収容不能の癒し

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

注意:この報告書を読んだ場合、即刻記憶操作を受け、このSCPの能力の部分、もしくは外見的特徴を忘却してください。受けない場合はどのような時でも、孤独感などの精神的不安を感じないでください。このSCPは非常に███で危険です。

このSCPに接近しないでください。
このSCPに依存しないでください。

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは五メートル四方の、換気可能な部屋に収容するか、施設から出ない程度のレベルで収容します。また担当職員は精神的不安の少ない職員で構成されます。SCP-XXX-JPの能力はほとんど制御不能です。現状財団へ攻撃をした事態はなく、武装は必要とされていません。また、収容室への入室、SCP-XXX-JPとのコミュニケーションは簡易的な許可が下りれば可能です。しかし相当な頻度のコミュニケーション、接触はSCP-XXX-JPに依存していると見なされ記憶処理を施される可能性があります。

説明:
SCP-XXX-JPは体高約3メートルの黒い針金を寄り合わせたような人型生物です。外見は非常に無生物的で、顔の部分には蛸の口のような器官だけが存在しています。その他の生物的機能は見受けられません。強力な自己再生能力を保有し、34回に渡る実験(銃殺、濃硫酸への投下など)に生き抜きました。

日本語の他、多数の言語を発音、理解することが可能ですが[削除済]などの言語は理解できません。
思考傾向はかなり穏和で、知能指数はおよそ一般的な高校生ほどです。

SCP-XXX-JPは現在、上記の方法で収容されていますが相当数の収容違反を起こしています。これはSCP-XXX-JPが何らかの方法でテレポートを行い、各種障壁を無効化するからです。しかし、目的を終えたSCP-XXX-JPはすぐに帰還します。

以上のように、特殊な体質を持った生命体であるSCP-XXX-JPですが、これに関わる職員はそのほとんどが愛情や感謝、もしくは██を示します。これが下記の行動によるものなのか、SCP-XXX-JPの能力なのかは定かではありません。

SCP-XXX-JPは一種のミーム汚染能力を保有しており、感染範囲はSCP-XXX-JPの存在と行動特性、能力を知った時点で感染します。(現状SCP日本支部職員の59人が感染していると報告がありますが、記憶処理を防ぐため虚偽報告をしている職員が居る可能性があります)またこれに感染することがSCP-XXX-JPの特異が発動する条件の一つです。

SCP-XXX-JPは自身を認知する人間が孤独感などの精神的不安を覚えると瞬時にテレポートを行い、その人物の側に出現します。手を触れ合わせる、体を寄せる、歌を歌う(甲高いものの、歌とは認識できる)、料理をするなどの行動を行い、対象を慰めようとします。上記の行動によって対象の精神が安定するとSCP-XXX-JPは元の空間に帰還します。

また対象の精神的不安が解消されるなら、ほぼ全ての欲求を受けれることが確認されています。実際に独身の職員は深夜に孤独を感じ、出現したSCP-XXX-JPと███を行ったことを自白しました。

この特異のため、SCP-XXX-JPは高い頻度で収容違反を繰り返しますが、特に問題が発生したことはありません。███を行うことによる対象の疲労や、料理の際に食品が消費される程度です。
そしてSCP-XXX-JPが一度に複数の精神的不安を感知すると、その場で脱力し、各対象の脳内に強い現実性を持ったイメージとして現れます。また、極まれに意志を持つであろうSCP(例、SCPー██、SCPー███の元へテレポートすることがあるようです)

現在SCP-XXX-JPにはほとんどが匿名ではありますが多数の職員から服や嗜好品などを送られ、それを喜んでいることが確認されました。しかし一部の博士は職員のSCP-XXX-JPへの依存を危惧し、精神を癒すことで対象に好意を抱かれる、という特性に注意を張るべきだという意見も存在しています。

以下、SCP-XXX-JPと接触した職員へのインタビュー

インタビュアー: では、あなたがSCP-XXX-JPと接触したときの状況を教えてください。
B あれは私が自宅に帰ろうとバスに乗ったときのことです。暗い夜道で、乗客は他にだれも居ませんでした。運転手は居ましたが、車内も暗く、帰っても一人か、と孤独感と恐怖を感じたことを覚えています。
インタビュアー それは█月の█日██時(SCP-XXX-JPの収容違反時刻)のことですね?
B [はい。突然隣に現れました。噂で存在は知っていましたが、本当に現れるとは、と思いました。
インタビュアー その後は?
B 最初は怖かったですが、手を握ったり、仕事での悩みを聞いてくれたり。もちろん、極秘事項については話していません。給料とかの悩みです。するとSCP-XXX-JPは優しく頷いてくれて、私の自宅まで一緒に来てくれました。
インタビュアー SCPを自宅に招き入れることに恐怖したり、躊躇しなかったんですね。
B はい。SCPであることは理解していましたが、心が癒されていく実感があったので、つい。そして作ってもらった料理を一緒に食べると、SCP-XXX-JPはすうっと消えていきました。
インタビュアー それは█月█日██時(SCP-XXX-JPが帰還した時刻)ですね?
B そうです。職員としてあるまじきことですが、私はSCP-XXX-JPに感謝と……好意を抱きました。

補足:このSCPに接近しないでください。
この報告書を読んだ場合、即刻記憶操作を受け、このSCPの能力の部分、もしくは外見的特徴を忘却してください。もしくはどのような時でも、孤独感などの精神的不安を感じないでください。

このSCPを攻撃してはいけません、このSCPを強固に収容してはいけません。

このSCPはある段階で██し、対象の██の██になります。

確実に██します。

このSCPに接近しないでください。
このSCPに依存しないでください。