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研究員の手とSCP-XXXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe→Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは保管サイト-81██、3×5×5 mの生物収容ユニットにて栽培されます。しかし、花をつけることはあっても花粉を有せず、またどのような場合でも切り離した蔓は発根せずに枯れてしまうため、接ぎ木を行い株を増やすことは不可能です。SCP-XXXX-JPの栽培は全て人の手で行ってください。
現在SCP-XXXX-JPは存在しません。しかし、SCP-XXXX-JPと同じ特性のものを発見した場合は密封された鉛製銅材コンテナに収容し、物理学、量子電磁力学を学んでおらず、薬物に対し忌避感を抱いているDクラス職員1名に育生させてください。また、選ばれたDクラス職員に対し必要以上の接触は禁止です。

 
説明: SCP-XXXX-JPは北海道網走郡の藻琴山にて発見されたセリ目ウコギ科キヅタ属に酷似した蔓植物です。蔓や葉部分は非常に繊細であり、貴金属類、薬品等が触れた箇所周辺は即座に枯れます。しかし生物が接触した際は例外であり、柔軟性に優れ強靭であるとの結果が得られました。また、接触した際には安心感を得られるなどの証言が確認されていますが、栽培に携わったか否かで個人差があるようです。数ヶ月に1度、与えられた養分と栽培した人物により様々な実をつけますが、実は常にがくで覆われており、がくが開くまで何が育っているのか確認できません。無理にがくを開く場合、中から多量の水が零れます1。エージェント██が休暇中に立ち寄った際、クロガネモチ2やマテバシイ3の実、タケノコ4が生っていたことから異なる種の実をつけるAnomalousとして回収されました。しかし██研究員が栽培したところ、プラチナ5で出来た直径3cmほど球体が生った為に特別収容プロトコルが組まれました。実自体に異常性は見られませんが、実が葉や蔓へと触れた場合は枯れることはありません。

実験内容-1: SCP-XXXX-JPの運搬

実験方法: 様々な方法で保管サイト-81██へ収容を試みる。

結果-1: 育生した場所が場所なため、当初はシャベルやハサミを用いて鉢に植え替えることが予定されていたが、それらが根や葉に触れた際、不自然に枯れ、千切れたことから非常に繊細であると判明。根に対し素手で触れた場合はそのようなことはなく、素手で掘り返し鉢に植え替えられた。また、実験ではないがSCP-XXXX-JPの特性が判明した為、実験記録として記載する。

実験内容-2: SCP-XXXX-JPがつける実について。

実験方法: 長期に渡って様々な研究員やエージェントに栽培させる。世話の内容は同一とする。

結果-2: 栽培させた研究員により金6やプラチナ、ダイヤモンド7からコカイン8まで実としてつけることが判明。実の大きさはまちまちであるが、SCP-XXXX-JPに対し声を掛けながら栽培した研究員のものほど大きく育つ模様。

実験内容-3: 同上。

実験方法: ██研究員の身内に協力を得て、補助しながら児童に栽培させる。世話の内容は自由とする。

結果-3: 少量のプルトニウム9とメロン10がなった。児童が好んで水やりなどをし、声がけを積極的に行ったためかメロンに関しては通常のものより大きく実をつけた。栽培する際、栽培した者にとって価値あるもの、また主体となって栽培した者を中心に複数の実をつけることがこの時点で判明した。協力した児童にはAクラス記憶処理を行った。

 

補遺1: ██研究員がSCP-XXXX-JPを栽培したところ、SCP-XXXX-JPを収容していたユニット内が超高温による融解により消滅しました。その際に生じていた高エネルギーから、SCP-XXXX-JPは反物質11を実としてつけ、なんらかの理由により対消滅が発生したものと思われます。これによりSCP-XXXX-JPは消滅、Neutralizedに分類されました。
 
 
 
画像はこちらからお借りしました。
提供元:GATAG
作者: Julia Caesar