埋もれた鉄針


凍り付いたのはリサイクルに出そうと思います

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SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは工事中の名目で常に閉鎖されます。万が一SCP-XXX-JPを一般人が使用した場合、必ずSCP-XXX-JPキャリアであるかどうかを確認して下さい。もしSCP-XXX-JPキャリアであった場合はしばらくの間経過観察及び保護を行い、認識災害の影響が消失した時点で記憶処理を施し開放して下さい。SCP-XXX-JPの実験にはセキュリティクリアランス3以上の職員1名の許可が必要です。

説明: SCP-XXX-JPは東京都の██公園に存在する公衆便所です。SCP-XXX-JPの異常性はSCP-XXX-JP使用者の約5%に発生する認識災害です(認識災害発生者を以下SCP-XXX-JPキャリアと呼称)。SCP-XXX-JPキャリアとなった人物がSCP-XXX-JPから退出した際、誰か(以下この存在をSCP-XXX-JP-Aと呼称)に尾行されていると感じるようになります。SCP-XXX-JPキャリアはこの異常性により軽度の不安感を覚え、SCP-XXX-JP-Aから距離を置こうとすることが確認されています。SCP-XXX-JPキャリアは尾行されている際に「水音と足音が聞こえる」、「後ろから時折視線を感じる」、「自分を呼ぶ声や笑い声が聞こえる」と証言しますが、SCP-XXX-JPキャリア以外の人間にはSCP-XXX-JP-Aの存在を確認することは出来ません。

SCP-XXX-JPによる認識災害の影響時間は最短で10分、最長で8時間程度持続することが確認されています。SCP-XXX-JPキャリアが認識災害の影響下にある場合には記憶処理の効果を受け付けませんが、影響が消失した時点で記憶処理が可能になります。認識災害の影響の終了条件は現在不明です。また、同時に複数のSCP-XXX-JPキャリアが発生した例は確認されていません。

SCP-XXX-JPの異常性が財団に知られるようになった理由は、██公園において散歩をしていた財団所属のエージェントがSCP-XXX-JPの異常性に曝露した為です。SCP-XXX-JPでは19██/██/██に17歳の女性がストーキングを受けた末、刃物によって殺害されるという事件がありました。なお、犯人の男は事件後自殺したことが確認されています。その為、SCP-XXX-JPは元々呪いのトイレとして地元住民に認知されていました。

補遺: 実験記録SCP-XXX-JP-4
今までに確認されたSCP-XXX-JPキャリアの証言から、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPキャリアに対し接触を試みていると考えられています。仮説の実証の為、以下の実験が行われました。


下書き

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SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在財団によって買収されています。SCP-XXX-JPの入口には常に警備員2名を配備し、もしSCP-XXX-JPへの侵入を試みる者がいた場合にはそれを阻止して下さい。SCP-XXX-JPから人が出現した場合、当該人物を即座に拘留し尋問の後記憶処理を施して下さい。その後、当該人物を財団フロント企業にて登用し監視を続けて下さい。

説明: SCP-XXX-JPは██県██市にあるマンションです。SCP-XXX-JPの入口は自動ドアで常に閉ざされており、内部に侵入することが出来ません。自動ドア・窓・壁の破壊による侵入の試みは全て失敗しました。SCP-XXX-JPの収容時に以下の入居者募集の張り紙がSCP-XXX-JPの壁面に貼られているのが発見されました。

平成██年██月██日

入居者様募集のお知らせ

有限会社 如月工務店

社会の重苦しさに息詰まった方へ素敵な住まいを提供します

受験や仕事、人間関係で失敗して失意の底にいるという方、いませんか。そんな方々の癒しになるような空間を作りたい。その一心で完成したのが当マンションです。このマンション内にはあらゆるものが用意されています。また皆様への負担も考慮し、当マンションの家賃は払って頂かなくて結構です。社会から切り離されたこの場所で思いっきりリフレッシュして下さいませ。

※当マンションの入居者様は現在学生でなく無職の、一人暮らしの方に限らさせて頂いております。それ以外の方はご入居頂けませんのでご了承下さい。また、出来るだけ多くのお客様に利用して頂きたいという思いから、同じ方の再入居はお断りさせて頂いています。

この文書から、財団に所属するDクラスを含む職員は入居の条件を満たしていないことからSCP-XXX-JP内部に侵入出来ないのだと推測されています。また財団がSCP-XXX-JPを買収したのは有限会社如月工務店からではなく、███不動産という異常性の無い一般的な不動産会社からでした。███不動産を調査した結果、如月工務店及びSCP-XXX-JPを知る社員は1人もおらず、記録も残っていませんでした。

補遺1: 20██/██/██に1名の成人男性がSCP-XXX-JP内部から現れたところを警備員に取り押さえられました。対象は憔悴しきった様子で、SCP-XXX-JPへの再度の侵入を試みていました。調査の結果、この人物が12年前に行方不明になった三宅 ██氏と同一人物であることが判明しました。以下の内容は三宅氏に対するSCP-XXX-JP内部の情報の聴取記録です。

[記録開始]

私は当時、大変追い詰められていました。私は長男で、実家の家業を継げと親に言われてきたのですが、それが嫌で親の元から逃げるようにしてこっちの方で就職を決め、一人暮らしをしていました。それがきっかけで親とは絶縁して、自分一人で何もかもやってきました。しかし、不景気の煽りを受けて、私の勤めていた会社は倒産し、路頭に迷ってしまいました。その後の再就職は上手く行かず、貯蓄も底を尽き、自殺を考えるくらいにはやられていたと思います。

そんな折に偶々目に入ったのがあのマンションでした。……いつ考えてもおかしかったと思います。家賃無料で住める上に怪しい概要……。しかし、当時の私はそれでも縋りたかった。死ぬのが怖かったんです。そうして私はあのマンションの扉をくぐりました。

マンションに入った私が最初に見たのは豪華絢爛なロビーでした。それこそ、購入価格が億は行きそうだと思う程度には煌びやかでした。あまりの光景に息を呑むと同時に本当に無料で住めるのかという不安感が全身を支配しました。暫くすると案内の方が私の方に駆け寄ってきて、その後施設の案内と私の部屋の紹介をしてくれました。ここで私はまたも驚きました。このマンションには大きな庭や公園といった屋外施設が用意されていました。どう考えてもあのマンションの外観から想像できる大きさの何十倍の規模の施設でした。私は夢でも見ているのかと目を疑いました。そして、その規模に圧倒されるうちに私はいつの間にか自分の部屋の前に案内されていました。

案内人に渡された鍵を使い扉を開けるとそこには、今朝発った私の元々住んでいたはずのアパートの一室と同じ光景が広がっていました。もう何が何だか分かりませんでした。その部屋は大体が私の知っている光景でしたが、壁に奇妙な貼り紙があったことだけは異なっていました。その貼り紙には「欲しいと思ったものを思い浮かべて下さい」と書かれていました。私は試しに好物の肉じゃがを思い浮かべてみました。部屋の机の上に、さっきまで無かった肉じゃがが置いてありました。その後も欲しいものを思い浮かべると殆ど出てきました。唯一出てこなかったのはペットとして欲しいと思った猫が出た後に調子に乗って出そうと思った彼女だけでした。あの入居者募集は間違いでは無かった、そう思った私はこれからの生活が楽しみになりました。

実験欄