Lycoris Radiata1925
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回収されたSCP-XXX-JP-Aの一本

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-Aはサイト-81██の低脅威度物品用ロッカーに収容されています。SCP-XXX-JP-Aをロッカー内から取り出す、または実験を行うには、セキュリティレベル3以上の職員の許可が必要です。SCP-XXX-JP-Aはサイト-81██の低脅威度物品収容ロッカーに厳重に施錠された状態で収容されています。開錠用の鍵はサイト管理者のみが所持し、職員がロッカー内からSCP-XXX-JP-Aを取り出すことは認められません。また、SCP-XXX-JP-Aを用いた実験は禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPは、ヒガンバナを模した9本6本の白いシルク製の造花(SCP-XXX-JP-A。以下、-A)と、異常性の発現により出現する人型実態(SCP-XXX-JP-B。以下、-B)からなります。

SCP-XXX-JPの異常性は対象の心臓部に突き刺さった-Aにより発現されます。-Aが心臓部に突き刺さった対象は直後に瓦解し始め、1時間以内に元の姿を完全に失い土になります。その後-Aを中心として土は再形成され、その場に-Bが出現します。この時-Bは、対象が最も思慕していた者の姿で出現し、必ず植物状態であることが確認されています。出現後、-Bは唐突な痙攣や嘔吐・下痢を無意識下に繰り返し、一週間以内に死に至ります。また、‐Bのオリジナルが健在である場合、‐Bの症状は全てオリジナルに伝播することが判明しています。死に近づくにつれ、-Bは瓦解し土の状態へと戻っていきます。完全に土へと戻った際に-Bの中から出現する-Aは赤く変色しており、元の異常性を全て喪失していることが判明しています。

19██/05/0█、千葉県██市に存在する███アパートの105号室異臭問題の通報を受けた現地警察によって、排泄物塗れの小学█生男児が植物状態で発見されました。男児は既に土になりかけており、その報告を受けた警視庁公安部特事科のエージェントによって男児は迅速に回収されました。現地警察はクラス-C記憶処理が施された後に解放されました。その後完全に土と化した男児から-Aの存在が確認され、105号室から使用前の-Aがすべて回収されました。同時に、男児の母が男児へと残したと思われる手紙が回収されました。以下はその内容です。

███へ-19██/04/2█(土)

███がいなくなってから、もう2しゅうかんがたちました。おかあさんはもう、ダメみたいです。███がいないと、ずっと一人ぼっちです。ずっとかなしくて、つらくて、さびしいです。
でも、███のほうがずっとくるしかったよね。友だちができはじめて、がっこうがたのしいって、おかあさんにたくさんはなしてくれたよね。いつかサッカーせんしゅになりたいっていってくれたことも、おかあさん、ぜんぶおぼえてます。
███、あなたにはみらいがひつようです。そこにおかあさんはいないけど、どうか、ゆめをかなえてしあわせになってください。おかあさんはいつまでもずっと、███をあいしています。

おかあさんより

補遺1: 財団による身元調査によって、男児は母子家庭であったこと。先天的な重度の心臓病を抱えており小学校入学直前まで入院していたこと。また、入学して一週間後に息を引き取っていたことが判明しました。

補遺2: 105号室からSCP-XXX-JP-Aの回収の際、男児の母の所持品と思われるバッグからSCP-XXX-JP-Aを購入した際のレシートが発見されました。店舗名や販売者は一切記載されておらず『シロバナマンジュシャゲ×10』、並びに『オマケ:オダマキ×1』の商品名及びその購入数のみが記載されています。105号室、アパートの各部屋からオダマキの造花は発見されておらず、現在販売店舗と同様に捜索中です。

補遺3: 200█/██/██に行われた実験にて、SCP-XXX-JP-Bは芸能人である████氏の姿を模倣して出現しました。その際、SCP-XXX-JP-Bに起きた症状は全て████氏に伝播し、実験開始から5日後の200█/██/██に████氏は衰弱死しました。異常性が聴衆に晒される危険性からSCP-XXX-JP-Aを用いた実験が禁止され、現在の特別収容プロトコルに改定されました。