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アイテム番号:SCP-1296-JP

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SCP-1296-JP-a-1

オブジェクトクラス:Euclid Safe

特別収容プロトコル:
SCP-1296-JPは別々にサイト-8105の1の目が上を向くように詰め物をした状態で施錠された容器に入れ標準収容ロッカーにて収容してください。

SCP-1296-JPはサイト-8105の標準収容ロッカーにてa群・b群各1つずつに分けてb群の1が下を向いた状態で蓋の固定された透明な容器に収納、さらに詰め物をした状態で施錠されたケースに入れて収容してください。このオブジェクトの性質に関する実験はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可を得て、特設の3重の扉で隔離された実験室-11で行ってください。SCP-1296-JPの屋外での遮蔽物なしでの実験は禁止されています。また、サイト-8105ではサイコロを使った遊戯をしてはいけません。

説明:
SCP-1296-JPは現在10個収容されているサイコロで、外見上は一般的なサイコロと何ら相違点はありません。

その異常性はSCP-1296-JPが使用された際に発現します。SCP-1296-JPの使用時、1の目が上を向いていなければ、1の目が上向きになるようにSCP-1296-JPが使用された部屋における重力の向きが改変され、1の目が上を向くまでそれが繰り返されます。この異常性はSCP-1296-JPが静かに置かれた場合には発現しないほか、その部屋のドアまたは窓が開き、閉鎖された状態が解除されると重力の改変は一時的に解除されます。

また、SCP-1296-JPが他の異常性のないサイコロに接触すると、そのサイコロもSCP-1296-JPと同等の性質を獲得します。これにより、最初に収容されたSCP-1296-JP-a-1とは別に複数のサイコロが同様の異常性を獲得、SCP-1296-JP-a群とSCP-1296-JP-b群としてそれぞれ登録されています。

回収経緯:
SCP-1296-JP-a-1は20██/██/██に瀬名博士によりSCP-███-JPの実験のために実験室-7に持ち込まれました。瀬名博士がSCP-1296-JP-a-1を使用した際、SCP-1296-JP-a-1の異常性が発現し、部屋における重力の向きが改変されました。異変に気付いた███研究員が同室のドアを開けた際、一時的に重力が元に戻り、廊下へとサイコロが転がり出ましたが、███研究員がとっさにSCP-1296-JP-a-1を拾い上げたことでさらなる被害の拡大は阻止されました。この実験で瀬名博士は全身打撲により、全治2週間の怪我を負いました。

以下にSCP-1296-JPの実験ログを掲載します。

実験記録1296-JP-01 - 日付20██/██/██
対象:Dクラス職員
内容:実験室-7にて対象にSCP-1296-JP-1ではない6面サイコロとSCP-1296-JP-1を順に使用させる。
結果:SCP-1296-JP-1の使用時、室内にて重力異常が発生し、Dクラス職員は脚を骨折しました。
これにより、同サイコロの異常性が確認され、SCP-1296-JPとして登録されました。
メモ:実験後瀬名博士が使用したサイコロを持ち帰り、自宅で使用した際に同様の現象が発生、当該サイコロはSCP-1296-JP-2として即座に収容されました。また、近隣住民には念のため記憶処理がなされました。

実験記録1296-JP-02 - 日付20██/██/██
内容:ガラス製の小瓶にSCP-1296-JP-1を入れ、直ちにふたを閉めて中で振る。
結果:重力異常は瓶の内側でのみ発生し、瓶などによる密閉も異常重力からの遮断に有効であることが分かりました。
また、この結果をもとに、瀬名博士により特別収容プロトコルが作成されました。

実験記録1296-JP-03 - 日付20██/██/██
・一辺16mmの市販の6面サイコロ
・一辺10mmの市販の8面サイコロ
・市販のダイスインダイス1
・瀬名博士が通信販売で購入したメビウスの輪状の「1面サイコロ」
・上に同じ、ただし「1」と書かれた部分は「2」に書き換えられている。
・瀬名博士が組み立てた工作用紙製で一辺10mmの6面サイコロ
内容:異常性の伝播範囲の検証のため、上記対象(順に対象a~fとする)を準備、SCP-1296-JP-1に接触させ、それぞれが異常性を獲得するか検証する。
結果:重力異常の発生しなかった対象dおよび使用時に破裂した対象eを除き全てSCP-1296-JPと同様の異常性を獲得し、順にSCP-1296-JP-3~6として登録されました。
SCP-1296-JP-5の異常性は内部のサイコロにも発現しましたが、内部のサイコロの異常性はサイコロ内に留まりました。このことから、一般的にサイコロとされる実体すべてに対する直接の接触により異常性が伝播されると推測されます。
メモ:その後SCP-1296-JP-6を展開した際、SCP-1296-JP-6は異常性を不可逆的に喪失したため、SCP-1296-JP-6は登録を解除され焼却処分されました。

これ以降SCP-1296-JPの異常性の伝播範囲についての実験は凍結されています。

実験記録1296-JP-04 - 日付20██/██/██
対象:SCP-1296-JP-1とSCP-1296-JP-2
内容:対象2つを実験室-11で同時に使用。ヒューム値を計測。
結果:重力は室内でそれぞれの対象による改変の向きを足し合わせた方向に一様に働き、力の大きさはそれぞれの向きに応じて変動しました。また、室内のヒューム値が0.7まで下降し、各対象のヒューム値がそれぞれ4.4,4.1まで上昇したことが確認され、SCP-1296-JPが強力な現実改変作用を持つことが実証されました。
メモ:実験中、2つのサイコロがそれぞれ1と6を出した際に異常重力が相殺され、実験室が無重力空間となり実験が続行できなくなりました。この時の対象のヒューム値は0.9前後と観測されています。元の重力がなぜ室内で働いていないのか、および重力異常が相殺された時のヒューム値の下降についてはさらなる研究が検討されています。

実験記録1296-JP-05 - 日付20██/██/██
対象:SCP-1296-JPおよび実験記録1296-JP-03中の対象d
内容:実験記録1296-JP-04と同様
結果:実験記録1296-JP-04と同様の干渉が得られ、対象dはSCP-1296-JP-7として登録されました。また、実験記録1296-JP-04との比較によりSCP-1296-JP-7は常に下向きの重力異常を発生させることが判明しました。

「無重力状態を収容や実験に応用できないだろうか…」- 瀬名博士

これらの結果をうけ瀬名博士は実験室への安全な持ち込みのための特別収容プロトコルの改訂案を提出しました。それに伴い、SCP-1296-JP-7と同様の1面サイコロ4つに異常性が付加され、それらにSCP-1296-JP-7を加えた5つのオブジェクトはSCP-1296-JP-b群として、SCP-1296-JP-1~5はSCP-1296-JP-a群として、それぞれ再登録されました。この案は採用され、安全な収容・運搬方法の確立によりSCP-1296-JPのオブジェクトクラスはSafeとなりました。

実験記録1296-JP-06- 日付20██/██/██
対象:SCP-1296-JP-a-2
内容:収容ユニット1296-JP-1内部で総質量がコンテナよりわずかに大きくなるよう錘を装着した機械を使用し遠隔操作で対象の出目を6にする。
結果:内部で重力が反転、それによりコンテナが浮上。その後出目を1としたことで対象は落下。機械は破損。落下時の衝撃によるものとみられる。

実験に役立つのは分かりましたが、機械は丁寧に扱ってください。 - ███研究主任

補遺:
20██/██/██にDクラス職員2名の脱走時の事故により容器が破壊されSCP-1296-JP-2の収容違反が発生しましたが、幸いにもSCP-1296-JP-2は倉庫内で直ちに再収容されました。また、脱走を試みたDクラス職員のうち1名は異常重力の発生時に後頭部を強打、脳挫傷により死亡、もう1名はその場で終了されました。