: D-13407-p
質問者: ██博士前記: SCP-1580-JPから出てきたD-13407-pは、搭乗前にユニフォームを着用していたにもかかわらず私服姿をしており、ビデオカメラを手にしていました。
<記録開始>
D-13407-p: はい!という事で今回の検証では何も起きませんでしたが──
██博士: [発言を遮って]D-13407-p、その格好について説明して頂けますか?
D-13407-p: えっ、普段着ですけど…あなたは一体…どなたですか?
██博士: ██です。今回の実験の監督をしているのですが。分かりませんか?
D-13407-p: 実験、ですか……心当たりが全く…人違いでは?…というかここどこです?
██博士: ██県の████です。
D-13407-p: ██県?どうして…。
██博士: [5秒沈黙]質問を変えましょう。あなたの名前は?
D-13407-p: ええと、███8です。
██博士: 今何をされていたのですか?
D-13407-p: ██ビルのエレベーターをつかってエレベーターに関する都市伝説の検証の動画を撮っていたのですが…。
██博士: 都市伝説…詳しくお願いできますか?
D-13407-p: エレベーターに1人で乗って決まった順に階を移動すると異世界へ行けるってやつですよ、有名じゃないですかね?
██博士: なるほど、そしてそれを行ったらここに…ということですか?
D-13407-p: はい、そうです。これ成功したって事なのかな…。
██博士: 協力ありがとうございました。この後詳しく話を伺いたいので一緒に来ていただいてもよろしいでしょうか?
D-13407-p: あー、あまり時間がかからないなら…。
██博士: ありがとうございます。インタビューを終了します。
<記録終了>
後記: 後に更なるインタビューがされ、D-13407-pが財団自体を認知していないこと、SCP-1580-JPに全く見覚えがないことが判明しました。D-13407-pは記憶処理とカバーストーリーを適用の後に解放し、財団が所有するアパートへ居住させることが決定されました。
今回のインタビューから、SCP-1580-JPが行っているのは記憶の消去/改変というよりも搭乗者と誰か別の人間とを入れ替えているのではないか。という仮説が立った。まだ確信はないが、記憶の改変にしては大規模だという印象を受ける。どちらにせよ今後の実験で明らかにしていくつもりだ。 - ██博士
#09
対象: D-22168-p
質問者: ██博士前記: 搭乗者となったD-22168にはクラスp記憶保存薬9を処方しており、SCP-1580-JPによる記憶改変を防止する処置がなされています。
<記録開始>
██博士: D-22168-p、SCP-1580-JP内で何か気になる現象を体験、或いは観測したりしましたか?
D-22168-p: SCP-1580-JP?なんだそれ。というかあんた誰だよ。
██博士: ██です。あなたは?D-22168-p: █10だ。
██博士: [3秒沈黙]ここに見覚えは?
D-22168-p: そうだ、ここはどこだ?全く見覚えがない。俺は外へ出かけるのにエレベーターを使っただけなんだが。
██博士: なるほど、ここは██県の███です。ご存じないですか?
D-22168-p: ██県は知ってるが…そんなところにいた覚えはないな。
██博士: ご協力ありがとうございました。インタビューを終了します。
<記録終了>
後記: D-22168はインタビュー終了後、D-13407-pと同様の手順で開放しました。
記憶保存薬の効果が及ばなかった可能性も考えられるが、これまでのインタビューから搭乗者とイベント後に出てきた人物は同一人物であり異なる宇宙で生きていた人間、そしてこれは何らかのイベントによってすり替わったことによるもの、とも考えられるだろう。少なくともその可能性があること、SCP-1580-JPが自発的に異常性を発現しないことを含めて、これ以上の実験は不要であると考える。 - ██博士
補遺: 20██/██/17に発生したインシデント(インシデント記録1580-JP参照)を受けて、20██/██/22、特別収容プロトコルの追記とオブジェクトクラスEuclidへの再分類が決定されました。
インシデント記録1580-JP: 20██/██/17、SCP-1580-JPからDクラス職員が着用するユニフォームを着た人物が1名、降機してきたことが現地に配置されていた警備員により確認され、その場で確保されました。そのユニフォームに印刷されていたナンバーと、同時刻に突如消失したと報告されていたD-█████のナンバーが一致していたことから、当人物をD-█████-pと指定し、インタビューが行われました。
インタビューの結果、D-█████-pはSCP-1580-JPと同様の異常性を持っていると思われるアノマリーの実験によって転移してきた可能性があることが分かりました。他に、アノマリーはSCP-████-JPと呼称されており、実験は███博士の監督によるものであったことが分かっています。なお、現在の財団において、いかなるアノマリーに対してもSCP-████-JPというナンバーは割り当てられておらず、███博士はSCP-1580-JPの担当職員ではないことは留意すべき点です。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは高気密性の液体保存容器に入れた状態で、保管サイト-8149の低脅威度物品収容ロッカーに収容されます。財団で収容されるSCP-XXX-JPは、サンプルとしての30 mLのみです。それ以上のものは、除染プロトコルXXX-JPを実施し、異常性を無効化した上で処分してください。
説明: SCP-XXX-JPは認識災害的性質を有した臭気成分を発生させる、ヒトの血液です。後述する認識災害を発生させる点を除いて、この血液・臭気成分に特異な点はみられません。また、SCP-XXX-JPを用いたDNA鑑定による個人の特定は成功していません。
SCP-XXX-JPの臭気を知覚した11人間(以下"罹災者")は、原因不明の頭痛・咽頭痛を引き起こし、更に強い閉塞感を訴えるようになります。これらの影響は、罹災から約90秒以内にクラスA記憶処理を行うことで完全に克服可能であり、以降に続く症状もみられなくなります12。
特に例外的事象13の介入なく罹災から約2分が経過した場合、罹災者の鼻腔や歯茎から出血が始まります 不明な原理でSCP-XXX-JPが発生します。これは、おおよそ該当箇所からの出血と同様の発生の仕方をします。罹災者は実際に自身が出血していないにもかかわらず、これを例外なく「自身が出血している」と認識、パニック状態へ陥ります。多くは同時に激しい痛みを訴えますが、認識災害によるものと思われる損傷が罹災者に一切確認されないため、これも幻覚であると結論付けられています。罹災者は最終的に「自身が多量の出血した」という誤った自覚が原因と思われる、ショック死と同様のプロセスを経て心臓発作を起こし死亡します。
収容経緯: 18██年4月5~8日、██県に存在する███村において、原因不明の出血熱に酷似した病が流行し、住民人口の約87.4%が死亡していたこと、これについて現地で調査を行っていた人間がすべて同様の症状で死亡していたことが財団の注意を引きました。4月9日、財団によって関係者/周辺地域住民へのカバーストーリーの適用/███村周辺の封鎖の後、対バイオハザード装備を行った部隊によって調査が行われました。現地では、極めて異常な量のヒトの血液が発見され、それはサンプルとして一部回収がされました。
4月12日、回収されたサンプルの検査/検証によってSCP-XXX-JPの存在/異常性が明らかになり、収容されました。また、該当地域において発見されたSCP-XXX-JPと思われるヒトの血液はすべて処分されました。財団による███村の封鎖状態の解除は現在検討中です。
付録A: 以下は、SCP-XXX-JPによる認識災害の参考として保存されている実験記録の1つです。
実験記録XXX-JP #4
日付: 18██年4月12日
被験者: Dクラス職員1名
<記録開始>
[映像は、実験室内部の被験者とテーブルの上に用意されたSCP-XXX-JPの入った試験管を、天井の一角から見下ろすかたちで映している]
██研究員: 被験者は目の前にある試験管のキャップを外し、内容物の臭いを確認してください。
被験者: これか? [試験管を手にとる] うわ……血じゃねぇか。 [試験管のキャップを外し、注ぎ口を鼻に近づける] あー。生臭い、気分が悪くなりそうだ。
██研究員: 臭いを確認したらすぐにキャップを閉じ、元の場所へ。
被験者: はいはい……んで、終わりか?
██研究員: いえ。これから2分か3分程度、経過観察させていただきます。
被験者: [溜息] そうか……。まぁそうだよな。
[10秒程度の間]
被験者: なぁ……急に頭と喉が痛くなってきたんだが。一体何なんだったんだあの血は。
██研究員: それには答えかねます。症状については記録しておきます。
被験者: へぇそうかい……さっさとこんな狭苦しい実験室から出たいもんだ。
██研究員: 狭苦しい……ですか。面積でいえばそこまで狭くないと思うのですが。
被験者: 何言ってんだ……こちとら狭くて暗くて、息苦しくて仕方ないってのに……。
██研究員: 狭くて暗い?[間] 把握しました。記録しておきます。
被験者: まったくひどい仕打ちだ……。ただ[判別不能]のに……。
██研究員: 今なんと?
被験者: あークソ。頭痛が酷いんだから黙っててくれ。何も聞きたくない。
[以降約90秒間、被験者の不明な呟きと██研究員による質疑が繰り返されたため省略]
██研究員: 症状に変化はありませんか。
被験者: [不明な呟き]
██研究員: 聞こえていますか。
被験者: ふざけやがって!俺はこ[判別不能]じこめられたままか!まったく酷い話──[頭を抱えながら呻く]
██研究員: 一体何を──
[被験者は突如、体をのけぞらせるようにしながら悲鳴をあげる。その開いた口より、歯茎からのSCP-XXX-JPの発生が確認できる]
被験者: クソ!クソ![SCP-XXX-JPを吐き出す] なん──これは……血……口から!?[手を口元に当てる]
██研究員: それは確かに血液ですが、あなたのものではありません。落ち着いてください。
被験者: はぁ!?なんの冗談だ!こんな時になぁ──[手で鼻を拭う。その手に大量のSCP-XXX-JPが付着していること、被験者の鼻腔からSCP-XXX-JPが発生していることが確認できる]
被験者: こ、今度は鼻血かよ……。
██研究員: ですから、それは──
被験者: あ……あ……[悲鳴]
[被験者からのSCP-XXX-JPの発生が激しくなる]
被験者: 助けてくれ!ここから出してくれ!こんな雑な扱いはないだろう!?治療を!早く!
██研究員: 落ち着いてください。それは出血ではありません。実際にあなたを今襲っているのは幻覚です。
被験者: 狭い、暗い、痛い、苦しい……助けてくれよ俺らを!早く![間] ああ、血が……血が……もうおしまいだ……。
[被験者は膝をついた後、うつ伏せに倒れ、約10秒間沈黙]
被験者: 俺らはぜった[判別不能]ない……。
[約12秒間の沈黙]
██研究員: 被験者は沈黙、待機している職員は処理を開始してください。実験を終了します。
<記録終了>
付録B: 以下は、SCP-XXX-JPが発見された場所である、███村の住民に対して行ったインタビューの記録の1つです。
インタビュー記録XXX-JP #2
日付: 18██年4月9日
対象: █ ███ 氏
インタビュアー: ██研究員
<記録開始>
インタビュアー: ここ最近、この村で起こったことについて教えてください。
対象: [間] ああ。1ヶ月ほど前だったか……この村全体である病が流行ってな。
インタビュアー: 病ですか。
対象: そうだ。村民の多くがそれで至るところから血を流しながら死んだ。こんな村の医療施設じゃあそれの原因を知るのにも、治療するのにも役立たなかった。
インタビュアー: なにか他に対策などはなさらなかったのですか。
対象: したさ。[間] ああ。村全体で徹底的にな。
インタビュアー: それについてお聞きしても大丈夫でしょうか。
対象: [俯いたまま沈黙]
インタビュアー: ███さん?
対象: 隔離したんだ。患者を。
インタビュアー: 隔離ですか。
対象: そうだ。病に感染している人間、その疑いのある人間を全員隔離した。仕方なかったんだ。あんな恐ろしい病、誰も罹りたくない。
インタビュアー: 続けてください。
対象: 村に1つ、大きな倉庫があるんだ。村長は感染者らを全員そこで隔離する、と村民に伝えた。[間] 隔離される側はそれに反発した。しかし結局そいつらは色んな手段で倉庫へ連れられ──いや、追い込まれた。気の毒だが……この小さな村で、得体の知れない病の感染拡大を防ぐには仕方がないことなんだと思っている。仕方ないんだよ……。
インタビュアー: [間] なるほど……。そしてそれから大体1ヶ月後である4日前に、また似たような病が再流行したと。
対象: ああそうだ。しかも前よりも感染力が強いようで、すぐに村民は殆どがこれを発症して死んでいった。[間] なぁ、あの感染症は一体なんだったんだ?
インタビュアー: それは今、我々が調査中です。インタビューはこのくらいで終わりましょう。協力ありがとうございました。
<記録終了>