ウ
アイテム番号: SCP-001-R
オブジェクトクラス: Parapara
特別調理プロトコル: 可能な限り強火で調理してください。あらゆるセキュリティクリアランスにおいて、中火以下で調理することは認められていません。但し、調理の際に原子炉やLHC等の機器を直接使用しないでください。2014/07/██に██博士がRA-█研究炉の燃料棒を用い調理を行い、フライパンを溶かしました。
材料:
米:茶碗一杯
卵:一個
塩:█g
胡椒:█g
中華だし:小さじ1
醤油:█ml
おろしにんにく:小さじ1/2
米は炊かれた状態で、冷蔵庫での冷却が必要です。
追加の材料として、長ネギを入れることが認められています。その場合、後述の手順3の時に投入してください。
追加の材料として、長ネギ、グリーンピース、コーンを入れることが認められています。その場合、後述の手順3の時に投入してください。
追加の材料として、長ネギ、グリーンピース、コーン、チャーシュー(小さくサイコロ状にした)等を入れることが認められています。
その場合、後述の手順3の時に投入してください。
調理法:
# | 手順 |
---|---|
1 | フライパンを可能な限り強火でよく熱する。温度が███℃まで上がったら、██mlのなたね油を敷く。 |
2 | 卵、米の順に投入する。可能な限り強火のまま軽く炒める。 |
3 | 塩、胡椒、中華だし、おろしにんにくを加える。可能な限り強火で米同士が離れるよう█回以上フライパンをかえす。 |
4 | 火が通ったのを確認したら、醤油を回し入れ、再び可能な限り強火で炒める。 |
絶対に火を止めるまで火力を下げてはいけません。反した場合には、Aクラス記憶処理の後、アルファ-SCP-001-R順応プロトコルが実施されます。
権限を持たない職員がアクセスを試みると、不可逆なミーム汚染に曝露します。今後一切の権限を剥奪され、Dクラスに降格となります。
諸君、我々は成功した。SCP-001-Rの影響はあまりにも広く拡散し、ありふれたものになった。水分を含みすぎたそれは上品で自然な食感に変わり、調理器の火力は等しく上げられた。SCP-001-Rは全ての中華料理店に革命をもたらし、我々は覆い尽くされた。
これはやり遂げられたのだ。
― O5-█
Secure, Chori, Protect
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質から一点に留める事が不可能です。人工衛星を用いた24時間の監視体制の下、決してSCP-XXX-JPを見失わないようにして下さい。また、SCP-XXX-JP-1も周囲500mを立ち入り禁止区域とし、SCP-XXX-JP-Aの出入りの際にも、SCP-XXX-JP-Aでないヒトを許可なく侵入させないよう、常にSCP-XXX-JP内の住民の顔名簿を把握するようにして下さい。
説明: SCP-XXX-JPはおよそX平方メートル四方の広さを持つ一般的な住宅街です。X棟の一軒家があり、約X人の住民が居住しています。SCP-XXX-JPの特異性は、その可動性に見られます。調査によると、この住宅街は特定の場所に存在せず、常に地上に接する形で地球上を周回しています。SCP-XXX-JPは空気抵抗を受けず、あらゆる障害物をすり抜けるため、減速することはありません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Keter Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-80██に収容されていると考えられています。後述される性質のため、事実上閲覧制限を設けることは不可能であり、発見者にはただちに存在を報告するよう求めています。SCP-XXX-JPには継続的かつ恒久的な破壊措置が取り続けなければなりません。
説明: SCP-XXX-JPは、現在17枚のA4サイズのコピー用紙から成ると考えられています。これらを発見順にSCP-XXX-JP-1,2,…と呼称します。
共通した性質として、10桁の数字が印刷されています。SCP-XXX-JP-1を20██/██/██に職員が資料[編集済]の██ページと██ページの間で発見してから、次々と発見が報告されるようになりました。
インクおよび用紙の劣化状態から、印刷されてから少なくとも一年以上が経過していることが分かっていますが、誰もSCP-XXX-JP-1発見まで実在を感知していませんでした。
各々の10桁の数字の規則性、他事象との関連は現在認められていません。出現場所との関連も不明です。財団は関連すると見られる候補をいくつか提出しましたが、未だどの一枚についても意味を決定出来ていません。この観点から、その脅威性も全く未知であるため現状SCP-XXX-JPはEuclidクラスに分類されています。
# | 発見日時 | 記載内容 | 発見場所 |
---|---|---|---|
1 | 20██/██/██ | 2935846001 | 資料[編集済]の██ページと██ページの間 |
2 | 20██/██/██ | 4768467830 | 資料[編集済]の██ページと██ページの間 |
3 | 20██/██/██ | 9650170362 | 資料[編集済]の███ページと███ページの間 |
4 | 20██/██/██ | 8799898114 | 資料[編集済]の██ページと██ページの間 |
5 | 20██/██/██ | 6043824444 | 資料[編集済]の██ページと██ページの間 |
6 | 20██/██/██ | 5073279391 | 資料[編集済]の██ページと██ページの間 |
7 | 20██/██/██ | 9051765488 | 資料[編集済]の███ページと███ページの間 |
8 | 20██/██/██ | 2679432382 | 資料[編集済]の████ページと████ページの間 |
9 | 20██/██/██ | 4959468319 | 資料[編集済]の██ページと██ページの間 |
10 | 20██/██/██ | 8744582903 | 資料[編集済]の███ページと███ページの間 |
11 | 20██/██/██ | 9052029085 | 資料[編集済]の███ページと███ページの間 |
12 | 20██/██/██ | 7724807765 | 資料[編集済]の██ページと██ページの間 |
13 | 20██/██/██ | 2243448264 | 資料[編集済]の██ページと██ページの間 |
14 | 20██/██/██ | 8556129700 | 資料[編集済]の███ページと███ページの間 |
15 | 20██/██/██ | 1373156396 | 資料[編集済]の██ページと██ページの間 |
16 | 20██/██/██ | 6419067801 | 資料[編集済]の███ページと███ページの間 |
17 | 20██/██/██ | 0411877685 | 資料[編集済]の██ページと██ページの間 |
補遺:
20██/██/██:当資料作成後新たに2284枚のSCP-XXX-JPを観測した。指数関数的に発見速度が上昇しており、予測によると、一年以内にデータの閲覧にはっきりと支障をきたす水準に到達すると見込まれる。性質等から電子媒体上に保存出来ないものを除き、即座に電子媒体上に保存すべきである。
20██/██/██:電子媒体上にもデータとデータの間に出現するようになった。10桁の数字データのみのページを除外するような形式で資料を閲覧するほかない。
20██/██/██:財団内に存在する資料数をSCP-XXX-JPが上回った。現状対策が機能しているが、実数値は特定不能である。記憶容量の側面から向こう20年程度は問題がないと考えられるが、記憶媒体におけるブレイクスルーが起きない限り、いずれ臨界を迎えるのは明らかである。しかしながら、現状根本的な措置手段が存在しないため、対処療法的対応に留まらざるを得ず、打開策が要求される。また、実数値の把握が出来ていない現状、もはや財団は当オブジェクトを”収容”出来ているとは言い難く、オブジェクトクラスをKeterに修正すべきである。
この提言により、SCP-XXX-JPはKeterクラスに変更されました。
補遺2:
SCP-XXX-JPによる容量圧迫は██年で危険水準に達するとの予測を得た。これにより、ZK-クラス:現実不全シナリオが想定され、財団の機能停止は免れない未来である。
約10██件のSCP-XXX-JP-Xの解析から、SCP-XXX-JPの性質として0から9までの数字が一様分布することが明らかになった。したがって、SCP-XXX-JP-Xから得られる情報は規則性が存在しないということのみである。仮に何らかの意味ある数を示していたとしても、円周率の小数点以下に0から9までの数が一様分布するように、ここからこれ以上の意味を抽出するのは困難だと思われる。
SCP-XXX-JP-Xは1010通りしか存在しないはずであり、既にSCP-XXX-JP-[編集済]とSCP-XXX-JP-[編集済]が同一の数値を示していることが判明している。片一方のSCP-XXX-JP-[編集済]を破壊したところ、出現予測等に変化は見られなかった。
これらの要因から、SCP-XXX-JPを保護する試みは殆ど無意味であるか、財団は有効な措置手段を持たない。ZK-クラス:現実不全シナリオを回避するため、SCP-XXX-JPの継続的かつ恒久的な破壊が必要である。
████/██/██ █████局██████室 ███████・█████
この提言をO5-██が受け入れ、SCP-XXX-JPに包括的な破壊措置が取られました。これをもって収容下に置くことが可能になったと判断し、オブジェクトクラスをSafeに変更しました。