- 折り畳み用
- 下書きの目標
- SCP-XXXX-JP まどろみの底で
- SCP-XXX-JP 餅をあなたに(仮)
- SCP-XXX-JP 水晶型記録媒体
- SCP-XXX-JP 水棲爆発物
- SCP-XXX-JP ヤタガラス
- SCP-XXX-JP 鳥居
- SCP-XXX-JP (名称未定)
- SCP-XXX-JP モチーフ:植物
- アイデア表
- 投稿済み一覧
- テンプレート
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid(暫定)
特別収容プロトコル: マルコヴィッチの手稿を含んだSCP-XXXX-JPに関係する資料は、現在サイト-81XX内の電子錠ロッカーに収容されています。ロッカーの開錠コードは毎月3回変更されます。SCP-XXXX-JPに干渉する実験はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員のみ許可されています。また、いかなる状況であれ試験外におけるSCP-XXXX-JPへの干渉は認められていません。民間への流布等の収容違反が確認された際は対応プロトコル"隔離世渡"を用いて対処してください。
説明: SCP-XXXX-JPは第一次世界大戦中、予知夢の研究を行っていたドイツの軍医、マルコヴィッチによって発見された"夢"の中に存在する領域と、それらに干渉する実験を再現するための方法であるSCP-XXXX-JP-1から構成されています。
SCP-XXXX-JPは██度による領域測定の結果、表層、中層、深層、最深部から成り立っていることが確認されています。
BIV1を用いた観測で確定した各層ごとにおける共通点は、深度を示しているアラビア数字の書き込まれた標札です。また、標札の色は階層ごとに白、橙、赤、黒の4色となっており、これらの色は層ごとの圧力を表したものと思われます。
最深部までの潜行が可能であることが確認されていますが、自我の崩壊や極度の精神汚染があることがDクラスを用いた実験で判明しています。以下は、SCP-XXXX-JPの最深層への潜行からの覚醒後、精神への異常が確認されなかった被験者からの証言を簡易的にまとめたものです。
- 通常の人間は中層の2000が限界で、それより深く潜ると夢自体の圧力で自我が押し潰される。
- 中層までが安全圏である。
- 最深部は集合的無意識。まどろみの底や凪の海と呼称される。
- 案内人を語る存在は夢の中であっても存在が確定しておらず、出現した時点で警戒すべきである。
- 夢の中で五感が完全に機能すると自害以外では覚醒できなくなる。
- 現実との時間差が激しく、夢での1時間が現実での██年になることもある。
- 人によって個人差はあるが、踏み込んではいけない領域が存在する。
付録XXXX-JP-1: 以下の表は、領域測定によって判明しているSCP-1933-JP内部の情報をまとめたものです。領域ごとにおける危険度は、安全区画を白、準危険区域を橙、危険区域を赤、████を黒と表記しています。
階層 | 深度 | 領域名 | 領域内の特徴 | 危険度 |
---|---|---|---|---|
表層 | 1~250 | 名称なし | "夢"として最もありふれた領域。空間に一貫性がなく、"夢"を見ているものによって周囲の環境が変化する。 | 白 |
表層 | 251~499 | 発車標のない駅 | 表層全ての領域内を通過する列車と駅。表層だけと限定的な範囲内ならどの領域も移動できる。 | 白 |
表層 | 500 | 風のない丘 | 風車小屋や洗濯物が吊るされた洗濯ロープが無数に存在する。また、風速は常に0m/sを示している。 | 白 |
表層 | 1950 | 片隅の密林 | 富士の樹海に類似した熱帯雨林の領域。富士の樹海との相違点は、マングローブがところどころ自生しているというところである。 | 橙 |
中層 | 2000 | 北壁 | 一般的に神社として認知されている建造物が存在する。一般的な人間はこの領域で自我が崩壊する。 | 橙 |
中層 | 3500~4999 | 隅の街並み | ビルや一戸建て家屋等の廃墟群。赤や黒を基調とした人形が徘徊しており、人形は攻撃的な行動をとることが確認されている。 | 赤 |
深層 | 5000 | 虚のロビー | ████ホテルのロビーに類似した空間。一般的な人間よりある程度圧に対して耐性があったとしても、ここが限界と思われる。 | 赤 |
最深部 | 10000 | 特定の名称なし | 集合的無意識、最果ての浜、凪の海などと呼称される領域。全ての人間が最も幸福であれる故に、帰還者は少ない。 | 白/黒 |
付録XXXX-JP-2: 暫定対応プロトコル"隔離世渡"について
SCP-XXXX-JP-1の収容違反、もしくはそれに準ずる行為が確認された際、カバーストーリー「根も葉もない噂」を流布し、事態の沈静化後、周辺の住民にAクラス記憶処理を施してください。また、これらの暫定対応プロトコルは、日本支部理事の1人もしくは、セキュリティクリアランスレベル4以上の職員3人から承認を得て発動してください。
付録XXXX-JP-3:
実験記録1933-JP - 日付20██/02/22~20██/02/28
被験者: D-1127、D-1128、D-1129、D-1130
実施方法: SCP-XXXX-JPについての断片的な情報を与え、雑居房にDクラス職員を配置し観測する。また、夢の内容を記録するための日記を与える。
1日目: D-1127とD-1129の夢が部分的な共有を開始。内容はDクラスとして雇用されたときのものだった。
2日目: D-1127とD-1129,D-1130が完全な夢の共有を開始。夢の中で自身の体を動かせることが確認された。内容は山でキャンプをするといったものだった。
3日目: Dクラス全員が夢を共有。D-1127は違和感を訴える。内容はある地点まで移動した後、電車に乗るといったものだった。
4日目: D-1128とD-1130が昏睡状態に陥る。内容は全長約6mのコモドオオトカゲに追われる最中、正面と左右に数字の書かれた表札に遭遇。2500と書かれた表札の方向に向かい、その先にあった神社に隠れるというものだった。この時点でD-1128とD-1130の自我は崩壊したものと認定。
5日目: D-1127とD-1129は身の危険を感じて覚醒。D-1129は夢が現実に侵食しているとD-1127に言い残し錯乱、その後昏睡状態に陥る。D-1127は夢の中で五感が完全に機能していることを認識し、現実との境界がはっきりしないと証言。
6日目: D-1127が昏睡状態に陥る。しかし、他のDクラスよりも目を覚ます可能性あり。
結果: 実験に用いたDクラス職員全員が昏睡状態に陥る。
追記: 20██/06/15にD-1127は昏睡状態から回復しましたが、3日後に極度のストレスによる心筋梗塞で死亡しました。また、D-1127の日記からSCP-1933-JPの最深部の様子に関わる記述が確認されました。
付録XXXX-JP-4: 以下は、D-1127が実験中に記入していた日記からの抜粋記録です。
2月23日 | 実験開始から2日目。俺とD-1129とD-1130の夢がシンクロしていた。それに、昨日と違うところといえば体を自由に動かせたってところだ。それと夢の内容は何処だかわからん山のキャンプ場で他の2人とキャンプをするといった感じだった。 |
---|---|
2月24日 | 実験開始から3日目。雑居房にいる連中の夢が完全にシンクロしたみたいだ。内容だが、俺はマンションの部屋から駅まで歩いて行った後、電車に乗り込む内容だった。他の奴らとは電車の中で合流できた。昔何かの雑誌で読んだが夢での電車や車は移動の象徴だそうだ。それとこの夢はどこかおかしい。 |
2月25日 | 実験4日目。この奇妙な夢はまるで子供の夢みたいだ。いつも見てる抽象的な内容じゃない、しっかりと脚本がある。どうやら昨日の続きらしく、電車が苔むした駅に着いたらそこはジャングルだった。俺たちはジャングルの奥へ道が続く限り進んだ。なぜだかわからんが全長6mほどありそうなコモドドラゴンに追いかけ回された先で、数字付きの表札を見つけた。その時は選ぶ時間もなく、2000と書かれた表札の方向に走った。走った先で古ぼけた神社があり、俺たちはそこに隠れるために入ったがその時点で目が覚めた。どうやら俺とD-1129しか目を覚まさなかったようだ。 |
2月26日 | 5日目。どうやら俺らは踏み込み過ぎた。人形どもは俺とD-1129を見るとすごい勢いで追って来やがる。必死になって逃げた。逃げた先で入り込んだ部屋はおそらくホテルのロビーあたりだろう。そこに人語を喋るウサギが1匹、しかもここから先の案内役ときた。そいつ曰く部屋の中にいる俺ら以外のDクラスは自我を圧し潰されたらしい、夢にだ。あと、次に俺が眠る時は深度10000、つまり集合的無意識、または凪の海まで潜るようだ。D-1129と話し合いとりあえず起きることにしたが起きる前にD-1129が「夢が現実に侵食に侵食してる…ははは。もうおしまいだな、ははは。」と言い残して発狂した。多分夢の圧力に耐え切れなかったんだ。もはやこれしかないと思い夢の中で自害し起きた。しかしこれを書いてる最中眠気が止まらない。それに、もはやここが現実か夢かの区別がつかない。 |
6月15日 | [判読不能]現実がこんな苦しく醜いものだったなんて笑える。こんなところに居たくない、オレは帰る。まどろみの底へ。夢の奥深くへ、違う。多分あっち側がホンモノなんだ。皆が待ってる |
補遺: █回目のSCP-XXXX-JP内領域測定で昏睡状態に陥った柳研究員が20██年██月06日に覚醒しました。身体検査を行った結果、柳研究員の脳波に変化が発生しており、この件に関して、柳研究員はこうコメントしました。
コップに入った水を海の中に入れて、海の水を掬い上げるとしよう。それは最初にコップに入っていた水と同じといえるでしょうか。つまりはそういうことです。 —柳研究員
その後、柳研究員は拘束され、[編集済]。SCP-XXXX-JPの終身研究補佐に割り当てられました。
(どんな感じにしたいか見失わないようにメモ:夢の共有と人によって違うが、踏み込んではいけない領域があること。あと現実の一番恐ろしい部分と"SCP-XXXX-JP"についての追求)
予定タグ:scp-jp euclid 聴覚 概念 幻覚 精神影響 感覚 睡眠 触覚 視覚
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 確保されている全てのSCP-XXX-JPはサイト-81██の低レベル危険物収容ロッカーに収容されます。Level2以上の職員はSCP-XXX-JPにアクセスできます。ロッカー外部の湿度が30%を下回っている場合、SCP-XXX-JPの持ち出しを禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは加熱処理が施された白米に敵対性を持つ4~8cmの餅の集合体です。製造されてからおよそ█年が経過していることが判明していますが、腐食や黴の発生は確認されていません。対象の異常性は大きく分けて3種類確認されています。
以下は、SCP-XXX-JPの目視した際における異常性を時系列順に述べたものです。
- 5秒以上SCP-XXX-JPを目視し暴露した際、被験者は常に餅を認識するようになる。初期段階では餅の数は1~3子ある。
- 被験者が暴露してから約2時間後、被験者は視界に存在する餅の数が増加したことに気付く。尚、被験者の周囲には餅を配置していない。
- 暴露から5時間後、被験者は餅及びSCP-XXX-JPを激しく要求する。被験者の周辺に対象が存在する場合、被験者は対象を摂食する。
- 対象が被験者により摂食された場合、「被験者は餅がのどに詰まった」錯覚をし、約1分前後で窒息状態へ陥る。
- 窒息状態から復帰した被験者は倦怠感を催すが、身体の不調がなくなったと証言する。
上記の特異性に加えて、加熱処理が施された白米に対して敵対的な反応を示したり、乾燥や落下などにより破損した際、半径9m以内に存在する餅全てに特異性を付与し、半径9m以内に餅が存在しない場合は破損した部位からデンプンを主成分とする液体(以後修復液と呼称)を分泌し、対象自身の修復を行います。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低レベル危険物収容コンテナに収容されています。20██年現在、SCP-XXX-JPを用いた実験を行う際はセキュリティクリアランスレベル4以上の職員3人からの許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPは、六角両錐形、全長30cmの水晶に類似した異常存在です。現在までに破損したものを含め3つが収容されています。SCP-XXX-JPは二酸化ケイ素と未知の元素から構成されており、そしてその特異な性質の原因であると考えられています。SCP-XXX-JPの異常性は、大きく2つの状態に分かれています。
不活性状態: 平時のSCP-XXX-JPは、以下のような変化が観測されています。
- 表面は砂岩に変化しているにも拘らず、鈍く発光しています。
- 20時間毎に接触面を変えようと、振動を示します。
- 苔に類似した物質を表面に形成し、光合成を行ないます。
活性状態: 活性時のSCP-XXX-JPは物理法則に反して10~30cm浮上の後チェレンコフ光とは異なる青白い光を放出します。発光からおよそ2分後に生物の復元を開始します。下記の表は復元された生物の一例です。
復元された生物 | 分類 | 復元された数 | 死亡までの日数 |
---|---|---|---|
ニホンオオカミ(Canis lupus hodophilax) | 哺乳類 | 5匹 | 20日 |
トキ(Nipponia nippon) | 鳥類 | 3匹 | 24日 |
シフゾウ(Elaphurus davidianus)2 | 哺乳類 | 6匹 | 15日 |
コモドオオトカゲ(Varanus komodoensis) | 爬虫類 | 2匹 | 6日 |
SCP-XXX-JPから復元された生物の中には、既に絶滅した種が含まれていることから、水晶体内部には少なくとも2万種以上の生物の遺伝子情報が記録されているものと思われます。
実験記録XXX-1 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP-3(破損した個体)
実施方法: [考え中]
結果: 体毛の一部が鱗状のイエネコ(Felis silvestris catus)を放出
分析: - ██博士
補遺: SCP-XXX-JPに保存されている遺伝子情報の確認を行おうと観測機器を周辺に設置したところ、SCP-XXX-JPが臨界状態のデーモン・コアを復元しました。これにより、主任研究員1人と研究補佐3人が大量の中性子線とガンマ線を浴び、4日後に死亡しました。同日に機動部隊がデーモン・コアの回収に向かいましたが、デーモン・コアは機動部隊の到着を待たずして中性子線、ガンマ線とともに消滅しました。
予定タグ:euclid 鉱石 水晶
画像:自分で撮影したものを使用
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の専用の地下収容室に乾燥させた状態で収容されなければなりません。SCP-XXX-JPの収容室には液体を持ち込んではなりません。SCP-XXX-JPを液体と接触させる実験はレベル4以上の職員の許可がない限り行ってはいけません。液体との接触実験後はSCP-XXX-JPはサイト-81██内の脱水設備にて乾燥処理を施した後に、高温焼却炉を用いて焼却してください。収容容器は強化ガラスのものを使用してください。収容容器外にSCP-XXX-JPの発生、又は未収容のSCP-XXX-JPが確認された場合は、SCP-XXX-JPから発生した個体のサンプルを回収し、乾燥処理の後処分してください。
説明: SCP-XXX-JPは、体長1.5~2.5mmの淡水性甲殻類3です。SCP-XXX-JPは既存の淡水性甲殻類に比べて増殖力4が非常に強いことが確認されています。過去にSCP-XXX-JPを用いた実験を複数回行ったところ、SCP-XXX-JPは二通りの増殖方法を用いて増殖することが判明しています。
SCP-XXX-JPは、一般的な産卵による増殖と、アメーバやミカヅキモ等の単細胞生物の行う分裂に類似した増殖を行います。前者は液体に接触していなければ発生しませんが、後者は液体に触れていなくても発現状態にあり、液体に接触した場合、爆発的な増殖を行います。
SCP-XXX-JPのもう一つの特異点は、接触した物質を捕食し、爆発を行うという点です。対象は捕食後に爆発までの過程で膨張を行い、体内に爆薬5を発生させ未知の原理で爆発を行うことが判明しています。現在、金属やガラス、コンクリート等の物質や液体、サメ科の生物以外の捕食が確認されています。
捕食対象 | 摂取内容 | 爆発に使用されたエネルギー量/ジュール値 |
---|---|---|
木材 | 木材でできた5cm³のブロック | 5TNT換算グラム/4.184×10³J×5×10³ |
岩石 | 約7cm³の花崗岩 | 7TNT換算グラム/4.184×10³J×7×10³ |
ミジンコ | 2.5mmの個体4匹 | 1TNT換算グラム/4.184×10³J×1×10³ |
SCP-XXX-JP | 推定200万匹 | 15TNT換算グラム/4.184×10⁶J×15×10³ |
実験記録XXX-1 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 少量の水を入れた小型容器に乾燥保存状態のSCP-XXX-JPを1匹だけ投入後、経過を観察。
結果: 異常増殖を開始し容器を破壊。増殖したSCP-XXX-JPは乾燥処理の後処分。
分析: 水の中に入ることが増殖開始のトリガーのようです。 - ██博士
実験記録XXX-2 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 液体洗剤を入れた小型容器に乾燥状態のSCP-XXX-JPを一匹投入後、経過を観察。
結果: 異常増殖を開始し容器を破壊。増殖したSCP-XXX-JPは乾燥処理の後処分。
分析: 液体洗剤でも増殖を開始しました。液体であれば増殖開始のトリガーになるのでしょうか? - ██博士
実験記録XXX-3 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 水銀を入れた小型容器に乾燥状態のSCP-XXX-JPを一匹投入後、経過を観察。
結果: ゆるやかな増殖を開始。増殖したSCP-XXX-JPは乾燥処理の後処分。
分析: 水銀のような液体金属では増殖スピードがゆるやかなものになるようです。増殖反応を示した際に中和剤として使用することを提案します。- 棒野研究員
実験記録XXX-4 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 濃硫酸を入れた容器に乾燥状態のSCP-XXX-JPを一匹投入後、経過を観察。
結果: 異常増殖を開始し6、容器を破壊。増殖したSCP-XXX-JPは乾燥処理の後処分。
分析: どうやら濃硫酸を中でも増殖を行う事が出来るようです。 - 棒野研究員
実験記録XXX-5 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 破損した木材製の箱をSCP-XXX-JPの水槽内に投入後、膨張の限界を確認。
結果: 木製の箱の摂取と共食いを繰り返し、55cmバランスボール並みの大きさまで膨張。増殖と膨張したSCP-XXX-JPは乾燥処理の後処分。
分析: 木箱の投入を続けたが膨張が確認されなかったため、これが膨張できる限界のようです。 - ██博士
補遺1: ██湾は194█年に軍港として利用されており、現在は地元の漁港として利用されています。周辺の施設を調査したところ、木箱が5つ発見されました。そのうち一つの木箱の中には、特異性を消失したSCP-XXX-JPと思われる乾燥した生物の入った小瓶と文書2枚が封入されていました。
木箱内部から回収された文書(現代語訳)
帝国海軍 鬼六特殊兵器実験局 局長殿
大東亜戦争における前線海域に散布する特殊兵器の件でございますが、生産性、威力、双方をある程度解決できる標本の生成に成功したため、これを送付させていただきます。
[劣化により判読不能]
つきましては、今しばらくのお時間を頂戴いたしたく、何卒よろしくお願い申し上げます。帝国海軍 鬼八特殊兵器開発局
特殊生物兵器運用法
此ノ試作型特殊兵器ヲ運用ニアタッテ注意スベキコト
其ノ一 作戦時以外デノ運用ヲ禁ズル。
作戦時以外デノ運用ハ処罰ニ値スルガ、緊急時ハ状況ニヨリ許可スル。
其ノ二 水ニ浸スベカラズ。
試作型ニツキ、分裂ハ制御デキズ。運用時モ注意サレタシ。帝国海軍 鬼六特殊兵器実験局及ビ第零戦術部隊
以上の資料からは、過去にSCP-XXX-JPが兵器として運用されていたという記録があり、記載された施設および団体は公式には存在しません。また、未回収のSCP-XXX-JPについては現在捜索中です。
画像:Wikipediaのミジンコの項目より
予定タグ:euclid scp-jp 動物 生命 水棲 捕食
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の特殊生物飼育コンテナ内に収容されます。コンテナ内は収容以前の環境を再現し、定期的にDクラス職員を1人設置してください。SCP-XXX-JP-aの出現が確認された場合は速やかに確保、尋問を行った後に記憶処理を施してください。現在、7体のSCP-XXX-JPが収容されています。
説明: SCP-XXX-JPは外見上カラス科(Corvidae)の成体に酷似した実体と人間並みの知性を持つ異常存在です。現在存在している個体の形状はハシボソガラスです。SCP-XXX-JPは機敏な運動能力を持っており、時速2.5kmほどで歩行を行い、飛行能力を有しています。
SCP-XXX-JPは三本の足を有しており、翡翠を含んだ未知の鉱石で形成された勾玉を保持しています。また、自分以外の生物(取り分け知性の高い種)に興味を示す性質があります。
SCP-XXX-JPは自身を中心とした半径2m以内に存在する生物に自身を暴露し、SCP-XXX-JP-aと指定される人型実体を生成します。SCP-XXX-JP-aを拘束、尋問を行ったところ、次のように記憶を改竄されていたことが判明しました。
1.自分は████7の直系の子孫である。
2.SCP-XXX-JPは神聖な存在であり、案内役でもある。
また、人型実体の他にも、カラス科の生物がSCP-XXX-JPに暴露した場合も確認されています。暴露した鴉は過度の痙攣を示し、約5分以内に重度の心臓発作を引き起こします。
対象の鴉はその後、約5時間を経て殻状の物質を発生させ、やがてSCP-XXX-JP個体に変化します。現在の所、SCP-XXX-JP-aはBクラス記憶処理を施した後に、解放する事が許可されています。
SCP-XXX-JPは199█年11月██日、島根県に存在する廃棄された土地において発生した集団幻覚と行方不明事件及び人語を話す鴉を保護したという通報を経てエージェントによって補足、発見しました。財団機動部隊による確保場所周辺の徹底した調査の結果、複数のSCP-XXX-JPを発見。個体確保後、関係者への記憶処理が施されました。
参考記録XXX-1: 財団に残されていた情報によれば、SCP-XXX-JPは鳥取県出雲市内の寺社で最初に確認されています。
参考記録XXX-1-1 - ██大社管理人のノートより抜粋
██大社管理人の██氏が記入していた他ページは重要度が低いため割愛します。また、明らかにSCP-XXX-JPに関係しているものを転写した内容を公開します。
██/██ 夕暮れ頃に妙な烏を見かけた。
見た感じ、足は3本、首に光るものをつけていた。ゴミを漁ってる時に引っかかってしまったのだろう、今度見つけたら保護しよう。
しかしなぜだろう、この烏を見ていると何か懐かしい気がする。██/██ あの烏方はどうやら、神武天皇の時代から生きているようだ。
██/██ あの方、ヤタガラス様が言うには私は神武天皇の子孫のようだ。しかし、古事記を読んだ限りでは、5代で神武直系の子孫は絶えている。
(判読不能)、あの方がおっしゃるのならそうなのだろう。
財団は██氏の元を訪問し、ノートを回収、Bクラス記憶処理を施しました。
補遺XXX-1: インタビュー記録
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: ██研究員
付記: SCP-XXX-JPによる精神影響を考慮し、別室で行っている。
<録音開始>
██研究員: SCP-XXX-JP、聞こえてますか?
SCP-XXX-JP: 見えぬ。声はすぐそこから聞こえる。なのに姿が見えぬ。
██研究員: なら大丈夫です。これから簡単な質問をします。SCP-XXX-JP: 話し合えと、ならば姿が見えずとも問題はないな。
██研究員: では始めます。貴方はどういった役目を担っているのですか?
SCP-XXX-JP: ████の子孫を探すことである。だが彼奴の血族はこの島中に呆れるほどおる。
██研究員: そうですか。ですが、我々が知る限りでは████の血は五代で途絶えています。
SCP-XXX-JP: 儂を謀るでない。彼奴の血族はまだ途絶えてはおらぬ。信仰さえあれば儂も[未知の言語]なのだが。
██研究員: なるほど。では質問を変えます。何故信仰を集めようと考えているのですか?
SCP-XXX-JP: 儂は元々神々に仕える烏であったが、時が経ち神々の仲間入りを果たしたのだ。しかし信仰が無ければその力も発揮できぬ。だから儂は信仰を求めるのだ。
██研究員: 今回のインタビューはこれで終了します。ありがとうございました。
<録音終了>
補遺XXX-2: SCP-XXX-JPが収容されて6ヶ月が経過した頃から、ごく少数ながら、SCP-XXX-JPの崇拝が確認されました。彼らの証言は支離滅裂で、原則として一致を見せる事はありません。精神への影響を考慮して、SCP-XXX-JPを崇拝を開始した職員によるSCP-XXX-JP担当業務への関与は禁止されるようになりました。
画像:wikipediaのハシボソガラスの項目より
予定タグ:euclid scp-jp 動物 自律 鳥 記憶影響 精神影響
警告
貴方がアクセスを試みているファイルはレベル4/XXX-JPクリアランスを持つ人員にのみアクセスが許可されています。このクリアランスは通常のレベル4セキュリティプロトコルに含まれません。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPを覆いつくすように建造されたサイト-81██内部の隔離区域に収容しSCP-XXXX-JP-1から3はサイト-81██の危険物収容ロッカーに収容されています。
レベル4/XXXX-JP未満のクリアランスを持つ人員はSCP-XXX-JPの存在への言及、隔離区域への侵入は許可されません。SCP-XXXX-JPに割り当てられたすべての職員は、精神に異常が生じていないかを確認するためのカウンセリングを月毎に受けなければなりません。
説明: SCP-XXXX-JPは島根県出雲市に存在する両部鳥居と、鳥居内部に発生する空間異常です。対象を中心とした半径5m内には剣、勾玉、鏡の彫刻が施された瑪瑙製の石板が埋め込まれており、錠の役割を果たしていることが調査によって判明しています。
SCP-XXXX-JP内部の空間は事前調査により通称"高天原"、"疑似地上世界"、"黄泉国"の3層に分かれていることが判明しており、上層付近には日本神話における神に類似した特徴を持つ人型実体(SCP-1000-JP-a群と表記)が存在しています。
環境再構築プロトコル:天逆鉾 SCP-XXXX-JP内部に存在する鉾上の物体(SCP-XXXX-JP-bと表記)を用い、生物の生存が不可能になった環境を再構築を行う手順を定めた規約です。
メモ
オブジェクトクラス Euclid
収容プロトコル 収容ロッカーに収容 実験はレベル2以上の職員2人からの許可
説明 全長5cmのコルク栓付きのビン 効果の異なる酸性物質を定期的に発生させる 発生させる酸性物質の種類 塩酸から王水まで
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル:SCP-XXX-JPはサイト-81██の低レベル危険物収容ロッカーに収容し、実験を行う際はセキュリティクリアランスレベル2以上の職員2人以上の許可を得てください。
説明: SCP-XXX-JPは、全長50cmのバラ科の樹木です。群馬県の山中にて発見された当時は2.2mでしたが、火炎放射器を装備した機動部隊の焼却措置により、現在の大きさまで縮小しました。SCP-XXX-JPの回収地点の付近を捜索したところ、失血死した動物や、人間の白骨死体が発見されました。
最初の収容から一か月後、数名のDクラス職員をSCP-XXX-JPの収容ロッカーの清掃に向かわせたところ、SCP-XXX-JPが活性化し、収容違反が発生しました。詳しくは、補遺2を参照してください。
補遺1: [SCP-XXX-JPの耐久実験記録]
SCP-XXX-JPの繁殖力と再生能力を確認するため、次の実験を行いました。
実験記録XXX-JP-1 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: SCP-XXX-JPを切り倒し、再生能力の確認する。
結果: 斧やチェーンソーを用いて切り倒した際には、断面から糸状の物質を発生させ切り株と結合、およそ3分ほどで修復されました。
分析: 刃物やチェーンソーでは再生されてしまうようです。 -██博士
実験記録XXX-JP-2 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: SCP-XXX-JPに対して放火を行い、火に対して耐性があるかどうか確認する。
結果: 実験記録XXX-JP-1で確認された糸状の物質は発生せず、SCP-XXX-JPは再生を行えずに沈黙。
分析: 火に対して耐性が無いことが確認されたため、今後の収容プロトコルへの追加を検討しよう。 -██博士
補遺2: 収容違反事例-XXX-JP
被害状況:死者5名(内Dクラス4名) 負傷者25名
アイデア一覧
・水棲生物
・植物
・コルク栓の小瓶
・石
・紙媒体
投稿した際に追記します。
- SCP-1933-JP - まどろみの底で
[[>]]
[[module Rate]]
[[/>]]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
対象: [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
インタビュアー: [インタビュアーの名前。必要に応じて█で隠しても良い]
付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]
<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD
対象:
実施方法:
結果:
分析:
[[module ListUsers users="."]]
%%title%%
[[/module]]
・折りたたみ
[[collapsible show="+ テキストを表示" hide="- テキストを隠す"]]
[テキスト]
[[/collapsible]]
・脚注
ページ下部に脚注を表示することができます。
テキスト.8
次のコードを使用してください。
[[footnote]]ここに脚注や解説など[[/footnote]]
記事リストのコード
[[module ListPages created_by="mikaduki003_cat" order="rating desc" separate="false" limit="250" perPage="250" tags="-フォトコンテスト, -著者ページ-jp" category="*" ]]
# (%%created_at|%y/%m/%d%%) %%title_linked%% (評価: %%rating%% コメント: %%comments%%)
[[/module]]
没&ネタかぶりセレクション
メモ
オブジェクトクラス Euclid
収容プロトコル 収容ロッカーに収容 実験はレベル3以上の職員2人からの許可
説明 五つ葉のクローバーの押し花をラミネートしたものです。
持ってるだけで自分が不幸になります
発見経緯 エージェント・██が飼育している犬の散歩中、たまたま発見
接続規制領域
ようこそ。
人事ファイル等
工事中です。
氏名: 式並付喪(シキナミ ツクモ)
セキュリティクリアランスレベル: 3/クラスB(4/XXXX クラスA)
職務: Euclidクラスオブジェクトの初期収容任務、オブジェクトや要注意団体に関する情報収集、フィールドワーク、SCP-XXXX-JP関係
所在地: サイト-81██周辺、サイト-8181の自室、地下通路
来歴: 20██/██/██、██県に滞在していた式並博士は、インシデント記録-███-JPにてSCP-███-JPに遭遇しました。彼は、民間人への被害を最小限に避けることに成功しました。この現場での判断力が評価され、財団に雇用されました。
プロフィール: ██県██市出身。身長170cm、体重59kg、年齢23歳、男性。中度の近視のため眼鏡を着用しています。左目の白膜は黒く変色しています。
彼のオフィスには、いつ使うのかわからない工具が壁に飾られており、無駄に手入れの行き届いているものと思われます。貸出もしてます。借りる際は一言声をかけてくださいね—式並博士
自身へのAnomalousアイテムの移植実験により自己再生能力を発現しました。自己再生について式並博士は、「致命傷でもなんとか治りますが、多分死ぬときは死にますよ。それに私はプラナリアの変異体でも人型の爬虫類でもありません。」と評しています。
再生/接合個所 | 確認回数 | temmieさん |
---|---|---|
腕 | 50回 | うち20回以上は千切れた部位が処分されていたため、二分の一が爬虫類の腕部に類似した形状で再生されました。 |
胴体 | 3回 | 3回とも切断面から触手に類似した未知の器官を活性させ接合。 |
腕が吹き飛んだりするのはもう慣れましたが、やはり痛いものは痛いです。胴体が千切れたときは本当に死ぬかと思いました。 —式並博士
のちに本人がまとめた記録から参照するに、胴体は切断及び千切れた部位がなければ再生できないものと思われます。
職員によるコメント
null —██研究員
null —エージェント・██
概要:移植した対象の全身を自切節に置き換える肉塊。
回収日:██-██-████
回収場所:████████
現状:三日月博士の腰骨付近に移植
現在、氷見小夜として知られていた人格は存在しません。
名前: 氷見小夜(ヒヤミ サヨ)
セキュリティクリアランスレベル: 3
職務: フィールドエージェント、Euclidクラスオブジェクトの初期収容任務、オブジェクトや要注意団体に関する情報収集
人物: エージェント・氷見は記憶喪失中の三日月博士の人格です。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 確保されている全てのSCP-XXX-JPはサイト-81██の低レベル危険物収容ロッカーに収容されます。Level2以上の職員はSCP-XXX-JPにアクセスできます。ロッカー外部の湿度が30%を下回っている場合、SCP-XXX-JPの持ち出しを禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは加熱処理が施された白米に敵対性を持つ4~8cmの餅の集合体です。製造されてからおよそ█年が経過していることが判明していますが、腐食や黴の発生は確認されていません。対象の異常性は大きく分けて3種類確認されています。
以下は、SCP-XXX-JPの目視した際における異常性を簡易的に述べたものです。
- 5秒以上SCP-XXX-JPを目視し暴露した際、被験者は常に餅を認識するようになる。初期段階では餅の数は1~3子である。
- 被験者が暴露してから約2時間後、被験者は視界に存在する餅の数が増加したことに気付く。尚、被験者の周囲には餅を配置していない。
- 暴露から5時間後、被験者は餅及びSCP-XXX-JPを激しく要求する。被験者の周辺に対象が存在する場合、被験者は対象を摂食する。
- 対象が被験者により摂食された場合、「被験者は餅がのどに詰まった」錯覚をし、約1分前後で窒息状態へ陥る。
- 窒息状態から復帰した被験者は倦怠感を催すが、身体の不調がなくなったと証言する。
上記の特異性に加えて、加熱処理が施された白米に対して敵対的な反応を示したり、乾燥や落下などにより破損した際、半径9m以内に存在する餅全てに特異性を付与し、半径9m以内に餅が存在しない場合は破損した部位からデンプンを主成分とする液体(以後修復液と呼称)を放出して対象自身の修復を行います。
SCP-1127-JP …非常に悔しいですが1127-JPを投稿された方、おめでとうございます。
今に見てろ、地べた這いずり回って泥水啜ってでも著作ページの条件達成してやる…
改稿前の記事
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の専用の地下収容室に乾燥させた状態で収容されなければなりません。SCP-XXX-JPの収容室には液体を持ち込んではなりません。SCP-XXX-JPを液体と接触させる実験はレベル4以上の職員の許可がない限り行ってはいけません。液体との接触実験後はSCP-XXX-JPはサイト-81██内の脱水設備にて乾燥処理を施した後に、高温焼却炉を用いて焼却してください。収容容器は強化ガラスのものを使用してください。収容容器外にSCP-XXX-JPの発生が確認された場合は、既存のSCP-XXX-JPから発生した個体のサンプルを回収し、乾燥処理の後処分してください。
説明: SCP-XXX-JPは、体長1.5~2.5mmの淡水性甲殻類一般的にはミジンコと呼称されています [[/footnote]です。SCP-XXX-JPは既存の淡水性甲殻類に比べて増殖力繁殖力[/[/footnote]が非常に強いことが確認されています。過去にSCP-XXX-JPを用いた実験を複数回行ったところ、SCP-XXX-JPは二通りの増殖方法を用いて増殖することが判明しています。
SCP-XXX-JPは、一般的な産卵による増殖と、アメーバやミカヅキモ等の単細胞生物の行う分裂に類似した増殖を行います。前者は液体に接触していなければ発生しませんが、後者は液体に触れていなくても発現状態にあり、液体に接触した場合、爆発的な増殖を行います。
SCP-XXX-JPのもう一つの特異点は、接触した物質を捕食し、爆発を行うという点です。対象は捕食後に爆発までの過程で膨張を行い、体内に爆薬捕食を行っていない場合、爆薬は発生しません [/[/footnote]を発生させ未知の原理で爆発を行うことが判明しています。現在、金属やガラス、コンクリート等の物質や液体、サメ科の生物以外の捕食が確認されています。
捕食対象 | 摂取内容 | 爆発によって生じたクレーターの規模 |
---|---|---|
木材 | 木材でできた5cm³のブロック | 直径5cm |
岩石 | 約7cm³の花崗岩 | 直径7cm |
ミジンコ | 2.5mmの個体4匹 | 直径1cm |
SCP-XXX-JP | 推定200万匹 | 直径15m |
SCP-XXX-JPは20██年7月、██県に存在する██湾おいて「赤潮とともに大型のミジンコが確認された」「ブイ並みの大きさのミジンコのようなものが海上にいる」という噂から財団の知ることとなりました。それは早急に機動部隊により回収され、現在はミジンコに類似した塗装を施したブイに置き換えられています。
実験記録XXX-1 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 少量の水を入れた小型容器に乾燥保存状態のSCP-XXX-JPを1匹だけ投入後、経過を観察。
結果: 異常増殖を開始し容器を破壊。増殖したSCP-XXX-JPは乾燥処理の後処分。
分析: 水の中に入ることが増殖開始のトリガーのようです。 - ██博士
実験記録XXX-2 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 液体洗剤を入れた小型容器に乾燥状態のSCP-XXX-JPを一匹投入後、経過を観察。
結果: 異常増殖を開始し容器を破壊。増殖したSCP-XXX-JPは乾燥処理の後処分。
分析: 液体洗剤でも増殖を開始しました。液体であれば増殖開始のトリガーになるのでしょうか? - ██博士
実験記録XXX-3 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 水銀を入れた小型容器に乾燥状態のSCP-XXX-JPを一匹投入後、経過を観察。
結果: ゆるやかな増殖を開始。増殖したSCP-XXX-JPは乾燥処理の後処分。
分析: 水銀のような液体金属では増殖スピードがゆるやかなものになるようです。- 棒野研究員
実験記録XXX-4 - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 王水を入れた容器に乾燥状態のSCP-XXX-JPを一匹投入後、経過を観察。
結果: 異常増殖を開始し王水による溶解速度をSCP-XXX-JPの増殖速度が上回っていたため、増殖を抑えることは不可能です[/[/footnote]、容器を破壊。増殖したSCP-XXX-JPは乾燥処理の後処分。
分析: どうやら金であっても溶かすことのできる王水の中で増殖を行う事が出来るようです。 - 棒野研究員
補遺1: ██湾は194█年に軍港として利用されており、現在は地元の漁港として利用されています。周辺の施設を調査したところ、木箱が発見されました。木箱の中には、特異性を消失したSCP-XXX-JPと思われる乾燥した生物の入った小瓶と文書が封入されていました。
木箱内部から回収された文書(現代語訳)
帝国海軍 鬼六特殊兵器実験局 局長殿
大東亜戦争における前線海域に散布する特殊兵器の件でございますが、生産性、威力、双方をある程度解決できる標本の生成に成功したため、これを送付させていただきます。
[劣化により判読不能]
つきましては、今しばらくのお時間を頂戴いたしたく、何卒よろしくお願い申し上げます。帝国海軍 鬼八特殊兵器開発局
資料に記載された施設および団体は公式には存在しません。また、未回収のSCP-XXX-JPについては現在捜索中です。
画像:Wikipediaのミジンコの項目より
予定タグ:euclid scp-jp 動物 生命 水棲 捕食