lockerのロッカーの奥
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アイテム番号: SCP-1360-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1360-JPは数字で鍵を開ける感じの箱に入れて、下から2番目、左から16番目の部屋の中に置いておく。誰も触らないように、効き目を試すようなことはしちゃいけないようになっている。
もう触っちゃった人はとりあえず閉じ込めておいて、薬でいつも寝ているようにする。

SCP-1360-JPの効き目が皆んなに移っちゃわないよう、もう映っちゃった人はこの建物から出さないようにする。
銃持ってすごい服着た人たちが建物のまわりで人が出ないようにしている。
まだ移っていない人とは、文字を書いて話すことにしている。

説明: SCP-1360-JPは一個のスマホと、そこに書かれたお話。これを読むとSCP-1360-JP-1になって、少しずつ敬語が言えなくなったり、言葉を選ぶチカラがなくなったりする。
SCP-1360-JP-1と5秒話をした人も新しいSCP-1360-JP-1になっちゃう。
SCP-1360-JP-1になっちゃった人はこういう順番で効き目が進む。

  1. すぐに、敬語を言ったり書いたりできなくなる。
  2. 一週間たったら、言葉を選ぶ力がなくなって、うまく言ったりすることができなくなって心がまずくなる。
  3. そこから10日たったら、自分の国の言葉じゃない言葉がわからなくなる。
  4. そこから3日たったら、書くのが多い字は読めるけど書けなくなる。機械にやってもらう事はできるけど、どれが合ってるのか選んだりはできない。コピペはできる。

 
言葉をうまく選べないだけで、頭の良さは変わらない。SCP-1360-JP-1が書いた言葉なら、読んでもうつらない。話すとうつる。機械を通していても話すと写る。その人の声をとっておいたものに話しかけてもうつる。聞くだけならうつらない。でも言葉じゃないやり方で返すとうつる。
コピペはできるけど、そのコピペが、言いたいことと合ってるかどうかわからないから、話すのには使えない。決まり切った場所に置くためだけに使える。
おぼえてることを消すやつで何とかしようとしたけど、今は上手くいっていない。
難しい言葉を読んだりはできるけど、書いたりはできなくなる。
「敬語」と「言葉」の文字だけは上手く言ったり書いたりできる。

補遺: スマホに別の文字が書かれていた。コピペして貼り付けることにした。

皆さまおはようございます。
旧習に於いては、敬語とは格別な言い回しであり、純然たる敬意を表する言葉として尊重されてきました。
然るに昨今では単なるコミュニケーションツールと堕し、敬意なき敬語が氾濫している有様に、胸を痛めるばかりであります。
本意を敬語で覆い、それを互いに良しとする風習はかえって人々に疑念を起こし、信ずるに値すべきを信じない巷に作り上げてしまいました。

私はここに発起し、人々を本心からの交わりに誘うべく、拙くもここに一つの作品を発表させていただきました。
繕わぬ会話を為し、それを通して、敬語たるものの、敬意たるものの、まことの敬いを理解していただきたく存じます。
敬語は相手に対する機嫌取りではなく、己の意を心から相手に伝えようとするものであることを再び強く戒めようではありませんか。

最後に、以下の句を以って挨拶の締めとさせていただきます。

"私どもはクールであったことでしょう?"

 


 
SCP-1360-JPは現在、サイト-81BBに対する情報収集と統括の途上であり、現在も調査が進行中です。
本報告書は、調査の二次完了後に伴う再編纂が終了し、新規報告書の用意が完了し次第破棄される予定です。
取得、統括、翻訳済みの情報は現在サイト-8121の仮設データベース上に一時保管されています。