SCP-number-JP
アイテム番号: SCP-number-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-number-JPはサイト-81██の収容ロッカーにSCP-number-JP-2が存在しない状態で保管されています。セキュリティクリアランス3以上/number-JP職員以外が収容ロッカーからSCP-number-JPを取り出すことは禁じられています。
説明: SCP-number-JPは【後々サイズ入力する】の白い磁器製の蓋付き保存瓶(SCP-number-JP-1)と、後述する条件により瓶内に発生する物体(SCP-number-JP-2)、及びSCP-number-JP-2を口にした際に起こる現象(SCP-number-JP-3)です。
SCP-XXXX-JP
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██の一般的な防音人型収容施設に収容されています。1日数回、SCP-XXXX-JPが要求した際に規定の完全食を与えて下さい。収容室内にはPC、及びその他電子機器やオレンジ色のゲーミングチェア、██社のボトルチョコレート等を用意し、SCP-XXXX-JPの起こす現象(SCP-XXXX-JP-b)が滞りなく行われるようにしてください。
セキュリティクリアランス2以上/SCP-XXXX-JP担当職員はSCP-XXXX-JP-bの閲覧が推奨されます。ただしSCP-XXXX-JP-bによるミーム汚染の兆候が確認された場合、クラスA記憶処理が施されます。
説明: SCP-XXXX-JPは身長178cmの日本人の成人男性です。彼はホワイトハッカーを自称しており、事実高いパソコンに関する技能を持ち合わせています。また同時にライバーという職業であるとも公言しており、深夜帯に何かしらの「配信」と呼ばれる行為(SCP-XXXX-JP-b)を頻繁に行います。SCP-XXXX-JP-bが行われない時、ランダムな属性を付与されたSCP-XXXX-JPの複製体が発生します。この複製体達はSCP-XXXX-JPがSCP-XXXX-JP-bを行うことで消滅します。
実験記録X1 - 日付20██/10/██
対象: SCP-XXXX-JP
実施方法: SCP-XXXX-JPに「配信」を休み、ゆっくり寝るように伝え、快眠グッズと██社のGABAチョコレートを手渡した。
結果: SCP-XXXX-JP-bは行われず、SCP-XXXX-JPは熟睡していた。熟睡中、4体の複製体が発生した。複製体はそれぞれ、「某歌手の歌謡曲を本物に似せて歌うSCP-XXXX-JP(SCP-XXXX-JP-18)」、「ハッキングで施設の金を使いギャンブルに興じるSCP-XXXX-JP(SCP-XXXX-JP-19)」、「同時に65人の女性と親密な関係を築くSCP-XXXX-JP(SCP-XXXX-JP-20)」、「女性物のタイツを履いたSCP-XXXX-JP(SCP-XXXX-JP-21)」であった。起床したSCP-XXXX-JPはこの複製体に対し知らない事象であると明言したが、SCP-XXXX-JP-18については知っているそぶりを見せた。
分析: 発生した複製体に統一感は無く、また同時発生数として過去最多であった。SCP-XXXX-JPの快眠が複製体の誕生を促したのではないかと推測される。
- euclid
- scp-jp
- 人間型
補遺: 上記の情報はSCP-XXXX-JPを欺く為に作られた一部虚偽を含む記述です。正式な情報を以下に記します。この情報はいかなる手段を取ろうと決してSCP-XXXX-JPに勘づかれてはなりません。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██の一般的な防音人型収容施設に収容されています。1日数回、SCP-XXXX-JPが要求した際に規定の完全食を与えて下さい。収容室内にはPC、及びその他電子機器やオレンジ色のゲーミングチェア、██社のボトルチョコレート等を用意し、SCP-XXXX-JPの起こす現象(SCP-XXXX-JP-b)が滞りなく行われるようにしてください。またSCP-XXXX-JPに決して周囲の環境について違和感を抱かせないようにしてください。
セキュリティクリアランス2以上/SCP-XXXX-JP担当職員はSCP-XXXX-JP-bの閲覧が推奨されます。ただしSCP-XXXX-JP-bによるミーム汚染の兆候が確認された場合、クラスA記憶処理が施されます。セキュリティクリアランス4以上/SCP-XXXX-JP担当職員のみSCP-XXXX-JP-bの閲覧が許可されます。閲覧の際は対ミーム予防措置が義務付けられています。閲覧者は必ずセクター-2434-“茶色くて四角い卵生の怪物”を受けてください。ミーム汚染の兆候が確認された場合、即座に終了処理が行われます。
説明: SCP-XXXX-JPは身長178cmの日本人の成人男性です。彼はホワイトハッカーを自称しており、事実高いパソコンに関する技能を持ち合わせています。また同時にライバーという職業であるとも公言しており、深夜帯に何かしらの「配信」と呼ばれる行為(SCP-XXXX-JP-b)を頻繁に行います。その際の冒頭に発される特定の言葉(SCP-XXXX-JP-d)に非常に強いミーム的効果が存在することが確認されています。
曝露者は初期症状として、SCP-XXXX-JP-dを繰り返し発言するようになります。そして曝露段階が進行するにつれSCP-XXXX-JP及びSCP-XXXX-JP-dに関連する事象、またSCP-XXXX-JP-dに似た語感を持つ言葉にSCP-XXXX-JPを見出すようになります。さらに曝露者は、SCP-XXXX-JPに関連する事象に限り周囲のヒューム値を下げるという異常性を発露します。この事により現実改変が発生し、ランダムな属性を持ったSCP-XXXX-JPの複製体が発生します。複製体の発生は通常、SCP-XXXX-JP-bの最中はありません。
SCP-####-JP
アイテム番号: SCP-####-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-####-JPはサイト-81██の老朽化した防音人型収容施設に収容されています。内装はボロボロのライブハウスに似たものを維持して下さい。セキュリティクリアランス3以上/SCP-####-JP担当職員は、一日数回SCP-####-JPに対して食事を与えて下さい。ただし既定の実験時を除き、肉類(牛や豚など)を決して与えてはいけません。食事内容は主に穀類や豆類の新芽が推奨されます。実験担当者は必ずセクター-2434-“テイラーに逃げるな”を受けてください。曝露が確認された場合、該当者にはEクラス記憶処理が行われます。
説明: SCP-####-JPは身長175cmのノースリーブの服を着た日本人の成人男性(SCP-####-JP-y)の服の袖です。SCP-####-JP-yはバーチャルシンガーソングライターを自称しており、ライブハウスを模した収容施設で日々細々とした暮らしを送っていると錯覚しています。また収容施設に客を呼び込む為に配信と呼ばれる特殊な行為も行いますが、こちらに異常性は確認されません。
SCP-####-JP-yが肉類やその他豪華な食料を摂取した際、SCP-####-JPが発生します。このSCP-####-JPに曝露した人間は、例外なく服の袖に関して著しい憎悪を抱きます。曝露者はあらゆる服の袖を引きちぎる為に手段を選ばなくなります。また同時にSCP-####-JP-yが豪華な食料を摂取した事を非常に非難するようになります。この現象はSCP-####-JPが消失した際に終了します。
実験記録0000 - 日付2019/10/2█
対象: SCP-####-JP
実施方法: SCP-####-JP-yに酒のつまみと称して生ハムを食べさせた。
結果: SCP-####-JP-yは生ハムを「複雑な味がする」と困惑ながらも絶賛した。SCP-####-JPの発生の兆候が見られると、一部の博士に曝露が確認された。
分析:当時別の場所にいたSCP-####-JP担当職員にも曝露の兆候が見られたことから、SCP-####-JP-yを知っているだけでも曝露が発生する可能性が考えられる。
悲しいことを言わないでくださいよ夢追さん!いつでも食べに来ていいですから!ーKagami博士
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
SCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが出現する空き地周辺は財団フロント企業が所有し、立ち入りが制限されます。空き地周辺には高さ2mのフェンスを張り、上部には有刺鉄線を取り付けることで侵入を防いでください。調査にあたっては事前実施アンケートにより適合すると判断されたDクラス職員を用いて下さい。Cクラス以上の職員は特異な事例を除き、侵入を認められません。
説明: SCP-XXX-JPは██県の██市に存在する、推定500㎡の空き地に発生する現象です。SCP-XXX-JPはサイト-81██に所属する████博士の息子が該当箇所付近で行方不明になったという訴えから捜索の末、発見されました。なお████博士は妻帯者ではありますが、記録上息子に該当する人物は存在していません。
SCP-XXX-JPは、該当区域に以下の条件のいずれかを満たす人物(以下対象者とする)が近づいた時に発生します。
①対象者が18歳以下であること。
②対象者が、児童用玩具で遊ぶといった趣味が存在したり、対戦型ゲーム等を遊んだ際に負けず嫌いを発揮したりするなど、所謂“子ども心がある”と判断される状態にあること。
条件を満たす対象者が空き地に近づくと、一般の一戸建ての倍ほどの面積を持つ塀に囲まれた建物(以下SCP-XXX-JP-aとする)が出現します。この際X線検査等で辺りを捜査すると、SCP-XXX-JP-aが存在しないという反応が得られます。建物の前にある塀には錆びたプレートが打ち付けられており、解読不可能な単語が書かれています。
建物内に対象者が侵入するとSCP-XXX-JP-aは一時的に消失します。この際あらゆる通信は遮断され、対象者の安否は確認不可能になります。また映像・音声の記録も電波障害により不可能です。SCP-XXX-JP-aは消失からおよそ1時間後に同じ場所に再出現します。対象者も同様に再出現しますが、対象者に付き添うかのようにひとりの男性(以下SCP-XXX-JP-1とする)が出現します。SCP-XXX-JP-1はコーカソイド系のように見えますが、原則として一般的な日本語と、平均的な日本人学生が理解出来る程度の簡単な英語しか喋りません。SCP-XXX-JP-1は対象者といくつか会話を交わした後、多くの場合は対象者に手を振って見送るような仕草をして消失します。また同時にSCP-XXX-JP-aも消失し、元の空き地に戻ります。
SCP-XXX-JP-1は財団に比較的協力的であり、こちらの質問に対してはある程度回答をします。その結果、以下のことがわかっています。
・対象者が入った時点で入口の扉が消失する。
・対象者とSCP-XXX-JP-1以外には建物内に人間は見当たらない。
・対象者とSCP-XXX-JP-1は茶を嗜み、お菓子を食べながら会話をする。
・ある程度会話をしたら、様々なボードゲームで遊ぶ。
・満足するまで遊んだら帰るように促され、それに了承すると出口の扉が出現する。
・時空が歪んでいるため、内部でどれほど過ごしても外部では1時間ほどしか経過しない。
しかしSCP-XXX-JP-aの内部構造については回答せず、即座にその場から消失します。開放された対象者も同様に内部構造については言及しないことから、建物から出る際に1種の記憶処理が施されているものと推察されます。
補遺1: 以下はSCP-XXX-JP-1に対する財団のインタビュー記録です。
対象: SCP-XXX-JP-1
インタビュアー: ████博士
付記: D6776を使用した第██回目の侵入実験の際に行われたもの。D6776はインタビューの間茫然自失といったような状況で立ち尽くしていた。
<録音開始>
████博士: 君はこの場所に住んでいるのか?
SCP-XXX-JP-1: そうだよ。ここは[判別不能の言語]。君たちの所の言葉に直すなら…児童養護施設、みたいなものかな。
████博士: ここに私の息子が向かったはずなんだ。君は知らないか?
SCP-XXX-JP-1: 息子?…ああなるほど、もしかして██君の父親?
████博士: そうだ。
SCP-XXX-JP-1: そっか。なら貴方に、息子さんから伝言があるよ。“言えなくてごめんなさい。いつまでもパパとママのこと、大好きだからね。”…そう彼は言っていたよ。
████博士: [動揺した様子で]それは、どういう?
SCP-XXX-JP-1: あの子、学校でいじめにあってたんだ。だけど大好きな両親に迷惑をかけたくなかったから、ひっそりと居なくなりたかったんだってさ。
████博士: なんてことだ…。
SCP-XXX-JP-1: ごめんね。俺も止めたかったけど、あの子の決意は硬かったから。案内人の俺には、それ以上はどうしようもできなかった。
████博士: [20秒の沈黙]…あの子はここで死んだのか?
SCP-XXX-JP-1: 死んでないよ。ただ案内しただけ。ネバーランド…というにはちょっとばかり酒臭いけど、暖かいあの場所にね。だからどうか、貴方はあの子の決意に応えて、ただ幸せを祈ってあげて。
[██博士のすすり泣く声]
SCP-XXX-JP-1: [呟くように]本当に、ごめんね。
<録音終了>
終了報告書: この後、████博士は1週間ほどの休養を要請した。この際、愛のために停滞を選んだ息子の記憶を整理したいと申し出ていた。
補遺2: 立ち入り禁止にも関わらず、空き地の元に頻繁に訪れている成人男性の姿が監視カメラに記録されています。SCP-XXX-JPが発生しているため条件に合致する人間だと思われますが、インタビューの協力に要請したところ以下の通りとなりました。
対象: 成人男性
インタビュアー: エージェント・██
<録音開始>
エージェント・██: すみません、お話を伺いたいのですが。
成人男性: 悪いですが、あなたと話すことなどありません。
エージェント・██: ここは立ち入り禁止ですよ。
成人男性: あなたはここを囲って、あの子を救い出そうとしないでしょう?……酩酊・忘却・停滞の渦に、美しいあの子を奪われてたまるものですか。私はあの子を絶対に、発展のある未来に連れ出すんです。[ため息をつく]……我々としては別に恨みも何もありませんが、私個人としてはその一点において、職務に忠実なあなた達を恨みますよ。
[以降成人男性はエージェント・██の呼び掛けを無視し、出現したSCP-XXX-JP-a内へと入り消失した]
<録音終了>