砂の中の軍艦

SCP下書き「魔王の落とし子」

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A-10

発見時のSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在、サイト-81██内の飛行場の格納庫に収容されています。SCP-XXX-JPの活性化時に出現した兵器、機関銃の弾丸は、「出撃」の終了後に全て取り外す必要があります。取り外した兵器は、処分するか、アメリカ空軍に提供してください。また、機銃であるGAU-8アヴェンジャー(30mmガトリング砲)は取り外しが困難なため、通常時は射撃を不可能にする操作を行ってください。また、SCP-XXX-JPが自発的に活性化しても対処が可能なように、常に収容室を電子ロックで施錠する必要があります。SCP-XXX-JPとの通信は、レベル2以上の職員の同伴の元で、A.零式を通して行ってください。

SCP-XXX-JPは、収容違反を防ぐために、定期的に「出撃」を行う必要があります。これはサイト-81██、81██、812█の3つの財団施設をローテーションで使用して行われます。どれか1つの施設内に、██両以上のデコイの戦車を配置してください。その後、コクピットにA.零式を搭乗させた状態でSCP-XXX-JPの活性化を促し、「出撃」させてください。

説明: SCP-XXX-JPは、意思を持つ航空機です。機体はフェアチャイルド・リパブリック社開発の対地攻撃機A-10AA-10Cです。アメリカ空軍などで使用されている同機体と同様にサメのノーズアートが施されています。また、垂直尾翼の内側に、ハーケンクロイツがペイントされています。

SCP-XXX-JPは、1982年█月█日に、陸上自衛隊██基地上空に突如として出現しました。SCP-XXX-JPは██基地に配備されていた戦車や対空装備をミサイルや機銃掃射で次々と破壊しました。しかし、急降下爆撃を行おうと試み、主翼の両側が破損して付近に着陸しました。突然出現したということから財団の興味を引き、陸上自衛隊に回収された後、収容に至りました。██基地の隊員、周辺住人には大規模な記憶操作が行われました。

SCP-XXX-JPは、視認範囲(通常の人間と同様と思われます)内に█両以上の戦車がいた場合に活性化し、兵装などを装備した状態でその上空に瞬間移動します。また、機体の一部が故障していたとしても、瞬間移動を行うことでその部分が修繕され、無傷の状態になります。更にその際に、付近にいる人間1人をコクピットに瞬間移動させます。その後、装備した兵器及び機銃掃射によってその場の戦車を攻撃します。全ての戦車を破壊し終えると、SCP-XXX-JPは瞬間移動前の地点に戻ります。その際にコクピットに乗せられた人間も元の地点に戻りますが、インタビューの結果コクピットに居た時の記憶は無いということが判明しています。

現在この異常性の一部は失われています。SCP-XXX-JPは外的要因なしに自発的に活性化し、周囲の戦車、航空機、対空火器などに兵装及び機銃掃射で攻撃を行います。ただし、目的地には自ら飛行して向かいます。

SCP-XXX-JPは、管制塔や無線などでの通信で会話をすることが可能です。以下はその中でも主要な通信記録のまとめです。SCP-XXX-JPはドイツ語を扱うため、録音記録を翻訳し、文章化したものになっています。

追記:199█/██/██

SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスがNeutralizedに変更されました再度Euclidに変更されました。詳しくは下記の補遺を観覧してください。

補遺: 1999年██月█日、サイト-81██の飛行場管制塔に、SCP-XXX-JPからの通信が入りました。以下は過去に通信士に当たっていたA.零式を通して行われた通信記録を文章化したものです。

通信記録-SCP-XXX-JP-1999/██/█

<通信開始>

SCP-XXX-JP: 久しぶりだなお前達! 息災か?

A.零式: 要件を言いなさい。

SCP-XXX-JP: そうだそうだ。聞いてくれ。考えてみたんだが、ソ連は崩壊したと言ったが、もしかしたら第2第3のソ連が現れる可能性だってあるはずだ! つまり、まだ私の役目は終わっていない!

A.零式: ……はぁ。

SCP-XXX-JP: ぐずぐずはしていられん! 出撃だ! 行くぞ相棒‼︎

A.零式: 許可できかねます。

SCP-XXX-JP: つべこべ言わずさっさと行くぞ!

< SCP-XXX-JPにより通信が切断された>

付記: 通信終了直後に、A.零式がその場から消えた。その後3時間たって、 SCP-XXX-JPを操縦してサイト-81██の飛行場に帰還した。これによりSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスがNeutralizedからEuclidに再度引き上げられ、特別収容プロトコルも再開された。

以下は SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスの引き上げ後に行われたエージェント・零式へのインタビュー記録です。エージェント・零式はコクピット内での出来事を全て記憶していました。また、他のコクピットに乗せられた人間とは違い、共産主義やソ連に対する敵対心は見られませんでした。

インタビュー記録

対象: エージェント・零式

インタビュアー: 赤城研究員

<記録開始>

赤城研究員: それでは、エージェント・零式。貴方がSCP-XXX-JPのコクピット内で何をしていたかを教えてください。

A.零式: 了解だ。まず俺は気づいたらどこかわからんが戦車の集まった基地の上空にいた。 SCP-XXX-JPに乗ってな。最初は訳がわからなかったが、あいつが話しかけてきた。「アレはアカ共の戦車か?」ってな。だから俺は違うって答えた。それからとりあえず帰るためにあいつを説得した。今はアカ共は来てないから、戻ろうってな。それで納得してくれたから、現在地を確認して操縦して戻ってきた。

赤城研究員: わかりました。では次に、SCP-XXX-JPは貴方のことを相棒と呼称していますが、それについてはどう思われますか。

A.零式: それについてはさっぱりわからないんだが、まあ気に入られてるんじゃないか? 俺もわからん。

赤城研究員: わかりました。他に何か伝えておくべきことはありますか?

A.零式: ああ、そうだ、コクピットの中が変化していたな。前よりもハイテクになっていた。

赤城研究員: ……なるほど。他にはありますか?

A.零式: いや。無い。

赤城研究員: わかりました。最後に、貴方は共産主義に対して何か思うことはありますか?

A.零式: 理想論ぐらいにしか思わん。

赤城研究員: わかりました。それではこれでインタビューを終了します。

<記録終了>

終了報告書: SCP-XXX-JPの機体を再度調査する必要があると考えられる。

補遺2: SCP-XXX-JPの機体の調査の結果、機体がA-10AからA-10Cに変化していることが判明しました。また、再度垂直尾翼の内側にハーケンクロイツがペイントされていました。

聞いたところ新調したのだそうです。とりあえず今まで通りフライトシミュレーターで出撃をさせれば問題は無いと思われます。 -エージェント・零式

補遺3: 200█年█月██日以降、現在までにSCP-XXX-JPの収容違反が3回発生しています。以下はその記録です。