kyougoku08の備忘録
rating: 0+x

アイテム番号: SCP-2000-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2000-JPは周囲を封鎖し、24時間監視体制下に置いてください。インシデント2000-JP以降、"プロトコル - 無常"施行のため、北面の建造物には人員を常に2名以上駐在させることが決定されています。他要注意団体との共同管理体制は継続され、相互監視体制の定期確認が行われます。

説明: SCP-2000-JPは山梨県青木ヶ原樹海内に存在する半径約2kmの異常空間です。

SCP-2000-JPは不可視の隔壁によって内部への侵入を阻害しています。隔壁は何らかの霊的技術を用い、多次元交錯的に構築されたものであると推測されており、内部への侵入、隔壁の破壊などの行動に対する意欲を著しく減衰させる効果が確認されています。組成も不明であり、財団による破壊実験ではタングステン鋼、花崗岩、未知の生体組織などが採取されました。

SCP-2000-JPにおける隔壁には四棟の建造物が確認されます。それぞれ東西南北に設置されており、現在日本国内で活動する要注意団体及び連合の意匠が確認されます。以下はその一覧です。

対応する方位 確認される意匠 備考
東弊重工 外見は一般的な小規模工場と同様。内部から不明な金属音が確認される
日本生類創研 鉄筋コンクリート製と推測される三階建て。生体的な挙動を取ることが確認される
西 "穴熊"1 江戸期の長屋に類似した集合住居。空間の異常伸長が確認される
蒐集院 寝殿造りの邸宅。1945年、蒐集院を財団が吸収したことにより管理を移譲される。複数のSCP-052-JPが貼られており、これらを除去する取り組みはすべて失敗している

20██/██/██現在、財団によるSCP-2000-JP内部への侵入は北の北面の建造物を通じてのみ可能です。SCP-2000-JP内部は深い霧に包まれており、約20km程と推測される異常な空間拡張が行われています。また、外部からの奇跡論的エネルギー流動を選択的に行っていると推測されるほか、現実性の揺らぎが頻繁に確認されるため、適切な装備を使用しない状態での侵入は危険とされます。これらの条件にもかかわらず、SCP-2000-JP内部には明確な四季の変化及び生態系が維持されていることが確認されます。

SCP-2000-JP中央部には高位神格実体と同様の独自放射を発生させる実体(以下、SCP-2000-JP-A)が存在しています。SCP-2000-JP-Aの様相は視認者により僅かに変化しますがおおまかに東洋伝承における龍、あるいは西洋伝承におけるドラゴンと類似していることが確認されています。現在、SCP-2000-JP-Aは活発な活動を行わず、多くの場合休眠状態にあると推測されます。

この様相は周囲の建造物及び"プロトコル - 無常"によって現実性を固定されたものであり、本来は球状の時空間異常(以下、SCP-2000-JP-A-α)であるとされます。SCP-2000-JP-A-αは周囲から現実子やエネルギー等を含む一切の存在を吸収します。これによってSCP-2000-JP周囲の現実は崩壊し、静止すると推測されます。

"プロトコル - 無常"概要: "プロトコル - 無常"は財団を含む複数の要注意団体によって行われる対現実奇跡論的儀礼です。方法はSCP-2000-JP周囲の建造物において特定の文言を唱えることでしたが、後年の調査により各建造物において特定の音律、音域を用いることで同様の効果が得られることが判明しており、2000/01/01現在、定期的なメンテナンスの施行と24時間の監視体制に置くことによる完全な機械化が行われています。これは東弊重工、日本生類総研においても同様の結論に達したと推測され、現在西面を除く建造物は無人です。

SCP-2000-JPは1945年、蒐集院が財団に吸収されるにあたり、複数のオブジェクトと共に接収されたうちの一つです。当初は81管区による収容が行われていましたが、SCP-1500-JPの接収に伴い管理が移譲されました。上述の推移を経たこととプロトコル - 無常施行のため、SCP-2000-JPには蒐集院時代の収容ノウハウ及び他要注意団体との協力が限定的に了承されています。以下は移譲当時、担当研儀官に対し行われた聴取記録です。

聴取記録XXX-JP-01 - 日付 19██/██/██

対象: ██研儀官

インタビュアー: ██博士

<再生開始>

██博士: ではあの空間について確認したい。あの空間は何だ? あの龍は?

██研儀官: あれはな、穴だ

██博士: それは概念的なものか?

██研儀官: いや、穴というよりほかにないのだ。『頭山』という落語を知っているか?

██博士: ああ、さくらんぼの種を飲み込んだ男の頭から桜が生えるという話だな?

██研儀官: あれと同じだ。桜主をひっこぬいた穴があれだ。もしくは桜主を生み出す和魂とするならば、あれはその別たれた荒魂なのかもしれんな

██博士: つまり、SCP-1500-JPを移譲する際に何らかの時空間異常が発生したということか? 最初からそうなると気づいてそれを行ったのか?

██研儀官: 馬鹿な。そもそも桜主の移譲は永久に世界を保たんとする意思の下だ。[5秒沈黙]もっとも、医局の連中や例の学者をはじめ、こうなることに気づいていた輩はいたのだろうが

██博士: 話を変えよう、その時空間異常をどのようにあの形にまで変化させた? 現実改変か?

██研儀官: あれは形を与えただけだ。正確には形を与えることで鎮めたのだ。あれはないというものがある状態だった。それは周囲のあるを侵食する。そちらの言葉で言うならば現実性の浸食か? ただ、あそこには何もない、長野の大ウツロも同じようなものだと聞く。もっとも、あれは何が原因で生まれたかは分からんらしいが

██博士: なるほど、現実性の侵食を形を見立てることで収めた、いや、あちらの現実改変を利用したのか? スクラントン現実錨での応用も可能だろうか

██研儀官: それはやめておいた方がいい。お前たちの技術は他の時空から意味を引き出しそれで固定しているのだろう。あれにそういった縁を与えるのは勧めない。あれは揺らぎ続けさせるべきだ。だから私たちは太極を両儀に分化し四象とした。そこから相性のいい五行を用い、陰陽から水と火を、そこから木と金を、最後に土を生み出しそれをあれの意味に当てた

██博士: どういうことだ?

██研儀官: 停滞させてはいけない。あれは秩序だった混沌だ。そちらの言葉で言うならば閉鎖された系の中で静止した粒子だ。土とは五行の中で最後に生まれるものだ。それでいながら五行を統べるものだ。生滅流転、五行はそれぞれに剋ち、それぞれを生む。それを見立てた。閉鎖された系の外部から熱を与え、それを形とする。あれを封じ込めるために必要なのは関係だ、意味だ。いずれ科学がそこに追いつく日も来るかもしれないが、今はまだ早い

██博士: 単なる機械による収容ではオブジェクトへの影響が単一となり、完全ではないということか。そのために複数の音声を使用し、パルスに変化を与え続けることで対抗されるのを防いでいると。他の要注意団体に協力を仰いでいるのもそれが理由か?

██研儀官: そうだ、我々は相互に作用する。人と人、組織と組織の関係はいわば巨大で不安定な場を形成する。その縁を五行という見立てでもってあの穴を黄龍として封じ込めている。桜主と四神の関係が深くあったことにも助けられたがな

██博士: 単刀直入に聞かせてもらいたい。その封じ込めは成功しているのか?

██研儀官: 完全にはしていないだろうな、穴をふさぐのは不可能だ。お前たちも心当たりの一つ二つはあるだろう、その穴を空けたのは私たちなのだから。『頭山』のオチは知っているか?

██博士: ああ、頭の穴に落ちて死ぬのだったか

██研儀官: そうだ、私たちはそれを先延ばしにしているだけだ。あの龍は今まで気づかなかったそれの象徴だ。永遠に世界があると思い込んだ傲慢の否定だ

██博士: だが、蒐集院は、そして他の団体も続けているのだな。あの龍を鎮めることを

██研儀官: そうだ。今ここにある意味を否定することはできない。あの龍がなにもないのにあるのだから、ここにある意味がなくともいい。だから我々は桜主を愛したのだ、揺れ動き、いつの日にか朽ち繋ぐことこそが縁であり、あれを縛る糸なのだから。機械仕掛けの神で満足してはならない、私たちは自らの手で廻り舞台を動かす権利がある。それがいつか壊れるものであろうとも

<録音終了>

補遺2000-1: インシデント2000-JP(通称"廻り舞台")概要

インシデント2000-JPは20██/██/██、SCP-2000-JPに対し複数の要注意団体構成員による襲撃及び、それに付随したSCP-2000-JP-Aの遡及を受けたZK-クラスシナリオに繋がる可能性のあったインシデントです。このインシデントは五行組織、負号部隊、日奉一族、アマテラス機関により引き起こされました。各組織はSCP-2000-JP-A-αの活性化を行い、現実の停止及び秩序の再構築を想定していたとされます。このインシデントにあたり、財団はJAGPATOを通じ世界オカルト連合及び日本国政府と一時共同作戦に移行、SCP-2000-JPの収容に関連するGoIとの協力交渉を行いました。

補遺2000-2: SCP-2000-JP会合記録

出席者: 財団所属 / 後清水博士兼収容スペシャリスト 
    東弊重工所属 / 赤金渉外員
    日本生類創研所属 / 鮫島外来連絡調整担当室員

[[再生開始]]

後清水博士: 事実確認を行いましょう。現在、SCP-2000-JPは複数の団体の襲撃を受けている状態です。現地エージェントの報告から攻撃者は五行結社の独自機動部隊、大日本陸軍特別医療部隊、通称負号部隊を主体とした混成部隊であると推測されています。各団体はレイラインを通じ直接2000-JP内部に侵入したと推測されます。現在は各建造物から発されている音声を逆位相の音声で打ち消しているようです。我々はJAGPATOを通じ世界オカルト連合に共同事態宣言を行い連合もこれを了承、共に事態の鎮静に向かっています。侵入経路及び行動に何か疑問点などはありますか?

赤金渉外員: 攻撃の経緯はこちらでも確認しました。各構造物はそれぞれ隠秘術により強固な結界が施されていますので、おそらく侵入の方角は北東、"黄龍"の範囲であるため、地面には結界が弱まることを利用されたと考えられます。そのため、内部に侵入している勢力ならびに遠方より霊的支援を行っている人員を排除すれば最悪の事態は免れると推測されます。また、内部での行動に関してはそちらで呼ぶ奇跡論的な儀式であるため、音声の喪失だけでは"黄龍"への結界を即時に弱めることはできないと推測されています

鮫島室員: ただ、龍の休眠が阻害されると事態は変わる可能性があると指摘がありました。生物としては有鱗目と同様の構造であるため、音声による効果が薄まり生物的な攻撃が行われた場合、変化が発生することは予想されます

後清水博士: ありがとうございます。では単刀直入に、この事案に対しての協力を願えますか?

鮫島室員: JOICLE全体としては現在協議中ですが、各人員が個別に協力を申請する分には問題ないと判断されています

赤金渉外員: 東弊重工としても同様です。全体的な支援は反対意見が出たものの、八百万社長ならびに役員会議において構成部門が各自の判断で支援を行うこと、各企業の裁量の範囲で物資並びに兵器を使用することは不問とすると決議されました

後清水博士: 分かりました。賢明かつ即時の判断、感謝します。しかし

赤金渉外員: 我々に疑念を抱いているのですね。我々も同様ですが、現状は協力体制であった方がお互いにとってのメリットが多いでしょう。それにこれは、我々が納めなければならないような気がするのですよ

鮫島室員: 東弊に賛同します。感情の面で納得できないのは理解しますが、現状は我々にとっての迷惑でもあるのです、逃げるという選択肢は周到な用意の下に行われるべきもの、夜逃げ同然の逃走は誰も望みません。現状、そちらとしても我々を敵に回す選択肢は取りたくないでしょうし

後清水博士: 少なくとも夜逃げの準備が整うまでは協力するということですか。分かりました、余計な逡巡でしたね。今は何より時間が惜しい。他に聞いておくことは?

鮫島室員: 直接の交戦は行われていますか? また、連合から五行への接触は?

後清水博士: "穴熊"構成団体構成員の一部が死傷したと報告は受けていますが、人的被害は不明です。五行結社に関しては離脱者が独自に行ったものとして関与を否定しているとの証言が得られています

赤金渉外員の端末に連絡が入る。ほとんど間を置かず後清水博士の端末にも連絡が確認される

鮫島室員: どうされました?

赤金渉外員: 面倒事は立て続けに起こります。"穴熊"の連中から日奉の関与が確認されました。こちらでの甲種警戒人物、"日奉榊"、"日奉梻"です

後清水博士: こちらでは"アマテラス機関"の関与が確認されました。既に内部に侵入していると推測されます

赤金渉外員: 考えうる限り最悪の展開に転がりかけているようですね。だがこれで目的はかなり明確になりました

鮫島室員: "黄龍"、正確にはあの穴をどうにかしようということでしょうか

後清水博士: 連合に向け緊急事態宣言を発布します。SCP-2000-JP-Aはどれくらい持たせることができるでしょうか?

赤金渉外員: 不明です。日奉が関与している以上、何をしてくるかすら予想できない。まずは黄龍への接触を防ぐべきしょう。加えて、黄龍の保護を行う必要があります

後清水博士: 直接的な交戦は我々と連合が行うことになるでしょう。組織規模が小さい"穴熊"構成組織にはSCP-2000-JP外部への対処を主に行ってもらうことになると考えています

赤金渉外員: 正しい判断です。我々の武力部隊もありますが、そちらに比べれば大規模作戦への練度及び経験は少ない。補助戦力と考えていただくべきでしょう。我々は機材、武器の支援、その供給路の再構築、敵術師及び戦闘員に対する妨害がメインとなるでしょう

鮫島室員: "穴熊"にも通達を行いました。各構成団体が順次行動を開始します。組織編成はニッソの言う通りそちらに分がある。お任せします

後清水博士: では至急人員の招集を。特別条約の締結を行ったうえで協力体制に移行、作戦を開始します。

[記録終了]

この会合後、正式に調印が行われ東弊重工、日本生類総研、"穴熊"構成GoIである蒐集院残党、イワナガ美容組合、有村組、九十九商会らとの特別共同条約を締結。インシデント2000-JP対策本部が発足。インシデント2000-JPへの作戦が開始されました。作戦本部はSCP-2000-JP西面建造物に置かれました。作戦概要は"インシデント2000-JP部隊作戦報告"を確認してください。

補遺2000-3: GoI-通信傍受記録

補遺2000-4: PoIデータファイル-JP/PoI-0009

以下はインシデント2000-JPを主導したと推測されるPoI-0009、"日奉 榊"及び"日奉 梻"のデータファイルです。

番号: 0009/JP

名称: 日奉 榊 (Izanagi Sakaki)
性別:
生年月日: [不明]

異常性: [不明]

経歴: 出生地及び出生年は不明。SCP-745-JP収容時に養護施設からの引き取り人として初めて存在が確認される。複数の先天性異常性保持者を自らの養子とすることで"日奉一族"を形成していることが確認されている。素性不明だったが、[編集済み]時、蒐集院残党の日奉茜から情報を得ることに成功。この情報から"日奉一族"は神格存在に対しなんらかの干渉が可能な氏族であり、不明なインシデントにより断絶したものと類推されるが、現在財団を含む複数の団体に"日奉"姓が確認されている。

PoI - 0009自身が日奉宗家であるかは不明。同様に"日奉一族"を名乗る理由も不明ではあるが、神格存在への干渉を行おうとする兆候が確認され、東弊重工、日本生類総研など複数のGoIから警戒対象におかれている。20██/██/██、インシデント-2065-JP(通称"玉音")以降、日奉梻(PoI-0009-s)と行動を共にしていることが確認されている。


番号: 0009-s/JP

名称: 日奉 梻 (Izanagi Shikimi)
性別: [不明]
生年月日: [不明]

異常性: 神格存在への干渉(推定)

経歴: 出生地及び性別、出生年は不明。20██/██/██、インシデント-2065-JP(通称"玉音")時に初めて存在が確認される。甲種神格存在の消滅に関与していると推測され、連合に対し複数の死者を発生させる。以降はPoI - 0009と行動を共にしていることが確認されている。

関連インシデント: インシデント-2065-JP/インシデント2000-JP

補遺2000-5: インシデント2000-JP推移

インシデント2000-JPタイムライン

00:00: 作戦開始。上空からの掃射、爆撃はSCP-2000-JP隔壁により失敗。呪的攻撃として"四方祓え"を実行するも術者の錯乱により失敗。これを受け、南面、北面より第一陣として財団=連合=諸団体部隊10隊がSCP-2000-JP内部に侵入、展開する。東面より東弊重工による対低現実UAV"千代包"3基、LAWSドローン"御霊会"1基を投入する。これと同時にSCP-2000-JP外部の術者捜索が日本政府の協力を受け行われる。

00:20: 内部において複数の敵戦闘員と交戦。戦闘員の一部は死体を利用していると推測2され、銃火器による無力化が困難であるため、蒐集院残党及び連合の排撃班を中心とした戦闘が行われる。

00:45: 敵戦闘員の攻撃を受けた部隊員が炭疽症に似た症状を発症。敵戦闘員が生物兵器を使用していることが確認され、ドローンを通し日本生類総研による緊急処置が行われる。これにより2隊が戦線離脱。

01:33: 中心部の方向から突如軽度の奇跡論的パルスの放出及び現実性の乱れが観測される。これを受け、敵戦闘員の一部が消滅。3隊が被害を受け撤退、"千代包"2基が通信途絶。同時にSCP-2000-JP内部に断続的な降雪及び熱波が確認される。小型スクラントン現実錨(Scranton Reality Anchor, 以降SRAと略記)の使用を許可。第二陣として新たに10隊を投入。また、東弊重工からも"千代包"2基、対高度神霊二足駆動兵器"蚩尤"3一基、日本生類総研からSCP-373-JP及びSCP-030-JPに類似した生物兵器が追加投入される。

02:49: 部隊が中心部に到着、現実性の乱れが増加し周囲のHm値が著しく減少したことにより、境界が不安定となっている様子が確認される。また、周囲に桜の花弁が散乱していることが確認される。SCP-2000-JP-Aは休眠から目覚め、五行組織と推測される人員4から弓矢による呪的攻撃を受けている。PoI-0009及びPoI-0009-sは確認されず。本部からの指揮により到達部隊が人員に攻撃するも、高度の奇跡論的攻撃により失敗、1隊と数十名が消失。これを受け第一陣に撤退の勧告が行われる。

03:14: 有村組構成員により外部の術者が捕捉される。イワナガ美容組合と日本政府の協力により捕縛することに成功。使用したとされるレイラインは"堤体"の打ち込みが即時決議、九十九機関の援助により実行され、現在では使用不可。これにより、外部からの敵戦力注入は停止されるも内部の抵抗が激化。

05:10: 作戦本部に不明な人物からの通信。内容は"カモノハシの真なる存在理由とは何か?"の一文。

06:12: 第二陣が中央部へ到達。空間全体が白くぼやけており、視認は困難。桜の花弁が吹き荒んでいることが確認される。この段階でSCP-2000-JP-Aの外観は曖昧なものとなっており、SCP-2000-JP-A-αへの遡及が進行していると推測される。前述の人員は不明な石室によって隔離されていることが確認された5。カント計数機の反応より現実性の崩壊が危険域に達していると推測され、SRA及び連合による試作段階の対神霊装置(秘匿により詳細不明)が使用されるも、突如出現したPoI-0009に率いられた一団との交戦により中断。

06:13: 作戦本部に不明な人物からの通信。内容は"緞帳の紐を引け"の一文。

06:14: PoI-0009-sが出現。SCP-2000-JP-Aの頸部を切断する。

06:15: SCP-2000-JP-Aの崩壊と同時にSCP-2000-JP-A-αが発生し、大規模な現実崩壊が発生。部隊を含めた周囲の現実が崩壊する。不明な人型実体の出現が確認される。以降、10:55まで関連する全職員、関連者の意識及び記憶が喪失。何らかの改変が発生したと推測される。

10:55: 全職員の意識が復帰。本部に所属していた人員は"プロトコル - 無常"における文言を唱えており、部隊員は数名を除き消失が確認されました。SCP-2000-JP-Aは再び休眠状態に移行していることが確認され、敵部隊員は確認されず。周辺の調査が行われたのち、異常性の復帰が確認される。これを受け、部隊及び本部が解散。作戦は終了したとされ、各団体による事態収拾への調整が行われる。

補遺2000-6:インシデント2000-JP終了報告及び後続調査

"プロトコル - 無常"の完全機械化は有効な代替案が判明するまで凍結され、常時人員の配置を行うことが決定されました。特別共同条約は財団が延長案を提示したものの、他団体の反対を受け解散し、現状はSCP-2000-JPの共同収容に復帰しています。詳細は"インシデント2000-JP終了報告書"を参考してください。

警告

生体情報を確認します。
特定塩基式の配列が確認された場合強制的シャットダウンと、意識剥奪ミームが散布されます。

職員コード
パスワード
rating: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)

特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]

説明: SCP-XXX-JPは北緯██°、東経██°に存在する大聖堂です。SCP-XXX-JPはルネサンス様式の建築であり、東端に地上約5m、半径約5mのドームが存在します。

SCP-XXX-JPを中心とする半径約3kmの地点は一切の音声が遮断されます。これは上空においても発生するため異常性の範囲は半球、もしくは真球の形状を取ると推測されます。SCP-XXX-JPの異常性が確認される地点は常に雪原となっており、季節の変動による変化は確認されません。また、夜間には稀にオーロラが該当地域内でのみ確認されることが確認されています。

これらの異常性にも拘わらず、財団がSCP-XXX-JPの存在を把握したのは19██年、通信無線の異常を感知した事例によります。後続調査においてSCP-XXX-JPは少なくとも落成から600年以上は経過していると推測されますが、周辺地域においても関係する記録及び伝承は確認されず、これまでにオブジェクトが観測された記録も存在しません。

20██/██/██、SCP-XXX-JP内部へのDクラス職員を用いた調査計画が計画、実行されました。以下は当該時の映像ログです。SCP-XXX-JPの異常性により音声ログが存在しないことに留意してください。

探査ログXXX-JP-01 - 日付 20██/██/██

日付: 20██/██/██

探索人員: D-8922/D-8946/D-8981 全員雪中行動の経験あり

対象: SCP-XXX-JP

目的: SCP-XXX-JP内部への探索及び調査。なお、オーロラ等の現象との関連を探るため、夜間に行われた。

<再生開始>
00:00:00: 異常性発生地点からの録画が開始される。周囲は雪原であり、生物の存在は確認されない。装備の確認を行い移動を開始。司令部からの連絡は端末に文字情報として送信され、以降、端末を通した交信が行われる

00:23:44: SCP-XXX-JPの視認が可能になる。オーロラが発生しており、映像からはSCP-XXX-JPを発生源としているように見受けられる

00:25:30: D-8946より葉が擦れるようなノイズが発生しているとの申告。他二人は認識しておらず、計器においても観測されず。D-8946に鎮静剤を処方するも変化は見られず、それ以外の異常が確認されないため探索を続行

00:36:12: D-8981が同様に破裂音に似たノイズの発生を申告。D-8922及び計器には認識できず。同様に鎮静剤を処方し探索を続行

00:48:17: SCP-XXX-JPまで約1km地点。D-8946、D-8981の認識するノイズが笑い声及び吐息に似たものへと変化。精神及び肉体面への異常は確認されず

01:10:54: SCP-XXX-JPまで約500m地点。SCP-XXX-JPの全景が確認できる。オーロラの始点がSCP-XXX-JPの東端に存在するドーム上部であることが明確に確認できる

01:33:57: SCP-XXX-JPの拝廊へ到達。内部に異常性は確認されず、目立った破損は確認されないが著しい老朽化が見られ、崩壊の危険性を指摘。身廊と聖堂部分の境界部に巨大な隔壁が確認できる。D-8946、D-8981の認識するノイズがD-8922においても認識される

01:35:10: 隔壁に到達。非破壊検査により一般的なコンクリートで封鎖されていると確認。特筆事項として上部に財団のシンボルマークが確認された

<再生停止>

探索人員が認識したノイズはSCP-XXX-JPから遠ざかることにより快癒したことから、SCP-XXX-JPの異常性によるものであるといった推測が為されています。

この探索により、SCP-XXX-JPの東端部分は完全に閉鎖されており、破壊を伴わない侵入は不可能であることが確認されました。これは財団における一般収容房封鎖隔離プロトコルと同一の手法が取られていると推測されます。また、外部からの非破壊検査は隔壁内部に何も存在していないといった結果に終わりました。隔壁上部に存在するシンボルマークとの関連は一切不明であり、財団内異常領域データベースにおいても記録は確認されませんでした。

インシデントレポートXXX-JP - 日付 20██/██/██

SCP-XXX-JP隔壁内部の調査計画が計画、実行されました。これは隔壁の一部に微細な穴を空け、内部を遠隔操作した超小型カメラで観察するといったものであり、収容スペシャリストの試算ではSCP-XXX-JP全体へ与える影響は微細なものであると結論付けられました。

この計画に基づき、隔壁に穴を空けたところ、内部からオーロラと類似する燐光が発生、同時に隔壁及びドームが頂部が崩壊しました。

崩壊した部分からは燐光が噴出し、数十秒間ハナクラゲ目(Anthoathecata)に類似した形状に凝縮し、大気中を移動したのち、散逸するように崩壊、消滅しました。この消滅時、観察機器には笑い声、吐息と表現されるような音声が確認されています。この音声を前述探索人員に確認させたところ、探索中に認識したものと同一であるという証言が得られました。

当該インシデント後、SCP-XXX-JPの異常性は消失、該当区域の保全を行った後Neutralized指定が行われました。

補遺1: Neutralized指定後、再調査を行ったところ、崩壊時の現象と類似する描写が約800年前の文章に確認されました。文章において出現した実体はヒゲクジラ亜目(Mysticeti)と推測されます。実体の形状が変化する理由については不明です。

補遺2: 25██/██/██、北緯██°、西経██°の地点においてSCP-XXX-JP同様の異常性を持つモダニズム建築の教会が発見されました。これを受け、SCP-XXX-JPのクラス指定が暫定的なものに変更されました。当該の教会は著しい老朽化により、約██年後には自壊すると見られ、対策が検討されています。


rating: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)

特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]

説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]