SCP下書き「放課後戦争」
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アイテム番号: SCP-xxxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-xxxx-JPは敷地内全域を鉄筋コンクリートと特殊防音壁で囲い、警備隊を配置させ警備を行います。半径1キロメートル以内に侵入者を発見した場合、工事及び土木作業を名目にその場から退去させてください。それでも尚侵入を試みる場合、記憶処理及び射殺を許可します。毎月14日の午後4時から28日の午前10時までの間、活性化時に現地に被害が及ばぬよう機動隊員を向かわせてください。活性化時にSCP-xxxx-JP-1内からSCP-xxxx-JP-3が出た場合ただちに無力化するまで攻撃してください。SCP-1050-JP-3の残骸は無力化が確認された後、SCP-xxxx-JP-1内に移動させてください。 20██/██/28以降、SCP-xxxx-JP内で活動がないかを確認するため、1日ごとに機動部隊による検査を行ってください。

説明: SCP-xxxx-JPは廃校(以下、SCP-xxxx-JP-1)とSCP-xxxx-JP-1内で発生する現象(以下、SCP-xxxx-JP-2)とSCP-xxxx-JP-2と同時に出現する人型実体(以下、SCP-xxxx-JP-3)からなるオブジェクトです。

SCP-xxxx-JP-1は日本の████市███区の山の中に位置する廃校です。敷地内には至るとこに銃撃戦があったと思われる激しい損傷が至るところで見受けられます。教室には当時の生徒の落書きや道具、そして未知の元素で構成された薬莢が散在しています。現在、これらの薬莢や道具は20██/██/28以降、採取が可能となっております。そして職員室では教師の退職届と思われる封筒の残骸が散在しています。校長室では部屋内の至るところに成人男性の血液が飛散しており、検査の結果当時この学校で校長を務めていた男性の物だということが判明しました。

SCP-xxxx-JP-2は、SCP-xxxx-JP-1内で起こる主に日本の一般的な中学生の授業内容に関する紛争を模した現象です。SCP-xxxx-JP-2はその紛争の中で数学や英語、科学、文学などを主題として議論しどちらが相応しいかを争う物です。これらの紛争は争っても現代文明に一切作用しません。 詳しくは補遺2:を参照。内容は分かっている中で以下のものがあります。

SCP-xxxx-JP-3はSCP-xxxx-JP-2と同時に出現する人型実体の集まりです。年齢は10代から50代で性別を問わずほとんどが一般的な日本人で構成されています。しかし、中には存在しない人種が紛れていたり、未知の言語を扱う者もいます。服装は全員日本軍か自衛隊のどちらかの服装をしていることがほとんどです。稀に昭和初期の平均的な私服の者も現れます。SCP-xxxx-JP-3は手榴弾や小銃、拳銃、刃物、銃剣などそれぞれ異なった武器を扱っています。SCP-xxxx-JP-3は最大██████名まで出現し、SCP-xxxx-JP-2が終了するとSCP-xxxx-JP-3がその6時間後に溶解し、気化します。SCP-xxxx-JP-3が完全に気化するまでSCP-xxxx-JP-3の残骸には触れないでください。触れた場合ただちに終了されます。SCP-xxxx-JP-3の残骸に触れると、SCP-xxxx-JP-3が溶解する前にとっていた姿になり周りの人間を自らの意思に反して襲い始めます。

補遺1: 199█/11/24のSCP-xxxx-JP-2が終了後、SCP-xxxx-JP-3の一人の確保に成功。複数の質問を問いかけることにも成功。以下、SCP-xxxx-JP-3-1とエージェント荻原の会話の録音内容。

対象: SCP-xxxx-JP-3-1
インタビュアー: エージェント荻原

SCP-xxxx-JP-3-1:あの…すみません…ここはどこです?
エージェント荻原:ん…ここはSC…じゃなくて君たちがいる廃校のすぐ近くの研究所。
SCP-xxxx-JP-3-1:研究所?何を研究してるんです?
エージェント荻原:君たちがいる廃校でおきる現象を研究したりして…(エージェント荻原の咳払い)ともかく、君に聞きたいことが三つくらいあるんだ。それを聞きたいんだ。
SCP-xxxx-JP-3-1:聞きたいこと…何故私を?
エージェント荻原:別に意味はないさ。一応聞くけど、君たちが戦争しているのって自覚してるよね?
SCP-xxxx-JP-3-1:はい…何から話せば?
エージェント荻原:んーまず最初に、君たちはどこから来たんだ?毎月14日に現れて戦っているけど。
SCP-xxxx-JP-3-1:自分でもよくわかりません…
エージェント荻原:わからない?記憶がないのか?
SCP-xxxx-JP-3-1:記憶がないっていうより元々何かに命令された感じで戦わされていて、どういえばいいのか…
エージェント荻原:質問を変えよう。君たちは廃校…学校で戦争しているが何故戦うか自分でもわかるか?
SCP-xxxx-JP-3-1:はい。私たちはいつも戦争でどちらの答えが相応しいかを争っています。
エージェント荻原:何で元々決まっていることをわざわざ争うんだ?
SCP-xxxx-JP-3-1:はい?決まっていること?
エージェント荻原:ああ
SCP-xxxx-JP-3-1:決まっているって…決まっていたら戦争なんてしませんよ?
エージェント荻原:どういう意味だ。
SCP-xxxx-JP-3-1:定まっていないことにどちらが相応しいかを争う時、勝利した側こそが相応しい。ですが、元々定まっていたら私たちは戦争なんてはなからしません。
エージェント荻原:だから…君たちは元々決まっているものを主題に争っていることに…(ここでSCP-xxxx-JP-3-1が話を遮って話しはじめる)
SCP-xxxx-JP-3-1:元々定まっていないから戦うんですよ?
エージェント荻原:…まさか!
SCP-xxxx-JP-3-1:どうされま(SCP-xxxx-JP-3-1が溶解)
エージェント荻原:わあ!(SCP-xxxx-JP-3-1の残骸がエージェント荻原に付着。SCP-xxxx-JP-3-1の残骸は瞬時にエージェント荻原の服及び体表を侵食)
エージェント荻原はその場で終了されました。
[インタビュー中断]

補遺2: SCP-xxxx-JP-3-1が消滅前に発言していた内容からSCP-xxxx-JPが現実改変能力を有している可能性が見受けられ調査を開始。予想通りSCP-xxxx-JP内のヒューム値が0.2/13と極めて高いヒューム値が検出されました。これにより特別収容プロトコルの改編、そしてオブジェクトクラスをEuclidからKeterに繰り上げます。

補遺3: 6度目のSCP-xxxx-JP-2が発生中、半径1キロメートル内に侵入者を発見。侵入者が出現した直後SCP-xxxx-JP内のヒューム値が変動しました。ヒューム値は0.998/1.002と大幅に低下、侵入者が新たなオブジェクトを出現させる可能性が見受けられ攻撃許可とれた後その場で攻撃。侵入者が実体を持っていなかったため無力化に失敗。侵入者はこちらに反応することも無く、SCP-xxxx-JPの真下に位置する洞窟内に入った後、人間の頭蓋と思われる物体を持ち帰り消滅。

補遺4: 20██/██/24に大規模な災害が発生。日本国内の死傷者は███████人。日本国内には自然災害のカバーストーリーを適応。災害が発生と同時にSCP-xxxx-JPの異常性が消失。オブジェクトクラスをKeterからNeutralizedに繰り下げ。災害後のSCP-xxxx-JPを調査中校長室で手書きで文が書かれた一枚の紙を発見。損傷が酷く、完全には解析できていません。内容は以下のものです。


すまない。今日から今までの戦いを無かったことにする。あの時の自分の頭蓋を持ち帰ったから、戦いは2度とおこらないだろう。今日でなにもかも最初から何もなかった。迷惑をかけて本当にすまかった。


とみ(解析不能)