scp xxxx jp
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト81-FAの標準個室201号にある、██████社製█████型デスクトップPCのローカルディスク内に収容されます。SCP-XXXX-JPが収容されたPCは財団の事務作業で使用する標準的なデスクの上に、実験などでこれを起動する時以外は電源コードなど、PC本体以外の部品を全て取り外した状態で設置し、外部とのデータのやり取りが不可能な状態を保ってください。USBポートなどの外部とPCを接続する部品には、すべてにジャックを取り付けておいてください。

万が一SCP-XXXX-JPが他のメディアに乗り移った・コピーされた場合、SCP-XXXX-JPの存在が確認された全てのメディアとそれに接続されたメディア(インターネット等での接続を含む)の使用を中止して電源を切り、外部との接続を遮断し、メディアの中で何らかの電子データが含まれる部品を全て通常の手段で廃棄、新たな物と取り替えてください。

また、財団機関以外の民間団体や個人にSCP-XXXX-JPが流出した場合、カバーストーリー「ウイルスによる各ドライブの異常加熱・爆発」が適用されます。

なお、SCP-XXXX-JPの流出後は一連のプロトコルが完了するまで、存在が疑われるメディア全てに含まれるデータの複製及び移動が禁止されます。このため、メディアを扱う職員は日頃からメディアに含まれる主要なデータ全てのバックアップを取ることが推奨されます。

説明: SCP-XXXX-JPは、コンピュータのローカルディスクなどに潜伏する、生命体と思われる電子データの一群です。現実世界における実体や姿は持たず、また現実世界に対しての意思表示などを行っていません。

SCP-XXXX-JPの存在が認知されたのは████年で、アメリカ合衆国の情報収集機関エシュロンが所有する一台のコンピューター1に、不具合が見られはじめたのがきっかけでした。そのパターンは軽度なものから深刻なものまで様々で、例えばある日突然マウスカーソルのデータがフォルダごと消失し、通常の方法でコンピューターを操作できなくなったり、ブラウザが起動できなくなって職員が日課として閲覧していた動画サイトのパスワードが分からなくなったり、といったものでした。10日後「スタート」メニューが消え去ったところでその職員は上司へ不具合を報告し、エシュロンは、インターネット上の情報収集活動中にコンピューターウイルスを受け取った可能性があると判断しました。業務継続用に予備のメディアが用意され、エシュロンの全てのメディアが外部との接続を遮断された後、オフラインのウイルスチェックを受けました。結果、情報収集を無人で行うとあるコンピューターがありとあらゆるデータを完全に失って機能しなくなっており、その穴を埋めるように何らかのデータ2がメモリを埋め尽くしていました。そこからいくつかのメディアを埋め尽くしながら問題のPCに達し、データを侵食していたことが分かりました。そのPCはCドライブの██████ファイルから上へ行ったり下に行ったりと、「ファイルの構造を何者かが無作為に進みながらデータを削除した(研究員████████による証言)」ような被害を受けていました。被害の形がこれまでに全く報告のないケースだったため、アメリカ合衆国は使い物にならなくなったいくつかのメディアを廃棄して財団に助言を求め、データが回収されました。

いくつかの実験・解析の結果、この正体不明のデータは、周りのデータを侵食することによって増殖する生命体である可能性が指摘されました。根拠としては、SCP-XXXX-JPが外部から自分の「住処」であるメディアが閲覧されていることを何らかの手段で探知し周辺のデータに紛れ込むこと、SCP-XXXX-JPのそれぞれに違った情報のパターンらしき何かがあること、複数あるいは一つの支配者層と思われるデータが動くとそれに続いてデータの塊が動くこと、また、生命源となる周辺のデータを侵食しつくしてかつ外部との接続が遮断され行き場所がなくなると、データがいくつかの大きなフォルダに分かれてお互いを侵食し始めること、などがあげられました。

この性質を制御する試みは続いていますが、未だに成果は上がっておらず、現時点では外部からその様子を図表化して観察することしかできません。また、周りのデータを侵食し、その分だけ増えるため早期発見が不可能であり、また、たった二つのパターンが異なるデータがメディアに入り込むだけでその先でまた増え始めるという性質から、積極的な研究は進んでいません。

なお、一連の研究の結果、USBなどの直接的なメディアを通さなくてもメールのフォントデータや本文データにさりげなく隠れたり、いつの間にかインターネットサイトに紛れ込んだりと、データと名の付くものには何にでも隠れて移動できることが発覚しました。このように隠れられた場合でも既存のOS等がSCP-XXXX-JPをデータとして認識しない性質は変わらず、送信トレイをたどって別のメールに移動、といった行動も可能なため、一度拡散すると根絶がとても困難になります。研究チームはSCP-XXXX-JPを発見して駆除するプログラムの開発も進めていますが、完成していません。

補遺: ████/██/██ SCP-XXXX-JPがどこからエシュロンに入り込んだのかはわかっていませんでしたが、最近になってanderson-robotics-hubの拡張施設があるアメリカ・アリゾナ州[削除済]付近から[削除済]を用いて送り付けられた可能性が高いと結論付けられました。このことから、anderson-robotics-hubとSCP-XXXX-JPは何らかの関係があるとみられています。