Kotkot05
評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、財団標準収容ロッカーに、一般的な書籍保存処置を施したうえで施錠して保管してください。収容ロッカーの鍵は担当職員によって管理されます。

説明: SCP-XXX-JPは奈良県立██小学校の図書室に保管されていた縦240mm、横148mmの国語辞典です。市販品との違いはなく、その異常性を除く全ての状態は一般的な国語辞典と同一です。数回の実験後、著者の紹介欄に文が追加されていることがわかりました。複数の文が追加されていますが、内容は一貫して「無知は罪である。忘却もまた罪である。」に限ります。

SCP-XXX-JPは通常では非活性状態ですが、年齢、性別、人種に関わらず人間が接触した場合活性状態となり、その異常性を発露します。活性状態となったSCP-XXX-JPは使用された時点で、調べた物や事象の存在を使用した人間の認識から消失させます。この消失によってそれが物理的、概念的に不可解なものに変化した場合であっても、使用者がそれを認識することはありません。SCP-XXX-JPは如何なる方法を用いても影響を除去することが出来ません。

実験記録01 - 日付20██/██/██

対象: D-XXX-JP-1
実施方法: SCP-XXX-JPを用いて"魚"について調べさせた後、魚の形状や性質について質問し、魚を使用した複数の料理を摂取させる。
結果: "魚"という単語については記憶していたが、その形状や性質については一切の情報を有していなかった。料理については、刺身は認識しなかったが、出汁として利用したスープは具の入った水として認識した。
分析: どのような状態であっても消失を防ぐことはできないようです。

実験記録02 - 日付20██/██/██

対象: D-XXX-JP-2

実施方法: SCP-XXX-JPを用いて"呼吸"について調べさせる。
結果: 使用した時点では通常通りに活動していたが、1分ほどで意識が消失、4分程で心肺が停止し、停止後2分程で死亡。この一連の行動においてD-XXX-JP-2は呼吸停止による異常を感知しなかった。
分析: 消失した事象は過程、結果を含めその異常性にさらされるようです。

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]