抹茶クリームのチラシ裏メモ
マンゴー.jpg

SCP-554-JP-1

アイテム番号: SCP-554-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-554-JPはサイト‐8153にある温室内で収容してください。収容施設の天井にはLED植物育成用照明が設置され、日時に連動して外部と同じ明るさに自動で調整されます。SCP-554-JPには収容施設の地下に通されたパイプを通じて、適量の水分・肥料が毎日与えてください。収容施設内の気温は適切に調節を行ってください。収容担当の職員は装置のメンテナンスを毎日行ってください。SCP-554-JP-1が発見された場合、職員は対象を回収し、専用のボックスに廃棄してください。
SCP-554-JP-2はサイト‐8153内の収容室に収容後、除草剤を散布して終了してください。

説明: SCP-554-JPはウルシ科マンゴー属(学名:Mangifera indica)に酷似した樹木です。SCP-554-JPは宮崎県██市内の公立中学校の敷地内で発見されました。

SCP-554-JP及びSCP-554-JP-2から生成された果実はSCP-554-JP-1(以下、果実と表記)に指定されます。果実を摂取した人物は再び果実を摂取したいという異常な欲求を示し、果実以外の食物を摂取すると、激しい不快感に襲われ摂取した食物を嘔吐します。
果実を摂取して5分後、身体と精神の変化が始まり、28時間後に変化が完了します。これらの人物はSCP-554-JP-2に指定されます。

SCP-554-JP-2は植物の束や枝が人型をとったような姿をしており、植物に似た未知の遺伝子構造を持っています。果実が生成されていない個体は周囲の人間に一切関心を示しませんが、果実が生成された個体は周囲の人間に対して強い凶暴性を示し、果実を摂取させようとします。
SCP-554-JP-2は201█/██/15現在、19体確認されています。

調査を行ったところ、SCP-554-JPは██市内に住んでいた当時51歳の███氏によって3年前に寄贈されたことが判明しましたが、現在███氏は行方不明となっています。
以下は███氏の近隣住民へのインタビュー記録です。


補遺: SCP-554-JP-2は中学校の近隣住民から「子供の体が植物のようになっている」「怪物が人を襲っている」という病院や宮崎県警への通報がされたことで発見されました。SCP-554-JP-2の確保後、近隣住民にはクラスAからクラスBの記憶処理が施され、カバーストーリー「ホラー映画の撮影」が適応されました。
SCP-554-JPの回収時、エージェントにより、以下の内容が印字されたタグがSCP-554-JPの幹から発見されました。

日本生類創研 D-103-C13

補遺2: 201█/█/23追記 ███氏の自宅から以下の文書が発見されました。

この度は、当方の不手際で発送間違いをしてしまいまして、誠に申し訳ございませんでした。
█月30日にご注文頂きました商品D-107-C13に関して、ご注文内容と異なるものを発送してしまい、誠に申し訳ございませんでした。
注文と異なる商品が███様のお手元に届き、さぞ驚かれ気分を害されたことと存じます。
平素より、商品発送には細心の注意を払い、お客様にご迷惑をかけぬよう努めているものの、今回のような事態を招いてしまい、大変ご迷惑をおかけ致しました。深くお詫び申し上げます。
二度とこのような不手際のないよう、以前にも増して細心の配慮を致す所存でございます。
取り急ぎ書面にてお詫び申し上げます。