過労不死

過労不死

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8141の保安型上級収容房 (タイプC-1)に収容されています。SCP-XXX-JPと████博士は「サイト職員や財団に対して協力的であること」という労働契約を交わしており(契約中の状態を以下労働状態とする)一ヶ月毎に契約の更新と報酬の支払いが行われます。████博士との契約は名義的なものであり基本的に誰でも構いませんが、████博士はSCP-XXX-JPから最も信頼されている職員であるため、レベル4以上の職員により適任とされました。この契約はSCP-XXX-JPによるSCP-XXX-JP-1の出現を妨げるために用意されています。報酬は一ヶ月に一度、その月の最終日に支払われる█████円分の現金に限られます。報酬は████博士によって手渡され、確実に受け取った事をSCP-XXX-JPに直接口頭で確認し、収容房内の監視カメラによって記録されます。

報酬の使い道はSCP-XXX-JPの意見が尊重され、レベル4以上の職員の許可を得て実施してください。現時点では両親への仕送りを使い道として要請しています。この要請にはカバーストーリー「要請は承認され継続して対応中」を適応しています。

労働状態のSCP-XXX-JPには特にこちらから干渉する必要がありません。そのため収容房内の監視カメラの映像を目視で定期的に監視、レポートでの記録のみを続けてください。

万が一SCP-XXX-JP-1が出現した場合、SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPによって即座に[編集済み]されるため収容等の必要はないとされています。SCP-XXX-JPによるSCP-XXX-JP-1の[編集済み]はSCP-XXX-JP-1が殆ど骨格のみになるまで続き、約50分を要します。SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-1を[編集済み]した後に医学的・精神学的に財団が認めた医療スタッフによってSCP-XXX-JPのカウンセリングが実施され、ストレス軽減が行われます。SCP-XXX-JP-1の残骸は無害ですが衛生管理上、焼却処分してください。

SCP-XXX-JPはサイトでの生活や、人間関係に大変満足した様子を見せています。████博士による日課のインタビューが影響していると思われます。月に一度、SCP-XXX-JPが労働状態である場合はSCP-XXX-JPが個人的に必要とする物品の要請を受け付けることが可能になりました。現在までにSCP-XXX-JPが要請した物品は下記のとおりです。

・食事や栄養、食の楽しみに関する書籍

・█████社のチューインガム

・██████社のキャンディー

・███████のハンバーガー(SCP-XXX-JPは食事を必要としないため娯楽的な意味合いと確認されました。)

SCP-XXX-JPの財団に対する協力的な態度が継続されれば更なる収容待遇の改善が検討されます。

説明: SCP-XXX-JPは18歳〜22歳程の外見を持つ色白の日本人男性です。彼は確保時、年齢を37歳と説明しています。彼は紫外線による浅黒さや年齢的な皺、たるみ等を肌表面から一切確認できません。しかし、それが特異的なものか体質的なものかはっきりとしていません。

彼自身は異常性を自覚しており、確保時のインタビューにおいて自身の異常性を説明しています。インタビューによると█████県出身で、18歳から一人暮らしを始め、土木作業員として働き、何度か転職を繰り返しながら両親への仕送りをしていました。しかし調査の結果、彼の両親は彼が25歳の時に死亡していることが戸籍上確認されました。彼の精神強度は一般的なものと変わらず、彼の精神状態に配慮し、上記のことは伝えられていません。

労働状態にあるときの彼は睡眠、食事を必要とせず、身体的損傷・疾病・毒物などにも完全な耐性をもっています。

非労働状態にあるときの彼は睡眠、独自の食事を必要とします。身体的損傷・疾病・毒物などについては、程度は下がりますが強い耐性を有していると思われます。非労働状態のまま約10分経過すると彼は強烈な食人欲求を訴えます。欲求は彼自身がコントロールできますが彼には我々が食べ物にしか見えていません。そして、更に10分経過すると彼の傍ら(半径60cm以内)にSCP-XXX-JP-1が彼の意思とは関係なく出現します。彼はSCP-XXX-JP-1を[編集済み]することで食人欲求を満たします。彼がSCP-XXX-JP-1を全て[編集済み]した直後、彼から半径5m以内の有機物・無機物はストレスや劣化や疲労が無くなります。この現象は物理的なものから精神的な症状まで全てにみられました。その後、彼は平常心を取り戻します。そして、その場に蹲り泣き出し、自分の境遇を恨む発言と、謝罪と自虐の混ざった嗚咽を繰り返します。その後彼は一週間食事を必要としませんでした。

SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPが非労働状態のときに全裸で出現する植物状態の人間であり、SCP-XXX-JPの食人欲求を解消することに最も適した存在です。SCP-XXX-JP-1は過去から現在までに過労が原因で死亡した人間と遺伝情報が一致しており、またそれらの複製体です。脳の広範囲が活動出来ない状態ですが、辛うじて生命維持に必要な脳幹部分は生きている状態です。SCP-XXX-JP-1の復帰を試みましたが成功していません。出現するSCP-XXX-JP-1は全て異なった人間であり、同一の個体は出現していません。検体として保存してあるSCP-XXX-JP-1は出現から現在までに生命活動の停止や、老化は確認されておらず、未知の要因よって状態が保たれていると推測されます。

補遺-XXX-1: 彼の説明する年齢と外見年齢に15歳程度の差があるため、労働状態にある彼は身体の老化が停止しているとの見解を示した█████・████博士は、その仮説を裏付けるための実験方法を思案中です。

彼の労働状態である場合の異常性を把握し、SCP-XXX-JPの供述の真偽を確認・記録するためにいくつかの実験を実施しました(実験記録-a)。また、彼の了承を得て、非労働状態である場合の異常性を把握しSCP-XXX-JPの供述の真偽を確認・記録するためにいくつかの実験を実施しました(実験記録-b)。主な実験記録は下記のとおりです

補遺-XXX-2: 彼の存在は本人からの警察への通報によって確認されました。「青信号の横断歩道で突然トラックが衝突してきた。自分は何ともが運転手の意識が無いようだ。」との通報を受け、地元警察に警察官として潜入していた財団エージェント数名が現場に向かいました。これによりSCP-XXX-JPの確保に至りました。彼は「仕事の配送業務をしていたところだった。」と説明しており、彼が雇用されている配送会社からも確認済みです。

その後財団エージェントは彼を収容するため、彼を雇用している配送会社に妥当なカバーストーリーを伝え、配送会社は彼を解雇しました。それからインタビュー中の彼は、強烈な食人欲求を訴え、更に経過するとSCP-XXX-JP-1を出現させSCP-XXX-JP-1を[編集済み]し始めました。
このことから、依頼された契約を途中で破棄された場合もSCP-XXX-JP-1が出現する条件が揃うと推測されます。

以下は確保時のインタビュー記録です。
インタビューは2名の非武装のセキュリティ担当者立会いの下、████博士によって実施されました。

インタビュー記録
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: ████博士
<録音開始, 20██/██/██>
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]

████博士:

SCP-XXX-JP:

<録音終了>