exposeru_scp
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-8104の、5 m×5 m×5 mサイズの専用収容室内の中心に配置されたロッカーの中に、市販のハンガーを用いて収容されます。この専用収容室及びロッカーにはセキュリティコードが必要ありません。これは後述するSCP-XXXX-JPの異常性によるものです。ただし、SCP-XXXX-JPを用いた実験のために、この収容室内に入室できるのはセキュリティクリアランスレベル3以上を持つ職員に限定されます。
SCP-XXXX-JPの専用収容室に入室する際には、実験時を除いて、あらゆる他SCPオブジェクトの情報、及び秘匿すべき情報が載った媒体の持ち込みを禁止とします。これは文書のみならず、音声記録、動画、写真にも当てはまります。
ただし、月に数度、Dクラス職員1名の個人情報がこのSCP-XXXX-JPの異常性の効果範囲内に持ち込まれます。このDクラス職員が他のSCPオブジェクトの実験に参加することは、さらなるDクラスの個人情報の必要性を招くため、可能な限り抑制してください。
SCP-XXXX-JPを記述するあらゆる媒体において、情報を秘匿することは、財団の秘密所持に関する重大な収容違反を引き起こす可能性があるため、禁止されています。よって、SCP-XXXX-JPに関する研究を行う職員は、その個人情報の漏洩を最小限にとどめるため、最低限の人員に限られます。

説明: SCP-XXXX-JPは市販のものと外見上同一であるようにみえる1着の茶色のトレンチコートです。素材にはウールのみが用いられており、一般的なトレンチコートと同様に着用できます。しかし、SCP-XXXX-JPには製造元を示すタグがつけられておらず、また、外見上の特徴から製造元を特定するには至っていません。

SCP-XXXX-JPは何らかの方法によって秘匿された情報が含まれる情報媒体が自身から半径1.5 m以内に進入した場合に、異常性を発現します。 現在、SCP-XXXX-JPの効果範囲は無制限であると考えられています。事件記録XXXX01を参照してください。
SCP-XXXX-JPは秘匿された情報を公開する異常性を有しています。これは自身に物理的、概念的に近いものが優先されるようです。情報媒体であればどのようなものでも適応され、文書、音声、映像、写真など、例外はありません。実験記録を参照してください。現在、SCP-XXXX-JPは本報告書内における全情報の開示により、他の秘匿情報を開示する効果を停止しています。 現在SCP-XXXX-JPに対し、より有効な異常性の抑制方法を模索中です。

実験記録SCP-XXXX-JP-01 - 日付2013/03/23

対象: 大野研究員

実施方法: ██研究員と書かれた1枚の紙を持って、SCP-XXXX-JPの効果範囲に進入した。

結果: ██の部分が”大野”という文字に置き換わった。

分析: 紙面における情報の秘匿はなんらかの方法によって開示されることがわかりました。 ー 大野研究員

実験記録SCP-XXXX-JP-02 - 日付2013/04/03

対象: 大野研究員

実施方法: 音声編集により大野研究員が呼ばれた部分をすべてカットした音声テープを、SCP-XXXX-JPの効果範囲内で再生した。

結果: カットされた全部分が修復されて再生された。音声テープは最後まで再生された。

分析: 音声にも情報の開示が適用されるのは予想通りでしたが、再生時間にまで影響を及ぼすことは予想外でした。この結果から、映像記録においても同様の結果が現れると予想します。 ー 大野研究員

実験記録SCP-XXXX-JP-03 - 日付2013/04/15

対象: 大野研究員

実施方法: 映像編集により大野研究員が映った部分すべてをカットした録画映像を、SCP-XXXX-JPの効果範囲内で再生した。

結果: カットされた全部分が修復されて再生された。映像は最後まで再生された。

分析: 前回の実験の際の予想は的中していました。 ー 大野研究員

実験記録SCP-XXXX-JP-04 - 日付2013/04/24

対象: 大野研究員 Dクラス職員1名

実施方法: SCP-XXXX-JPに接触したことのないDクラス職員1名の顔を写真に撮り、現像された写真のDクラスの顔の部分を黒く塗りつぶし、その写真を大野研究員がSCP-XXXX-JPの効果範囲内に持参した。

結果: 写真の黒塗りがDクラス職員の顔に置き換えられた。この時置き換えられたDクラス職員の顔は本人と完全に一致した。

分析: SCP-XXXX-JPに接触したことのない対象でも効果は発動するようです。これはもしかすると非常に重要な極秘事項を明るみに出されることもありえるかもしれません。 ー 大野研究員

事件記録XXXX01: 2014年3月11日、日本の動画サイト『ニコニコ動画』にて、SCP財団およびSCPオブジェクトに関する情報を一般公開する内容の動画が投稿されたことを観測しました。このことから、SCP-XXXX-JPは自身の報告書内の情報の開示のみでは異常性を停止させていないことがわかりました。この事件より、SCP-XXXX-JPのKeterクラスへのセキュリティクリアランスレベル引き上げが申請されました。

当オブジェクトは自身の報告書内の研究員の個人情報およびその他の秘匿情報の公開では満足していないようです。さらなる秘匿情報をこの報告書内でのみ開示することで、当オブジェクトによる情報の開示を阻止できる可能性があります。担当職員は財団に関するこれ以上の情報漏洩を防ぐことに尽力してください。 ー 大野研究員

現在でも財団に関する情報の漏洩は続いている。さらなる対抗策を要求する。 ー エージェント・女郎花