Aqua‐Terrarium
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███産婦人科病院にて摘出されたSCP-XXX-JP-2a(画像は無人機によって撮影されたもの)

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe 

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPを収容している建物は全ての配管・ダクト類を常に目視できる状態にし、SCP-XXX-JPを常に目視でしてください。また建物に使用されている配管のうち、ガス・水道管など外部のインフラと接続されているものに関しては、接続箇所の素材を透明なものを使用してその内部を24時間体制で監視してください。
SCP-XXX-JPは3名以上の職員で常に監視してください。所在不明になった際は発見されるまでの間収容施設内のすべてのバルブ・ダンパーを閉鎖してください。
200█/█/██追記: 補遺-1

説明: SCP-XXX-JPは一般に配管・ダクトと呼称される管上の構造物の内部を移動する異常存在です。基本的に移動方向には規則性はありませんが使用されていない設備のもの、は避ける傾向がみられます。

200█/█/██追記: 補遺-1で回収された院内の防犯カメラの映像から、母胎から摘出されたSCP-XXX-JP-2aには、直接接触しなくても周囲の人間にSCP-XXX-JP-1と同様の影響を発生することが判明しました。この効果はSCP-XXX-JP-1と同様にメトカーフ非実体反射力場発生装置で封じ込めることが可能ですが、正常な過程で出産されたSCP-XXX-JP-2aにも有効かは不明です。

SCP-XXX-JP-2は発見時に胎児の異常性が十分に認識されていなかったため、生徒による組織的売春を想定した学校側により警察への通報が行われました。
その際行方が分からなくなっていた2年A組の2名の生徒(当時クラス委員長を務めていた柚木███氏と、副委員の楠本██氏)の捜索を行っていた警察組織によって、SCP-XXX-JP-1の存在する洞窟が発見されました。
洞窟捜索時に異常性によって警察官3名と、その救助活動を行っていたレスキュー隊員4名が犠牲となり特性が発覚したことから、警察組織からの要請で財団による収容が行われれました。
現在カバーストーリー「新型感染症」を流布し、SCP-XXX-JP-1の存在する洞窟を閉鎖するとともに、発見されたSCP-XXX-JP-2の全個体を収容しています。

インタビューログ
以下の文章は、警察官を装った財団職員による事情聴取という形で、2年A組の担任教師及び生徒の保護者、2年B組生徒に対して行われたインタビューの抜粋となります。

回収文書XXX-JP
現在行方不明となっている楠本██氏の自宅より回収された日記から、SCP-XXX-JPに関係があると思われる記述が発見されました。以下の文章はそれらを抜粋したものです。

補遺-1: 199█/██/██、当時未収容のSCP-XXX-JP-2による不完全な出産イベントが、███市内の産婦人科病院にて発生しました。
SCP-XXX-JP-2となっていたのは1年B組の生徒1名で、保護者が学校に対し妊娠の事実を隠していた事が発見の遅れにつながりました。また保護者からの依頼を受けた産婦人科医により中絶手術を行ったことが、イベント発生の原因と考えられています。
回収された院内の防犯カメラの映像からは、SCP-XXX-JP-2aが摘出された直後に院内の女性が一斉にSCP-XXX-JP-2に変化し、また院内の男性に対してもSCP-XXX-JP-1と同様の影響を発生させている様子が確認されました。このため当時院内にいた人間の内男性█名が死亡、入院していた妊婦を含む全ての女性がSCP-XXX-JP-2へと変化しました。
現場に投入された無人機全てがSCP-XXX-JP-2aに接近後30秒以内に原因不明の機能停止状態になったこと、SCP-XXX-JP-2aが屋外への移動を試みていたことから、回収を諦めた収容チームはカバーストーリー「医療用放射性物質の漏えい」を展開して病院を隔離しました。
現在病院内のSCP-XXX-JP-2及び摘出されたSCP-XXX-JP-2aは、病院の建屋内に注入された速乾性コンクリートによって拘束されています。またメトカーフ非実体反射力場発生装置を周囲に設置することで、SCP-XXX-JP-2aによる影響を封じ込めています。

補遺-2: 200█/██/██、SCP-XXX-JP-1の封じ込めが何者かによって外部より突破される事案が発生しました。
事案発生時、SCP-XXX-JP-1が収容されている洞窟の入口を警備していた財団職員は、一時的にSCP-XXX-JP-1の影響を受けたときと同じ状態になっていたことが後の調査で判明しました。また警備システムは全て原因不明の機能不全を起こしていましたが、停止直前の監視カメラの映像には行方がわからなくなっていた楠本██氏が洞窟内に侵入する様子が確認されました。
新たに投入した無人機によるSCP-XXX-JP-1の調査を行った結果、SCP-XXX-JP-1の腹部が肥大化しているのが確認されました。
その後の調査で子宮内部にSCP-XXX-JP-2aに酷似した大型2の実体が存在することが判明しました。

200█/█/██追記: 事案発生後、SCP-XXX-JP-1・SCP-XXX-JP-2ともに内部の胎児に生育が確認されました。発育が確認されて以降、SCP-XXX-JP-1の影響範囲は指数関数的に拡大し続けています。またメトカーフ非実体反射力場発生装置を用いた異常性の減衰も、十分な効果を発揮しなくなりました。
現在の予測では、██ヶ月以内にSCP-XXX-JP-1・SCP-XXX-JP-2による一斉出産イベントが発生すると考えられています。
補遺-1の事例から、出産イベントの発生後にSCP-XXX-JPが収容違反を引き起こした場合、連鎖的なSCP-XXX-JP-2の出現によるLK-クラス生物種変換シナリオが発生すると考えられています。
そのため、現在サイト-8139ではSCP-XXX-JPの出産イベント発生を防ぐための研究が進められています。