SCP-たこのはし-JP
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アイテム番号: SCP-たこのはし

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:
SCP-たこのはしは15cm四方の容易に開閉可能で底に3cm以上の厚さの綿が敷かれた木製の箱に入れ、SCP-たこのはし-A一人と半径30cmの常に水で満たされたバケツとともに監視カメラ付きの標準人間収容室に収容してください。また、収容室の上、周囲、下3mを完全に覆うように作られた生活機能付きの部屋にDクラス職員を1人づつ配置してください。職員全ては入室、もしくは監視カメラの映像を確認する際に安全メガネ、もしくはゴーグルを着用してください。担当のDクラス職員は三ヶ月間解雇の対象外になります。
説明:
SCP-たこのはしは羊毛製のカモノハシの頭部とタコの触手部分を模したものをもつ高さ2.3cm、幅3.6cm、長さ4.8cmのニードルフェルトのさしぐるみとそれを視認した人間のSCP-たこのはし-Aの二つで構成されています。日本の■■県■■町にある■■■手芸店でさしぐるみキットのサンプルとしてガラスケースの中に飾られていましたが、SCP-たこのはし-Aとなった一部の店員達の奇行が撮影された動画がインターネット上で話題になり財団に発見されました。財団はエージェントを派遣、店員達は店ぐるみで飼っていた愛猫の事故死のショックで奇行を繰り返していたというカバーストーリーが流布され、店員達と近隣住民の記憶処理の後SCP-たこのはしはサイト■■に収容されました。
SCP-たこのはしの異常性は人間がSCP-たこのはしを裸眼で直接視認した際のみ現れます実験1■の後SCP-たこのはしの写真、もしくは映像でも異常性が発現するようになりましたが、ゴーグルやメガネ、コンタクトレンズなどで防ぐことが可能です。
SCP-たこのはし-AはSCP-たこのはしをタコノハシという名前の実在する生物として認識し、約24時間間隔で水槽や洗面台などの水で満たされた場所に運ぼうとします。理由を聞くと全てのケースで「タコノハシが干からびてしまう!」というような意味の返答が得られました。
SCP-たこのはしが水に浸されると水に触れた部分が実際の触手、もしくは毛並みなどに変わり、すべて浸すと泳ぎ始めます。一般に使われている水道水中でSCP-たこのはしは最短で12分42秒、最長で76分31秒水から出ずに泳ぎ続けました。なお、この行動は生物が生息可能な水質でのみ行われます。
SCP-たこのはし が泳ぎを止めた後SCP-たこのはし-Aはできる限り早くSCP-たこのはしを水から出し、乾かそうとします。この時SCP-たこのはし-Aが存在しない場合、直線距離がもっとも近い人間がSCP-たこのはし-Aになります。この時多くのSCP-たこのはし-Aは「早くしないとタコノハシがふやけてしまう!」などと喚いていました。水から出たSCP-たこのはしは元のさしぐるみに戻りますが、全体が水を吸い濡れています。不可解なことに水を吸ったSCP-たこのはし が出された後のバケツの水量の減少は観測されませんでした。そのまま40分ほどSCP-たこのはしを放置すると完全に乾き、SCP-たこのはし-A、もしくは直線距離がもっとも近い人間がSCP-たこのはし-AとなりSCP-たこのはしを'寝床'に戻そうとします。基本的に'寝床'はベッドの上、畳まれた服の上などの柔らかい場所が選ばれます。この一連の行動はSCP-たこのはし-Aによって'入浴'と呼称されています。SCP-たこのはし が36時間以上水に触れられなかった場合、直線距離がもっとも近い人間がSCP-たこのはし-Aとなり、'入浴'を行います。

実験記録1■ - 日付2■■■/■/■■

対象:
SCP-たこのはし、ゴーグル着用のDクラス職員6名、ゴーグル未着用のDクラス職員1名
実施方法:
監視カメラ付きの実験室にSCP-たこのはしを配置し、隣接する部屋全てにDクラス職員を配置します。この際、実験室から半径15m以内の人間は実験に参加したDクラス職員のみになるようにします。
なお、この時実験室のドアは専用のカードキーを持つ職員のみが解錠できるようにします。
カードキーは監視カメラの映像を確認するゴーグル未着用のDクラス職員が持ち、その職員は離れた場所に隔離されます。
結果:
実験開始から18時間、前回の'入浴'から36時間が経過した時点で隣接する部屋のDクラス職員がSCP-たこのはし-Aとなり、実験室に入ろうとしましたが施錠により入室出来ませんでした。その約20分後に監視カメラを確認していた職員がSCP-たこのはし-Aとなり、'入浴'を行いました。
分析:
今回のケースで初めて監視カメラごしにSCP-たこのはし-Aが発生しました。SCP-たこのはしのさらなる能力の発現を防ぐため、今後同類の実験は行わないでください。