Koridentetsu

アイテム番号: SCP-YYY-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-YYY-JPを収容する収容室は、将来の増殖に対応できる広さを持った収容室でなければなりません。

SCP-YYY-JPに描かれた地図を直接閲覧する場合は、ミーム異常性予防措置としてサイト-81xxで処置を受けてください。

SCP-YYY-JPの増殖した部分には、指定する規則1に基づいて番号を付番し、データベースへの登録を行ってください。

なお、SCP-YYY-JPを毀損しようとする行為は行為者に破局的な災厄をもたらすため禁止されています。

説明: SCP-YYY-JPは、大阪府██市で2003年に発見された紙の集合体です。SCP-YYY-JPは全てA4用紙で構成されており、セロハンテープに酷似した接合材2によって、碁盤の目状に結合しています。

SCP-YYY-JPの表面には地図が描かれています。地図上に記された地名は一見すると日本国内にある地名のように見えますが、地形に関しては全く日本のそれと異なっています。地図上に描かれた施設の大きさから、地図の縮尺(スケール)は1万分の1(地図上の1cm=100m)であると推察されています。

発見当初、SCP-YYY-JPを構成する紙(以下、図葉)の総枚数は20枚程度でしたが、常時、自己増殖を繰り返して総枚数を増加させ、地図の可視範囲が拡大し続けています。増殖には以下のような特徴があります。

  • 増殖は必ずSCP-YYY-JPの「端」で発生し3、地図全体の総面積が増加する。同じ位置に複数の図葉が重なって発生することはない。
  • 増殖は複数の場所で「同時に」は発生せず、2箇所で増殖が起きる場合、増殖は2回に分けて起こる。

発見当初は増殖ペースは現在に比べるとやや遅かったため、サイト-81xx内の大型収容室(縦80m×横50m)に収容されていました。それでも発見されて7年3ヶ月後の2010年9月12日の時点での図葉の総枚数は4224枚で、全体の大きさは 縦59m×横23m まで拡大していました。そのため、今後の増殖に備えてさらに広い収容室(縦200m×横160m)を持つサイト-81yyへ移送されました。

発見9年後の2012年9月には、縦方向の長さは遂に100mを突破し、図葉の総枚数は約8,600枚となっていました。発見から10年が経過した2013年に総枚数は1万枚を突破、その2年後の2015年に2万枚を突破しました。増殖は現在も継続しており、その増殖ペースは最大 5400枚/年 程度、平均 4000枚/年 程度です。2018/12/31時点での総枚数は37,496枚でした。

SCP-YYY-JPの表面に描かれた地図を見た人間は、その地図が表す場所について、思考を巡らせることを止められなくなります。典型的には、

  • SCP-YYY-JPに描かれた地図が表す地形がどこに存在するのかを考える
  • SCP-YYY-JPに描かれた場所の風景を想像する
  • SCP-YYY-JPに描かれた鉄道路線のダイヤを考察する
  • SCP-YYY-JPに描かれた世界のノベルティグッズを作ろうとする
  • SCP-YYY-JPに描かれた鉄道路線網の最長片道切符4の経路を考察する

などが挙げられます。地図を見た時間が長ければ長いほど、思考の複雑度が増加します。最終的にはこれらの行動を24時間365日続けるようになり、日常生活が破綻します。また、これらの症状(SCP-YYY-JP-1)に罹患した人間は、周囲の人間にも積極的にSCP-YYY-JPについて説明し、思考の沼へ引きずり込もうとします。

また、SCP-YYY-JPは自己修復機能を持っており、損傷を受けた場合にその部分が「自然治癒」します。一方で、人間がSCP-YYY-JPに損壊を加えようとした場合、さらに強いミーム異常性(SCP-YYY-JP-2)が発揮されることが分かっています。
具体的には、被験者の記憶が改竄され、現実世界での記憶がその世界での記録に置き換わることにより、被験者はSCP-YYY-JPに描かれた世界こそが自分の故郷であり、自分は現実世界に転移してしまったのだから、本来自分がいるべき”元の世界”に帰りたいと強く願うようになります。損壊の程度が大きいほど症状も大きくなります。SCP-YYY-JPにとって自己修復可能なレベルの損壊の場合、被験者の症状は記憶処理により対処可能ですが、修復不可能なレベルの場合、記憶処理による対処は不可能であることが分かっています。

2003年にSCP-YYY-JPが発見されて以来、SCP-YYY-JPの表面に描かれた地図が指し示す場所がどこに存在するかについての調査が続けられています。非常に多くの財団職員たちが長年に亘って調査を続けているにも関わらず、地図上に示された地形と一致する地形は地球上に見出されていません。

なお、この調査のために、SCP-YYY-JPを複写してトレースを行い、電子化した地図をつくる作業が進められています。この電子化地図には異常性がないことが確認されており、ライブラリでの一般閲覧が許可されています5

事件記録:

実験記録:


注釈

このSCPは、考案者のkoridentetsu自らが製作した「想像地図」をモチーフにしています。このSCPも想像地図も同じkoridentetsuが考案したものであり、他人のアイデアを盗用したものではありません。