Aqua‐Terrarium
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███産婦人科病院にて摘出されたSCP-XXX-JP-2a(画像は無人機によって撮影されたもの)

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid 

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1の存在する洞窟を中心とした半径200mはカバーストーリー「地下空洞による崩落」によって封鎖し、洞窟内部を無人機により24時間体制で監視してください。洞窟内への侵入実験はセキュリティクリアランス2以上の職員による許可が必要です。

SCP-XXX-JP-2は全ての個体をサイト-8139の医療セクター内にある人型実体収容室に収容し、その体調を常にモニタリングしてください。

200█/█/██追記: 補遺-2の事案発生に伴い、現在SCP-XXX-JP-1の存在する洞窟への侵入は全面的に禁止されています。洞窟の入り口を封鎖するとともにその周囲にはメトカーフ非実体反射力場発生装置を設置し、また侵入を試みる者がいた場合は侵入者を無条件で終了することが許可されています。
また全国の医療機関を調査し、SCP-XXX-JP-2と見られる患者が確認された場合、検査後速やかにサイト-8139へ搬送してください。
SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2に出産の兆候が確認された場合、速やかに収容施設内へのコンクリート注入によるSCP-XXX-JP-2aの拘束、及びメトカーフ非実体反射力場発生装置による異常性の封じ込めを実施してください。

説明: SCP-XXX-JPは異常な性質を持つ樹木状の実体であるSCP-XXX-JP-1と、その影響を受けた人間の女性であるSCP-XXX-JP-2によって構成される存在です。

SCP-XXX-JP-1は長崎県███市████学校の敷地内の洞窟1内に存在する、バラ科(Rosaceae)の樹木に酷似した実体です。
枝や葉にあたる部位が存在せず、幹の上端が洞窟の天井にも根を張る上下対称の極性を有します。また幹の中央には樹洞が存在し、その内部には四肢の末端部が樹洞内部の植物組織と一体化した人型実体が存在します。
この実体は████学校で2年A組のクラス委員を務めていた柚木███氏であることが財団の調査で判明しています。
実体からの自発的な行動は後述の異常性を除き今のところ確認されていません。

SCP-XXX-JP-1の周囲には、フユシャク亜科(Alsophilinae)の成虫に酷似した外観を持つ起源不明の生物実体(以下SCP-XXX-JP-1aと呼称)が多数2存在します。
SCP-XXX-JP-1aは薬物等に強い耐性を持つほか、非常に人間に近い体組織3によって構成されていますが、その細胞には一切の核酸が含まれていないことが確認されています。またSCP-XXX-JP-1aはシルク状の物質を分泌することができ、それを用いて樹洞内の実体を覆い隠しています。

SCP-XXX-JP-1の異常性は、SCP-XXX-JP-1を中心とした半径█m以内の範囲に人間4が侵入することで発生します。
対象が二次性徴を迎えた男性であった場合、非常に強い不快感と苦痛により行動不能に陥り、24時間以内に対象は衰弱死します。また何らかの手段によって衰弱死する前に影響範囲から脱した場合でも、対象は高確率で性機能障害を発症します。
一方二次性徴を迎えた女性が影響範囲に侵入した場合、対象はSCP-XXX-JP-1内の人型実体に対して接吻を行うことへの極めて強い欲求に支配されます。この欲求に従いSCP-XXX-JP-1に接近した対象は、その内部の人型実体と接吻を行いますが、その際実体から口移しの形でSCP-XXX-JP-1aを与えられ、対象はそれを嚥下します。行為を終えた対象は、自発的に影響範囲外に移動することで意識を取り戻しますが、その後24時間以内にSCP-XXX-JP-2aが体内で発生することで、対象の肉体はSCP-XXX-JP-2に変化しています。
また二次性徴前の児童が対象となった場合、男性の場合では性器の委縮やホルモンバランスの変化による女性化を、また女性であった場合は初潮の発生を促すことが判明しています。
また、これらの対象への影響は、メトカーフ非実体反射力場発生装置で軽減することが可能です。

SCP-XXX-JP-2は、SCP-XXX-JP-1の異常性によって妊娠した女性の総称です。
現在サイト-8139には47名が収容されていますが、そのうちの38名は長崎県███市████学校の、収容当時2年A組に所属していた生徒です。
SCP-XXX-JP-2の胎児であるSCP-XXX-JP-2aは鱗翅目(Lepidoptera)の幼虫に酷似した外観を持ちます。通常の胎児とは異なり、SCP-XXX-JP-2aはヘソの緒を持たず、SCP-XXX-JP-2aの胴部後端が胎盤と一体化した、胎盤から胴長の芋虫が生えたような形態をしています。
SCP-XXX-JP-2aは胎盤を介して常に未知の化学物質を母胎へ分泌していますが、この化学物質にはSCP-XXX-JP-2の生命を維持する働きを持つほか、SCP-XXX-JP-2を強い酩酊状態にする作用があります。そのため、SCP-XXX-JP-2は常に意思の疎通が困難となっています。
SCP-XXX-JP-2aは現在医学的には妊娠█ヶ月頃に当たると考えられますが、収容以来成長が確認されていません。

200█/█/██追記: 補遺-1で回収された院内の防犯カメラの映像から、母胎から摘出されたSCP-XXX-JP-2aには、直接接触しなくても周囲の人間にSCP-XXX-JP-1と同様の影響を発生することが判明しました。この効果はSCP-XXX-JP-1と同様にメトカーフ非実体反射力場発生装置で封じ込めることが可能ですが、正常な過程で出産されたSCP-XXX-JP-2aにも有効かは不明です。

SCP-XXX-JP-2は発見時に胎児の異常性が十分に認識されていなかったため、生徒による組織的売春を想定した学校側により警察への通報が行われました。
その際行方が分からなくなっていた2年A組の2名の生徒(当時クラス委員長を務めていた柚木███氏と、副委員の楠本██氏)の捜索を行っていた警察組織によって、SCP-XXX-JP-1の存在する洞窟が発見されました。
洞窟捜索時に異常性によって警察官3名と、その救助活動を行っていたレスキュー隊員4名が犠牲となり特性が発覚したことから、警察組織からの要請で財団による収容が行われれました。
現在カバーストーリー「新型感染症」を流布し、SCP-XXX-JP-1の存在する洞窟を閉鎖するとともに、発見されたSCP-XXX-JP-2の全個体を収容しています。

インタビューログ
以下の文章は、警察官を装った財団職員による事情聴取という形で、2年A組の担任教師及び生徒の保護者、2年B組生徒に対して行われたインタビューの抜粋となります。

回収文書XXX-JP
現在行方不明となっている楠本██氏の自宅より回収された日記から、SCP-XXX-JPに関係があると思われる記述が発見されました。以下の文章はそれらを抜粋したものです。

補遺-1: 199█/██/██、当時未収容のSCP-XXX-JP-2による不完全な出産イベントが、███市内の産婦人科病院にて発生しました。
SCP-XXX-JP-2となっていたのは1年B組の生徒1名で、保護者が学校に対し妊娠の事実を隠していた事が発見の遅れにつながりました。また保護者からの依頼を受けた産婦人科医により中絶手術を行ったことが、イベント発生の原因と考えられています。
回収された院内の防犯カメラの映像からは、SCP-XXX-JP-2aが摘出された直後に院内の女性が一斉にSCP-XXX-JP-2に変化し、また院内の男性に対してもSCP-XXX-JP-1と同様の影響を発生させている様子が確認されました。このため当時院内にいた人間の内男性█名が死亡、入院していた妊婦を含む全ての女性がSCP-XXX-JP-2へと変化しました。
現場に投入された無人機全てがSCP-XXX-JP-2aに接近後30秒以内に原因不明の機能停止状態になったこと、SCP-XXX-JP-2aが屋外への移動を試みていたことから、回収を諦めた収容チームはカバーストーリー「医療用放射性物質の漏えい」を展開して病院を隔離しました。
現在病院内のSCP-XXX-JP-2及び摘出されたSCP-XXX-JP-2aは、病院の建屋内に注入された速乾性コンクリートによって拘束されています。またメトカーフ非実体反射力場発生装置を周囲に設置することで、SCP-XXX-JP-2aによる影響を封じ込めています。

補遺-2: 200█/██/██、SCP-XXX-JP-1の封じ込めが何者かによって外部より突破される事案が発生しました。
事案発生時、SCP-XXX-JP-1が収容されている洞窟の入口を警備していた財団職員は、一時的にSCP-XXX-JP-1の影響を受けたときと同じ状態になっていたことが後の調査で判明しました。また警備システムは全て原因不明の機能不全を起こしていましたが、停止直前の監視カメラの映像には行方がわからなくなっていた楠本██氏が洞窟内に侵入する様子が確認されました。
新たに投入した無人機によるSCP-XXX-JP-1の調査を行った結果、SCP-XXX-JP-1の腹部が肥大化しているのが確認されました。
その後の調査で子宮内部にSCP-XXX-JP-2aに酷似した大型6の実体が存在することが判明しました。

200█/█/██追記: 事案発生後、SCP-XXX-JP-1・SCP-XXX-JP-2ともに内部の胎児に生育が確認されました。発育が確認されて以降、SCP-XXX-JP-1の影響範囲は指数関数的に拡大し続けています。またメトカーフ非実体反射力場発生装置を用いた異常性の減衰も、十分な効果を発揮しなくなりました。
現在の予測では、██ヶ月以内にSCP-XXX-JP-1・SCP-XXX-JP-2による一斉出産イベントが発生すると考えられています。
補遺-1の事例から、出産イベントの発生後にSCP-XXX-JPが収容違反を引き起こした場合、連鎖的なSCP-XXX-JP-2の出現によるLK-クラス生物種変換シナリオが発生すると考えられています。
そのため、現在サイト-8139ではSCP-XXX-JPの出産イベント発生を防ぐための研究が進められています。