愛し子

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス:

Safeketer

特別収容プロトコル:

SCP-XXXX-JPは標準人間型オブジェクト収容室に収容されます。SCP-XXXX-JPが望むなら財団職員との接触が可能ですSCP-572-JPのオブジェクトクラス変更により、特別収容プロトコルが更新されました。経緯については事件記録XXXX-JPを参照してください。SCP-XXXX-JPは一般的人型収容室に収容してください。SCP-XXXX-JPを直接、または写真で見ることは禁止されています。SCP-XXXX-JPを目撃してしまった人間には直ちにクラスA記憶処理を施してください。現在SCP-XXXX-JPを対象とする実験は、その異常性の危険性から禁止されています。また、SCP-XXXX-JP-1は直ちに削除してください。

説明: SCP-XXXX-JPは13~15歳程度の日本人の少女に見えます。SCP-XXXX-JPの異常性はSCP-XXXX-JPを見た場合に発現します。これは直接に限らず写真でも同様の効果が発現します。

SCP-XXXX-JPを見た人間はまずSCP-XXXX-JPをとても愛らしく守ってあげたい存在だと認識します。これは見た人全てが人間性にかかわらずに思うようになります。そしてSCP-XXXX-JPを見てから24時間がたった人間をSCP-XXXX-JP-1と分類します。SCP-XXXX-JP-1になった人間はSCP-XXXX-JPのもとに行きたいと願うようになり、その欲求が満たされないと酷く暴力的になり、強引にでもその欲求を満たそうとします。尚、この際SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JPの居場所が分かるようになります。この状態になるともう記憶処理を行っても効果が無くなります。更に、SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JPの命令を受け入れそれを実行に移すようになります。たとえそれがどのような命令だとしても実行しようとします。

回収ログ: SCP-XXXX-JPは1985/6/█、神奈川県、横浜市
SCP-XXXX-JPは神奈川県のアパートの住人が███号室からの異臭を訴え、警察が捜査に入ったところ、脱水症状、飢餓状態に陥り倒れていたところを発見、保護されました。その後警察に潜入していたエージェントが異常性を発見し、かけつけた財団によって収容されました。以下はその時に財団で行われたインタビュー記録です。

対象: SCP-XXXX-JP

インタビュアー: ██博士

<記録開始>

██博士: こんにちは、SCP-XXXX-JP。

SCP-XXXX-JP: こんにちは。

██博士: あなたには今からするいくつかの質問に答えていただきます。

SCP-XXXX-JP: はい。

██博士: ではまず始めに、あなたはなぜあのようなアパートに1人でいたのですか?

SCP-XXXX-JP: 私は父と母と弟と4人で暮らしていたのました。弟は出来が良かったのでとても愛されていたのですが、私は出来が悪かったので嫌われていました。それで父と母に暴行を受けてあのアパートに1人で置き去りにされていました。

██博士: と言うと、あなた以外は他の家に住んでいたのですか?

SCP-XXXX-JP: はい、私だけあのアパートで生活させられていました。

██博士: なるほど、話してくださってありがとうございます。なにかあったら言ってくださいね、私たちに出来ることでしたらいつでも力になります。

SCP-XXXX-JP:ありがとうございます。では、一つだけ良いでしょうか?

██博士: はい、なんですか?

SCP-XXXX-JP: [削除済み]

██博士: 大丈夫ですよ、ずっとそばにいます。

<記録終了>

終了報告: SCP-XXXX-JPは極度のストレス等によってその異常性が発生したと思われます。SCP-XXXX-JPと関わったことのある人物にはBクラス記憶処理を施し、SCP-XXXX-JPを戸籍ごと消去しました。SCP-XXXX-JPの精神の安定を保つため、SCP-XXXX-JPにはカウンセリングを受けさせることを提案します。また、SCP-XXXX-JPに暴行をしたりSCP-XXXX-JPの近くで大声を出すことは禁止されています。

倫理委員会との協議により、2014/8/17までに調査の進展がない場合、記憶処理薬を用いて実験を行うことが決定した。 —O5-█

補遺XXXX-JP: 2013/12/5、SCP-XXXX-JPに拘束具を装着する際に███博士が体勢を崩し、SCP-XXXX-JPが咄嗟の判断で███博士の手を握り異常性が発現する事案が発生しました。███博士は助けられた事をただの偶然と判断しました。この時、SCP-XXXX-JPがパニック状態に陥り、自身の手同士を握り合わせる様子が観察されました。この後SCP-XXXX-JPは意識を失い、20██/██/██現在に至るまで目を覚ましていません。