scp xxxx jp
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警告:名状しがたい落書き帳のようなもの

これらのファイルは精神影響要素を含んでいます。

以下に示された副作用に留意してください。

・創作能力及び意欲の、著しく程度の低い文章閲覧による伝染的低下
・未公開の情報を閲覧することによる心理的ストレス症状
・SCP-014-JP-J(アイスヴァイン症候群)に代表される特定心理症状への曝露


アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの周囲約2km2の敷地内は、偽装サイト-8117に指定され、SCP-XXXX-JPは大型倉庫を模した収容棟内に収容します。一般市民に向け、サイト-8117は財団フロント企業シグマ・クリエイティブプロダクツ(株)の所有する大型倉庫であるというカバーストーリーの流布が継続中です。

説明: SCP-XXXX-JPは、日本国北海道███市郊外の███地区に存在する、異常性を持ったおおよそ100m四方の住宅街です。200█年に、オカルト雑誌█████に掲載される予定であった「人が一人もいない███市郊外の謎の町」に関する記事が財団の定例出版前調査で確認され、発見に至りました。記事に関連する情報は抹消、ダミーが補填され、█████誌の関係者等はクラスA記憶処理を施した上で解放済みです。

いかなる公的機関も、SCP-XXXX-JPに関しての記録を有しておらず、その起源は不明です。総面積は約10000m2ですが、異常性を持たない周辺の範囲との境界線は不明瞭で、特定には至っていません。SCP-XXXX-JP内には、80m2ほどの面積を持つ広場と、それを取り囲むように林立する近代的一戸建て住宅群が存在します。便宜上、住宅をSCP-XXXX-JP-1、広場をSCP-XXXX-JP-2と呼称します。

SCP-XXXX-JP-1群はそれぞれデザインの異なる住宅群です。上空からの調査により確認されたSCP-XXXX-JP-1の総数は計73棟です。SCP-XXXX-JP-1群の外部から観測される特徴は、1980~1990年代にかけて多く建造された日本の一般的な一戸建て住宅と一致します。ただし、住宅として使用された形跡は一切確認できず、またドアなどは全て施錠されているようです。SCP-XXXX-JPの範囲内で生命体が確認された事例はこれまでに存在しません。

SCP-XXXX-JP-1群はその外見から想定される建材の性質より頑強で、以前より限定的な火器の使用を含めた破壊検査(サンプルの採取)が試みられてきましたが、この性質と後述の異常性によりいずれも失敗に終わっています。そのため、現時点でSCP-XXXX-JP-1の内部調査や破壊検査の予定はありません。

SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JPの中心付近に位置する、噴水、ベンチが設けられた広場です。これらの建築物はSCP-XXXX-JP-1群と同様の物理的性質を持ち、破壊は困難です。特筆すべき点として、噴水からは常時ピンク色の液体が噴出し、噴水の受け皿の底で消滅、恐らくは気化しています。この液体の供給源は不明です。また、この液体のサンプル採取等の試みは、後述の特異性により失敗しています。20██年には、SCP-XXXX-JP周囲の地下において金属探知機等を用いた調査が行われましたが、外部と接続されたパイプライン等は確認できませんでした。

SCP-XXXX-JPの最大の特異性は、SCP-XXXX-JP内の何らかの事柄を調査するため、外部から生命体若しくは無人探査機等が進入した際に発現します。SCP-XXXX-JP内に進入した物体及び生命体は、進入してからしばらくすると、それまで辿ろうとしていた経路にかかわらずSCP-XXXX-JP-2に到達します。位置情報追跡装置等のデータは物体及び生命体の認識に反して、それらが最短の経路を通ってSCP-XXXX-JP-2に向かい、到達したことを示しています。追跡装置などの観測者側に影響が及んでいるのか、SCP-XXXX-JP内に認識災害等のトリガーとなる何らかの要因が存在するのかは現時点で不明です。

SCP-XXXX-JP-2は概して、予期せぬコースを辿ってSCP-XXXX-JP-2に到達したことに困惑しますが、その後一切の外部からの命令等を無視してSCP-XXXX-JP-2内に立ち入り、噴水の周りを回るように踊り始めます。この時の踊りについて影響を受けた本人及び外部からの観測者は、「非常に滑稽で、もうすべてどうでもよくなるようなくだらない踊り」などと表現します。この踊りは観測ごとに変化し、いずれも既知の民族舞踊などと一致しないパターンのものです。この踊りの様子に関する主な調査ログは以下の通りです。

実験ログに記された通り、影響を受けて踊り出した物体及び生命体は、外部との意思疎通や命令伝達がほぼ不可能になります。この状態は、外部からの観測者が調査を断念することで終了させることができ、この調査断念に関して明確な何らかの命令等が下されると、影響を受けた物体及び生命体は噴水の周囲を回転することで自身の来た方角を向き、最短のルートを通って観測者等の元へ帰還します。また、確証を得られてはいませんが、SCP-XXXX-JP内に進入した生命体は移動経路の中にあるSCP-XXXX-JP-1の調査にも非積極的であり、物体はエラーの発生などで命令を遂行できません。これらの事柄についても、何らかの異常性の関連が推測されます。

上記の異常性によりこれまで、SCP-XXXX-JP内の詳細情報を目的とした作戦では、意図した調査結果を満足に得られませんでした。この異常性による結果、即ち調査の妨害は、何者かによって明確に意図されたものであると推測されています。

ただし、近年、SCP-XXXX-JPの上空約50m以上であれば全ての物体及び生命体が異常性に影響を受けることはないと実験を通して確認されたことで、上空からのサーモカメラ付き無人機によるSCP-XXXX-JP-1内部等の調査が進行中です。現時点で得られた調査の成果は主に以下の通りです。

・全てのSCP-XXXX-JP-1内にはSCP-XXXX-JP-1に収まる程度であるものの巨大な熱源反応があり、外気温に合わせてその温度も変化していた。熱源反応は次第に大きくなっており、次第にその機能を整えつつあるようにも見える。

・各SCP-XXXX-JP-1の屋外に設置されている灯油タンクに似た構造物は、一定の熱を帯びており、SCP-XXXX-JP-1と接続されている。また、構造物からSCP-XXXX-JP-1への熱の移動が常時確認されている。この熱を帯びた流動性物質の起源は不明である。

・全てのSCP-XXXX-JP-1は、地球上の既知の技術と合致しない非合理的形状をした、パイプラインと思しき地下構造物で通じており、それらは最終的にSCP-XXXX-JP中心部の噴水に接続していることが判明した。また、SCP-XXXX-JP-1からは噴水への熱の移動がみられる。

・いくつかのSCP-XXXX-JP-1の窓となる部分から、未知のシンボルや、何らかの生物の一部と推測される触覚状のものが観測された。画像解析の結果は地球上の既知の生命体と一致しない。

補遺: SCP-XXXX-JPのEuclidクラスへの格上げ申請が日本支部理事会により受理されました。また、レベル4職員5名の同意により、サイト-8117のセキュリティ担当者増員が決定しました。