アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはK-515型撮影機を始めとする非実体存在観測技術により常に監視されます。現在のところSCP-XXX-JPを物理的に収容する手段は見出されていませんが、その性質のため、SCP-XXX-JPが民間人に発見される可能性は低いと考えられています。
セキュリティクリアランスレベル4/XXX-JPを持つ職員に連絡してください。
説明: SCP-XXX-JPは対流圏に存在する人型の非実体存在です。SCP-XXX-JPは直立した姿勢を保ったまま地球上の対流圏を不特定なルートで浮遊・移動しています。SCP-XXX-JPは光や他の物質を透過し、非実体存在観測技術を用いた手段でなければ観測できません。観測により、SCP-XXX-JPは6歳~12歳のコーカソイド女性の外見を有しており、爪先から頭頂までの全長は████mであると判明しています。財団のデータベースには、その大きさを除く同じ外見的特徴を持った人物は存在しませんでした。
別の非実体オブジェクトであるSCP-███-JPを非実体存在観測技術により撮影した際、空中に非常に巨大な人影が写真の中に写り込んでいたことからSCP-XXX-JPの発見に繋がりました。
観測された限り、SCP-XXX-JPは膨大な量の風船の塊に繋がれた紐を常に把持しています。この塊はSCP-XXX-JP同様非実体存在ですが、塊を構成する個々のオブジェクトはSCP-XXX-JPと異なり一般に流通している風船と同程度のサイズです。また、それらの構成オブジェクトの数が時折増減しているとの報告が複数挙がっています。
SCP-XXX-JPが通過したルート上に存在する家屋の玄関先には、しばしば風船が括り付けられていることがあります。これらの家屋およびその住人を調査した結果、10代以下の、誤って風船から手を離したことで風船を空に飛ばしていたという共通点が存在することが明らかになっています。この事象とSCP-XXX-JPが直接関係しているかは不明です。
- scp-jp
- euclid
- 人間型
- 非実体
- 空棲
- 未収容
画像は以下からお借りしました。
提供元: https://www.flickr.com/photos/56218409@N03/30123697511/
ライセンス: CC BY 2.0
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの内部には適切な防音対策が施され、SCP-XXX-JP内全域をカバーできるように録画・録音機器が設置されます。SCP-XXX-JPの隣の物件をXXX-JPイベント観測拠点とし、XXX-JPイベント発生時のSCP-XXX-JP内の状況を観測・記録します。また、観測拠点にはSCP-XXX-JP研究班の他に武装した警備スタッフ2名が常駐します。
実験時を除き、XXX-JPイベント発生中はSCP-XXX-JP-A及びSCP-XXX-JP-Bに対していかなる干渉も行われません。
説明: SCP-XXX-JPは██県██市に位置する加藤 頼子という人物が居住していた2階建ての家屋です。SCP-XXX-JP内ではXXX-JPイベントと指定される事象が繰り返し発生しています。XXX-JPイベントは日本時間における毎日17:23に開始され、遅くとも当日の23:59までに終了します。これまで観測された中で、XXX-JPイベントの内容は、イベント開始と同時にSCP-XXX-JP内に2体の人型実体が出現し、一方の人型実体(SCP-XXX-JP-Aと指定)がもう一方の人型実体(SCP-XXX-JP-Bと指定)に殺害されるというものに終始しています。この過程に於いてSCP-XXX-JP-Aによる殺傷行為及びそれに対するSCP-XXX-JP-Bの抵抗の結果、家屋内の家具・壁・床等に損傷が加えられることがありますが、イベント終了と同時に家屋内の状況はイベント開始時の状態に復元されます。
SCP-XXX-JP-Aはおよそ30代の日本人女性に見える人型実体です。SCP-XXX-JP-Aの外見は以前SCP-XXX-JPに居住していた加藤 頼子氏と同一のものであることが判明しています。SCP-XXX-JP-Aはイベント開始時には1階のリビングに出現します。
SCP-XXX-JP-Bはおよそ20台の日本人女性に見える人型実体です。SCP-XXX-JP-Aの外見は以前██県に在住していた松本 愛美氏と同一のものであることが判明しています。SCP-XXX-JP-Bはイベント開始時には玄関に出現します。SCP-XXX-JP-Bは出現時に一般家庭で使用される物と同様の三徳包丁を把持しており、主にこの包丁を用いてSCP-XXX-JP-Aの殺害を行います。
SCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aの殺害に成功するか、もしくは殺害の成否に関わらず当日の23:59を過ぎた時点でSCP-XXX-JP-A,-Bは消失し、それをもって当日のXXX-JPイベントは終了したものと見なされます。加えて、SCP-XXX-JP-A,-BのどちらかがSCP-XXX-JPから退出した場合にもSCP-XXX-JP-A,-Bの両方が消失し1、翌日の17:23まで再出現することはありません。したがって、これによる消失も同様にイベントの終了と見なされます。SCP-XXX-JP-A,-Bの行動及び発言から、一度XXX-JPイベントが終了し再びイベントが開始された際、SCP-XXX-JP-Aのみイベント再開後も以前のイベントの記憶を保有しているものと推定されています。また、SCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bの双方に共通して、双方以外の人間を無視している、或いは認識していないという特徴が見られます。この為インタビュー等のコミュニケーションによって情報を得る試みは現在まで成功していません。
過去に発生したSCP-XXX-JPイベントの抜粋日時 | 内容 |
---|---|
200█/██/██ | 当日の17:23にSCP-XXX-JP-A,-Bが出現します。SCP-XXX-JP-Aは暫く辺りを見回し、キッチンに駆け込み包丁を入手した上で、キッチンのダイニングテーブルの下に隠れます。SCP-XXX-JP-Bは所持した包丁を用いてSCP-XXX-JP-Aの腹部を割き、SCP-XXX-JP-Aの子宮を摘出し切り刻みます。SCP-XXX-JP-Aは悲鳴を上げ、SCP-XXX-JP-Bに殺害を中止するよう懇願しますが、それを聞いたSCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-Aの喉に包丁を突き立て、そのまま喉を抉ります。SCP-XXX-JP-Aが動かなくなった時点でSCP-XXX-JP-A,-Bは消失し、イベントは終了しました。 |
200█/██/██ | SCP-XXX-JP内の玄関及びリビングに警備スタッフを待機させ、警備スタッフによるSCP-XXX-JP-A,-Bの殺害を試みます。XXX-JPイベントの開始と同時にSCP-XXX-JP-A,-Bが出現し、その直後にSCP-XXX-JP-A,-Bの両方に対する、発砲・刺突・毒物等による殺害が試みられました。実験は当日の23:59まで継続されましたが、その間SCP-XXX-JP-A,-Bは一切の損傷も受け付けず、毒物や薬品による殺害も成功しませんでした。23:59を過ぎると同時にSCP-XXX-JP-A,-Bは消失し、イベントは終了しました。今回のイベントの結果から、SCP-XXX-JP-A,-Bの双方以外の人間による殺害は不可能と結論付けられました。 |
200█/ | |
2014/11/28 | SCP-XXX-JP-Aは出現と同時に2階の一室に逃げ込み、部屋の箪笥や本棚等の家具を用いてバリケードを形成します。その後約40分に亘ってSCP-XXX-JP-Bは部屋のドア及びバリケードの破壊を試み、これに成功します。SCP-XXX-JP-Bが部屋に進入すると同時に、死角に隠れていたSCP-XXX-JP-Aが押入れから取り出したゴルフクラブを用いてSCP-XXX-JP-Bの頭部を殴打しますが、SCP-XXX-JP-Bは殴打を受けながらもSCP-XXX-JP-Aの腹部へ包丁を刺します。SCP-XXX-JP-Aは倒れ、SCP-XXX-JP-Aに馬乗りになったSCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aの腹部・胸部に包丁を十数回に亘って突き立てます。SCP-XXX-JP-Aが動かなくなった時点でSCP-XXX-JP-A,-Bは消失し、イベントは終了しました。 |
これまで観測された中でSCP-XXX-JP-AがSCP-XXX-JP-Bの殺害に成功した事例は存在しません。
補遺1: SCP-XXX-JPには元々加藤 頼子氏とその夫である加藤 史彦氏、そして息子である加藤 健氏が居住していましたが、1997/03/12に加藤氏の住居から発せられた悲鳴を聞きつけた住居周辺の住民が警察に通報し、警察による捜査が行われました。当時加藤 史彦氏及び加藤 健氏は外出しており、家屋内からは複数の人間が争ったような痕跡や血痕が発見されたにも拘らず、その時点ではいかなる人物も発見されませんでした。しかし、警察が捜査を進めていく中、通報翌日の17:23に突如として2名の人物が出現し、一方の人物がもう一方の人物の殺害を試みました。2名の人物は即座に取り押さえられ、尋問が試みられましたが、有力な情報は得られませんでした。その後2名の警察署への連行が行われたものの、家屋から退出すると同時に2名の人物は消失し、その翌日の17:23に再び家屋内に出現しました。この一件をもってSCP-XXX-JPの異常性が発覚し、財団に収容されました。周辺地域にはカバーストーリー「殺人事件」が適用され、当時家屋に加藤氏と共に在住していた加藤氏の夫であった加藤 史彦氏及び息子であった加藤 健氏は、史彦氏の両親の家へ移住しました。
SCP-XXX-JP-A,-Bの外見が加藤 頼子氏及び松本 愛美氏であることが発覚した後、加藤氏と松本氏の関係に関する調査が行われました。その結果、加藤 頼子氏と松本 愛美氏は元々同じ会社で働いていた同僚であったことが判明しました。加えて、加藤 頼子氏の夫であった加藤 史彦氏も同様にその職場で働いていたことが明らかになっています。
映像記録XXX-JP-██
<記録開始>
[SCP-XXX-JP-Bがバリケードを破壊し、部屋に進入する]
[死角に隠れていたSCP-XXX-JP-AがSCP-XXX-JP-Bへゴルフクラブを振り下ろす。ゴルフクラブはSCP-XXX-JP-Bの頭部に命中する]
[SCP-XXX-JP-Aはゴルフクラブを用いてSCP-XXX-JP-Bの頭部を繰り返し殴打する]
> SCP-XXX-JP-A: 殺す! 殺す! 殺してやる! 殺し返してやる!
[殴打は十数秒間継続された後に終了する。しかしながら、外見上SCP-XXX-JP-Bが損傷を受けている様子は確認できない]
[SCP-XXX-JP-Aによる荒い息遣いが数秒記録される。その後、SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-Aの首元を掴む]
SCP-XXX-JP-A: 嘘、なんで!? どうして動けるの!?
[SCP-XXX-JP-Aはゴルフクラブによる殴打で抵抗を試みるも、SCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aの手に包丁を突き刺したことでゴルフクラブを取り落し、抵抗は失敗に終わる]
[SCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aを押し倒し、そのままSCP-XXX-JP-Bは馬乗りになる]
[SCP-XXX-JP-Bは両手で持った包丁を振り上げ、SCP-XXX-JP-Aの腹部に突き立てる]
[SCP-XXX-JP-Aの悲鳴]
SCP-XXX-JP-A: 待って! ちょっと、もう私が殺す番が来ても良いでしょう!? じゃなきゃこんな事続けてる意味ないじゃない!
[SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-Aから包丁を抜き、再びSCP-XXX-JP-Aの腹部に突き立てる]
SCP-XXX-JP-A: やめて! ねえ、ふざけないでよ! なんで私が殺されなきゃなんないの!?
[SCP-XXX-JP-Bが再びSCP-XXX-JP-Aの腹部に突き立てる。SCP-XXX-JP-Bはこれを十数回に亘って継続する]
SCP-XXX-JP-A: [悲鳴]やめ[刺突音]お願いだから[吐血]いい加減私に殺され[刺突音]なんで終わんないの[刺突音]
SCP-XXX-JP-B: 黙れ。
[SCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aの胸部に包丁を突き立てる]
SCP-XXX-JP-B: あんたが悪いんでしょ。全部あんたが始めたことだ。
[SCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aから包丁を抜く]
SCP-XXX-JP-B: 何が加藤 頼子だよ。本当なら今頃私が加藤 愛美になってるはずだったのに。
[SCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aから部屋の窓に視線を移す]
SCP-XXX-JP-B: 史彦さん、どこ?
[SCP-XXX-JP-A及びSCP-XXX-JP-Bが消失する]
<記録終了>
2014/11/28のXXX-JPイベント以降、SCP-XXX-JP-Aは出現後に一切自発的な行動を取ることはなくなり、SCP-XXX-JP-Bの殺傷行為に対しても無抵抗になりました。
- ループ
- euclid
- scp-jp
- 人間型
- 建造物
- 時間
- 知性
- 自我
画像は以下からお借りしました。
提供元: https://www.flickr.com/photos/40399956@N06/12631176623/
作者: Koziro Hasegawa 様
ライセンス: CC BY-SA 2.0
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPはマネキン人形です。素材は広く流通しているマネキン人形と同様にFRP製であり、その他材質や成分等に異常は確認されませんでした。また、男女どちらかの性別を示す意匠は見受けられず、製造元を示すマークや表記も存在しません。
SCP-XXX-JPは、ヒトの肉眼による認識に於いて生きた人間と知覚される認識改変特性を有します。この特性は写真や映像といった間接的な認識により回避が可能です。また、SCP-XXX-JPを生きた人間であると認識した上でSCP-XXX-JPとの会話を試みた人間2(以下、対象と表記)は、そのままSCP-XXX-JPとの"会話"を継続し、強く依存するようになります。確認された事例に於いて、"会話"の内容は対象の過去の経歴や
対象はSCP-XXX-JPとの"会話"に於いて、自身の発言に対するSCP-XXX-JPからの反応があるような、双方向的な会話を行っているような素振りを見せますが、SCP-XXX-JP自身は発話能力を持たない為、実際の対象の"会話"は双方向的ではないことに留意してください。なお、対象はこの行為を食事・睡眠・排泄等の生理的行動よりも優先するため、他者による点滴等の栄養補給が行われない限り、最終的に対象は餓死します。この影響は記憶処理等によって除去することは不可能であり、対象をSCP-XXX-JPから無理やり引き離そうとする試みは、対象の暴力的な手段による抵抗という結果を招きます。
SCP-XXX-JPは██県██市で発生した餓死事件の現場から発見され、事件の現場にあったSCP-XXX-JPを人間と認識し会話を試みた警察官数名がSCP-XXX-JPの影響を受けたことによりその異常性が発覚し、財団に確保されました。事件の捜査関係者には記憶処理が施され、カバーストーリー「餓死事件」が適用されました。影響を受けた警察官はPTSD治療の名目で財団の医療施設に収容されました。
音声記録XXX-JP-2
対象: D-XXX-2
備考: Dクラス職員によるSCP-XXX-JPとの接触実験の音声記録です。
<記録開始>
██博士: ではD-XXX-2。目の前の人物に何か話しかけてください。
D-XXX-2: ああ。[SCP-XXX-JPに向かって]やあ、初めまして。君もこの実験に参加させられてるの?
D-XXX-2: そう。そうなんだ。だよね。いや、もしかしたらと思って。安心したよ。僕ら二人で話すなんて、一体何の実験なんだろうね?
D-XXX-2: 実験、実験ねえ。何かよくわからないボタンをひたすら押させられたこともあったなあ。こんな組織が扱ってるボタンなんだからただのボタンじゃないと思うんだけど、何だろうね、やっぱり一回押す度にどこかで人が死んでたりとかするのかな。
D-XXX-2: まあいいや。ところで何を話そうか。ここでの生活なんて、実験以外だと施設の掃除をさせられたり、食堂で微妙な食事をしたり、他の奴のつまんない話を聞かされたりって感じだし、ここに来る前の話でもする?
D-XXX-2: ああ、うん。当時はうるさいなあとか思ってたけど、やるしかなかったからね。でもやってて良かったって思うことは何度もあるわけだよ。
D-XXX-2: でもねえ、やっぱりどこかで鬱憤みたいなものが溜まってたのかもしれないね、うん。どうだろ。
D-XXX-2: そうそう、両親に勧められて持ちかけられた縁談なんだけど、結局。いやあ、最初のを誤魔化すのは簡単だったんだけど。うーん、流石に3人は厳しかったのかな。
D-XXX-2: まあしょうがないよね。君も中々綺麗な顔してるとは思うけどさ、やっぱり僕ほどじゃないんじゃないかなあ。
D-XXX-2:
D-XXX-2: あーあ、次があったらもっとうまくやれたのになあ。君とは違ってさ。
<記録終了>
音声記録XXX-JP-3
対象: D-XXX-3
備考: Dクラス職員によるSCP-XXX-JPとの接触実験の音声記録です。
<記録開始>
██博士: ではD-XXX-3。目の前の人物に何か話しかけてください。
D-XXX-3: おう。えっと、[SCP-XXX-JPに向かって]なあ、あんた何ていうんだ? ああ、数字じゃなくてよ、もとの名前だよ。
D-XXX-3: そうなのか? 面白いこともあるもんだな。ここにはどんくらい前から?
D-XXX-3: へえ、じゃあ俺と同じ日に連れてこられたって事になるのか。大変だったよな。俺なんか前に訳わかんねえ化け物がいる風呂に入らされたりしてさ。そいつらとよくわかんねえ話させられたんだよな。まあ日本語が通じるだけまだマシだったんだろうけど。
昨日まで同じ部屋で話してた奴がいきなり居なくなってたりしてさ。わかるだろ? 留置所、いや拘置所だっけ? そこで死刑になるのを待ってるのとどっちが良かったんだろうなって時々思う訳だよな。
[重要度が低い為省略]
ここに来る前は
そうだな。大体こういう話すると聞いてくれる奴って誰もいないんだよ。同じ部屋の奴らはそういう話したがらなかったし、実際してなかったし。
D-XXX-3: そうそう。親父に煙草押し付けられたりお袋にアイロン押し付けられたりとかして。その時にできた火傷がこれなんだよな。ほら、この顔の所とかまだ残っててさ。
D-XXX-3: え? いやまあそうだけど、お前のそれよりは良いだろ? 今思い返してみたら、親父もお袋もその時は無視しないでくれてたし、俺のこと気にかけてくれてたんだろうな。俺が強い子に育つようにってさ。だからお前のその痕とは違うって。っていうかお前改めて見るとひっどい顔してるなあ。
D-XXX-3: だろ? お前は身勝手だな。
D-XXX-3: そんな事は無いよな? やっぱ俺のことを分かってくれるのはお前だけだよ。
<記録終了>
インタビュー記録XXX-JP-3
対象: D-XXX-3
備考: 音声記録XXX-JP-3の後、D-XXX-3をSCP-XXX-JPから引き離しインタビューを試みた際の記録です。D-XXX-3はインタビューの間拘束されています。
<記録開始>
D-XXX-3: なあ、これ解いてくれよ。俺あいつと話がしてえんだよ。
D-XXX-3: 俺なんかの話し相手になってくれる奴なんてあいつくらいしかいねえんだよ、頼むってば、先生。
D-XXX-3: [唸り声]
D-XXX-3: あいつだけなんだよ、俺のことを本当に分かってくれんのはあいつだけなんだ、先生。親父でもお袋でもあんたでもねえんだよ。
██博士: どのような会話を交わしていたのですか? SCP-XXX-JPは何と発言していましたか?
D-XXX-3: 答えたらあいつと話させてくれんのか?
██博士: 検討はします。
D-XXX-3: ずっと俺の話を聞いてくれてたよ。俺の事を話させてくれてた。俺の事をひたすら褒めてくれてたし、俺を馬鹿にしたり否定するなんてあり得なかった。あいつと話してると、そうだな、とんでもなく気分が良かったんだ。
D-XXX-3: ちょっと待ってくれよ、あいつ俺達と同じ扱いの、ディーなんとかって奴じゃなかったのか?
D-XXX-3: いや、だって俺と同じオレンジのツナギ着てたじゃんかよ。
D-XXX-3: ふざけんなよ、あんな偶然もう二度と無いってば、頼むから。
D-XXX-3: だってあいつ俺と同じ名前で同じ境遇で、俺と同じ顔してんだもん。でもあいつと俺が同じなはずないし、あいつより俺の方がずっと幸せに決まってんだよ。だからお願いだ、またあいつに会わせてくれ、先生。また俺に話をさせてくれ。
<記録終了>
- safe
- scp-jp
- 人間型
- 精神影響
- 中毒
画像は以下からお借りしました。
提供元: https://www.flickr.com/photos/uqbar/204294989/
作者: Uqbar is back 様
ライセンス: CC BY-SA 2.0
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在、低脅威度物品収容ロッカーに保管されています。SCP-XXX-JPの活性化が再度確認された場合には、十分な防音対策を行った収容チームで対応し、特別収容プロトコルをEuclid時のものに差し戻してください。SCP-XXX-JP-1が録音された記録媒体はEuclid時と同様に保管します。
SCP-XXX-JPは、サイト-81██の防音処理が施され、録音機材の備えられた収容室にて保管されています。SCP-XXX-JPの収容室へのアクセスは実験時を除いて禁止されています。実験を行う際には、レベル3以上の職員2名の許可を得、SCP-XXX-JP-1が録音された記録媒体を用いてください。
録音機器は音声感知で自動的に録音し、SCP-XXX-JP-1を記録した媒体を標準的収容ロッカーにて保管してください。また、認識災害やミーム汚染により死亡した職員を対象とするSCP-XXX-JP-1記録媒体は実験に対しての使用が禁止されます。
説明: SCP-XXX-JPは、以前サイト-81██において使用されていた財団フロント企業製の天井スピーカーです。同型の機器と比較して外見に目立った差異は存在しません。非活性化時には通常のスピーカーと同様に使用することが可能です。しかし、活性化時には如何なる信号も受け付けなくなり、電力の供給を必要としなくなります。
SCP-XXX-JPは、財団名簿において、サイト-81██に所属している職員、もしくはサイト-81██に3ヶ月以上所属していた職員(対象職員と指定)が死亡しておよそ3~5日後に活性化します。活性化時には、SCP-XXX-JPは「[活性化対象職員の死亡日時]没、[活性化対象職員の氏名]に捧ぐ」という男性による音声の後に、モーリス・ラヴェル作曲のピアノ組曲、"Le Tombeau de Couperin(邦題: クープランの墓)"の内1曲3を放送します。この一連の放送をSCP-XXX-JP-1と指定します。
SCP-XXX-JP-1の楽曲部を耳にした人物は、演奏時間内において限定的な幻視を体験します。その内容はSCP-XXX-JP-1の冒頭で触れられた対象職員に関するものであり、通常の場合は財団における貢献などに関する内容を対象職員の主観視点で複数体験することになります。この際、0916事件(通称"嘆きの水曜日"事件)に関連する功績についての幻視が特に報告されることは特筆すべき点です。多くの場合はこの時点で、被験者は対象職員に対して好意的な反応を示します。なお、SCP-XXX-JP-1の異常性は、録音したものにも発生することが明らかとなっています。
演奏が終盤に近付いてくると、幻視は対象職員の死亡直前のものに変化します。この際、被験者は著しいストレスを感じ、場合によってはストレス性障害を発症する事例も存在します。また、対象職員が死亡時に認識災害やミーム汚染に感染していた場合には、被験者もそれらに感染する可能性が生じます。
SCP-XXX-JP-1が終了すると、被験者は他者による思考の想起を体験します。これは対象職員との思考の同調現象が発生しているものと考えられています。実験により対象職員との思考の同調現象である説は疑問視されています。この思考が何故想起されるのかに関しては、現時点では判明していません。また、被験者がストレス性障害の発症やミーム汚染等への感染を引き起こしていない場合、被験者は対象職員に対して自身の文化圏における様式で哀悼の意を捧げます。この行動に関しては、実験により強制力は弱いことが判明しています。
SCP-XXX-JPは、0916事件の後、復興作業中のサイト-81██において突如として異常性を発現させました。この事案(後に事案XXX-01と指定)により職員██名が異常性に曝露し、██名がストレス性障害を発症、██名がSCP-███-JPのものと考えられるミーム汚染に感染しました。緊急対策チームにより一時的に防音設備の備わった部屋に隔離され、幾度かの実験の後に現在の特別収容プロトコルが構築されました。この事案においてSCP-XXX-JPの██時間に渡る連続的な活性化が確認されており、これによりSCP-XXX-JPの活性化時間の上限は存在しないものと推測されています。
補遺1: SCP-XXX-JP-1の冒頭部の音声の声紋鑑定を行ったところ、およそ98%の確率で元サイト-81██管理官である近衛 ██のものであることが判明したため、SCP-XXX-JPと近衛 ██の間に何らかの関連性があると結論付けられました。しかし、事件以前にサイト-81██に所属していたエージェント・七尾の他多数の職員により、この結論に対し異議が申し立てられました。以下の記録は提出された異議の一部です。
エージェント・七尾による異議
私、エージェント・七尾はこの度のSCP-XXX-JPの音声鑑定を理由とする結論に対し異議を申し立てます。異議の根拠となるのは、近衛元管理官の勤務態度です。彼は生前、財団の業務に対し冷徹に取り組んでいました。財団を第一に考えている、といいますか、ともかく無用に心を動かすことのない人物でした。
まず、例の事件以前の話になりますが、SCP-███-JPの収容違反時、研究員が3名にエージェントが2名、そして収容チームのメンバーが2名、死亡しました。私は近衛元管理官にその旨を報告する任務を担当したのですが、彼の反応は「死者が少なく抑えられて大変によろしい」というものでした。
次に、近衛元管理官の担当していたオブジェクトについてです。彼はSCP-███-JP、SCP-███-JPそしてSCP-███-JPの担当をしていました。これらのアノマリーは全て収容プロトコルに人間の犠牲が必要となるものです。そしてその収容プロトコルは近衛元管理官が策定していました。
また、大隅博士の件もです。彼は近衛元管理官が管理官になる前の同僚で、親しい仲であったと博士本人から聞いたことがあります。ただ、大隅博士は担当オブジェクトが発現した未確認の異常性に曝露したことで自身も異常存在となり、現在は収容対象です。私はこの件について近衛元管理官本人に尋ねる機会があったのですが、その際の反応も実に冷淡で、「収容以外に何がある。下らないことを訊くものではない」とおっしゃられました。他にも具体例はありますが、冗長になるため割愛させていただきます。
ともかく、前述したように近衛元管理官は、人の死や不幸に対しても極めて冷静に、冷淡に対応できる人物です。何らかの異常存在が彼の声を真似ているのではないでしょうか?
提出された異議により、記録されたSCP-XXX-JP-1の内容と併せて鑑定の結果に対する再検討が行われました。記録されたSCP-XXX-JP-1については以下を参照してください。
SCP-XXX-JP-1記録簿の一部
対象職員: 門川博士(SCL3)
死亡日時: 20██/10/12
死因: 胃癌
楽曲: "Rigaudon"
詳細: 録音媒体の異常性を確かめる実験に用いられた例。被験者となったD-XXX-03は幻視した内容として、門川博士が収容に貢献したSCP-███-JPの収容計画の立案時の光景や、他の研究員を気遣う姿、0916事件後のサイト復興及び事件時の状況を踏まえた更に効果的な収容環境の確立などに言及した。死亡時の幻視は病室の天井を見ていただけとしたが、被験者は進行していたプロジェクトが達成させられないことに対する無念を想起したと証言し、対象職員との思考の同調現象が発生するものと考えられた。
対象職員: エージェント・宇佐美(SCL2)
死亡日時: 20██/10/27
死因: 不明 溺死
楽曲: "Fugue"
詳細: 行方不明となっていた対象職員を対象とする例。被験者となったD-XXX-03は幻視した内容として、対象職員によるSCP-███-JPに関する情報の発見や、新人エージェントへの大型収容違反時の対応に関する効果的な教育の考案、0916事件時に同僚と協力してSCP-███-JPの再収容に取り組み、同僚を失いながらもそれを成功させたこと等に言及した。死亡時の幻視は休暇中に1人赴いた池において船から転落して落水し沈んでいったという内容で、被験者は「財団エージェントとしてこのような死に様は余りにも酷い」という思考の想起を証言した。また、幻視の内容から推測される現場を調査したところエージェント・宇佐美の死体が発見された。
特筆事項: この例により、対象職員が財団によって死亡が確認されていない場合でもSCP-XXX-JP-1が発生することが判明。同時期にSCP-XXX-JPを有効活用する案が提出されたものの、却下。
対象職員: D-████(本名: 岩本 ██)
死亡日時: 20██/11/19
死因: 実験███-05におけるSCP-███-JPへの曝露
楽曲: "Toccata"
詳細: Dクラス職員がSCP-XXX-JP-1の対象となった初の例。この例までサイト-81██所属のDクラス職員の死亡ではSCP-XXX-JPは活性化していなかった。SCP-XXX-JP-1冒頭の発言は「20██/09/26没、D-████、本名岩本██に捧ぐ」であった。被験者となったD-XXX-03は幻視した内容として、逮捕前の親孝行やDクラス職員同士の争いの仲裁、0916事件時にパニック状態に陥ったDクラス職員の集団を律したこと、それによる効率的なDクラス職員管理法の作成への間接的な貢献などに言及した。死亡時の幻視が開始するとD-XXX-03は悲鳴の後に嘔吐。幻視の内容は実験███-05と変わらないことが確認されたが、被験者は「Dクラスとしては模範的な人物であったのに少しばかり残念だ」という思考を想起したと証言した。これにより被験者の想起した思考は、対象職員との思考の同調現象の結果ではない可能性が浮上した。
対象職員: 金町研究員(SCL2)
死亡日時: 20██/11/25
死因: 収容違反によるSCP-███-JPへの曝露
楽曲: "Prelude"
詳細: SCP-XXX-JPの異常性発現後、初の小規模収容違反による死亡者を対象とする例。被験者となったD-XXX-04は幻視した内容として、SCP-███-JPの特別収容プロトコル改善への貢献や、0916事件時にSCP-███-JPの異常な活性化にいち早く気付き対処した点、事件時には収容違反していなかった多くの異常存在の収容手順を改めて見直した点などに言及した。死亡時の幻視は収容違反時のものと相違点はなく、被験者は「極めて優秀な人材だったが、それを抜きにしたとしても死ぬには余りにも惜しい人物であった」という思考を想起したと証言した。
特筆事項: 担当研究員の1人である樽木博士が想起された思考が感傷的なものになりつつあると指摘した。
これまでに発生したSCP-XXX-JP-1実例から、SCP-XXX-JP-1によって想起される思考は対象職員ではなく第三者によるものであると推測されています。
及び楢木博士による指摘から、
詳細な調査が進められています。
補遺2: 20██/06/08、サイト-81██に所属していたエージェント・原城の死亡が確認されましたが、10日以上経過してもSCP-XXX-JPは活性化しませんでした。SCP-XXX-JPの無力化が疑われましたが、その後槇下研究員の死亡時にSCP-XXX-JPの活性化が確認されています。調査の結果、エージェント・原城が0916事件以降に財団エージェントとして採用されたことが原因ではないかと推測4されており、現在SCP-XXX-JPの活性化条件の再定義が検討中です。
補遺3: 20██/08/12、エージェント・七尾の他多数の職員により提出された、SCP-XXX-JP-1の冒頭部の音声の声紋鑑定によるSCP-XXX-JPと元サイト-81██管理官近衛 ██との関連性に関する異議に対し、当時研究職を兼ねていた近衛元管理官の下で研究補佐として5年ほど勤務していた三潴博士より反論が提出されました。以下に三潴博士の反論を掲載します。
三潴博士による反論
私、三潴██はエージェント・七尾他多数の職員による異議申し立てに対し反論を行います。反論の根拠となるのは、0916事件前及び当時における近衛元管理官の行動です。結論から述べますが、彼は財団を第一に考えていた人物ではありません。彼は、財団を第一に考えようとしていた人物です。
まず、エージェント・七尾他数名の職員が指摘した収容違反における死者への反応です。近衛元管理官は報告者の退出後、すぐに上層部に対し"追悼式の開催"に関する許可願の書類を作成していました。私が記憶している限りではその許可が出たことはありませんでしたが、返答を受け取った近衛元管理官が深い嘆息と共に黙祷をしていた姿は強く印象に残っています。
近衛元管理官が担当していたオブジェクト、そしてその収容プロトコルについても、彼は日々そのプロトコルの改善について取り組んでいました。実験によって判明する事実を元に、なるべく人間の犠牲が出ないようなプロトコルにできないかと努力をしていました。彼はよくメモ書きを残していましたので、遺品を調べればそのことは分かるはずです。
次に大隅博士の件ですが、彼は当初「自分が研究を請け負いたい」旨を一度だけ語ったことがあります。また、それと同時に「自分は不適切である」とも。その理由を尋ねたところ、「研究対象に必要以上に入れ込むことは財団職員としてあってはならないことだ」と小さく口にしました。それ以降近衛元管理官は大隅博士について語ることはありませんでした。
また、0916事件に際しても、近衛元管理官は最期までサイトに残り、結果SCP-███-JPへの曝露により命を落としています。複数のオブジェクトの収容違反が発覚した時点で、近衛元管理官は他サイトへの連絡、即応部隊の要請、危険区画の封鎖を済ませていました。間違いなく管理官としての義務は果たしており、その時点で彼はサイト-81██より脱するべきだったのです。私は脱出を提案しましたが、彼は拒否しました。曰く、「まだ職員の完全な避難が完了していない。人的被害は少なく抑えなければならない。君も早く逃げることだ」と。私の覚えている最後の姿は、逃げ遅れている研究員に館内スピーカーを通じて的確な避難経路を指示する姿でした。
少なくとも、SCP-XXX-JPに関係していない理由としては、エージェント・七尾らの根拠は不十分です。彼は冷静でしたが、決して彼らの考えているほどに冷淡ではありませんでした。以上を異議に対する反論と致します。
サイト-81██に配備されていた監視カメラの映像記録の調査の結果、三潴博士の言及した0916事件における近衛 ██の行動は事実であることが確認されました。加えて、サイト-81██から上層部宛の"追悼式開催"に関する許可願やプロトコルの改訂案を綴った手帳の存在も確認されています。
また、異議やそれに対する反論を考慮した再調査により、事案XXX-01において近衛 ██を対象とするSCP-XXX-JP-1の発生は確認されていなかったことが判明しました。これにより20██/██/██現在、近衛 ██がSCP-XXX-JPに関係しているとして、詳しい調査が行われています。
補遺4: 20██/12/21、三潴博士5の死亡によるSCP-XXX-JP-1の発生後、SCP-XXX-JPより近衛 ██のものと見られる音声で、その時点までにSCP-XXX-JP-1の発生が確認された計███名分の対象職員の名前が言い連ねられました。その後近衛 ██のものと見られる音声は「以上███名、束の間の時を重ねながらも、不朽にして連綿たる礎となったもの達へ。これにてサイト-81██追悼式を終了する。皆、今まで本当にご苦労だった」と発言し、10秒後に近衛 ██を対象とするSCP-XXX-JP-1と見られる放送が発生しました。
通常のSCP-XXX-JP-1との相違点として、冒頭の発言の音声が不明な大人数の人間の音声に変化しており、その内容は「20██/12/21、長きに亘る務めを終えた元サイト-81██管理官近衛 ██に捧ぐ」となっていました。また、楽曲部においても"Le Tombeau de Couperin"を構成する全6曲が流された他、幻視も発生しませんでした。
この事案(事案XXX-02と指定)の発生後、現在まで10年に亘ってSCP-XXX-JPの活性化は確認されていません。この結果に鑑みてSCP-XXX-JPは無力化されたものと判定され、特別収容プロトコルの改訂とオブジェクトクラスの再分類6が行われました。
画像: CC-BY 2.0 撮影者: Chris Baranski
リンク
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、財団の環境に起因する出現頻度の高さから、人事データベースに出現が確認され次第データベース保全bot"β-110"によって転写が作成された上で削除されます。転写はサンプルとして専用のサーバーに保存され、重要度が低いと見なされたものは削除されます。
機密情報漏洩防止の観点から、SCP-XXX-JPの存在はレベル4/XXX-JPクリアランスを持たない職員には秘匿されなければならず、当報告書へのアクセスはレベル4/XXX-JPクリアランスを持つ職員に限定されます。当該クリアランスを持たない職員のSCP-XXX-JPの閲覧が確認された場合、直ちにその職員のもとへセキュリティ部隊が派遣され、クラスA記憶処理が施されます。
説明: SCP-XXX-JPは、財団職員の死亡・辞職・解雇等によってその職員の人事ファイルがアーカイブされた際に、その人事ファイルに追記される形で出現する文書記録です。SCP-XXX-JPは現在までに日本国内で活動する財団職員の人事ファイルにのみ出現が確認されています。また、目下のところSCP-XXX-JPの紙媒体の人事ファイルへの出現が確認されていないことから、財団の人事データベース上、即ち電子媒体上の人事ファイルにのみ出現するものと推測されています。
報告された全ての事例に於いて、SCP-XXX-JPの内容は、一貫して一種の「成績表」であるように見えます。SCP-XXX-JPには、それぞれの職員が財団に所属していた期間中の活動及びその職員に関する出来事の内容によりスコアが集計され、それによって下されたと思しき最終的な評価が記載されています。職員の職務やセキュリティクリアランスレベルによっては機密情報が含まれたスコアが記載されている例が存在するため、SCP-XXX-JPの存在は適切なクリアランスを持たない職員には開示されません。
SCP-XXX-JP実例の転写の抜粋(一部編集済)
氏名: 内海 ██
役職: フィールドエージェント(諜報機関)
セキュリティクリアランスレベル: 2
スコア:
- 財団に就職した +60
- 遅刻欠勤をしなかった +20
- 32件のオブジェクトの初期収容に携わった +64
- 57件のAnomalousアイテムを回収した +57
- 43件のオブジェクトに関する民間人へのインタビューを行った +43
- 要注意団体へ7回潜入した +70
- サイト-81██での大規模収容違反に居合わせた -120
- 脱走したオブジェクトと遭遇するも生還した +300
- 同僚を見殺しにした -150
- 母親をEuclidクラスオブジェクトとして収容した +5
- 変異した母親を見ても動揺しなかった +1
総スコア: 350
評価: C
氏名: 南雲 ██
役職: 上席研究員(時空間異常研究部門-南雲研究室)
セキュリティクリアランスレベル: 3
スコア:
- 財団に就職した +200
- 報告書を52件執筆した +50
- 44件のオブジェクトの特別収容プロトコルの策定に関わった +40
- SCP-███-JP収容装置開発への助言を行った +60
- 18件のオブジェクトの新たな異常性を発見した +90
- SCP-███-JPの主任研究員に配属された +70
- ミルグラム従順性試験で80点を記録した +80
- 3つの勲章を授与された +300
- SCP-███-JPの実験中に当該オブジェクトの新たな性質が発現し事故を引き起こした -100
- 部下を庇った +20
- SCP-███-JPの影響により異常性を獲得した -700
- 37回目の終了作戦で無事死亡した -30
総スコア: 80
評価: D
氏名: 波多野 █
役職: 研究助手(生物研究部門-勝俣研究室)
セキュリティクリアランスレベル: 2
スコア:
- 財団に就職した +90
- 勝俣博士の研究室で助手を務めた +70
- 25件の報告書の執筆補助を担当した +50
- 平間研究助手と一緒に食事をした +80
- 勝俣博士に頼まれていた資料を紛失した -30
- 財団が飼育する実験動物の管理を行った +40
- 休みの日に平間研究助手と出かけた +90
- 17件の実験の補佐を担当した +51
- 生物系Anomalousアイテムに関するレポートを76件提出した +76
- 平間研究助手と家で誕生日を祝った +100
- 平間研究助手と結婚した +150
- 研究助手から一般研究員への昇格を内定された +95
- 論文の執筆中に倒れて医務室に運ばれた -30
- 余命宣告を受けた -100
- 医療棟への入院を余儀なくされた -20
- 入院から暫くして平間研究助手が見舞いに来なくなった -40
- 平間研究助手が要注意団体の工作員だったと知らされた -平間の点を帳消し
総スコア: 292
評価: C
氏名: 矢吹 ██7
役職: 人事官(管理部門-人事部-関東区域担当)
セキュリティクリアランスレベル: 3
スコア:
- 財団に就職した +50
- 渉外部門エージェントとして76人のDクラス職員を徴用した +24
- 渉外部門から人事部へ転属された +20
- 146人の職員の配置転換を行った +73
- 12回カウンセリングを受けた +20
- 妹の葬式に出れなかった -50
- 64人の職員を新たに雇用した +22
- 記憶処理を受けた +40
- 391人分の人事ファイルをアーカイブした +20
- 忘れ去られる職員たちを見届ける事しかできなかった -75
- 辞表を提出した +80
- 辞表は受理されず記憶処理を受けた -80
- 最後まで何もできなかった -120
総スコア: 0
評価: E
氏名: █████ ウッド
役職: フィールドエージェント(諜報機関)/機動部隊█-█("███")隊員
セキュリティクリアランスレベル: 3
スコア:
- 財団に就職した +150
- 訓練で好成績を修めた +40
- 要注意団体の拠点を8回制圧した +96
- 装備の点検を怠らなかった +10
- 日本に出向した +70
- 後輩を助けた +130
- Keterクラスオブジェクト無力化作戦に参加した +30
- 部隊の壊滅を招いた -170
- [削除済] +40
- Keterクラスオブジェクトを無力化した +200
**総スコア: **
評価: B
氏名: 二宮 ██
役職: Dクラス(D-████)
セキュリティクリアランスレベル: なし
スコア:
- わけのわからないとこに連れてこられた -90
- 変なイスにアメリカまでふっ飛ばされた -10
- 妖怪みたいな見た目したやつらがいる温泉に入って話し相手になった +50
- 施設のグラウンドで綺麗なピアノの音を出す傘の曲を聴いた +70
- 頭が花になってるウェイターのスパゲッティを食って話を聞いてもらった +100
- 同じ部屋で暮らしてたDが全員死んでた -100
- 誰もいない映画館で映画を観させられてたらいきなり出てきたやつに右目と両脚を持って行かれた -120
- このわけのわからない場所で29日も生き延びられた +150
- 最後の実験で縛られた女の子の腹を切って[削除済]しろと言われた -35
- 命令に逆らって女の子を助けようとした +150
- 部屋の端っこで控えてた奴らに撃たれた -10
- 最後の最後に真っ当なことをできた +300
総スコア: 455
評価: A
氏名: 守屋 ██
役職: 研究員(認識災害研究部門)
セキュリティクリアランスレベル: 3
スコア:
- 財団に就職した +100
- 報告書を36件執筆した +108
- 二週間近く研究室に泊まり込んだ -30
- 17件のオブジェクトの特別収容プロトコルを考案した +51
- SCP-███-JP暴露者の追跡調査を五年間に渡って行った +35
- 三年ぶりに娘と遊んだ +130
- 対認識災害装備の開発設計に関わった +50
- 6人の部下と同僚が認識汚染を受けた -60
- 娘からネクタイを贈られた +180
- サイト-81██で大規模収容違反が発生した際に認識災害オブジェクトの再収容に協力した +70
- 娘の20歳の誕生日を家で一緒に祝えなかった -70
- 娘が成人するまで生きていられた +200
- 娘が財団職員になった -8000
**総スコア: **
評価: F
補遺:
氏名: 守屋 ██
役職: フィールドエージェント
セキュリティクリアランスレベル: 2
スコア:
- 財団に就職した +100
- 報告書を36件執筆した +108
- 二週間近く研究室に泊まり込んだ -30
- 17件のオブジェクトの特別収容プロトコルを考案した +51
- SCP-███-JP暴露者の追跡調査を五年間に渡って行った +35
- 三年ぶりに娘と遊んだ +130
- 対認識災害装備の開発設計に関わった +50
- 6人の部下と同僚が認識汚染を受けた -60
- 娘からネクタイを贈られた +180
- サイト-81██で大規模収容違反が発生した際に認識災害オブジェクトの再収容に協力した +70
- 娘の20歳の誕生日を家で一緒に祝えなかった -70
- 娘が成人するまで生きていられた +200
- 娘が財団職員になった -8000
**総スコア: **
評価: F
- euclid
- scp-jp
- 文書
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在サイト-8181の低脅威度物品保管ロッカーに収容されています。SCP-XXX-JPを用いた実験にはレベル3以上の職員2名以上の許可が必要です。
SCP-XXX-JP-1は、SCP-XXX-JPを再生した人間と共に、サイト-8181の4機の非物質変位無効装置(nPDN)が取り付けられた人型実体収容室に収容されています。
説明: SCP-XXX-JPはホラー映画"███"が記録されたDVDです。SCP-XXX-JPに記録されている映像は通常通り複製が可能であり、複製による異常性の伝播等は確認されていませんが、現在までに複製以外のSCP-XXX-JPの映像データを削除する手段は発見されていません。
SCP-XXX-JP-1は、SCP-XXX-JPに記録されている映像をDVDプレイヤー等の機器により再生した人間8(以下、再生者と呼称)の背後に出現する、黒髪が胸元まで伸びた日本人女性という外見的特徴を有するクラスII人型霊的存在です。SCP-XXX-JPは映像の再生と同時に出現し、また、既に再生者となっている人間の背後に出現することはありません。
SCP-XXX-JP-1は常に再生者の周囲に存在し、再生者が移動するとそれに追従するようにしてSCP-XXX-JP-1も移動9します。また、SCP-XXX-JP-1は外的刺激に対していかなる反応も示さず、意思の疎通の試みは成功していませんが、再生者が何らかの恐怖による情動反応を見せた際にのみ、SCP-XXX-JPは悲鳴を上げる・泣き叫ぶといった反応を示します。この時、これらの行為の激しさは再生者の恐怖による情動反応を上回るものであり、また、恐怖の対象は再生者と同様の物に向けられているように見えます。
- euclid
- scp-jp
- 人間型
- 非実体
- 瞬間移動
画像は以下からお借りしました。
提供元: https://www.flickr.com/photos/thistle/19879720/
作者: thistle 様
ライセンス: CC BY 2.0
== 警告 ==
当報告書は極めて修復困難な情報汚染が確認されており、尚且つミーメティック・ハザードのキャリアが含まれます。そのため当報告書にアクセスする全ての職員にはアレフ-メタ級対ミーム予防措置が義務付けられています。適切な措置及び認証無しでのアクセスが確認された場合、直ちに端末の位置へ対応チームが派遣されます。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが記録された媒体は、財団に発見され次第当報告書を残し全て破棄され、SCP-XXX-JP-1も同様に終了されます。
全てのSCP-XXX-JP担当職員は他の職員から隔離された状態に保たれなければならず、1ヶ月に1度のアレフ-メタ級対ミーム予防措置によりSCP-XXX-JP-1への変異を防がなければなりません。
説明: SCP-XXX-JPは"長内 千代子"という人物に関する情報の総称です。これには"長内 千代子"の年齢・性別・家族構成等といったプロファイルが含まれます。SCP-XXX-JPは異常ミームを保有しており、SCP-XXX-JPについて記述した全ての媒体は異常ミームのキャリアとなる他、修復困難な情報改変10を受けます。千代子を知っているのですか。適切な予防措置無しでのSCP-XXX-JPの認識はミーメティックハザードへの曝露という結果を招きます。影響を受けた人間はSCP-XXX-JP-1として指定されます。
SCP-XXX-JP-1の自己同一性は曝露以前の物から完全に置換され、尚且つ全てのSCP-XXX-JP-1の自己同一性は同一の個人の物であるように見えます。SCP-XXX-JP-1となった人間は常にSCP-XXX-JPについて口述し、また、"長内 千代子"という人物の捜索を試みます。この過程でSCP-XXX-JP-1から発せられたSCP-XXX-JPに曝露した人間も同様にSCP-XXX-JP-1として指定されます。この影響は複数回に亘るクラスF記憶処理による一時的な除去が辛うじて可能ですが、根本的な解決には繋がらないことから終了が推奨されています。千代子はどこへ行ってしまったのでしょうか。誰かにさらわれてしまったのでしょうか。今もどこかで泣いているのでしょうか。千代子を知りませんか。
回収経緯: SCP-XXX-JPは19██年に蒐集院から財団に収容が移譲され、それ以前は当該組織によりSCP-XXX-JP-1を含め██村に封じ込められていました。記録によれば、蒐集院がSCP-XXX-JPの異常性を発見したのは[データ破損]年です。しかしながら当時の蒐集院が考案したSCP-XXX-JPの呪術的封じ込めプロトコルに関する情報は殆どが消失しており、残された文書もSCP-XXX-JPの情報汚染を受けていました。なお、SCP-XXX-JPの封じ込めが蒐集院から財団へ移譲されてから現在までに亘って、"長内 千代子"という人物の存在が未だ確認されていないことは特筆すべき点です。千代子は何処かへ行ってしまったんです。だから千代子を捜してください。千代子を返してください。
千代子は犬に食べられて死にました。千代子は石を投げられて死にました。千代子は腹を裂かれて死にました。千代子は崖から落ちて死にました。千代子は海に溺れて死にました。千代子は雷に打たれて死にました。千代子は頭を砕かれて死にました。千代子は首を絞められて死にました。千代子は井戸の底で死にました。千代子は私に殺されました。
千代子の亡骸は森の中に捨てられていました。
千代子は生まれたので死にました。
違う。違う。違うんですどれも。
インタビューログXXX-01
対象: SCP-XXX-JP-1(D-XXX-1)
インタビュアー: ██博士
付記: SCP-XXX-JPに曝露した人物に対して行われたインタビュー記録です。担当職員である██博士には対ミーム予防措置が実施済みであり、インタビュー対象は拘束を受けていました。
<記録開始>
██博士: あなたのお名前は?
SCP-XXX-JP-1: 千代子は31歳の時に結核で死にました。千代子はどこですか?
██博士: あなたは誰なのですか?
SCP-XXX-JP-1: 千代子を捜さないと。
██博士: 埒が明きませんね。あなたはどこから来たのですか? ██村ですか?
SCP-XXX-JP-1: 千代子は4歳の時に母親に殴られて死にました。
██博士: 31歳の時に結核で死んだのでは?
SCP-XXX-JP-1: 67歳の時に熊に襲われて死にました。千代子。
██博士: ██村の近くに熊はいないはずですが。先程からあなたが述べている"千代子"という人物の死因及び死亡時期が一致しないのはなぜですか?
SCP-XXX-JP-1: 千代子は何処かへ行ってしまった。早く見つけてあげないと。
██博士: 質問を変えましょう。"千代子"とは誰なのですか?
SCP-XXX-JP-1: 可愛い千代子。また抱き上げてあげないと。また。
██博士: あなたの親しい人物なのですね。"抱き上げて"ということは、あなたのお子さんですか?
SCP-XXX-JP-1: 千代子。千代子。
██博士: では、あなたの捜している"千代子"という人物はこの写真の中に写っていますか?
[██博士は対象に██村から回収され復元された7枚の女性の写真を見せる。いずれの写真も異なる人物である]
SCP-XXX-JP-1: 千代子だ。千代子。
██博士: どの人物が"千代子"なのですか?
SCP-XXX-JP-1: [対象は涙を流し始める]千代子がたくさんいる。こんなになって。可愛い千代子。
██博士: この写真全員が"千代子"なのですか? どれも異なる人物ですし、兄弟姉妹というわけでもありませんが。
SCP-XXX-JP-1: 千代子。
SCP-XXX-JP-1: あの。
██博士: 何でしょう?
SCP-XXX-JP-1: これは、千代子ですか?
<記録終了>
終了報告書: SCP-XXX-JP-1として指定されたD-XXX-1は特別収容プロトコルに則り終了されました。
千代子はどこにいるのですか。
先月あなたと目が合った人は千代子ではありませんか。
先週あなたと食事をした人は千代子ですか。
昨日あなたがすれ違った人は千代子ですか。
あなたの隣に住んでいた人は千代子ですか。
昨日部屋の外からあなたを見ていた人は千代子ですか。
さっきあなたの後ろにいた人は千代子ですか。
あなたは千代子ではありませんか。
あなたは誰ですか。
千代子はどこに行ったのですか。
千代子はどこですか。
千代子を返してください。
千代子。
千代子お。
補遺: SCP-XXX-JPの発生源とされている██村から回収された特筆すべき物品のリストを以下に掲載します。
- 村の助産師による記録。かつて██村に在住していた長内 清氏の配偶者であった長内 明子氏が、出産の際に母子共に死亡していたことが記載されている。
- 数十個の人名が記載された紙片。紙片に記載された人名の一つである"千代子"の文字には赤い丸印が付けられていた。長内氏の自宅跡から発見。
- 男性の死体。死因は自殺と見られている。長内氏の自宅跡から発見。
これらの物品とSCP-XXX-JPとの関連について調査が進行中です。
- メタ
- ミーム
- keter
- scp-jp
- 精神影響
- 記憶影響
- 概念
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作者: A.Davey 様
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作者: jim212jim 様
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作者: A.Davey 様
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作者: Yasuhiko Ito 様
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作者: born1945 様
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPはコーカソイド男性を模った真鍮製の像です。SCP-XXX-JPは知性と自我を持ち、不明な方法による発声が可能です。SCP-XXX-JPはこれらの能力を、主に他者、取り分け18歳未満の人間とのコミュニケーションに用います。
SCP-XXX-JPは18歳未満の人間にのみ作用する精神影響的特性を有しており、18歳未満の人間はSCP-XXX-JPを像ではなく生きた人間であると認識します。
SCP-XXX-JPは
SCP-XXX-JP:
SCP-XXX-JP: だから、もしこれから先に辛いことがあった時には
SCP-XXX-JP: 未来への布石とでも言いましょうか。
SCP-XXX-JP: そこで、私は
SCP-XXX-JP: 未来を担うのはいつだって若者なんですから。
- euclid
- scp-jp
- 人間型
- 像
- 知性
- 自我
- 精神影響
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