SCP下書き 羽音 マタワレ

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト8164の2.5×5メートルの部屋に保管されているCD-Rに収容されています。
実験を施行する際はレベル2以上の職員の承認を得た上で、必ず指定されている遮音ヘッドホンを携帯してください。何かしらの危険を感じた際は即刻実験を終了し遮音ヘッドホンを装着、集音マイクを起動し入り口横に設置されたランプが青く点灯し安全が確認された上で速やかに退室してください。

説明: SCP-XXX-JPは197 █ 年に山梨県 ███ 市の??で発見された昆虫の飛行音を想起させる音です。スズメバチ(スズメバチ亜科 Vespinae)の飛行音に似た音を発し、飛び回っています。しかしSCP-XXX-JPを目視する事は出来ず、現在まで行われたあらゆる可視化実験でもその姿は確認出来ていません。詳細は実験ログ??、??を参照してください。SCP-XXX-JPは録音機を作動すると録音メディア

インタビュー記録:SCP-XXX-JPを発見、捕獲し虫かごの中で3日間観察していた同市立小学校男子
生徒 ████████ (以下███と記す)

インタビュアー: (以下エージェントと記す)

エージェント「(羽音とコツ、コツ、と音が鳴る何も入っていない虫かごの中を覗きながら) ████ くん、これを見つけた、あぁぁ、(1秒半沈黙)まあ見つけたと言って差し支えないだろう。これを見つけた時の状況をなるべく事細かに聞かせて欲しいんだ」

████ 「はい。僕らが神社で遊んでいた時に、危なそうな虫が飛んでる音がしました。ハチかと思って辺りを見渡しましたが何もなくて、でも確実に何かが僕たちの周りをぐるぐる回ってると感じました。」
エージェント「それで、どうしたんだい?」
████ 「いつもはあまり一緒に遊ばない??くんが神社にいて、??くんが虫取り網と虫かごを持っていたのでみんなで見えないあいつを捕まえようという事になりました」

エージェント「見えないのに、どうやって捕まえたの?」
████ 「最初ぐるぐる回ってたのが杉 █ くんの手に止まって、それからこれは捕まえられるってみんなで思ったんです」(同日杉 █くんに行ったインタビューに対し、杉 █ くんは羽音が自身の手に止まった時、肌に感触を感じなかったが明らかにそこに止まったと思ったと口述している。また後に行われた実験においても、被験者は「肌に止まった感触はなかったが肌に止まったのだろうなと思った」と口述していた(実験ログ?3~2?参照)

████ くん「 █ 川くんが家からハチミツを持ってきて、木に塗りました。その木の下に虫かごを置いて、ハチミツを塗った所に音だけが聞こえたらてきとうに木の棒と虫取り網でぶっ叩いたら虫かごの底でペチッっていったからすぐに蓋を閉めて捕まえたんです。すごかったですよ、蓋閉めた瞬間バチバチバチッ!!って音がして!」
この会話の直後、虫かごからSCP-XXX-JPの羽音が

インタビュー後、SCP-XXX-JPと接触した一般人全員にレベルクラスBの記憶処理を行いました。

実験1

補遺: SCP-XXX-JPは基本的に攻撃的な行動を起こす事はありませんが、19??年6月??日に行われた実験においてD-??62がSCP-XXX-JPに向けて殺虫スプレーを噴射した際、SCP-XXX-JPは激しい威嚇音を放ちながらD-??62を舐め回すように飛びました。威嚇音に過剰なまでの恐怖を示したD-??62は錯乱状態に陥り、自らの指で[削除済]ました。現時点ではこちらから攻撃的な手段を行わない限りSCP-XXX-JPはその攻撃性を発露しない事が確認されているので、現状のまま収容されています。