Liverwortのワークデスク
評価: 0+x
blackface

SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはNeutralizedに分類されました。補遺を参照して下さい。

説明: SCP-XXX-JPは██県██市の███団地周辺一帯の交通標識に現れる、直径5cm前後の黒いしみです。成分は黒鉛、油性インク、墨、ゴム、アスファルト、[削除済]の体液等様々です。

SCP-XXX-JPは不明なプロセスを経て、『歩行者専用道路』あるいは『自転車及び歩行者専用道路』を示す標識の、大きい方の人物のサインの顔の位置に出現します。財団はこれまでに複数回監視カメラやセンサー等によってSCP-XXX-JPが出現する瞬間を観測しようと試みましたが、その度にSCP-XXX-JPが出現した瞬間のみ装置が不明な原因によって機能しなくなり、全て失敗に終わりました。

SCP-XXX-JPが付着した標識が交通規定を示している道路をSCP-XXX-JP-1と指定します。SCP-XXX-JP-1に23歳以上の人間が進入すると(この人物を”被験者”と指定します)、進入した直後から2分の間に車両が関係する事故が発生し、多くの場合被験者は死亡します。
SCP-XXX-JPは以下の条件のいずれかを満たすと消失します。

  • 被験者が死亡する。
  • SCP-XXX-JPの96%以上が標識から除去される。
  • SCP-XXX-JPが付着した標識が撤去される。
  • SCP-XXX-JPが出現してから14日間が経過する。

SCP-XXX-JPが消失すると、その6~8時間後に██市内の他の交通標識上にSCP-XXX-JPが出現します。これまでにSCP-XXX-JPが██市外で観測された事例はありません。

2014年3月頃より██市内で歩道での交通事故の件数が急増し、交通安全の啓発や交通整備を行う警察官の多数の動員にも関わらず事故件数が一向に減らないという社会現象が発生しました。これを受けた財団が同市内の公道を調査したところSCP-XXX-JPの存在が判明し、同年4月に財団の収容下になり、現在の特別収容プロトコルが制定されました。一連のSCP-XXX-JPによるものとされる被害者及び遺族全員には記憶処理が施されました。

実験記録XXX-JP-1 - 日付2015/██/██

対象: 対象:D-4082(19歳男性)

実施方法: 対象にSCP-XXX-JP-1を端から端まで往復するよう指示。

結果: 進入から72時間経過まで特に何も起こらなかった。

分析: 仮説通りの結果になったと言えます。次の実験にもこれと同じSCP-XXX-JPを用いました。

実験記録XXX-JP-2 - 日付2015/██/██

対象: D-4088(49歳女性)

実施方法: D-4088にSCP-XXX-JP-1を端から端まで往復するよう指示。

結果: 進入から17秒後、SCP-XXX-JP-1に二輪自転車に搭乗した一般人が時速37kmで侵入し、D-4088と接触。D-4088は転倒した弾みで頸部を打撲し、全身不随。一般人はそのまま現場から逃走。

分析: 実験のデータを詳細に得るため、当時自転車に乗っていた人物を総力を挙げて捜索しています。

実験記録XXX-JP-3 - 日付2015/██/██

対象: D-4221(32歳女性)

実施方法: D-4221に二輪自転車に搭乗させ、SCP-XXX-JP-1を端から端まで往復するよう指示。

結果: 進入から3秒後、SCP-XXX-JP-1に家庭用乗用車が時速101kmで進入し、D-4221と接触。車はその後現場近くの家屋の外壁に衝突し、停止。D-4221は死亡。

分析: 記憶処理前に行ったインタビューで、車の運転手は「事故の直前にブレーキが利かなくなった」と供述しました。同様の実験を行えば再び一般人を巻き込む恐れがあるため、今後一切の実験はサイト-879内に設置された標識を用いて行います。

実験記録XXX-JP-4 - 日付2015/██/██

対象: D-4276(29歳男性)

実施方法: D-4276を電動式車椅子に座らせ、SCP-XXX-JP-1を端から端まで往復するよう指示。SCP-XXX-JP-1はサイト-879内に出現したものを用いた。

結果: 実験開始直前、サイト-879内にバイクに乗った人物が侵入する事件が発生。D-4276がSCP-XXX-JP-1に進入してから31秒後、SCP-XXX-JP-1にバイクが時速97kmで進入。バイクはD-4276の前方50m辺りの位置でサイドミラーが脱落し、時速96kmでD-4276の頭部に接触。D-4276は頭部に[削除済]。

分析: 対象が法的な『歩行者』であれば、特異性は発現するようです。バイクの運転手は「隣のビルと間違えた」と供述しました。

実験記録XXX-JP-5 - 日付2016/██/██

対象: D-4393(68歳男性)

実施方法: D-4393にSCP-XXX-JP-1を端から端まで往復するよう指示。SCP-XXX-JP-1はサイト-879内に出現したものを用いた。サイト周囲は一般人や車両が進入できないようコンクリート壁で包囲。サイト内に車両が存在しないことも確認済み。

結果: 進入から24秒後、サイト上空を飛行していたヘリコプターのエンジンが停止し、D-4393の頭上に墜落。D-4393とヘリコプターのパイロットは死亡。

分析: これまでの実験結果より、我々はSCP-XXX-JPの異常性を『地上を走行する車両によって交通事故をおこす』ものだと過小評価していました。今回の事故は犠牲者は2人に留まりましたが、実験を繰り返せば収容室棟やサイト管理人室などの重大な施設を破損する可能性も否定できません。実験の凍結を申請しました。

補遺: 2016年9月にSCP-XXX-JPと見られる[削除済]の血痕が『横断歩道』の標識に出現しました。財団はこれを把握するまでに時間を要し、結果男女2人が、SCP-XXX-JP-1と化した横断歩道の上で大型トラックに接触し死亡するという収容違反事故を起こしました。この事例を最後にSCP-XXX-JP及びそれに付随する事故は発生しておらず、2017年5月にSCP-XXX-JPはNeutralizedに再分類されました。のちの調査により、事故で亡くなった男女が夫婦で、2014年3月に当時10歳の息子を交通事故により亡くしていたことが判明しました。資料1を参照して下さい。またこの事案から1日後に、事故が発生した道路にB5判の日記帳が落ちていたのを、現場の調査にあたっていたエージェントが発見しました。資料2を参照して下さい。

資料1:2014年3月9日の██新聞夕刊の切り抜き

トラックと接触 少年死亡

█日未明、██県██市の県道8号の交差点で、歩行者が大型トラックにはねられ死亡する事故が発生。亡くなったのは同市在住の████くん(10)。警察はトラックを運転していた運送業の████容疑者(37)を現行犯逮捕。██容疑者は「ガキの方から飛び込んできた。俺は悪くない」と容疑を否認。

資料2:日記

2月24日:ぶたれた。いたかった。

2月25日:たばこをあてられた。あつかった。

2月26日:いすでぶたれた。いたかった。

2月27日:ごはんを食べた。にがかった。

2月28日:目をぶたれた。見えなくなった。

3月 1日:先生がうちにきた。すぐにかえった。

3月 2日:おぼれた。

 月  日:ぶたれた

 月  日:

 月  日:

 月  日:

 月  日:[判読不能]う ころそ[判読不能]

 月  日:ばれ[判読不能]

 月  日:

 月  日:

 月  日:さ[判読不能]ら