SCP-下書き-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Keter Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-██の5m×5m×5mの飛行物体収容室で収容されています。6時間ごとに█本の紐と█台の電子機器を収容室上から投下し、█分後に█分以内に回収してください。いついかなる時でもクローンイベントを8時間以上発生させないことは許可されていません。また、スクラントン現実錨を半径█mの場所に六角形を描くように配置してください。

実験はレベル3の研究員に許可を取り、Dクラス職員を使って行ってください。研究員はSCP-XXX-JPの半径█m以内に入らないでください。

説明: SCP-XXX-JPはクリオネの形をした全長は2mの浮かぶ物体であり、その全ての部分が未知の素材で作られた絡まった黒い紐で構成されています。SCP-XXX-JPを破壊する試みは未知の素材で作られた紐が頑丈すぎるが故失敗に終わっています。

SCP-XXX-JPは半径█m以内の█分間放置した多数のコードにSCP-XXX-JPに酷似した2回りほど小さいクローン(以下SCP-XXX-JP-Aと呼ぶ)を現実改変で生み出し、最寄りのコードに取り憑かせます。またそれは、ヒューム値の低い方向へを優先的に放つことと直進に進むことが確認されています。SCP-XXX-JP-Aはその後、取り憑いた”コード”を絡ませ、元の状態に戻すことが困難な状態にします。絡まりが完了次第、SCP-XXX-JP-Aは消失します。絡まるまでの時間は個によって違うことが確認されています。最短は28秒、最長は█日です。SCP-XXX-JP-Aは視認可能ですが非実態的性質の為SCP-XXX-JP-Aを止めるためのあらゆる手段は有効ではありません。

SCP-XXX-JPがどのようにコードを絡ませているかは認識不可能であり、絡ませているところを見た人物に説明をさせても「忘れた」「思い出せない」など説明がつきません。そのため、SCP-XXX-JPは何らかの反ミームを持っているの可能性が示唆されています。

クローンイベントはSCP-XXX-JPの周囲にSCP-XXX-JPの内部ヒューム以下のヒューム値の場所が存在した場合に発生するため、スクラントン現実錨によりクローンイベント以外のいかなる時は周囲のヒューム値をSCP-XXX-JPの内部ヒュームと同一に固定することによってクローンイベントの発生を防止することができます。SCP-XXX-JPが1回のクローンイベントで出せるSCP-XXX-JP-Aの数は█体であり、6時間で再発生可能になります。8時間以上クローンイベントを発生させなかった場合、SCP-XXX-JPは自身の内部ヒュームを30.00Hmにし、クローンイベントを強制的に行います。これは周囲のヒュームがSCP-XXX-JPと同一である場合でも発生します。その際、クローンされるSCP-XXX-JP-Aの数は[編集済]体までが確認されており、それ以上になる可能性は十分にあります。

実験によりSCP-XXX-JPは攻撃も防御もしないことが確認されています。

SCP-XXX-JP-Aの内部ヒュームを測定したところ、1.1Hmと出ました。しかし、周囲とほぼ等しいヒューム値であり、オブジェクトに知能がないことからSCP-XXX-JPは自身のクローンを作ることにだけ現実改変を使っていると予測されています。

以下の実験はいずれもSCP-XXX-JP-Aの消失を確認しだい、速やかに回収しています。

実験記録XXX-JP-MR
実施: 20██/██/██

対象: 麻紐
内容: SCP-XXX-JPの半径3mに置き、SCP-XXX-JP-Aが消えるまで放置。
放置時間: 1分
結果: 絡まったが解くことは可能。

対象: 麻紐
内容: SCP-XXX-JPの半径3mに置き、SCP-XXX-JP-Aが消えるまで放置。
放置時間: 15分
結果: 絡まり、解くのに30分を要した。

対象: 麻紐
内容: SCP-XXX-JPの半径3mに置き、SCP-XXX-JP-Aが消えるまで放置。
放置時間: 5時間
結果: 絡まり、解くのに8時間を要した。
追記: 取り憑き時間はランダムのようだ。ーー██博士

対象: ノートパソコン
内容: SCP-XXX-JPの半径3mに置き、SCP-XXX-JP-Aが消えるまで放置。
放置時間: 27分
結果: 起動しなくなった。解析すると、中のプログラムが無作為に乱れていた。
追記: プログラムまで影響されるのか。報告書まで影響がでるのかもしれん。ーー██博士

対象: D-10223
内容: SCP-XXX-JPの半径3mに待機するよう命令、SCP-XXX-JP-Aが消えるまで放置。
放置時間: 49分
結果: 20分ほどでD-10223が激しい痛みを訴えた。1分後D-10223は絶叫した。その後、5分後に死亡を確認。回収後に解剖すると臓器、特に小腸が無作為に乱れていた。
追記: 人にまで影響するとはな。職員には近づかないよう忠告しておこう。ーー██博士

補遺1: 事案A
SCP-XXX-JPの実験中、突如としてSCP-XXX-JPの内部ヒュームが30.00Hmになるという事態が発生しました。幸い、ヒューム値は10分程度で元に戻りましたが、サイト-██の職員はSCP-XXX-JP-Aによって全て死亡し、電子機器は1つを除いて使用・修復不可能になっていました。

建物内の捜索中、██博士と思われる死体の近くに音声記録用媒体が発見されており、奇跡的に修復可能でした。以下は修復した██博士の音声記録の一部です。

[記録開始]
非常にまずい。まずいことになった。実験のためにクローンイベントを発動させないようにしていたらSCP-XXX-JPがクローンイベントを強制的に起こしやがった。クローンされたSCP-XXX-JP-Aの数は一定の█体をゆうにこえてやがる。目視だけで[ノイズで聞き取れない]体はいた。多分今もクローンイベントは起こってる。今書いてるこのパソコンも取り憑かれるのは時間の問題だ。というかこのままだと俺も死んでしまう。

財団が電子機器をたくさん保有しているのは周知の事実だと思うが、ここ、サイト-██も例外じゃない。このまま全ての電子機器にSCP-XXX-JP-Aは取り憑くだろう。この施設は終わりだ。ははっ、実を言うと俺ももうSCP-XXX-JP-Aに取り憑かれてしまっている。もうだめだ。この音声記録が残っているといいな。じゃあな。
[数分間の絶叫]
[記録終了]

サイト-██周辺にあった一般民家にまで影響が拡大し、死者15名、機器破壊数300台となりました。これを受けて、財団は財団の運営する機械専門会社に、機械の不調という名目で回収、新品に交換をさせています。また、事案Aが発生した翌日から今日まで、世界各国から実験記録XXX-JP-MRと似たような現象が報告されているため、事案Aで発生したSCP-XXX-JP-Aの残りが未だに消失してないと考えられます。その為、オブジェクトクラスがketerに変更されました。