来栖研究員のファイルフォルダ
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 1945年2月のある寒い日のことだった。第2次世界大戦、あるいは第7次オカルト大戦と呼ばれる戦争も趨勢が決まり、ドイツの敗北が決定的になっていた時期に、私はアーネンエルベ・オブスクラ軍団の連絡役としてベルリンにいた。
「唐突だが、日本にアノマリー資産を譲渡する任務を受けて欲しい、ビスマルク
 プリンツ・アルブレヒト宮殿にある国家保安本部第VI局の局長オフィスで、我が友人たるヴァルター・シェレンベルク親衛隊少将1から告げられた私は、肉の付いた頬を歪めた。
「これは難儀な仕事を振ってきたものだね。ヴァルター君。君はそんなに私が嫌いだったかな?」
「いや、『戦後処理』の下準備だよ、ビスマルク。オブスクラ2の連中には南米行きを勧めているし、私自身も連合国や財団との『和平工作』にアノマリー資産を用いるつもりだ。君に日本に行ってほしいのも、その一環だ」
 悪びれもせず応える彼の痩せた顔には、私と同じような皮肉な笑みが張り付いている。この悪びれなさと皮肉さが互いに合い、彼とは数年来の交友を続け、親友であると思っていたのだが、これは流石に度が過ぎる。
「体のいい厄介払いと保身とは、鉄の規律を誇る親衛隊も落ちぶれたものだね」
「少なくとも親衛隊にはそんなもの存在しないとも。策謀の迷宮だ。君も周知のとおりだろうに、今更何を」
 肩をすくめる彼に、私は問いかけた。
「しかし日本にアノマリー資産を持っていくのは道中危険だろう。それに日本もいずれ負ける。投資価値があるとは思えないがね? それともカミカゼとやらを信じているのかね?」
「Uボートにはアノマリー防御兵器を満載しておいた。道中の安全は保証するよ。投資価値については、計算はしてある。君はただ日本陸軍と接触し、封緘命令書通りに動けばいい」
「おやおや、滅ぶ国の命令を遵守するほど私が行儀正しいと?」
 皮肉交じりの疑問を呈してみるが、彼は朗々と応えた。
「私の『和平工作』がライヒス・ハイニー3肝いりだと知っているだろう。君だってアノマリーだ。本国に残ってペーパークリップ4に挟まれたくなければ、逃げ出すしかないさ、ビスマルク」
「ふうむ。私自身も残っていればハイニおじさんと君によって財団に売り渡されるということか。短い間の友情だったが、ここでおしまいかね。なんとも薄情なことだ」
「まぁ、そうなるな」
 悪びれもせず応える彼に、私は怒りを通り越して呆れを感じた。だがこの敏い男は私がこの話を言いふらしてもかまわないよう手を打っているだろう。結局選択の余地はない。
「判った。君の保身の道具くらいにはなってやろうじゃないか。友人としての最後の務めだ。せいぜい君も保身に腐心したまえ」
「承諾してくれて助かるよ、ビスマルク」
 シェレンベルクは右手を差し出したが、私は握手はしなかった。
 結局、それが彼との最後の別れとなった。


 計画は大幅に遅延した。アーネンエルベ・オブスクラ軍団の東部戦線からのアノマリー資産撤退作業は困難を極め、必要なアノマリー資産を選別する作業に時間を取られ、さらには本土決戦により事態が混乱したことが響いて、ドイツ降伏寸前にようやく出港できたのだ。ほうほうの体の脱出と言ってよい。
 Uボートで約3ヶ月間の長い旅を行い――その間私は独房同然の生活を強いられ大いに痩せた――ようやく横須賀に着いたと思ったその日、アメリカが長崎に原爆を投下し、ソ連が日本に宣戦布告した。
「やれやれ、この国ももう長くないな」
 無論、無策ではない。私は私が持つアノマリー資産を手札に、半死半生の大日本帝国、そしていずれ訪れるであろう財団指揮下の米軍と渡り合って立場を守るつもりだった。
 ――そう、元友人で悪辣な策謀家のシェレンベルクと同じように。
 そのように、ギラギラとした野望をギラつく日差しの下で巡らせていると、全身から汗が吹き出してくる。たまらぬ、早く迎えは来ないかとUボートから降り埠頭へ向かうと、ちょうど一台の高級車が現れる。
 車内からは、日本陸軍の高級軍人がが警備の兵士に付き添われ、こちらへと歩いてきた。
「ビスマルク博士、遠路はるばる日本へようこそ」
「お出迎え感謝いたします。しかしいささか待ちくたびれましたな。一度休める所で休みたいのですがね」
「では東京九段の偕行社で」と、彼は私を車内に誘った。

 東京偕行社内の応接室で、私は高級軍人――「異常事例調査局」とやらの関係者とアイスコーヒーを啜りながら今後について話し合っていた。
「早速だが、君の運んできたアノマリー資産についての引き渡しをお願いしたい」
「――それについては、8月15日開封予定の封緘命令書に従うよう、シェレンベルク親衛隊少将から命令されていますので、待っていただくしかありませんな」
 我ながら横柄な態度と思いながらもそう応えると、彼は露骨な焦燥感を浮かべた。先程の好意的な態度が嘘のように凄みを利かしてくる。
「戦局は将に危急存亡の時であるというのに、形式主義とはなんたることか!」
「おや、大日本帝国においては官僚機構はすでに機能していないとおっしゃりますか? それでは引渡しはできかねますなぁ」
「貴様ぁ!」
 高級軍人は軍刀を鞘から引き抜き恫喝する。だが私は動じない。余裕綽々で間合いに入る。あまりにも無造作な私の動きに、彼が躊躇するのは計算済だ。そのまま刀を振り下ろせない距離まで肉薄し、柄を握る手を取る。彼は私を振り払い、たじたじと後ずさると、剣を鞘に収めた。
「――今回は待つが、次はないぞ!」
 そう言い捨てて去る彼の後ろ姿を見送り。
「ふん、威勢だけのいい張子の虎かね。我が総統とそっくりだ、だから戦争に負けるんだよ」
 私は皮肉を口にしながら、交渉の引き伸ばしを行えたことに満足を覚えた。
 実際のところ、8月15日付開封命令の封緘命令書は存在していた。シェレンベルクが何を考えているのかわからなかったが、交渉を長引かせるカードであるのは事実だった。私はこれを、あえて自分なりに曲解し、日本陸軍相手にはとことん引き伸ばしを図るつもりだった。


 そして、8月15日。
 大日本帝国という国家はポツダム宣言を受諾し、連合国に無条件降伏した。私の手元にアノマリー資産をたっぷりと残したまま。どうやってかは知らないが――考えられるとすれば彼の手元にあったアノマリー資産によるものだろうが――おそらくシェレンベルクは終戦当日を予知していたらしい。
 終戦前後にありがちなあれやこれやを「生き抜いた」私は、やがてやってくるであろう財団の特使と接触するため、偕行社に居候していた。
 そして、事態が一段落してから、私は開封予定の封緘命令書を思い出した。今となっては何という意味もないが、気になって開けてみる。そこには命令など一切なく、ただ私信のみだけが入っていた。

親愛なる君へ

君が日本でどう振る舞うか理解しているつもりだし、だからこそ君を厄介払い同然に日本へと送り出した。君なら必ず、アノマリー資産を私同様保身に用いると判断したからだ。
理解は概ね願望にすぎないが、私は君がそのように振る舞うことを願望している。なぜなら、君は私の数少ない友人であると信じているからだ。
ナチス国家や親衛隊が迷宮であるように、財団もまた迷宮だ。しかし君の持つアノマリー資産はアリアドネの糸になりうるものだ。君がそれを賢明にたどることを期待している。

変わらぬ友 ヴァルター・フリードリヒ・シェレンベルクより

 私は命令書を読み終え、頬が大きく歪むのを禁じ得なかった。
「まったく、彼らしい。まったく、まったく」
 私を祖国から追い出したのも、終戦のその日まで行動を凍結したのも、私を案ずればこそというのだ。なんという迂遠な友情だろうか。アリアドネの糸に似て、複雑な軌跡を描きながらも、私と彼とはか細い、しかし確実な絆で結ばれていたのだ。
 私はそのまま、封緘命令書を懐に入れ、そして偕行社のビルを出た。
 ビルの外には、目に染みて仕方ないほど青々とした空が広がっていた。


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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質から収容は不可能です。
財団は旧アメリカ連合国内のアメリカ連合国軍関係モニュメントとそれにまつわる社会的動向を常時監視し、過激派によるモニュメントの破壊企図がなされぬよう、ミーメティック誘導を旧アメリカ連合国所属各州内で展開して下さい。
万が一そのような事態になった場合は、機動部隊グザイ-18("テカムセ")が発生したSCP-XXX-JPを制圧します。その際起こる財団外の人的被害は、カヴァーストーリー「薬物中毒者による銃器乱射事件」によって隠蔽して下さい。

説明: SCP-XXX-JPは1863年当時のアメリカ連合国(以後南軍)の灰色を基調とした制服を着用し、南軍の主力武装であった1861年式エンフィールド銃で武装した人型実体です。5
SCP-XXX-JPはアメリカ合衆国のうちかつて南軍に参加していた諸州のいずれかで、南軍由来のモニュメントが撤去または破壊されそうになった時に出現し、その行動を戦闘により妨害しようとします。
SCP-XXX-JPが最初に発見されたのはヴァージニア州[編集済]市において、南軍の英雄リー将軍6の銅像が市議会によって撤去されようとしていた20██/██/██日です。
その日は撤去に講義する保守主義者や白人至上主義者によるデモ行進と、リベラル派によるカウンターデモ行進とが共に行われ、一触即発の状況を呈していたため、市警察が出動し現住な警戒態勢を敷いていました。SCP-XXX-JPは前者のデモ行進の中に紛れて出現し、先頭を南軍の軍旗を上げて行進しました。SCP-XXX-JPはデモ隊がカウンターデモ隊と衝突した段階でエンフィールド銃を一斉発射、しかるのち銃剣突撃を敢行しました。
この結果として、カウンターデモ隊██名が死傷しました。事態の急変に警察は直ちに対応、SCP-XXX-JPに対し発砲を行い██名を射殺しましたが、SCP-XXX-JPは被害に構わず銅像撤去地点まで躍進、撤去作業員██名を殺傷しました。最終的にSCP-XXX-JPは市警察SWATによって全員射殺されるまで抵抗を行い、警官██名に重軽傷を負わせました。
上記事件は当初、過激な南軍支持者が南軍兵士の格好をしてリー将軍像撤去に賛成する市民たちに対しテロ行為を行ったものとして認識され、報道されましたが、SCP-XXX-JPの遺体全てがアメリカ合衆国市民ではないことが確認されると、財団はアノマリー事案としてこれに対処、現地目撃者の記憶処理、報道の撤回並びに報道機関経由のミーメティック誘導による記憶の操作とカバーストーリー「薬物中毒者による銃器乱射事件」が適用され、財団はSCP-XXX-JPの調査に移りました。
しかし財団が事態を収拾する直前の20██/██/██、上記事件に刺激を受けた反白人至上主義者のデモ隊がノースカロライナ州[データ削除済]市で南軍無名兵士の像を破壊しようとし、再びSCP-XXX-JPが出現しました。この行動は財団の察知するところであり、SCP-XXX-JPの再出現の可能性を考慮して待機していた機動部隊グザイ-18(”テカムセ”)が出動しましたが、SCP-XXX-JPと交戦にいたり、SCP-XXX-JP███名を殺害しました。彼らはいかなる降伏勧告も受け入れず、最後の1実体になるまで機動部隊と激しい戦闘を繰り広げました。

彼らはまるで意志なきゾンビのように戦った。――機動部隊グザイ-18指揮官――

上記事件の隠蔽は速やかに行われ、SCP-XXX-JP全遺体は回収されました。また、SCP-XXX-JPの出現は、南軍由来モニュメントが破壊される事がトリガーとなっているとの仮説が立てられ、以下の実験が行われました。なお以下の実験は全て周辺住民への影響を鑑み「不発弾処理」「区画整理」「ガス管修理」などのカヴァーストーリーを用い、市民を立ち退かせてから行われました。また、モニュメントが破壊された場合カヴァーストーリー「一時的立入禁止」を用いて、モニュメントを修復し、社会に対する影響が最低限に収まるよう配慮がなされました。

現状、南軍に関係するモニュメントが破壊されることしか解っていないため、最低でも数回の実験を行う必要があるだろう。私見では、南北戦争は奴隷制を巡る戦いというより州権を巡る戦いだった。リー将軍は奴隷制のために戦ったのではなくヴァージニア人であるがゆえに南軍として戦った。7南軍はその州権の維持のために戦い、そして死んでいった。奴隷問題も実際には黒人をどの産業分野に用いたかったかの闘争だった。結果的に、奴隷解放宣言は何も解決しなかったではないか。
もしかすれば、あれらは南部の自由と独立の本分を守るため戦った人々の慰霊碑を守る亡霊ではないのかとすら思えないでもない……いや、今は調査に集中しよう――SCP-XXX-JP主任研究員シャーマン博士のメモ

実験記録1 - 日付20██/█/█

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: 南部サウスカロライナ州[編集済]市において、南軍無名兵士の像(1920年建立)を破壊しようと試みる。

結果: SCP-XXX-JP██体が出現。破壊作業にあたっていたDクラス職員5名を殺害後、消失。

分析: 殺害された死体は残るがそうでない場合は消失する。どこからどのように出現し、どこへと消えていくのか、さらなる調査が必要だ。Dクラスの消耗を抑えるためにも、今後は完全自立型ドローンを使用する。――シャーマン博士

実験記録2 - 日付20██/█/██

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: 南部ヴァージニア州[編集済]市で、南軍戦没者慰霊碑(1921年建立)を破壊しようと試みる。破壊には完全自立型ドローンを使用する。SCP-XXX-JPの出現を予期し、K-515型撮影機による周囲の連続撮影を実施する。

結果: SCP-XXX-JPが出現。ドローンを破壊後、消失する。K-515型撮影機には幽体は撮影されていない。

分析: 幽体の実体化ではなく、現実改変の可能性が高い。どこを起点としているのか、測る必要がある。また、完全自立型ドローンによる破壊工作でもSCP-XXX-JPの出現が見られることから、SCP-XXX-JPの出現要因は純粋にモニュメントの破壊阻止にあるようだ。――シャーマン博士

実験記録3 - 日付20██/██/█

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: 南部ウェストバージニア州[編集済]市で、リー将軍像(1919年建立)を破壊しようと試みる。破壊には完全自立型ドローンを使用する。現実改変の可能性が考えられるため、カント計数機による周辺現実性を観測する。

結果: SCP-XXX-JP██体が出現。ドローンを破壊後消失。カント計数機の数値は、SCP-XXX-JPの出現時にリー将軍像に局所的高Hm空間が発生したことを示している。

分析: 幽体の実体化ではなく、現実改変であることがわかった。しかし現実改変者ではなく、モニュメント自体に異常が発生したというのは特筆に値する。全ての南北戦争関連モニュメントがこのような性質を持つなら、大変危険な事態だ。――シャーマン博士

実験記録4 - 日付20██/██/██

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: ヴァージニア州アーリントン国立墓地で、南北戦争戦没者記念碑を破壊しようと試みる。破壊には完全自立型ドローンを使用する。南北戦争戦没者記念碑のHm値は有意に高く、SCP-XXX-JPの出現が予想される。

結果: SCP-XXX-JPは出現せず。南北戦争戦没者記念碑は破壊された。

分析: なんてこった! 己の罪深さに動揺を禁じ得ない。しかし、南北両軍の戦死者が合祀されている場所では異常が発生しないことが判明した。南軍兵士も合祀されていると言うのに。何故だ。引き続き調査を続ける。――シャーマン博士

この後、南軍所属各州のモニュメントと北軍所属各州のモニュメントの破壊実験を継続した結果、SCP-XXX-JPの発生は南北戦争の、主に1910年代後半以降に建てられたモニュメントの破壊を試みたときのみに限られると判明しました。8
これらモニュメントはD.W.グリフィス監督映画作品「國民の創生」による南軍ブームの後に建てられた物です。「國民の創生」は、映画としては優れた表現を取り入れたものでしたが、極めて人種差別的な内容であり、また、北部の傲慢の犠牲となった善良な南部人が立ち上がるというストーリー構成のため、南部白人至上主義者の思想の根源を作り出した映画でもあります。
このような背景のため、SCP-XXX-JPの現れるモニュメントは白人至上主義者の崇敬を受け、その周辺は白人至上主義団体のたまり場となっています。それに反発するリベラル、マイノリティ市民は少なくありません。また、彼らの崇敬がモニュメントにヒューム異常性とSCP-XXX-JP発生力を与えている可能性を、主任研究員のシャーマン博士は指摘しています。

リー将軍と南軍が奴隷制のためではなく州権と愛郷心のために戦ったという見解は変わりません。しかし白人至上主義者達は、そうした理解をしていません。「國民の創生」が引き起こした偉大な南部という幻想、白人至上主義という歪んだ価値観と歴史観、それらが異常性を発生させるなら確保・収容・保護すべきはむしろ彼らではないでしょうかーーシャーマン博士
物語られる過程で歴史は変質する。君の歴史観もまた然りだ。そして確保・収容・保護されるべきはアノマリーそのものであり間接的な発生源ではない。それは収容するには大きすぎる。重々留意すべきだろう――O5-7

補遺1: 現在アメリカ合衆国内での超保守派、白人至上主義団体の活動は活発化しており、それに反発するリベラル派、マイノリティ団体の抗議行動も盛んに行われています。今後もSCP-XXX-JPの発生が予見され、なおかつSCP-XXX-JPの行為がアメリカ合衆国社会にもたらす対立と分断の激化を避けるため、財団は相当の資源を世論操作と記憶処理に回さねばならなくなっています。

補遺2: 収容されたSCP-XXX-JPの死体を検分したところ、「國民の創生」に出演している南軍兵士やKKK団9を演ずる役者との骨相学的、体型的一致が多数見られました。また、同じ骨相学的、体格的特徴を持つSCP-XXX-JPが複数確認されています。

死者は物語れない。借り物の死者ではなおさら。彼らの物語を騙り行動するのは死者への冒涜だ。そして生者は常に自身の物語を生きるべきだ。――シャーマン博士


氏名:グレアム・マクリーン

セキュリティクリアランスレベル:4/Bクラス職員

職務:81地域ブロック内部監察部門副統括官

所在:サイト-8100

人物:19██/██/██生。スコットランド系米国人。身長172cm、体重65kg、白髪に緑色の目が印象的な人物。米国出身であり、CIAに長年勤務。ジーザス・アングルトンの再来と呼ばれた偏執狂的なモグラ狩りが原因となって失脚した後、財団に内部監察部門のオフィサーとしての能力を買われ招聘された。昨今SCPオブジェクトの増加が著しい81地域ブロックにおいて内部監察部門の人手が足りなくなったため、内部監察部門副統括官として着任。
彼の任務は81地域ブロックでの内部監察活動指揮並びに助言と、81地域ブロック幹部に対する内部監察である。特に後者が重要視されており、81地域ブロックサイト管理者全ての人事ファイルを把握している。写真記憶能力者であり、必要なファイルはすべて彼の脳内に保管されコピーは外部に存在しない。通称「ブラック・チェンバー」と呼ばれる内部監察部門SIGINT部隊を配下に置き、可能な限り多くの81地域ブロック幹部の情報を収集し、不審な点があれば財団法務部門に告発する。
彼が着任してから█年で██人の81地域ブロック幹部並びに一般職員が「解雇」され、このペースは他の地域ブロックより明らかに多い。過剰な取り締まりを行っているのではないかという批判も強いが、彼は自身の方針を貫いており、O5評議会、倫理委員会も彼の行動を是認している。