Lingoce

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、不透明な50cm四方の箱の中に常時保管してください。
研究の為にscp-xxx-jpを箱から取り出す際は、必ずメガネなどを着用し、SCP-XXX-JPを肉眼で直視しないよう十分注意して下さい。

説明: SCP-XXX-JPは20██年に虐待により死亡した██小学校の3年生の女児の名札です。構造や寸法は一般的に使用されている小学生用の名札と同一です。
SCP-XXX-JPの異常性は、肉眼で5秒間視認した際にのみ発生します。SCP-XXX-JPを5秒間視認した際に起こる昏睡状態をSCP-XXX-JP-2とします。
SCP-XXX-JP-2になった人間は、瞬時に高度のストレスを示した後、数十分ほどで目を覚まします。
SCP-XXX-JP-2から目覚めた人間は全員、知らない部屋で40
代ほどの男性に暴力を振るわれたと話します。

質問者: ██博士

前書: 加藤忠義(以下加藤)はSCP-XXX-JPが発見された児童養護施設の職員の1人です。

<記録開始>

██博士: ではインタビューを始めます。貴方はSCP-XXX-JPを見て昏睡していた時、どんなものを見ましたか?

加藤氏: どんなものって…..まあ話し難いような残酷なものですよ。知らない家に居て、お前はいらない、お前なんか産ませなきゃよかったって繰り返し繰り返し言われて殴られたり蹴られたりするだけです。正に栞ちゃんになっているような。

██博士: 家の中は具体的にどのような様子でしたか?

加藤氏: 荒んでましたよ。ゴミも血も水も垂れ流しです。家具もボロボロだし….ああ、そういえば机の木が折れてて殴られた拍子に刺さりました。痛かったなあ。

██博士: 暴力に対して反抗する事はできましたか?

加藤氏: いいえ。まるで金縛りにでもあったかのように体が動きませんでした。あれは見慣れてなかったら気が狂ってましたよ。

██博士: 質問は以上です。ご協力ありがとうございました。

<記録終了>

後書: 部屋の内部の説明や暴力を振るわれた回数、暴言の内容などは全ての人間がほぼ同一の事を話すため、SCP-XXX-JP-2中に見ている映像は同じだと考えられます。

加藤氏は記憶処理を施し解放しました。

SCP-XXX-JP-2後はほぼ全ての人間が鬱状態、またはそれに近い精神状態になり、自傷欲求を発現します。記憶処理を施せば半分以上の人間は回復しますが、鬱状態が長い期間続くこともあるため、SCP-XXX-JP-2後2週間は経過観察が必要です。

発見への経緯: SCP-XXX-JPは、児童養護施設職員がSCP-XXX-JPの所有者であった小学3年生の女児が一時保護されていた児童養護施設の部屋を掃除した際に、女児が置き忘れた名札を視認し、昏睡状態に陥ったことから他の職員が不審に思い報告したことから発見に至りました。